服部
万喜(MAKI)
DONEEntertainmentのオマケOne on One
Mirage
の2作です。
Mirageは芝秀介3周年イベスト「彼は真夏の蜃気楼」のネタバレを含みます。
購入者特典ですので、パスワードの入力が必要です。
服部耀の国家公務員の俗称は「キャリア」です。「赤髪は嵐の前の静けさ」で、芝秀介の俗称は?
ヒント:Entertainment」120頁下段 12
rudo
PROGRESS次は服部平次です。小学生の時に新一と蘭は結構描いていたけど、平次はそこまで描いたことなかったので、今回改めて描くことにしました!まじまじと観察してみると、眉毛が思っていたより太くて立派……。
名探偵コナンでいうと、今は安室さんが好きだけど、元々は新一派でした!(?)
応援スタンプありがとうございます!
_yxme
MOURNING服部誕20222022服部誕生日(服部本編完結おめでとう!) 体半分を覆うシャンプーを一気にシャワーで洗い流していく。何も残らないように、傷をつけないように、極力その表面に手が触れない触れないように。じょろじょろとした水に流されて泡が溶け出すように落ちていった。つるりとした曲線が登ったばかりのやわい日に照らされて、水滴が光る。
タオルで拭うと、まるで鏡面のような車体にホースを持った自分と、この空間で異物たる彼女が映る。仕事中は見れないカジュアルな彼女はどこかぼんやりとしていて、俺の視線に気づくと慌てて無い襟を正してこちらを見返した。
付き合い始めたばかりだからだろうか、それとも生来の彼女の性質だろうか、そしてまだそんなカノジョに喉で笑う。
「退屈でしょうに」
1870タオルで拭うと、まるで鏡面のような車体にホースを持った自分と、この空間で異物たる彼女が映る。仕事中は見れないカジュアルな彼女はどこかぼんやりとしていて、俺の視線に気づくと慌てて無い襟を正してこちらを見返した。
付き合い始めたばかりだからだろうか、それとも生来の彼女の性質だろうか、そしてまだそんなカノジョに喉で笑う。
「退屈でしょうに」
nevvrmore111
DONELes Amants/服部+伊田服部悪夢合同誌の再録です。
記憶を分解したとき、人は声から忘れていくという。次に、表情。最後に残るのは匂い。消えゆく感覚の要素はあくまで主観的なものであって、人によって忘れたくないものも忘れてしまうものも様々だろう。しかし、日々起こりうる事象に対して、いちいち自分自身で分類なんてしていられない。無意識に脳の中で分類し、取捨選択される。
すべてがはかなく、不確かだ。
「耀」
コツコツと、後ろからガラスを叩く音。施錠したままになっていた車のロックを慌てて開ける。
「すみません」
「いや、タイミングがよくて助かった」
後部座席に乗り込んだふたりがベルトを付けたのを確認してから、服部は車を出した。車中には、末守の声と電話越しの騒然とした音だけが聞こえる。何分続いただろうか。ようやっと電話が切られて、末守は切り替えるように短い髪をかき上げた。その様子を確認してから、服部はこれから向かう事件について情報を得ようと話を切り出した。
11347すべてがはかなく、不確かだ。
「耀」
コツコツと、後ろからガラスを叩く音。施錠したままになっていた車のロックを慌てて開ける。
「すみません」
「いや、タイミングがよくて助かった」
後部座席に乗り込んだふたりがベルトを付けたのを確認してから、服部は車を出した。車中には、末守の声と電話越しの騒然とした音だけが聞こえる。何分続いただろうか。ようやっと電話が切られて、末守は切り替えるように短い髪をかき上げた。その様子を確認してから、服部はこれから向かう事件について情報を得ようと話を切り出した。
michi2_
DONE服部悪夢合同誌『on the bubble』に載せたおはなしの再録です。服部と菅野班。メインスト前提のためseason4までのネタバレを含みます。
この耀玲は服部が四十になる年のいい夫婦の日に入籍する、という設定ありきで書きました。これを知った上で読むと腑に落ちる部分があるかもしれません。
いつか美しくなる未来にゴォオ、と巨大な動物の唸り声のような音を上げて、古いエアコンから吐き出された温風が首もとを撫でる。さりさりと風に揺られる毛先がくすぐったくて、その感触を知覚したと同時に、意識がひと息に浅瀬まで引き上げられた。次いで耳が拾ったのは、誰かのデカいいびき。それから、うすい仕切り越しの喧騒、肉の焼ける音。香ばしい匂いと、煙たさ。壁に寄り掛かった身体はそのままに薄目を開ける。が、目の前がぐるりと回ったような不快感に、開けた目はすぐに閉じる羽目になった。
(いッ……た)
磨かれたテーブルに反射した光に目を貫かれたかと思った。眉間とこめかみが軋むように痛む。
いったい何がどうして今こうなっているのか。記憶を遡ろうとしても、熱に浮かされたように頭がぐらぐらするばかりでまったく要領を得ない。少なくとも視覚以外から拾える情報としては、ここは平和な焼肉屋であり、なにか危機的な状況であるわけではなさそうだということくらいだが。
7087(いッ……た)
磨かれたテーブルに反射した光に目を貫かれたかと思った。眉間とこめかみが軋むように痛む。
いったい何がどうして今こうなっているのか。記憶を遡ろうとしても、熱に浮かされたように頭がぐらぐらするばかりでまったく要領を得ない。少なくとも視覚以外から拾える情報としては、ここは平和な焼肉屋であり、なにか危機的な状況であるわけではなさそうだということくらいだが。
Kyon_nosuke
DOODLE短期の一時的狂気1/桃瀬 啓太郎 誰ロクHO1
2/イッキュウ オダストHO3
3/Jade・Fox AconiteHO4
4/白深涅 絢 悪セカHO1
5/海舵 入囮 Vendetta4L
6/燕世 萩真 怪盗たちの雨降る夜
7/大鳥 隼 沼男は誰だ?
