高杉
CarpeDiemAS
DONEファイナルの最後に、たった一つの願い事を抱いてしまった高杉と銀時の高銀。共輪廻生まれ変わっている。
そう気づいたコレは、たぶん二回目の人生ではなかった。自覚が芽生えるよりもずっとずっと昔から、何度も同じようなことを繰り返しているのだと、誰も教えてはいないのに勝手にそれを理解した。一度折り目をつけた紙はどうやっても真っさらには戻らないのと同じように、この魂には痕が残っている。折り目が重なっている。
「…なんだ、それは」
そのことを伝えた高杉の表情は驚愕に満ちていて、とりあえずその反応でああ今回はこのパターンかと、この先の流れを絞り込む。場合によっては俺は魔女裁判だか異端審問だかに掛けられてそのまま殺されることもあるのだけど、幸いにも今回はそこまで過激な世界線ではないらしいので即ゲームオーバーということもないだろう。まあ宗教色が弱いだけで命の価値は軽そうなので、長生き出来るかは怪しいが。
2451そう気づいたコレは、たぶん二回目の人生ではなかった。自覚が芽生えるよりもずっとずっと昔から、何度も同じようなことを繰り返しているのだと、誰も教えてはいないのに勝手にそれを理解した。一度折り目をつけた紙はどうやっても真っさらには戻らないのと同じように、この魂には痕が残っている。折り目が重なっている。
「…なんだ、それは」
そのことを伝えた高杉の表情は驚愕に満ちていて、とりあえずその反応でああ今回はこのパターンかと、この先の流れを絞り込む。場合によっては俺は魔女裁判だか異端審問だかに掛けられてそのまま殺されることもあるのだけど、幸いにも今回はそこまで過激な世界線ではないらしいので即ゲームオーバーということもないだろう。まあ宗教色が弱いだけで命の価値は軽そうなので、長生き出来るかは怪しいが。
nightflightnoc
DONE5月28日の高杉プチで配布したフライヤーのテキスト版です。pixivで連載中の『高杉社長すぐ死ぬ』シリーズのエピソード0的なモブ視点の特別編。或る奇兵隊士の回顧談──あれは確かに、慶應三年四月十四日の早朝でありました。
ちょうどその数日前に奇兵隊へ入隊が決まった自分は、下関の櫻山招魂社を訪れたのであります。彼処には吉田松陰先生をはじめ、国事に奔走して命を落とされた方々が御祀りされておりましたので、まだ十四の若輩者であった自分もそういった方々の墓標を拝して、気を引き締めようという心算でした。
それには朝一番がよかろうと思い、夜明けと同時に隊舎から社へ向かいました。長い石段を登って、碑の建ち並ぶ奥の鳥居の方を見れば、どうやら人の気配がある様子。先を越されたような気分になりましたが、熱心な参拝者であろうかと薄闇のなかを近付いてみると、其の者は玉垣の内側に凭れかかるようにしてぐったりと座り込んで居るではありませんか。
4095ちょうどその数日前に奇兵隊へ入隊が決まった自分は、下関の櫻山招魂社を訪れたのであります。彼処には吉田松陰先生をはじめ、国事に奔走して命を落とされた方々が御祀りされておりましたので、まだ十四の若輩者であった自分もそういった方々の墓標を拝して、気を引き締めようという心算でした。
それには朝一番がよかろうと思い、夜明けと同時に隊舎から社へ向かいました。長い石段を登って、碑の建ち並ぶ奥の鳥居の方を見れば、どうやら人の気配がある様子。先を越されたような気分になりましたが、熱心な参拝者であろうかと薄闇のなかを近付いてみると、其の者は玉垣の内側に凭れかかるようにしてぐったりと座り込んで居るではありませんか。
nightflightnoc
DONE5月28日の高杉プチで配布したフライヤーの画像版です(テキスト版はテキスト投稿ページにあります)。pixivで連載中の『高杉社長すぐ死ぬ』シリーズのエピソード0的なモブ視点の特別編。jun
DOODLE高杉来なかった⚠複製、転載、また自作発言や営利目的での使用などは一切許可していません
絵倉庫→@junso_ko
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pagupagu14
DONE勝利の神様/高雅(Fate)野球部パロ時空の球技大会ネタ。スキロのアニメ見て思いついた話です。雅さん来て応援されて雅さん認知してようやく本気出す高杉さんみたいな感じです。高杉さんの雅さん以外見向きしない感じも出てたらいいなあ
勝利の神様 「うわ」
そう、思わず隣にいたうのさんは声を漏らした。それもそのはず、男子…同学年の、晋様の試合を見に来た私たちは晋様たち目当てでやってきたであろう女子の大群に思わずたじろいでしまう。
「ほ、本当に晋様はおモテになるんですね…?」
及び腰になる私だったがうのさんはそんな私の手を強く引いた。
