鯉
3ごう
DOODLEやぶこいでいただいた月鯉お題2『1月のご本(最高でした!)とは逆に、少尉殿二人にムギュされるところが見たいです!』
うれしいです!!
これは性欲をたたえまくった少尉殿がふたりの月鯉鯉です!!
pepperco02
DONEへいのじょあにさあの幽霊が見えちゃう月島(こいとには見えてないよ!)の月鯉漫画(https://poipiku.com/4858472/9351487.html)の続き すけべなことはまだできていない 11nattannandesuyo
MEMO軍会7開催おめでとうございます。屈強な男たちにアルゼンチンタンゴを踊らせる話を書く予定でしたが、鶴月しか間に合わず。
鯉月、杉月のタンゴパロもいつか形にしたいなぁという願いを込めて、考えたネタ、テーマ曲を貼り付けておきます。
屈強な男たちにタンゴ踊らせてみた。【月島基】
三十半ば。無愛想だが親しい者には饒舌。
見た目に似合わぬ人情家。公園のベンチに座っていると猫が寄ってくるし、おばあちゃんにもモテる。
今の職業らアルゼンチンタンゴ教室のアシスタント。
若い頃は劇団に所属しており、下北に住んでいた。
劇団が解散し困っていた時にアルバイト先のホテルで出会った鶴見にナンパ?され、アルゼンチンタンゴ教室に通う。筋トレ馬鹿で、服のサイズがいつも迷子になる。なぜか絶品の鶏ハムの作り方を知っている。
テーマ曲はピアソラ「螺鈿協奏曲 レント・メランコリコ」。地味な出だしの長い曲だが、途中からの美しい転調がとても月島(?)っぽい。
【鶴見篤四郎】
不惑の四十路。ナイスミドル。男女からめっぽうモテる。モテるが今作では特定の相手を持たない。
1631三十半ば。無愛想だが親しい者には饒舌。
見た目に似合わぬ人情家。公園のベンチに座っていると猫が寄ってくるし、おばあちゃんにもモテる。
今の職業らアルゼンチンタンゴ教室のアシスタント。
若い頃は劇団に所属しており、下北に住んでいた。
劇団が解散し困っていた時にアルバイト先のホテルで出会った鶴見にナンパ?され、アルゼンチンタンゴ教室に通う。筋トレ馬鹿で、服のサイズがいつも迷子になる。なぜか絶品の鶏ハムの作り方を知っている。
テーマ曲はピアソラ「螺鈿協奏曲 レント・メランコリコ」。地味な出だしの長い曲だが、途中からの美しい転調がとても月島(?)っぽい。
【鶴見篤四郎】
不惑の四十路。ナイスミドル。男女からめっぽうモテる。モテるが今作では特定の相手を持たない。
@retroengine_g
DONEやぶ鯉おめでとうございます!もう少し続きますが月の誕生日漫画です。
1906年4月1日、就任直後の曹長鯉が月に惹かれ小さな贈り物をしたい話。
時期的に日露の話が出てきます。流血表現はありません。続きはラブラブハピエンの予定 12
さほす
SPUR ME【鶴月+鯉月】『うちのコ、かします』樺太編後半の3人です
大事な右腕を鯉ちゃんに貸してあげる中尉殿の話
※略奪っぽい三角関係にならないように気をつけてみましたがまあそんな感じに見えなくもないので苦手な方は閲覧を控えていただければと思います 11
nekoyanagi2929
DONE2024.4.6 やぶさかでない恋だから webオンリー展示※R18
初夜失敗するけど二人ともちゃんと気持ちよくなってハッピーハッピーエンドです!!
すけべな月鯉は健康に良いのでさくーっと読んでみてください。
pass:18↑? 8
jodyheavn
MAIKING月島お誕生日おめでとうと言いたかったのだけど、誕生日にたどり着いていないよ!な前半です。めちゃくちゃ途中ですが、とりあえず上げます!すみません!
