前日譚
ぺんすけ
MOURNING同居人 助手 鶉谷諒 立ち絵+αです!同居人 現行未通過❌
🔑通過/読了済みですか? y/n
(前日譚として通過したアデ追の立ち絵もありますが、そちらのネタバレはありません!) 13
sika9ro
SPOILER寝かしつけボイス冒頭でなんとなく適当を言ってる、ふんわりとしたボイスなのかなと思っていたら、EXが本編筋の前日譚だったの まさかそうくるとは。
CMの段階ではただのオマケトラックだと思っていました…
本編は本当にコミカルでずっと笑ってしまいます
ハロウィンやヴィランなどに出てくるこの世界線の星導さん、基本的に下っ端ではないけど上からの無茶振りにふりまわされてる印象があっていい。
all_ki5
CAN’T MAKED/Sランワス「安心して落ちる」の前日譚(本当はこっちを先にあげる予定だったが、書ききれなかったため断念)です。⚠️注意⚠️
アビアベが一瞬(話題に上がる程度)含まれます!
アビアベです!逆が
パス:私の誕生日(フォロワーに見える仕様) 6501
はとむぎ
DONE「緑雨」現代に転生して同じ大学に通っていて、水上√で玉森くんと結ばれた記憶を持つ水上が、記憶を持たない玉森くんに誕生日を祝われる話。
過去作「夏時雨」の3ヶ月前の話で前日譚にあたります。「夏時雨」を読んでなくても何となく読める内容だと…思う…多分…
さも当たり前のように書いてしまったけど「この会話が初めてじゃない」とか自分の誕生日への捉え方とか諸々捏造過多、ここだけの設定です。 14
mhyk_kabeuthi
DOODLE着床しないと出られない部屋の前提と言うか前日譚的な…書きかけなので突然終わります。
何が来ても許してくれる人のみお願いいたします。
着床しないと出られない部屋前日譚 真っ白い壁だけの部屋。四方が白い壁に覆われた部屋に気が付けば二人は其処にいた。
「なぁ、これってどう言う…」
「知らないよ」
カインの隣に立つオーエンに聞けば素っ気ない返事。
けれどその顔は、露骨に嫌そうな顔で歪んでいる。
二人の視線の先にあるのは、大きめのキングサイズベッドと、壁に掛けられた看板のような物。
『着床しないと出られない部屋』
以前いた賢者様に似たような部屋の話を聞いた事がある。
何も無い部屋に、閉じ込められ指示された行動をしないと出られないと言う部屋。
曰く、キスしないと出られないとか。
曰く、相手の良い所を十個答えろとか。
曰く、媚薬を十本飲めとか。
曰く、セックスしないと出られないとか。
1470「なぁ、これってどう言う…」
「知らないよ」
カインの隣に立つオーエンに聞けば素っ気ない返事。
けれどその顔は、露骨に嫌そうな顔で歪んでいる。
二人の視線の先にあるのは、大きめのキングサイズベッドと、壁に掛けられた看板のような物。
『着床しないと出られない部屋』
以前いた賢者様に似たような部屋の話を聞いた事がある。
何も無い部屋に、閉じ込められ指示された行動をしないと出られないと言う部屋。
曰く、キスしないと出られないとか。
曰く、相手の良い所を十個答えろとか。
曰く、媚薬を十本飲めとか。
曰く、セックスしないと出られないとか。
mhyk_kabeuthi
DOODLE着床しないと出られない部屋に閉じ込められたオーカイ前日譚的なの書いてましたが間に合わないのでいきなりセックスから始まります。
妊娠をネタにしている為ご注意下さい。
書きかけの前日譚的なのはこちら→https://poipiku.com/2360651/10174139.html
着床しないと出られない部屋.
