Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    七海

    ceasarchan_jc

    DONE7/24じゃがバター会場で無配したお話です。

    大病院跡継ぎの御曹司外科医五さん×製薬会社MRの七
    製薬会社のMRは、枕営業あるし、それが有名な製薬会社もあるし、就活中にその情報は入るよ。MRの営業はえぐいよと、仕事絡みで聞いて五七で妄想せずにはいられず勢いで書いた代物です。
    またも枕営業ですが、本にした「七海が枕営業する話」とはまったく別のお話となります。
    「転ばぬ先の」MRとは医療関係者へ営業をする、製薬会社などの者だ。
     大学は、国立の薬学部に入学した。薬剤師の国家資格も無事に取得し、さて卒業後はどうしようか。
     薬剤師の資格を取得しているのだから、薬剤師として働くのも良い。だが、薬剤師は今の時代には、あまり先行きが明るくいとは言えない。医療業界もAI化が進み、いずれ薬剤師は不要になるだろうと、そう言われてもいる。今ですら、働き口にあぶれている薬剤師は多い。
     なるべく早くに稼げるだけ稼いで、出来れば三十代で引退し、物価の安い国で悠々自適に暮らしたい。それならやはり、薬剤師より営業だ。MRだろう。
     外資系の製薬会社のMRなら、成績トップを取れば特別ボーナスが海外旅行という話も聞く。MRの営業はお金も掛かるが、リターンも大きい。上手くすれば、念願の早期リタイアも早々に叶うだろう。
    5843

    minami373juju

    MOURNING猪野結婚if
    注意!子育てがしんどい人は見ない方がいいかも。都合のいい流れだと思われても無理はない。

    結婚して第一子を授かった猪野。猪野家の嫡男だし,おそらく男は外で働いて,女が家を守る概念がある気がするなと思い,書いたものです。

    書くきっかけはドラゴンボールの映画のピッコロと悟飯。映画のあるセリフで「そうなんだよ!ピッコロさん!!」となり,七海サンなら…と妄想した次第です。
    猪野,父になる。【七海さん。助けてください。】
    深夜突然のメール。補助監督からか、術師仲間からか。五条絡みか、呪霊絡みか。メールを開くと同時にもう一通同じ差出人からのメールが入る。それを見て七海はこう返した。
    【この一件、私が預かります。】


    今日の任務は十時から。七海はいつもゆとりを持って出勤する。三十分前には来て、補助監督室で今日の任務計画を読みながら珈琲を飲む。今日の合同任務の相手である術師は普段なら二十分前には来て、七海が珈琲を飲む姿を嬉しそうに見つめるのだが、今日は五分前になっても現れない。十時になるかならないかくらいのギリギリの時刻にその術師は部屋に飛び込んできた。
    「新田ちゃん、いる!?」
    ギリギリになったことに対する詫びよりも先に補助監督である新田を呼んだ。
    8290

    syo_chikubai_

    DONE※灰原と七海の死亡に関する描写があります。
    ※サラリーマン時代の七海に関する描写があります。

    十月に開催された二代目灰七版ワンドロワンライの短編四本をまとめました。鬱々としたお話が半分、嬉々としたお話が半分です。

    ・二代目灰七版ワンドロワンライ(https://twitter.com/817_1hour)
    神無月(二代目灰七版ワンドロワンライまとめ) ――神は存在しない。高二の秋にそう思った。



     否、存在はするのだろう。現に、灰原を殺したのは強い産土神信仰だ。神は存在すると信じる人には存在して見える。それが高じて人をも殺す。

     私には見えない。

     ――神は存在しない。仮に存在するのならあんなことにはならない。

     一般的な隙や欲こそ持ち合わせていたが、善人の最高峰だったような灰原が人間を守るために十七やそこらで死ぬなんて、神が存在するのならありえない。まして、それで善人とは対極にある私が未だに生きているなど、なおさら信じられない。

     灰原がいないなら、神もいない。

     ――神は存在しない。すくなくとも、私の身近には。

     信じる人がいるかぎり、どこにでも神は存在するのだろう。たとえ出雲以外の十月であろうとも、その人の周りには神というものが存在して、その人の人生を見守ってくれるのだろう。それはありがたいことだ、良かったじゃないか。だが、私が信じていた存在は、私のたった一人のかけがえない人間を殺し、私が死にたいと思ったときには死なせてくれなかった。だから、神は存在しない。そう思った。
    9285

    しんした

    PROGRESS8月発行予定の七灰。
    七灰のいろんな寝しなと寝起きの場面を切り取った連作の予定。
    だいたい布団の中の話(notすけべ)です。
    一本目はまだ無自覚な七海視点。
    ちゃんと読み返してないので誤字脱字その他おかしい部分はスルーしてください。
    8月七灰原稿①『二〇〇六年五月』



    一つのベッドにふたつの体温。
    自分以外のぬくもりで温められた布団の中は、優しくて、心地よくて、安心で満ちあふれている。
    その中で聞く眠気をまとった彼の声は、不思議と耳に残っていた。



    午前の授業終わりに担任から出張任務を言い渡された七海が灰原と向かったのは、北の大地、北海道。つい一週間前は一つ上の先輩たちの補助として沖縄へ行ったというのに。寒暖差で身体がおかしくなりそうだ。
    そんなことを思いながら、七海は一〇〇万ドルの夜景とも称される街を見下ろした。
    今回の依頼は、展望台近くに出没するという呪霊の討伐任務。
    呪霊自体は一年ふたりでなんとかなる程度の等級で、大した怪我もなく祓うことができた。しかし、観光客が少なくなってから祓い始めたせいで、終わった頃にはロープウェイもバスも動いていなかった。ハイキングコースが整備されており徒歩で下山は可能だか、長距離移動と任務で疲れた身体にはなかなかきつい。宿泊先のビジネスホテルへ辿り着いた時には、一刻も早くベッドに倒れ込みたい気分だった。
    3854