5年ぶりの桜まつり。例年開催時期よりも開花が早くなり、まつり期間中には葉桜となり始めていたのだが、今年はどうにかライトアップ中も花が残っているようだ。
通りがざわめく金曜の夜、鯉登にはそれに気づくこともなく重たい足どりで恋人の待つ家へとむかっている。
前世からの因縁の相手である月島と出会った瞬間、2人は再び恋に落ちた。その日その場所ですれ違うことが定めであったか、視線が合ったその時に全てが始まり、そしてその後の全てが決まった。
吸い寄せられるように手を取り合った2人は周りの目も気にせず往来で互いの名前を呼び、溢れる涙が頰を濡らした……
のがもう3年も前のこと。
その翌日には鯉登のマンションで朝チュンを迎える嵐のような展開でもって今世の2人の関係は幕を開けた。
2246通りがざわめく金曜の夜、鯉登にはそれに気づくこともなく重たい足どりで恋人の待つ家へとむかっている。
前世からの因縁の相手である月島と出会った瞬間、2人は再び恋に落ちた。その日その場所ですれ違うことが定めであったか、視線が合ったその時に全てが始まり、そしてその後の全てが決まった。
吸い寄せられるように手を取り合った2人は周りの目も気にせず往来で互いの名前を呼び、溢れる涙が頰を濡らした……
のがもう3年も前のこと。
その翌日には鯉登のマンションで朝チュンを迎える嵐のような展開でもって今世の2人の関係は幕を開けた。
sijo518
DOODLEやぶこい開催ありがとう!4月中の台湾の金カムオンリーのために印刷する漫画です。まだ未完成ですが、全部修正が終わったらまたpixivに改めてアップして展示します。
日本語難しい…鯉に敬語を言わせるのは変な気がする(か?)、でも見知らぬ人に月に対する話し方を使うのもおかしい…どうすればいいか。ピクリエまたXで感想やアドバイスをいただけたら嬉しいです! 11
mekoneko69
DONE明治軸・全年齢月島誕生日SS
2023年鯉登誕生日SSのアンサー話です。
https://poipiku.com/7014192/9695069.html
当時の状況や陸大の事など付け焼刃の知識なので大らかに読んでいただけると幸いです。
貴方と共に汽車の車窓から外を眺めると川沿いの桜が淡い紅色を纏い始めた。
私がまたこちらに戻る頃は満開になっているだろうか。
昨年末に月島が私に会いに上京してきた(私が呼び寄せたのだが)。
待ち合わせ場所をはっきりと伝えたわけではないが、月島の事だから私の思考を察し上野公園の彼の方の銅像の下で待ってくれているだろうと期待した。
先に来て吃驚させてやろうと企み私は銅像付近で隠れて待っていた。
しかし、約束の時間が経過しても月島は現れない。いるのは大きな花束を抱えた背広の男だけだった。
上りの列車はとうに上野駅に到着しているはずだ。
私の思惑が外れ別の場所で待っているのだろうか、もしくは何か揉め事に巻き込まれただろうか(月島は巻き込まれ体質だから)とあれやこれやと一抹の不安が過り、居ても立ってもいられず表に出たところで大きな花束を抱えた男が私の名を呼んだ。
2601私がまたこちらに戻る頃は満開になっているだろうか。
昨年末に月島が私に会いに上京してきた(私が呼び寄せたのだが)。
待ち合わせ場所をはっきりと伝えたわけではないが、月島の事だから私の思考を察し上野公園の彼の方の銅像の下で待ってくれているだろうと期待した。
先に来て吃驚させてやろうと企み私は銅像付近で隠れて待っていた。
しかし、約束の時間が経過しても月島は現れない。いるのは大きな花束を抱えた背広の男だけだった。
上りの列車はとうに上野駅に到着しているはずだ。
私の思惑が外れ別の場所で待っているのだろうか、もしくは何か揉め事に巻き込まれただろうか(月島は巻き込まれ体質だから)とあれやこれやと一抹の不安が過り、居ても立ってもいられず表に出たところで大きな花束を抱えた男が私の名を呼んだ。
auie000
DOODLE軍会7開催おめでとうございます!2023年6月に発行した「ふわふわデイリーライフ」に載せた
ふぉぜ鯉月まんがの続きを軍会用に描きました。
パスワードはリトリンをご覧ください。
本編はこちらから(軍会期間中展示しています)↓
https://www.pixiv.net/artworks/117576965 3
まっちゃ。
PROGRESS展示②になります!!遅刻ですみません!いつか出したいなと思っている本の冒頭下書き(2P)です(参加検討中ですがガタケとか…?)