「おっ♡ぁ、あっ、あ♡♡♡♡」
一際甲高い嬌声が真っ白な部屋に響いた。
手のひらで頭を掴まれ、ベッドに押し付けられ、下半身を高く突き上げた格好を無理やりさせられる。
「はぁ、これで何回目だっけ?」
オーエンの質問に答える余裕はない。
「ん、はぁ、っ、あ、ぁ、んんん♡♡♡♡」
「ねぇ、まだ妊娠しない?」
乱暴に腰を打ち付けると、ぐちゅ、と卑猥な水音。肉と肉が打つかる音も激しく鳴り響く。
カインの臀部に埋め込まれた陰経が抽送を繰り返す度に、中の肉が捲られるような感覚。身体の内側から与えられる刺激に、頭が真っ白になっていく。
深く、奥に差し込まれるオーエンの雄槍が打ち込まれる。喉仏を晒して身体を仰け反り、あられも無い声が止めどなく続く。
2659「おっ♡ぁ、あっ、あ♡♡♡♡」
一際甲高い嬌声が真っ白な部屋に響いた。
手のひらで頭を掴まれ、ベッドに押し付けられ、下半身を高く突き上げた格好を無理やりさせられる。
「はぁ、これで何回目だっけ?」
オーエンの質問に答える余裕はない。
「ん、はぁ、っ、あ、ぁ、んんん♡♡♡♡」
「ねぇ、まだ妊娠しない?」
乱暴に腰を打ち付けると、ぐちゅ、と卑猥な水音。肉と肉が打つかる音も激しく鳴り響く。
カインの臀部に埋め込まれた陰経が抽送を繰り返す度に、中の肉が捲られるような感覚。身体の内側から与えられる刺激に、頭が真っ白になっていく。
深く、奥に差し込まれるオーエンの雄槍が打ち込まれる。喉仏を晒して身体を仰け反り、あられも無い声が止めどなく続く。
🌸🌸🌸
DOODLEひとつの箱の、前日譚鶴丸国永の宝箱 美しいものを見た。
「……飽きないのか」
「飽きないねえ」
大倶利伽羅が呆れた声を出すのを、鶴丸は笑って返す。
話している間も、大倶利伽羅は手元から手を離さない。
手入れの最中である。
怪我によるものではない。己の刀を手入れしているのだ。審神者は物の心を聴くことができたが、かといって刀の扱いに関して詳しいわけではない。そのため、打粉などを用いての刀の手入れは自分の手で行う。
鶴丸は、大倶利伽羅が手入れしている姿を見るのが好きだった。大倶利伽羅もそれがわかっているから、もう諦めて追い返すことはしない。眺めている時、鶴丸が静かにしているせいかもしれない。ぶっきらぼうだが、優しい男だ。
「美しいな」
彫られた龍の、美しいこと。
2272「……飽きないのか」
「飽きないねえ」
大倶利伽羅が呆れた声を出すのを、鶴丸は笑って返す。
話している間も、大倶利伽羅は手元から手を離さない。
手入れの最中である。
怪我によるものではない。己の刀を手入れしているのだ。審神者は物の心を聴くことができたが、かといって刀の扱いに関して詳しいわけではない。そのため、打粉などを用いての刀の手入れは自分の手で行う。
鶴丸は、大倶利伽羅が手入れしている姿を見るのが好きだった。大倶利伽羅もそれがわかっているから、もう諦めて追い返すことはしない。眺めている時、鶴丸が静かにしているせいかもしれない。ぶっきらぼうだが、優しい男だ。
「美しいな」
彫られた龍の、美しいこと。
志賀田
INFO【お知らせ】超忍FES.2024/5/5 東6め04bにて
俺→浜本(新刊)、綾浜既刊頒布します。
『柑沫記』
(本文43P※内4p文章のみ/¥500)
ひょんなことから浜に狂っていく同級生モブの話
《三木浜・香る程度の綾浜要素(文字のみ)有》
一応全年齢のつもりで描いてはいたのですが、注意書きにある通り微エロ?があるので苦手な方はご注意ください。
藤浪の~の前日譚的な立ち位置で描きました。 17
sndnmsyr
MOURNINGDuckとTiger(ENN組同軸リバ)「Underdog」の前日譚。
本編+エピローグを読んだ人向け。
燻っていた火種が燃え上がり、街に広がるのは一瞬のことだった。
