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    戦後

    Dochi_Kochi28

    DONE亜アキ(アモアキ)の話
    想像 re ドナート戦後、アキラさんの元に戻ってきた亜門さんと手当てをするアキラさんのおはなし
    戻った、というや否や、すぐに椅子に座らされ、救急キットをアキラがもってきて。
    そして俺はローブを脱がされ、ぐいぐいと消毒液のついた布で顔をぬぐわれていた。

    「すぐに治るぞ」
    「うるさい。ローブの穴を見れば君の怪我の多さがわかる。治る、と言っても個人差があるだろう。おとなしくしているんだ。」

    そうやって、また、無言でアキラは俺の手当てをする。
    時々そばを通りかかった捜査官がほほえましい顔つきで通り過ぎていくのは、なんともこそばゆい気分だった。
    特に車いすで通りかかった安浦特等は、「あらあら・・・」と言わんばかりの温かいまなざしを向けていた。

    俺は、もう、喰種なのだから、こんなことをしなくても大丈夫なのに。
    というか、これからの戦後処理でアキラの処遇がどうなるのかも心配なのに。お構いなしに、アキラが今度は俺の腕や腹に包帯を巻き終え、「ん」と無言で真新しいシャツをよこす。
    いたたまれない気持ちで俺はそれに腕を通した。

    「飲め。」
    そうしたら、突き出されたのはRC細胞液と活性剤。断ろうとしたら、それすら見透かしたようにもう一度俺の前に突き出した。
    今度は、断らずに、口を付けた。
    少しだ 1124