「雅さん!何負けてるの!晋ちゃんに差し入れ渡すんでしょ!?」
「で、でも…私なんかの…」
「それ、雅さんの悪い癖だからね」
「う」
人差し指で唇を閉ざされ私は押し黙ることしかできない。
「雅さんなんかなんじゃないって。ていうか、恋人で許婚の雅さんが【なんか】だったら一体どういう了見なのって晋ちゃんを問い詰める案件だからね!?」
1985そう、思わず隣にいたうのさんは声を漏らした。それもそのはず、男子…同学年の、晋様の試合を見に来た私たちは晋様たち目当てでやってきたであろう女子の大群に思わずたじろいでしまう。
「ほ、本当に晋様はおモテになるんですね…?」
及び腰になる私だったがうのさんはそんな私の手を強く引いた。
「雅さん!何負けてるの!晋ちゃんに差し入れ渡すんでしょ!?」
「で、でも…私なんかの…」
「それ、雅さんの悪い癖だからね」
「う」
人差し指で唇を閉ざされ私は押し黙ることしかできない。
「雅さんなんかなんじゃないって。ていうか、恋人で許婚の雅さんが【なんか】だったら一体どういう了見なのって晋ちゃんを問い詰める案件だからね!?」
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DONE【現パロ】初恋の終わり方/高雅←阿(Fate)私の中では龍馬さんぐだ勢と一緒になるのは高杉さんが大学行ってからかな~と設定つくりつつ思ってたんですが思いついたものは形にしたいので書きました!高校設定です
【現パロ】初恋の終わり方 あれが初恋なのか憧憬なのかはわからない。ただ鮮烈に私の中に強く刻み込まれたものだったということはまごうことなき事実であったーー。
「社長、何そわそわしてんですか」
落ち着かない様子の社長こと、高杉晋作に声をかければ待ってましたと言わんばかりに顔を上げた。
「やあ、阿国くん。そんなにそわそわしているように見えるかい?」
「見えます」
「ふふ、それもそのはず!なんたって今日は雅とのデートだからね!」
「雅って誰です?」
「僕の婚約者兼恋人ーー…僕の未来の奥さんさ」
そう嬉しそうに語る社長を見て『ああこの人ってそういえばお坊ちゃんだったな』と事実を思い出す。
「へえ、しかしそんなに嬉しそうってことはゾッコンなんですか。社長」
2384「社長、何そわそわしてんですか」
落ち着かない様子の社長こと、高杉晋作に声をかければ待ってましたと言わんばかりに顔を上げた。
「やあ、阿国くん。そんなにそわそわしているように見えるかい?」
「見えます」
「ふふ、それもそのはず!なんたって今日は雅とのデートだからね!」
「雅って誰です?」
「僕の婚約者兼恋人ーー…僕の未来の奥さんさ」
そう嬉しそうに語る社長を見て『ああこの人ってそういえばお坊ちゃんだったな』と事実を思い出す。
「へえ、しかしそんなに嬉しそうってことはゾッコンなんですか。社長」
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DONEパンドラの箱/高雅前提のAI高杉→雅子(Fate)前に支部に上げたAI高杉特異点の前日譚みたいなお話。どっちも高杉だから雅子さんのこと同じように好きだといいよね…
パンドラの箱 今日も今日とても几帳面というか晋作は奇兵隊そしてアラハバキの整備をする。しかし今日はそれに雅子もついてきていた。僕は晋作の記憶も投影されているからどう足掻いても雅子がいるだけで嬉しいし幸せになるし動悸がする。話を聞くところによると雅子が晋作に頼み込み、無理言って見させてもらっている…そうだが絶対無理なことではない。僕を含めた高杉晋作ということは猛烈に妻、雅子に弱い。我慢をさせてしまったという負い目もあるしそれを抜きにしても世界で一番愛している女性だ、人だ。だから彼女が珍しくお願いを言ってきたからにはどんなことでも叶えたくなってしまうものだ。
「これが晋様の奇兵隊…」
ほう、とため息をこぼしながら目を輝かせている雅。可愛いどころの話ではない、可愛いすぎる美しすぎる可憐すぎる…どこかに閉じ込めて誰にも見られなくしたいほどに。それはきっと晋作も同じだったらしくどこかそわそわした様子でちらちらと雅子を見つつ整備をしていて、非常に気が散っていた。
1113「これが晋様の奇兵隊…」
ほう、とため息をこぼしながら目を輝かせている雅。可愛いどころの話ではない、可愛いすぎる美しすぎる可憐すぎる…どこかに閉じ込めて誰にも見られなくしたいほどに。それはきっと晋作も同じだったらしくどこかそわそわした様子でちらちらと雅子を見つつ整備をしていて、非常に気が散っていた。
あずま ふう
DONEフォロワの推し高杉晋作が実装されたのでお祝いに描いたら描いたら出る教なせいかうちにも来てしまったぞ!?