それから数日。私は、どうすればこうならずに済んだのだろうかと、そればかり考えている。
その日、マイクが指定した"約束の場所"は、人通りのほとんどない裏路地の一角だった。
街は、日が高い時間にもかかわらず静まり返っている。
頬を撫でる乾いた空気に、私の目元を覆う黒く薄い布の裾が僅かにはためく。
ここに辿り着くまでに人に会うことはなかった。正面の大通りも、そこに続く小道も、この辺り一帯が限りなく静かだった。もしかしたら昨日を最後に皆が私を置いてこの街を出たのではないかと、そんなことを考えてしまうくらいには。
しかし私は知っている。皆、静かに今日という日の終わりを待っているのだ。今日という天秤が自分にとって良い方に傾くことを願いながら、息を潜めているのだ。
3364それから数日。私は、どうすればこうならずに済んだのだろうかと、そればかり考えている。
その日、マイクが指定した"約束の場所"は、人通りのほとんどない裏路地の一角だった。
街は、日が高い時間にもかかわらず静まり返っている。
頬を撫でる乾いた空気に、私の目元を覆う黒く薄い布の裾が僅かにはためく。
ここに辿り着くまでに人に会うことはなかった。正面の大通りも、そこに続く小道も、この辺り一帯が限りなく静かだった。もしかしたら昨日を最後に皆が私を置いてこの街を出たのではないかと、そんなことを考えてしまうくらいには。
しかし私は知っている。皆、静かに今日という日の終わりを待っているのだ。今日という天秤が自分にとって良い方に傾くことを願いながら、息を潜めているのだ。
reebusibe
PAST一カラット2開催おめでとうございます〜!🎊以前ワンドロで出した小話になりますが、今回のなぎさんとのWeb合同誌の前日譚としてちょうどいい感じだったので抜き出して再録します🤗
パスワードは一カラの数字です✨ 1960
osasimibontan
DONE☆バパロカヴェアルの前日譚的なもの。先日頒布した同人誌の前日譚で、時系列でいうと、物語開始の一週間前です。本編を読まれていなくても読めます!!
常連客の🏛️のことが気になりすぎて、話し掛けたいけど話し掛けれらずに悶々とする、店員🌱の話。
本当は親書メーカーの画像で投稿するつもりが、長くなり過ぎたのでポイピクにしました。全年齢なので安心してくださいませ!!
君に届くフローチャートは? 金曜夜、時刻は二十時。
普段は十八時ごろから客足が増加する、このスターバックスコーヒー。
しかし華の金曜日である今日、日々勤勉に働く社会人はバーやレストランで羽を伸ばすらしい。そのためか、この曜日だけは毎週二十時以降になると人が混みだす。
とはいえ、ここの店舗は都心の駅だとしても、末端に配置されている地下鉄の隣にあるため、もはやその地下鉄を利用する者しか立ち寄らない。
いつも空いていて余裕があり、混雑しても他の店舗に比べれば少し忙しいくらいだ。
ここで働くには人によっては退屈で、時間の流れが遅く感じるとストレスに思う者も居るとは思う。
だが、アルハイゼンにとってはこの環境がとても心地よい。
その結果、三年間無理なくルーティンとして、このアルバイトを生活に組み込むことが出来たのだ。
10496普段は十八時ごろから客足が増加する、このスターバックスコーヒー。
しかし華の金曜日である今日、日々勤勉に働く社会人はバーやレストランで羽を伸ばすらしい。そのためか、この曜日だけは毎週二十時以降になると人が混みだす。
とはいえ、ここの店舗は都心の駅だとしても、末端に配置されている地下鉄の隣にあるため、もはやその地下鉄を利用する者しか立ち寄らない。
いつも空いていて余裕があり、混雑しても他の店舗に比べれば少し忙しいくらいだ。
ここで働くには人によっては退屈で、時間の流れが遅く感じるとストレスに思う者も居るとは思う。
だが、アルハイゼンにとってはこの環境がとても心地よい。