ある日突然近くにいる人の心の声が聞こえるようになってしまった月島と鯉登の話です。ほのぼのです。
素敵なイベントをありがとうございます!にぎやかしにでもなればうれしいです 3
fujimura_k
MOURNING2023年12月発行『喫茶ツキシマ・4』月鯉転生現パロ。喫茶店マスターの月島と作家の鯉登の物語4巻目。
兄が訪ねてくることになって鯉が落ち着かなくなったり、月が腹を括ったり、商店街の面々がそんな二人をやきもきしながら見守ったりしている4巻目です。続きが6月に出ます。
喫茶ツキシマ 4ただ
あなたと居たいのです
何も無い
平穏な日々を
変わらない
ありきたりな毎日を
穏やかに
望むのは
それだけ
ただ
それだけなのです
***
『一緒に、暮らしませんか』と、月島が漸くそう言ってくれたのは、私が『喫茶ツキシマ』の二階で過ごすのが殆ど当たり前のようになってからのことだった。
実際、ほぼ住んでいるようなモノだったから、そうした話をするのも今更なのだろうと思っていた。だから、此方から何を確かめることもせずにいたのだけれども、改めてそう言われてみると、妙に身構えてしまって『いいのか?』などと、随分と意地の悪い物言いをしてしまった。声にしたその言葉で、自分が月島からの言葉が無いことに拗ねていたのだとも気付かされたが、つまらない言い方をして月島を酷く恐縮させてしまったことは後で大いに反省した。
42361あなたと居たいのです
何も無い
平穏な日々を
変わらない
ありきたりな毎日を
穏やかに
望むのは
それだけ
ただ
それだけなのです
***
『一緒に、暮らしませんか』と、月島が漸くそう言ってくれたのは、私が『喫茶ツキシマ』の二階で過ごすのが殆ど当たり前のようになってからのことだった。
実際、ほぼ住んでいるようなモノだったから、そうした話をするのも今更なのだろうと思っていた。だから、此方から何を確かめることもせずにいたのだけれども、改めてそう言われてみると、妙に身構えてしまって『いいのか?』などと、随分と意地の悪い物言いをしてしまった。声にしたその言葉で、自分が月島からの言葉が無いことに拗ねていたのだとも気付かされたが、つまらない言い方をして月島を酷く恐縮させてしまったことは後で大いに反省した。
fujimura_k
PAST2023年12月発行『喫茶ツキシマ・総集編』(番外編部分)月鯉転生現パロ。喫茶店マスターの月島と作家の鯉登の物語。総集編より番外編部分のみ。
喫茶ツキシマ 総集編(番外編)例えば
こんな穏やかな日々が
この先ずっと
ずっと
続いていくなんて
そんな事があるのでしょうか。
それを
願っても、いいのでしょうか。
***
図らずも『公衆の面前で』という派手なプロポーズをして以来、鯉登さんは殆ど俺の家で過ごすようになった。
前々から昼間は大抵店で過ごしてくれていたし、週の半分近くはうちに泊っては居たのだけれど、其れが週四日になり、五日になり、気付けば毎日毎晩鯉登さんがうちに居るのが当たり前のようになっている。
資料を取りに行くと言ってマンションに戻ることはあっても、鯉登さんは大抵夜にはうちに帰って来て、当然のように俺の隣で眠るようになった。