いらっしゃいませ!きてくれてありがとう!
アーチャー少なかったので助かる。
おかげで弓ギルが過労死免れそうだw
なおドラゴン模様はどっか空に飛んでいきました(
■二枚追加したので上げ。 6
pagupagu14
DONE【現パロ】公園の君/高雅(Fate)現パロ高雅、中学生時期の設定。高杉さんが龍馬さんと同じ学校になる設定は高校生からというのがあって中学のメンツは久坂たち的なふうに思ってます
雅さんが大人気の高嶺の花の令嬢で〜みたいなの見たくて書きました
【現パロ】公園の君 男同士集まって話す内容に下世話なものが混じるのは必然でありしょうがないと思う。そう思いながら休み時間、僕は雅とメッセージのやりとりをしながら友らの会話に耳を傾けた。
「その、最近ずっと話してる【公園の君】って誰?」
「何!晋作、知らないのか!」
「ほら、晋作ってば許婚殿にゾッコンだからさ」
「写真すら見せてくれないのはどうかと思うけどな」
「誰がお前たちに雅の写真を見せるか」
「なるほど、雅というのか…」
「おい」
「ははは、冗談だ」
そう言って僕の友たちは笑った。
「ああ、それで【公園の君】のことだったな」
「ああ」
「近くの女子校の制服を着ている僕らと同年代くらいの女の子なんだが…それがまあ美人で!」
「よく公園のベンチに座って読書をしながら誰かを待っているんだ」
1627「その、最近ずっと話してる【公園の君】って誰?」
「何!晋作、知らないのか!」
「ほら、晋作ってば許婚殿にゾッコンだからさ」
「写真すら見せてくれないのはどうかと思うけどな」
「誰がお前たちに雅の写真を見せるか」
「なるほど、雅というのか…」
「おい」
「ははは、冗談だ」
そう言って僕の友たちは笑った。
「ああ、それで【公園の君】のことだったな」
「ああ」
「近くの女子校の制服を着ている僕らと同年代くらいの女の子なんだが…それがまあ美人で!」
「よく公園のベンチに座って読書をしながら誰かを待っているんだ」
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DONE心休まる時/高雅(Fate)春風伝読了記念の雅子さんとの安らぎの時に生前の自分を悔いて涙を零す高杉さんの話です。高杉さんはFGOでも史実でも激情家ぽいからさめざめと泣いてほしい欲がある
心休まる時 夫、高杉晋作が素晴らしい活躍だったと話すマスター様の声を聞いてそれはめでたいことだと思いあることを思いつく。私の計画にカルデア厨房班の皆様は手伝ってくれ、私は腕によりをかけて彼のためにと作るのだった。
「ん?」
夕餉の時間。僕の好きな香りがしたことで食堂へと向かうと僕を待っていたと言わんばかりの雅が僕を見て小さく駆け寄ってくる。
「雅、」
「この度はお務め、ご苦労様でした」
「ありがとう」
生前もこんな会話をよくしたものだと懐かしんでいると雅は僕を席につかせそして僕の好きな鯛料理を置いていく
「おいおい、これは豪勢な…」
「晋作様を労う意味もありますので…ご褒美です」
そう言って雅は綺麗な笑みを浮かべる。僕のご相伴に預かれるみんなは嬉しそうで雅も僕の隣に席をつく。同じように鯛料理の献立を目の前に置いて。
2081「ん?」
夕餉の時間。僕の好きな香りがしたことで食堂へと向かうと僕を待っていたと言わんばかりの雅が僕を見て小さく駆け寄ってくる。
「雅、」
「この度はお務め、ご苦労様でした」
「ありがとう」
生前もこんな会話をよくしたものだと懐かしんでいると雅は僕を席につかせそして僕の好きな鯛料理を置いていく
「おいおい、これは豪勢な…」
「晋作様を労う意味もありますので…ご褒美です」
そう言って雅は綺麗な笑みを浮かべる。僕のご相伴に預かれるみんなは嬉しそうで雅も僕の隣に席をつく。同じように鯛料理の献立を目の前に置いて。