その結果、三年間無理なくルーティンとして、このアルバイトを生活に組み込むことが出来たのだ。
ゆずしそ
DONE #1日いちにゃんじ の、たくましくてちょっとかわいそうなにゃんじ。彼はどうやって、かいぬちの家にたどり着いたのか?前日譚です。だいぶかわいそうです。
1日いちにゃんじ EPISODE ZERO「みい。……みい」
つめたいかぜがふいて、めがさめた。
まわりから、「みい、みい」とこえがする。
ぼくのこえなのか、まわりのこえなのか、どっちもなのか、わからない。
でも、とってもさむくて、ぼくはぎゅっとからだをちぢこめた。
なにか、おおきなこえがきこえる。
がんばってめをひらいたさきには、おおきなくろい「なにか」がみえた。
ばさばさ。みいみい。があがあ。
ぼくはそこで、めをとじた。
めがさめた。
ぼくのまわりからは、もう、こえはきこえなかった。
かたかた、ふるえる。
さむい。さむい、のかな。
きゅう、とちぢこまらないと、だめだ。
そうわかっていても、もうからだがうごかなかった。
このまま、またねよう。
そしたら、おなかのきゅるきゅるも、さむさも、きっと。
1326つめたいかぜがふいて、めがさめた。
まわりから、「みい、みい」とこえがする。
ぼくのこえなのか、まわりのこえなのか、どっちもなのか、わからない。
でも、とってもさむくて、ぼくはぎゅっとからだをちぢこめた。
なにか、おおきなこえがきこえる。
がんばってめをひらいたさきには、おおきなくろい「なにか」がみえた。
ばさばさ。みいみい。があがあ。
ぼくはそこで、めをとじた。
めがさめた。
ぼくのまわりからは、もう、こえはきこえなかった。
かたかた、ふるえる。
さむい。さむい、のかな。
きゅう、とちぢこまらないと、だめだ。
そうわかっていても、もうからだがうごかなかった。
このまま、またねよう。
そしたら、おなかのきゅるきゅるも、さむさも、きっと。
せいじ
DONE酒はのんでもほにゃらら…の前日譚として読めそうな無意識両片思い口ブカ。口づけのみ
いつもの謎時系
「はぁ…、おまえと飲むとだめだな…
楽しすぎて加減を忘れて飲みすぎてしまう」
アルコールが入るとシュバルツの雰囲気はだいぶ変わる。ふにゃりと柔らかく笑う顔が年齢よりも幼くみせる。蕩けそうな微笑みを向けられるとどうにもソワソワと落ち着かない気持ちにさせられてしまう。
「おっと、」
「大丈夫か?」
「すまない、」
アルコールがまわったのかバランスを崩してスツールから落ちかけた身体を腕で支えてやる。腕の中に収まったシュバルツの身体は思っていたより軽く、少し驚いてしまった。先程よりも早くなった鼓動に戸惑ってしまう。シュバルツはハーマンの腕に掴まるとゆっくり身体をおこした。
「基地まで戻るのが億劫になるな。今日はいささか飲み過ぎた…こんな体たらく、部下に見られたらなんて言い訳したものか……」
2899楽しすぎて加減を忘れて飲みすぎてしまう」
アルコールが入るとシュバルツの雰囲気はだいぶ変わる。ふにゃりと柔らかく笑う顔が年齢よりも幼くみせる。蕩けそうな微笑みを向けられるとどうにもソワソワと落ち着かない気持ちにさせられてしまう。
「おっと、」
「大丈夫か?」
「すまない、」
アルコールがまわったのかバランスを崩してスツールから落ちかけた身体を腕で支えてやる。腕の中に収まったシュバルツの身体は思っていたより軽く、少し驚いてしまった。先程よりも早くなった鼓動に戸惑ってしまう。シュバルツはハーマンの腕に掴まるとゆっくり身体をおこした。
「基地まで戻るのが億劫になるな。今日はいささか飲み過ぎた…こんな体たらく、部下に見られたらなんて言い訳したものか……」
reira_starlight
DONEディゼブラchapter0ウォーレル兄弟で前日譚遊んでいただきました!
お買い物して、クリケット観戦して、楽しかったです!