ごく稀に、鯉登さんのマンションで過ごすこともあるが、そういう時は店を閉めた後に俺が鯉登さんのマンションを訪ねて、そのまま泊っていくのが決まりごとのようになってしまった。一度、店を閉めるのが遅くなった時には、俺が訪ねて来なくて不安になったらしい鯉登さんから『未だ店を開けているのか』と連絡が来た事もある。
19591こんな穏やかな日々が
この先ずっと
ずっと
続いていくなんて
そんな事があるのでしょうか。
それを
願っても、いいのでしょうか。
***
図らずも『公衆の面前で』という派手なプロポーズをして以来、鯉登さんは殆ど俺の家で過ごすようになった。
前々から昼間は大抵店で過ごしてくれていたし、週の半分近くはうちに泊っては居たのだけれど、其れが週四日になり、五日になり、気付けば毎日毎晩鯉登さんがうちに居るのが当たり前のようになっている。
資料を取りに行くと言ってマンションに戻ることはあっても、鯉登さんは大抵夜にはうちに帰って来て、当然のように俺の隣で眠るようになった。
ごく稀に、鯉登さんのマンションで過ごすこともあるが、そういう時は店を閉めた後に俺が鯉登さんのマンションを訪ねて、そのまま泊っていくのが決まりごとのようになってしまった。一度、店を閉めるのが遅くなった時には、俺が訪ねて来なくて不安になったらしい鯉登さんから『未だ店を開けているのか』と連絡が来た事もある。
fujimura_k
DOODLE2023年12月発行『喫茶ツキシマ・総集編』(文字数制限につき1~3部分まで)月鯉転生現パロ。記憶なしで転生し、喫茶店マスターの月島と記憶ありで転生し、作家の鯉登の物語。現在1~3+番外編を含む総集編と、続編の4発行済み。6月に続きが出ます。
喫茶ツキシマ 総集編(1~3)まだ
間に合うでしょうか
私は
また
生きていけるでしょうか
あなたと
共に
***
『佐渡へ、帰ろうと思うんだ。』
俺を呼び出した親父が最初に告げたのはその一言だった。
『いい加減歳だし、田舎の爺さんと婆さんの墓も親戚にまかせっぱなしだからな。そろそろ、ちゃんとしてやらなきゃと思ってな。』
続いた親父の言葉は尤もに思えた。そうなれば、長年、商店街の片隅で細々と営業を続けてきた喫茶店は畳むことになるだろう。それを寂しく思ったが、止めることはしなかった。そして俺は、その後その事を少しだけ後悔した。店を畳むと決めた両親が『常連さんに申し訳ないから、お前が店を継いでくれないか?』と言い出したからだ。今から十年程前の事だ。
83981間に合うでしょうか
私は
また
生きていけるでしょうか
あなたと
共に
***
『佐渡へ、帰ろうと思うんだ。』
俺を呼び出した親父が最初に告げたのはその一言だった。
『いい加減歳だし、田舎の爺さんと婆さんの墓も親戚にまかせっぱなしだからな。そろそろ、ちゃんとしてやらなきゃと思ってな。』
続いた親父の言葉は尤もに思えた。そうなれば、長年、商店街の片隅で細々と営業を続けてきた喫茶店は畳むことになるだろう。それを寂しく思ったが、止めることはしなかった。そして俺は、その後その事を少しだけ後悔した。店を畳むと決めた両親が『常連さんに申し訳ないから、お前が店を継いでくれないか?』と言い出したからだ。今から十年程前の事だ。
ST_gacky31
PROGRESS6月JB新刊予定のパーソナルトレーナー月島×鯉登♀の進捗です。まだ全然書けていませんが、やぶこい開催期間中にも少しずつ更新します!