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DOODLEバニー高杉 現代特異点で魔力を集めるため街で釣るやつFREE HUGとかFREE FACESITTINGとか書いてあるけど
釣られたやつは何もされぬまま高杉に魔力を吸われミイラになる
後で先生にバレてめっちゃ叱られる
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DONEキャッチャーの最愛の彼女/高雅(Fate)四月の嘘の日ネタ。久坂ピッチャー、高杉キャッチャーのバッテリー、雅子さんはマネージャーでその親友がおうの。高雅は恋人、許嫁設定です!
キャッチャーの最愛の彼女 「雅子さん、また今日も部活?」
不安げに瞳を揺らしてうのさんは私に問うた。きつく、手をお腹の前で握りしめている。
「ええ」
「…やっぱり、続けるの?」
「決めたことですから」
うのさんは悔しそうに唇を真一文字に結んだ。私が高校に入学した頃に出来た友人、私が今の【部活】で活動することをひどく心配していていつものように聞いてくる。
「そんな心配しないで」
「心配だよ!晋ちゃんがいるとしてもさあ…っ、やっぱり今からでも私も一緒に入ろうかしら…」
「うのさんはモデルの仕事があるでしょう?」
「うう…」
言われ押し黙るうのさん。
「本当に大丈夫なのよ?男の人ばかりと言っても別に嫌なことではないしこれも社会勉強なのだから」
でも、だって、と駄々っ子のようにうのさんは言葉を繰り返す。
3033不安げに瞳を揺らしてうのさんは私に問うた。きつく、手をお腹の前で握りしめている。
「ええ」
「…やっぱり、続けるの?」
「決めたことですから」
うのさんは悔しそうに唇を真一文字に結んだ。私が高校に入学した頃に出来た友人、私が今の【部活】で活動することをひどく心配していていつものように聞いてくる。
「そんな心配しないで」
「心配だよ!晋ちゃんがいるとしてもさあ…っ、やっぱり今からでも私も一緒に入ろうかしら…」
「うのさんはモデルの仕事があるでしょう?」
「うう…」
言われ押し黙るうのさん。
「本当に大丈夫なのよ?男の人ばかりと言っても別に嫌なことではないしこれも社会勉強なのだから」
でも、だって、と駄々っ子のようにうのさんは言葉を繰り返す。
れに☔️
DONE松ぐだ♀ぐだちゃんが告白してふられる話。高杉さんが途中途中出てきます。
「それは気の迷いではありませんか?」
一世一代の告白。今まで誰にでも言ってこなかった言葉を、目の前の彼は言葉で突きつけた。
「え、どうしてそう思うんですか。松陰さん」
松陰さん、こと吉田松陰。松下村塾の塾長で安政の大獄で斬首された人。一度、維新都市サイタマで発生した微小特異点でマスターである私を含め、ヘクトール、佐々木小次郎、そして彼の教え子の高杉晋作の前に立ちはだかった。あろうことか高杉重工ならぬ、吉田コンツェルンの総帥として君臨していた。そんな人がカルデアに召喚されたのだ。とても嬉しかったし何より会って話をしてみたかった。
日本史、特に幕末から明治維新にかけてが好きな人は知らない人は居ないらしい。教えを解く彼に私はいつしか恋焦がれていた。
7398一世一代の告白。今まで誰にでも言ってこなかった言葉を、目の前の彼は言葉で突きつけた。
「え、どうしてそう思うんですか。松陰さん」
松陰さん、こと吉田松陰。松下村塾の塾長で安政の大獄で斬首された人。一度、維新都市サイタマで発生した微小特異点でマスターである私を含め、ヘクトール、佐々木小次郎、そして彼の教え子の高杉晋作の前に立ちはだかった。あろうことか高杉重工ならぬ、吉田コンツェルンの総帥として君臨していた。そんな人がカルデアに召喚されたのだ。とても嬉しかったし何より会って話をしてみたかった。
日本史、特に幕末から明治維新にかけてが好きな人は知らない人は居ないらしい。教えを解く彼に私はいつしか恋焦がれていた。