ディゼブラ継続、エモクロアにコンバートして「アストラ」も遊んでいただいてました!イギリスのロンドンから日本の渋谷まで旅行!ゲーセンで拳銃対決して楽しかった!!アストラもディセブラの継続に似合うと思います。 2
iwannacry
CAN’T MAKE天才ショタ魔術師×貴族のプライド高い魔術師絆され受け前売ったショタおにの前日譚やら別√やらみたいなかきかけ小説
純粋ショタ×強気貴族
エリートのこの私がぽっと出の少年に絆されるわけがない
「ルゥベリル・アシェタートです。よろしくお願いします!」
その少年は私の目を見て元気に自己紹介をした。
ルゥベリル・アシェタート。1ヶ月ほど前の魔法学校中等部大会で起きた魔獣騒ぎを1人で鎮めたという天才児。
学校側は、魔獣騒ぎを公にしたくなかったのか、口止めに彼への報酬を用意したらしい。しかし、あろうことかそれを断り、私への師事を希望したらしい。高等部で優秀な成績を修めているこの私を師とするとは、見る目がある。学校からの報酬を蹴ってまで私の活躍を見たいとは、よっぽど魔法を勉強したいのだろう。
「知っているだろうが、マティアス・トーアコーネだ。付いてくる事は許可したが、私からあれこれ指示するつもりはない。君が成長したいと言うのであれば自分でその方法を見つけろ。」
6151エリートのこの私がぽっと出の少年に絆されるわけがない
「ルゥベリル・アシェタートです。よろしくお願いします!」
その少年は私の目を見て元気に自己紹介をした。
ルゥベリル・アシェタート。1ヶ月ほど前の魔法学校中等部大会で起きた魔獣騒ぎを1人で鎮めたという天才児。
学校側は、魔獣騒ぎを公にしたくなかったのか、口止めに彼への報酬を用意したらしい。しかし、あろうことかそれを断り、私への師事を希望したらしい。高等部で優秀な成績を修めているこの私を師とするとは、見る目がある。学校からの報酬を蹴ってまで私の活躍を見たいとは、よっぽど魔法を勉強したいのだろう。
「知っているだろうが、マティアス・トーアコーネだ。付いてくる事は許可したが、私からあれこれ指示するつもりはない。君が成長したいと言うのであれば自分でその方法を見つけろ。」
nkhr_t_pray
DOODLE海も枯れるまでの前日譚、HO1です。げんみ❌最悪すぎるポイピクです。見るな。
HO1の____シーン見たすぎて自家製____シーン考えちゃった
今日の空き時間書いてた 3
まどろみ
TRAINING七灰。七→灰♀のバレンタイン話。ホワイトデーの前日譚。バレンタインデー七灰2024「明日?チョコレートがもらえる日だよね!」
二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
2210二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
転生の毛玉
DOODLE【ヌビアの子】創作シリーズ、前日譚今回は美貌くんとそのお兄さんの話です
集合前夜〜美貌編〜『5分後に部屋に行く』
それは、実の弟に送ったメッセージだった。
*****
「入るよ」
メッセージを送ってから、きっかり5分後。私は、弟の部屋の戸を叩く。
『どうぞ』とも『嫌だ』とも返事のないドアを開ければ、日差しの差し込む窓の前に人影があった。人影は、目の部分を切り取っただけの大きな紙袋を被っている。
「部屋は────……片付いたみたいだね」
私は呟いた。見渡した部屋の中は、3つの段ボールを除いて、すっきりと殺風景なものになっている。床も、壁も、転居したばかりの頃と何ら変わらない。
「……出ていくんだから、そりゃ、片付けるよ」
紙袋の人影は、少し籠もった声で吐き捨てた。彼の部屋は、昨日までやや雑然としていたのだから、よく片付けたものだ、と思う。
1986それは、実の弟に送ったメッセージだった。
*****
「入るよ」
メッセージを送ってから、きっかり5分後。私は、弟の部屋の戸を叩く。
『どうぞ』とも『嫌だ』とも返事のないドアを開ければ、日差しの差し込む窓の前に人影があった。人影は、目の部分を切り取っただけの大きな紙袋を被っている。
「部屋は────……片付いたみたいだね」
私は呟いた。見渡した部屋の中は、3つの段ボールを除いて、すっきりと殺風景なものになっている。床も、壁も、転居したばかりの頃と何ら変わらない。
「……出ていくんだから、そりゃ、片付けるよ」
紙袋の人影は、少し籠もった声で吐き捨てた。彼の部屋は、昨日までやや雑然としていたのだから、よく片付けたものだ、と思う。