8/蘇芳 葉瑠佳 異能警察HO2
9/ユノ witch-rity
10/服部 稔 クトゥマス 10
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INFO*8/14のコミックマーケット100にて発行予定の耀玲本のサンプルです。*桧山貴臣と服部耀の関係性についての短編集の茶子分の本文サンプル
*B6サイズ/108p/全年齢/イベント頒布価格1,000円
*アンケートにご協力いただきありがとうございました! 8114
_sheena_lett2
MOURNING耀玲バレンタイン詰め合わせ①告白する玲ちゃん
②服部に恋するモブ
③結婚してから思うバレンタインのアレコレ
①付き合っていない耀玲(両片思い)
「あの、服部さん!」
「なに」
捜査会議が終わってすぐ、廊下で呼び止めたのに、何とも予想していたように服部さんは振り返らなかった。会議終わりの世間話がざわざわとこだまする。
「…お話があって、ですね」
「じゃ、今ここで」
「いや、その…ここじゃなくて」
「…ふーん?そう」
つかつかと歩いていく服部さんに必死に着いていく。通り過ぎるほかの人たちがチラチラ私たちを見ている。鞄に入っている何かを皆分かっているんだと思う。仕方がないのだけれど、たどり着いたのは人のいない隅の休憩室。自販機からアイスコーヒーを買って、服部さんはどかっとソファに座る。私はまだ座れないままだった。
「座れば」
5868「あの、服部さん!」
「なに」
捜査会議が終わってすぐ、廊下で呼び止めたのに、何とも予想していたように服部さんは振り返らなかった。会議終わりの世間話がざわざわとこだまする。
「…お話があって、ですね」
「じゃ、今ここで」
「いや、その…ここじゃなくて」
「…ふーん?そう」
つかつかと歩いていく服部さんに必死に着いていく。通り過ぎるほかの人たちがチラチラ私たちを見ている。鞄に入っている何かを皆分かっているんだと思う。仕方がないのだけれど、たどり着いたのは人のいない隅の休憩室。自販機からアイスコーヒーを買って、服部さんはどかっとソファに座る。私はまだ座れないままだった。
「座れば」
moguratataki30
DONE耀玲クリスマスのデート🎄ラブラブな2人の仕事終わりの行き先は服部次第!
