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    村雨

    mumi888mmm

    DONE・村雨さんを後ろから抱き締めたい獅子神さんの話
    ・とても短い
    ししさめの日 村雨は、獅子神が比較的スキンシップが好きで、且つ恋人には甘い男だということは充分知っているつもりだった。しかしそれはあくまでつもりでしかなかったのだ、ということを今しみじみと感じている。
     
    「なあ、村雨」
     獅子神の家で夕食と入浴を終えて、あとは寝室に行って寝るだけだというその時だった。そろそろ眠らないかと村雨が切り出そうとしたそのタイミングで、ソファで並んで座っていた獅子神が、村雨の目元を撫でていた指を頬へと滑らせながら呼んだのだ。もちろん入浴後で体が温まっているということもあるが、食事の際にワインを飲んだこともあってか、獅子神の頬はほんの僅かだがまだ赤みが残っている。もともとさほど酔わないたちではあるが、村雨といると気が緩んでつい飲んでしまうと少しばつが悪そうに、しかし何より照れ臭そうに打ち明けられたのは、それこそ恋人になってまだそう経っていない時だったはずだ。こんなに正直でよくもまあここまで生きてこられたものだ、と呆れた口ぶりで言ったのだが、村雨本人が思っていたよりもそこに冷たさは混ざっていなかったらしい。言われた獅子神は、随分と嬉しそうに笑っていたので。
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    imori_JB

    DOODLE仲良いしいな先輩と花ちゃんに夢見てる。あの二人同い年だし同期だったりしないかな。
    特四女子から見た村雨とにょたしし。にょたししが途中から、村雨は最後にちょろっとでる。ディスってるのは仕様です。
    シークレット・ラヴァーズ②「そうそう、聞いてよ花ちゃん~」
     カラス銀行本店の最寄り駅前にある百貨店。
     セール初日の土曜日がオフに当たり、意気揚々とやって来たカラス銀行特別業務部四課宇佐美班の女王様こと羽柴しいなは連れと共に心行くまでショッピングを楽しみ、そして今小休止の為に百貨店内のカフェに来ていた。あくまで小休止だ、この後まだまだ見たいものはある。
     次に回るフロアとルートについて頭の中で算段しつつ、冷たいアイスカフェオレを一気に半分吸い込んでから今日の連れに話を向けた。アイスティーの氷をストローで突いていた連れは顔を上げる。
    「何だよしいな」
     同じく特別業務部四課、片伯部班の加賀花火。同い年の為入行時期も近く――当初配属された課は全く異なっていたが――、特四自体女性行員が少ない部署とあって、顔を合わせれば立ち話くらいはする仲だ。互いに男社会といっていい特別業務部四課になどいれば愚痴の一つや二つ、三つや四つ出て来るものなのだ。
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    imori_JB

    DOODLE村雨とにょたししが付き合ってることを知らなかった宇佐美班の面々に、真経津邸に入り浸るせいで自然と知った御手洗がうっかり暴露した話。
    村雨もにょたししも出てこない。あとほんのり宇佐美→にょたしし。
    しいな先輩が滅茶苦茶に村雨をディスりますが仕様です。
    シークレット・ラヴァーズ①「以上が当行の創立記念謝恩パーティーの概要になります。何か質問は?」
     カラス銀行特別業務部四課、宇佐美班。主任の宇佐美から三週間後に控えるパーティーの概要について説明されていた班員達は手元の書類から顔を上げ、それぞれ顔を見合わせる。
     毎年年に一度行われているパーティーであるからして既に数回経験している面々にとっては特段今更疑問を持つような内容では無い。
     しかし今回が初めてである御手洗にとっては疑問しかないイベントだ。
    「あの……何ですか、この……」
    「ギャンブル体験イベント?」
    「はい」
     普通課が主催するイベントとは異なり特別課が主催するイベントは勿論ギャンブルに関した物だ。
     創立記念謝恩パーティーの中でも特別業務部4課と5課が合同で主催する4リンク以上に所属しているギャンブラー達を招き、彼らを相手にVIP達がギャンブルを楽しむという企画はその中のメインイベントとして位置づけられている。
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    夏月@kzntki0629

    PAST書きたいところだけを書いた誘い受けな村雨さんと(素人)童貞な獅子神さん。
    えっちなお姉さんな村雨さんが書きたかった。
    誘う男 「……お前、なにしてんの」
    風呂から上がると、オレのベッドに腰掛けている村雨がいた。オレが貸したパジャマを着ていたが、下は履いていない……と思う。流石にパンツは履いてると思いたいが、チラッと見えた感じ履いてない気がする。
    オレの視線に気付いたのか、脚を少し広げてきやがるから反射で手に持っていたタオルをぶん投げた。思いの外勢いのついたタオルは村雨の顔面に真っ直ぐ飛んでいった。
    「……おい、何をする。死にたいのか」
    「わ、悪い、つい」
    ずるりと落ちたタオルからは瞳孔を開きながらこちらを睨む顔が見えて、考えるより先に謝罪が口から滑り出た。
    俺の謝罪にひとまずは機嫌が直ったのだろうが、村雨はそれ以上何も言わずにすらりとした白い脚を組んだ。元々あまり外に出ないのだろう、村雨の身体は日に焼けるなんてものとは無縁なようで、体毛が薄いのもそれを顕著にしていた。いっそ不健康なほど白い生脚は、オレにとっては目の毒だ。タチが悪いのは、この男はそれを知りながらこうしているということだ。
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