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DONE高杉晋作の妻は吉田松陰が嫌い/高雅(Fate)雅子さんと結婚する前の高杉が同志たちと時期尚早です!と手紙を送って君たちには失望したと絶交を言い渡す手紙が松陰先生から返ってきたという史実のエピソードによるお話です。美女が声を荒げるシチュ好きすぎる
高杉晋作の妻は吉田松陰が嫌い 「雅子さんって松蔭先生のことどう思ってるんですか?」
ここのマスターの話が唐突なのはいつものことだが今日もまた唐突だった。
「どう、とは?」
「最近調べてて知ったんですけど高杉さんって松蔭先生に失望されて絶交を言い渡されてるらしいじゃないですか」
「ああ…」
私が晋様の妻になる前の話ではあるけれどそれは事実だ。
「だから普通はあまりよく思ってないんじゃないかと思って…」
それを聞くなんてあまりにもデリカシーがなく、酷な質問だと思いながらもそっとマスター様に顔を近づけた。
「…このことは晋作様には内緒ですよ?」
その言葉にこくこくとマスター様は頷き小さく息を吐く。
「率直に申し上げまして…嫌いです」
「ーー、」
マスター様は何も言えないようで息を呑んだ気配がした。
2043ここのマスターの話が唐突なのはいつものことだが今日もまた唐突だった。
「どう、とは?」
「最近調べてて知ったんですけど高杉さんって松蔭先生に失望されて絶交を言い渡されてるらしいじゃないですか」
「ああ…」
私が晋様の妻になる前の話ではあるけれどそれは事実だ。
「だから普通はあまりよく思ってないんじゃないかと思って…」
それを聞くなんてあまりにもデリカシーがなく、酷な質問だと思いながらもそっとマスター様に顔を近づけた。
「…このことは晋作様には内緒ですよ?」
その言葉にこくこくとマスター様は頷き小さく息を吐く。
「率直に申し上げまして…嫌いです」
「ーー、」
マスター様は何も言えないようで息を呑んだ気配がした。
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DONE梅と菊のキューピッド/高雅+山明(Fate)高雅メインの話ですがちょこっと山明ありますし基本話の主役は雅さんと明里さんです。明里さんと雅さん仲良くなってほしいしなれそうだと思ってます
梅と菊のキューピッド 初めて会った時の印象は、【おうのさんみたいな人】だった。人懐っこく、スキンシップも多い。裏表がなく、ころころと変わる表情で笑い、怒り、泣く、私にはないものしかなく羨ましく思ってしまうほどだった。
…きっと、彼も好きになってしまうだろうと思うほどには。
「高杉さん?いい人だとは思うけどあたしのタイプじゃないからなあ〜」
一緒に昼食をとりながらバッサリと明里さんは私の旦那をフった。
「た、タイプ…」
「そう!あたしはサンナンさんみたいな人が好きだから」
そう隠すこともなく言ってのける明里さん。彼女がいう【サンナンさん】とは山南敬助さん。新撰組に所属していた人で生前も二人は良い間柄だったらしい。
「サンナンさんって食が細いのよ。昔、遊びに来てくれた時は何にも食べなくてこ〜んなに眉間の皺が寄っててね!」
1856…きっと、彼も好きになってしまうだろうと思うほどには。
「高杉さん?いい人だとは思うけどあたしのタイプじゃないからなあ〜」
一緒に昼食をとりながらバッサリと明里さんは私の旦那をフった。
「た、タイプ…」
「そう!あたしはサンナンさんみたいな人が好きだから」
そう隠すこともなく言ってのける明里さん。彼女がいう【サンナンさん】とは山南敬助さん。新撰組に所属していた人で生前も二人は良い間柄だったらしい。
「サンナンさんって食が細いのよ。昔、遊びに来てくれた時は何にも食べなくてこ〜んなに眉間の皺が寄っててね!」
くまこ