途中出てくるネックレスは❄️さんの耀さんネックレスがモデルです。
https://poipiku.com/1091330/5905790.html 4601
物置部屋
MOURNING耀玲未満。引いた一線と貴方に負けないためのおまじない。気持ちだけ悪夢本の服部を前提にしています。誤字等直しましたこの心をどう示せば、口だけにならずに済むのか。それだけを、ずっと考え続けている。
「おでんが美味しい季節になったねえ」
「……え、はい?」
素っ頓狂な声を出したと自覚している。案の定その原因はくつくつと肩を揺らしているし、さっきまで至って真剣に進めていたはずだった捜査資料の借用の話は、思い起こされたおでんの匂いにかき消されてしまった。いけないと慌てて気を引き締めて、ちょうどいいタイミングで腹の虫が鳴る。小さく震えていただけの肩はいよいよ大きく息の混じった笑い声を上げた。ここに自分達以外の人間がいなかったのがせめてもの幸いだ。
秋口の夕方、強い西日を浴びた桜田門の庁舎のオフィスでの出来事だった。捜査一課長宛に外部からの捜査資料借用の申請をしに来たはずだったが、その張本人である目の前の男に夕飯のメニューをまんまと誘導されるこの流れに、ついていける人間の方が少ないのではないか。話の流れが読めないのはいつものことだが、だからこそどうにかしてほしいと思う。
3523「おでんが美味しい季節になったねえ」
「……え、はい?」
素っ頓狂な声を出したと自覚している。案の定その原因はくつくつと肩を揺らしているし、さっきまで至って真剣に進めていたはずだった捜査資料の借用の話は、思い起こされたおでんの匂いにかき消されてしまった。いけないと慌てて気を引き締めて、ちょうどいいタイミングで腹の虫が鳴る。小さく震えていただけの肩はいよいよ大きく息の混じった笑い声を上げた。ここに自分達以外の人間がいなかったのがせめてもの幸いだ。
秋口の夕方、強い西日を浴びた桜田門の庁舎のオフィスでの出来事だった。捜査一課長宛に外部からの捜査資料借用の申請をしに来たはずだったが、その張本人である目の前の男に夕飯のメニューをまんまと誘導されるこの流れに、ついていける人間の方が少ないのではないか。話の流れが読めないのはいつものことだが、だからこそどうにかしてほしいと思う。
みそめし
MEMO探索者まとめ①・伊丹曽良
・保々時呂鮫
・樫恋知
・莱
・服部レイ
・佐次繋人
・ω
・ミソーノ・カース
・狡牙王
・伊達乙彦
・世継ねね
・天鳴亥左牟
・ポラリス
・ダリアン・アダムス
・小内俊成
・猛虎笹一 18
_sheena_lett2
MOURNINGメインストを読んだ妄想、伊田と服部会話?丁度昼下がりだっただろうか、俺が外回りから帰ってきた後のように記憶している。
「耀、おかえり」
あの人はゆったりと振り返って、俺に声をかけた。真っ直ぐ何かを追いかける彼が姿勢を唯一崩す瞬間が、喫煙だったかもしれない。片足に重心を預けて、口元に運ぶ姿は妙に印象的だった。
「……正義さんも、ここに来てたんですか」
「そりゃそうだろ、誰だって一服したくなる」
「あなたの頻度は凄いんですよ、」
「はは、自身の肺も省みるんだな」
「忠告ありがたく受け取っておきますよ」
建物がひしめく敷地の一角にある喫煙所に、木々が陰を作っていた。不自然なほどに晴れ切った空と吹くことのない風がそこにはあって、ただ真っ直ぐに煙草の灰が落ちていく。
1276「耀、おかえり」
あの人はゆったりと振り返って、俺に声をかけた。真っ直ぐ何かを追いかける彼が姿勢を唯一崩す瞬間が、喫煙だったかもしれない。片足に重心を預けて、口元に運ぶ姿は妙に印象的だった。
「……正義さんも、ここに来てたんですか」
「そりゃそうだろ、誰だって一服したくなる」
「あなたの頻度は凄いんですよ、」
「はは、自身の肺も省みるんだな」
「忠告ありがたく受け取っておきますよ」
建物がひしめく敷地の一角にある喫煙所に、木々が陰を作っていた。不自然なほどに晴れ切った空と吹くことのない風がそこにはあって、ただ真っ直ぐに煙草の灰が落ちていく。
_yxme
MOURNING服部悪夢合同誌用に書いてたものの伊未の味が強くなってやめた話。ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのパロディ。伊未や、二人の結末に言及あり。こんなの合同誌に載せようと思うな(ほんとうにそう)地獄への扉を叩くな 男はタバコに火をつけた。上がる煙の向こうには、鼻筋と唇のはっきりとした女が目をつむったまま横たわっている。
(見覚えがあり過ぎる)
いつか。もう遠い、濃い思い出と自分の名前の重さの隙間。日常、と呼べるものだったかもしれない。男は親友や後輩と予定のない日は、たまにこうやって仕事の疲れか死んだように眠る女を見下ろしながらタバコを吸っていた。