メランコリック(仮)「それでは本日のゲストに登場していただきましょう。今をときめくモデルの鯉登音乃さんです――どうぞ!」
「よろしくお願いします!」
ヒールを響かせてスタジオの階段を降りれば、観覧席からは黄色い声が上がる。
その様子が映し出された複数のモニターが並ぶ副調整室で、鶴見は「う〜む……やはり……」と首をひねっていた。
セブンスプロダクションの所属モデル、鯉登音乃。今年デビューしたばかりだが、日本人離れした美貌を持ち、抜群のプロポーションで世間を騒がせている。
最近はモデル業だけでなく、バラエティ番組にも出演するようになった。鯉登が美食家だと知ったディレクターが声をかけ、とあるグルメ番組に出演したのがきっかけだ。
1329「よろしくお願いします!」
ヒールを響かせてスタジオの階段を降りれば、観覧席からは黄色い声が上がる。
その様子が映し出された複数のモニターが並ぶ副調整室で、鶴見は「う〜む……やはり……」と首をひねっていた。
セブンスプロダクションの所属モデル、鯉登音乃。今年デビューしたばかりだが、日本人離れした美貌を持ち、抜群のプロポーションで世間を騒がせている。
最近はモデル業だけでなく、バラエティ番組にも出演するようになった。鯉登が美食家だと知ったディレクターが声をかけ、とあるグルメ番組に出演したのがきっかけだ。
ukiyukiiuki
DONE月鯉Webオンリー開催おめでとうございます!描き始めたら数十ページになってしまったので、冒頭のみのupとなりました。
ハピエンなのに冒頭のみだと不穏で、このタイミングで描くような話に見えなくてすみもはん…すみもはん…! 10
メロ澤
MAIKING逃げ恥にことよせた月鯉⑤月鯉ウェブオンリー『やぶこい』開催おめでとうございます&ありがとうございます!
逃げ恥パロつづき。
契約夫夫なのに新婚旅行に行くことになっちゃった月鯉をお楽しみ下さい!
ただしはずかしながら完全に未校正ですてへ。
①〜④はピクシブにあります。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21486273
最近、月島はパソコン作業のために小さな折りたたみローテーブルを買ってきた。それを自室に置いたら、四角い部屋はますます独房みたいになった。独房にこもってパソコンをしていると鯉登からリビングへ呼び出されることがある。
早めの夕飯を済ませたあと、パソコンに向かって食費と日用品の出費をエクセルにまとめているとドアが軽快にノックされ、時間だぞ、と鯉登が顔をのぞかせた。なぜなら今日は日曜日。「ダーウィンが来た」の放送がある。鯉登はこの番組がお気に入りだ。最近は必ず月島もいっしょに見ることを要求してくる。まぁ別に構わないのだ。おそらくは子供向けの番組なのだが、映像は迫力があり、まったく知らない動物の生態や雑学は純粋におもしろい。見ながらあれやそれやと話しかけてくる鯉登も楽しそうで、平和そのものだ。家族の団欒を体感している気分になって心も落ち着くから、月島もたぶん、この番組がわりと好きなのだ。
11615早めの夕飯を済ませたあと、パソコンに向かって食費と日用品の出費をエクセルにまとめているとドアが軽快にノックされ、時間だぞ、と鯉登が顔をのぞかせた。なぜなら今日は日曜日。「ダーウィンが来た」の放送がある。鯉登はこの番組がお気に入りだ。最近は必ず月島もいっしょに見ることを要求してくる。まぁ別に構わないのだ。おそらくは子供向けの番組なのだが、映像は迫力があり、まったく知らない動物の生態や雑学は純粋におもしろい。見ながらあれやそれやと話しかけてくる鯉登も楽しそうで、平和そのものだ。家族の団欒を体感している気分になって心も落ち着くから、月島もたぶん、この番組がわりと好きなのだ。
fujimura_k