DOODLEマスターちゃんはこの後控えのどまちが引きずっていきました、めでたしめでたし。ヤヤウキ、知れば知るほどルーラーで公式と解釈違いで暴れてる。
まあ性能高杉なのでアサシンで許されてる部分はあるらしいが…。
いやでもルーラーやろがい(無限ループ)
でもルーラーじゃないのは、デイビットくんのサーヴァントだったテスカトリポカではないって事でもあるんでしょうね、と、無理矢理納得してます。
(23/5/4)
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PROGRESS6月の晋松本。教師の高杉と生徒の松陰先生。過去に出会ったが事案。〈プロローグ・松陰視点〉
「あ、先生。こんな所に居たのですね」
蝉が五月蠅く鳴き始め、日差しが夏に変わり始めた初夏の雑木林の中だった。
幼い僕の事を先生と呼び、何処か熱の籠った目を向ける赤髪の男。
誰と聞くよりも先に、男の腕が僕に伸びていた。
逃げる間もなく、男に抱き締められて身動きが取れなくなってしまった。
「先生。僕には時間が無いんです」
僕に質問の余地はなく、男が覆いかぶさったと同時に木漏れ日が眩しくて目を閉じる。
「実力行使なんて僕らしくないですが、許してください。松陰先生」
男の声は蝉の鳴き声と一緒に溶けて、僕の脳内にこびりついて消えなかった。
気付いた時、僕は病院に居た。
「起きたのね!もう大丈夫だから!!」
972「あ、先生。こんな所に居たのですね」
蝉が五月蠅く鳴き始め、日差しが夏に変わり始めた初夏の雑木林の中だった。
幼い僕の事を先生と呼び、何処か熱の籠った目を向ける赤髪の男。
誰と聞くよりも先に、男の腕が僕に伸びていた。
逃げる間もなく、男に抱き締められて身動きが取れなくなってしまった。
「先生。僕には時間が無いんです」
僕に質問の余地はなく、男が覆いかぶさったと同時に木漏れ日が眩しくて目を閉じる。
「実力行使なんて僕らしくないですが、許してください。松陰先生」
男の声は蝉の鳴き声と一緒に溶けて、僕の脳内にこびりついて消えなかった。
気付いた時、僕は病院に居た。
「起きたのね!もう大丈夫だから!!」
sweets_m0gum0gu
DONE高銀全て終わった後で高杉とは別住まい。
銀時が風邪を引き、高杉がかぶき町で買い物をするお話です。
良い米で炊く飯は甘い今日は銀時の家である万事屋に行く日だった。
昼過ぎに携帯で『これから向かう』とメッセージを送信してから万事屋に着くまでに返信はない。どうせ寝てるか漫画でも読んでいるかしているのだろうと思い、返信の有無は気にしていなかった。
しかしあいつの好きそうな菓子を手土産に万事屋の呼び鈴を押しても反応なし。流石に首を傾げる。
「まだ寝てんのか? 鍵は……かかってねェな」
不用心だな、と溜息を吐いた後中に入る。
「おい銀時、いねェのか?」
そう言いながら広間に行くも、誰もいない。
片っ端から部屋見てくしかねェなと思った時、隣の部屋から俺を呼ぶ弱々しい声が聞こえてきた。声のする部屋を開けると熱があるらしく、顔の赤い銀時が布団からいつも以上にぼんやりした表情で俺を見ている。
3100昼過ぎに携帯で『これから向かう』とメッセージを送信してから万事屋に着くまでに返信はない。どうせ寝てるか漫画でも読んでいるかしているのだろうと思い、返信の有無は気にしていなかった。
しかしあいつの好きそうな菓子を手土産に万事屋の呼び鈴を押しても反応なし。流石に首を傾げる。
「まだ寝てんのか? 鍵は……かかってねェな」
不用心だな、と溜息を吐いた後中に入る。
「おい銀時、いねェのか?」
そう言いながら広間に行くも、誰もいない。
片っ端から部屋見てくしかねェなと思った時、隣の部屋から俺を呼ぶ弱々しい声が聞こえてきた。声のする部屋を開けると熱があるらしく、顔の赤い銀時が布団からいつも以上にぼんやりした表情で俺を見ている。