理由はもう思い出せない。単純に職場から近い女の家を寝床として利用していただけかもしれないし、彼女の子と一緒にニチアサを見るのが楽しかったのかもしれないし、一流のレシピからショートカットしまくった結果形になったもののイマイチ物足りない素人料理を彼女の息子と微妙な顔をしながら食べるのがクセになっていたのかもしれないし、酒の勢いで寝たこの女が思いの外良かったのかもしれないし、単なるきまぐれが長引いただけかもしれない。でも気まぐれというにはあまりに頻繁に女の家に足を運んでいた。男にとっても、女にとっても、子にとっても、男は家を形作る一員だった。
4512(見覚えがあり過ぎる)
いつか。もう遠い、濃い思い出と自分の名前の重さの隙間。日常、と呼べるものだったかもしれない。男は親友や後輩と予定のない日は、たまにこうやって仕事の疲れか死んだように眠る女を見下ろしながらタバコを吸っていた。
理由はもう思い出せない。単純に職場から近い女の家を寝床として利用していただけかもしれないし、彼女の子と一緒にニチアサを見るのが楽しかったのかもしれないし、一流のレシピからショートカットしまくった結果形になったもののイマイチ物足りない素人料理を彼女の息子と微妙な顔をしながら食べるのがクセになっていたのかもしれないし、酒の勢いで寝たこの女が思いの外良かったのかもしれないし、単なるきまぐれが長引いただけかもしれない。でも気まぐれというにはあまりに頻繁に女の家に足を運んでいた。男にとっても、女にとっても、子にとっても、男は家を形作る一員だった。
物置部屋
MOURNING伊田にまつわる小話三つ カップリング要素はないです伊田と未守 一線を引いた話
伊田と服部 無自覚にかけた呪いの話
伊田と宮瀬 先に進まざるを得なくなった話 の三つです
※加筆修正有
在りし日の空の色日脚
「今日の聴取、流石にやりすぎだったんじゃないのか」
午前の聴取を終え、軽食を頬張る昼休憩。伊田は頼まれていた缶コーヒーを未守に差し出しながら、少し間隔を空けて左隣に腰を下ろした。左手に下がるビニールには、同じく缶コーヒーと切らしていた煙草、そしておにぎり数個が無造作に放り込まれている。対する未守は受け取った缶をすぐには開けず、そのまま床に置いてサンドイッチを食している。内容物はハムチーズに大量のキャベツ。栄養価の観点から言えば僅差で伊田の負けである。
「悪事を働くことに躊躇いがない人間は、何度だって繰り返す。それも次々と手口を巧妙化させてね。巻き込まれる方はたまったものじゃない」
パンくず一つこぼさずに昼食を終えた未守は、乾いた口内を潤すためか缶コーヒーを開ける。缶特有の空気音が響く。伊田は、コーヒーを飲み込む彼女の口から先刻まで発せられていた文言の数々を思い返しながら、静かに息を吐いた。
3202「今日の聴取、流石にやりすぎだったんじゃないのか」
午前の聴取を終え、軽食を頬張る昼休憩。伊田は頼まれていた缶コーヒーを未守に差し出しながら、少し間隔を空けて左隣に腰を下ろした。左手に下がるビニールには、同じく缶コーヒーと切らしていた煙草、そしておにぎり数個が無造作に放り込まれている。対する未守は受け取った缶をすぐには開けず、そのまま床に置いてサンドイッチを食している。内容物はハムチーズに大量のキャベツ。栄養価の観点から言えば僅差で伊田の負けである。
「悪事を働くことに躊躇いがない人間は、何度だって繰り返す。それも次々と手口を巧妙化させてね。巻き込まれる方はたまったものじゃない」
パンくず一つこぼさずに昼食を終えた未守は、乾いた口内を潤すためか缶コーヒーを開ける。缶特有の空気音が響く。伊田は、コーヒーを飲み込む彼女の口から先刻まで発せられていた文言の数々を思い返しながら、静かに息を吐いた。
物置部屋
MOURNING名前についての話服部耀さんの家庭環境をぼんやり捏造しています
はじめての贈り物「名前の由来?」
「はい、ご両親にお聞きしたこととかありませんか?」
「さあ…どうだったかねえ」
テーブルに並んだマグカップから、心地よく湯気が揺らいでいる。互いに風呂を済ませてくつろぐリビングで、同じソファに隣り合わせで腰掛ける泉が「そういえば」と切り出した話題は、服部にとってあまり馴染みのないものだった。追求されたくない事柄に関して、覚えていないふりをすることがままあると服部は自覚しているが、今回ばかりは、その手の記憶にさっぱり心当たりが無かった。
「なんでまた?」
「最近体調を崩しがちだった友人が、おめでただったんです。それで、旦那さんが今からどんな名前にしようか真剣に悩んでるって聞いて、微笑ましくて」
1763「はい、ご両親にお聞きしたこととかありませんか?」
「さあ…どうだったかねえ」
テーブルに並んだマグカップから、心地よく湯気が揺らいでいる。互いに風呂を済ませてくつろぐリビングで、同じソファに隣り合わせで腰掛ける泉が「そういえば」と切り出した話題は、服部にとってあまり馴染みのないものだった。追求されたくない事柄に関して、覚えていないふりをすることがままあると服部は自覚しているが、今回ばかりは、その手の記憶にさっぱり心当たりが無かった。
「なんでまた?」
「最近体調を崩しがちだった友人が、おめでただったんです。それで、旦那さんが今からどんな名前にしようか真剣に悩んでるって聞いて、微笑ましくて」