nicola731
DOODLEアシュヨダ♀。原典時空。これの前日譚書いた。https://x.com/nicola731/status/1764284868752781683?s=46&t=OlxvCpXNsrwwfl1DF3V-5g 1753
hanezuya
DONE※新刊(記憶の甲板に太陽の餞)内・「本船と分船いろいろの話~前日譚~チーニJr君今の船に来るまで」を読んでくださったかた向け
こっちも読んでくれると嬉しい(先がおすすめ)↓
https://poipiku.com/3438850/9700510.html
※オリジナル モブ船員います
彼らはチーニJrに面影を見る 7
転生の毛玉
DOODLE【ヌビアの子】創作シリーズ!今回は前日譚的な感じで。ブレーン従兄妹の話です。
集合前夜〜従兄妹編〜玄関の外まで客人を送り、深々と頭を下げる。相手が見えなくなるまで、それを続ける。
一般的で基本的な礼儀を済ませると、傍らで同じようにしていた従妹が、大きく息を吐きだした。
「〜〜〜っ…!」
それから私に紅潮した頬を見せ、赤と黒の眼をきらきらと煌めかせる。ぱくぱくと唇を開けたり閉めたりしたかと思うと、捲し立てるように叫んだ。
「聞きました…!?聞きました!?聞きましたよね、ねぇ、ハンザ!」
「あぁ、聞いていたとも。お前が興奮しそうな内容だということも分かっている。だが落ち着きなさい、はしたない」
頭一つ低いところで、ぴこぴこと触覚めいたリヨンの髪の毛が揺れる。ここまで無邪気に興奮する姿は、久しぶりに見た。最後に、リヨンのこんな姿を見たのは、確か、三年前。ヌビア没後500年を記念して、ヌビア学研究所が大々的に設置されるという報せを聞いたとき以来だろうか。
4604一般的で基本的な礼儀を済ませると、傍らで同じようにしていた従妹が、大きく息を吐きだした。
「〜〜〜っ…!」
それから私に紅潮した頬を見せ、赤と黒の眼をきらきらと煌めかせる。ぱくぱくと唇を開けたり閉めたりしたかと思うと、捲し立てるように叫んだ。
「聞きました…!?聞きました!?聞きましたよね、ねぇ、ハンザ!」
「あぁ、聞いていたとも。お前が興奮しそうな内容だということも分かっている。だが落ち着きなさい、はしたない」
頭一つ低いところで、ぴこぴこと触覚めいたリヨンの髪の毛が揺れる。ここまで無邪気に興奮する姿は、久しぶりに見た。最後に、リヨンのこんな姿を見たのは、確か、三年前。ヌビア没後500年を記念して、ヌビア学研究所が大々的に設置されるという報せを聞いたとき以来だろうか。
Xpekeponpon
DOODLEさざれゆき幻班が明日なので、ガチ前日譚というか直前譚を書いた邂逅直前 ●
指が――痛い――右の指が――引き裂かれて、抉れて、千切れて、全部、動かない、血が、痛い、痛い、痛い、痛いっ、いたい いたい すごくいたい
「――ッ がァあっ!」
見開いた目には何も映らない。『真っ暗な』布団の中、右手を押さえてうずくまる。左手で触れたそこは、指が五本ともなかった。より精確に言うと、なけなしの小指とわずかな盛り上がりだけの薬指、綺麗に何もない中指、根本ごと抉れた人差し指、半分だけの親指だ。それぞれの断面には釘が刺されている。それを芯に、布団に散らばっていた砂鉄を電気の力で集めて真っ黒な指と化す。
「指っ、ならっ、あるやろがいっ……!」
この、指が千切れるような痛みが幻肢痛であることを知っている。医者から説明されて理解している。……なのに、痛い。あり得ない場所が、痛い。指が『こう』なったあの時のように、痛い。砂鉄の指を握り込む。
1706指が――痛い――右の指が――引き裂かれて、抉れて、千切れて、全部、動かない、血が、痛い、痛い、痛い、痛いっ、いたい いたい すごくいたい
「――ッ がァあっ!」
見開いた目には何も映らない。『真っ暗な』布団の中、右手を押さえてうずくまる。左手で触れたそこは、指が五本ともなかった。より精確に言うと、なけなしの小指とわずかな盛り上がりだけの薬指、綺麗に何もない中指、根本ごと抉れた人差し指、半分だけの親指だ。それぞれの断面には釘が刺されている。それを芯に、布団に散らばっていた砂鉄を電気の力で集めて真っ黒な指と化す。
「指っ、ならっ、あるやろがいっ……!」
この、指が千切れるような痛みが幻肢痛であることを知っている。医者から説明されて理解している。……なのに、痛い。あり得ない場所が、痛い。指が『こう』なったあの時のように、痛い。砂鉄の指を握り込む。