MOURNING2022年5月発行 明治月鯉R18 『鬼灯』後日談ペーパー『鬼灯』の後の二人の一幕。ゴ本編開始前。鯉は未だ何も知らないし、月は鯉を殺せる気でいる。そんな頃の二人。
花に酔う 「あの鉢は、如何されました?」
行燈の薄明りの下、月島がふと問い掛けて来たその問いに鯉登は暫し口を噤んだ。というのも、月島の問うのが何であるか、直ぐには合点がいかなかったのだ。情事の後の気怠さもあってか、思考が儘ならなかったというのは言い訳になるだろうか。
「鉢とぞあったか?」と朧に問い返しさえした鯉登に、月島は呆れたような、驚いたような。何とも言えぬ顔をして「鬼灯ですよ」と溜息交じりに呟いた。言われて漸う鯉登は気が付いた。
明後日の方を向いたまま「あぁ」と短く声を漏らした鯉登は「使用人が貰って来たのだ」と呟き、ごろりと寝返りを打った。
伏せていた身体が翻ると、汗の浮いた裸の胸が顕わになる。軍服を着こんでしまえば誰の目にも触れることは無いが、曝された若い肌には情事の跡が幾つも見えた。
2237行燈の薄明りの下、月島がふと問い掛けて来たその問いに鯉登は暫し口を噤んだ。というのも、月島の問うのが何であるか、直ぐには合点がいかなかったのだ。情事の後の気怠さもあってか、思考が儘ならなかったというのは言い訳になるだろうか。
「鉢とぞあったか?」と朧に問い返しさえした鯉登に、月島は呆れたような、驚いたような。何とも言えぬ顔をして「鬼灯ですよ」と溜息交じりに呟いた。言われて漸う鯉登は気が付いた。
明後日の方を向いたまま「あぁ」と短く声を漏らした鯉登は「使用人が貰って来たのだ」と呟き、ごろりと寝返りを打った。
伏せていた身体が翻ると、汗の浮いた裸の胸が顕わになる。軍服を着こんでしまえば誰の目にも触れることは無いが、曝された若い肌には情事の跡が幾つも見えた。
fujimura_k
MOURNING2022年5月発行 明治月鯉R18 『鬼灯』身体だけの関係を続けている月鯉。ある日、職務の最中に月が行方を晦ませる。月らしき男を見付けた鯉は男の後を追い、古い社に足を踏み入れ、暗闇の中で鬼に襲われる。然し鬼の姿をしたそれは月に違いなく…
ゴ本編開始前設定。師団面子ほぼほぼ出てきます。
鬼灯鬼灯:花言葉
偽り・誤魔化し・浮気
私を誘って
私を殺して
明け方、物音に目を覚ました鯉登が未だ朧な視界に映したのは、薄暗がりの中ひとり佇む己の補佐である男―月島の姿であった。
起き出したばかりであったものか、浴衣姿の乱れた襟元を正すことも無く、布団の上に胡坐をかいていた月島はぼんやりと空を見ているようであったが、暫くすると徐に立ち上がり気怠げに浴衣の帯に手を掛けた。
帯を解く衣擦れの音に続いてばさりと浴衣の落ちる音が響くと、忽ち月島の背中が顕わになった。障子の向こうから射してくる幽かな灯りに筋肉の浮き立つ男の背中が白く浮かぶ。上背こそないが、筋骨隆々の逞しい身体には無数の傷跡が残されている。その何れもが向こう傷で、戦地を生き抜いてきた男の生き様そのものを映しているようだと、鯉登は月島に触れる度思う。向こう傷だらけの身体で傷の無いのが自慢である筈のその背には、紅く走る爪痕が幾筋も見て取れた。それらは全て、鯉登の手に因るものだ。無残なその有様に鯉登は眉を顰めたが、眼前の月島はと言えば何に気付いた風も無い。ごく淡々と畳の上に脱ぎ放していた軍袴を拾い上げて足を通すと、続けてシャツを拾い、皺を気にすることもせずに袖を通した。
54006偽り・誤魔化し・浮気
私を誘って
私を殺して
明け方、物音に目を覚ました鯉登が未だ朧な視界に映したのは、薄暗がりの中ひとり佇む己の補佐である男―月島の姿であった。
起き出したばかりであったものか、浴衣姿の乱れた襟元を正すことも無く、布団の上に胡坐をかいていた月島はぼんやりと空を見ているようであったが、暫くすると徐に立ち上がり気怠げに浴衣の帯に手を掛けた。
帯を解く衣擦れの音に続いてばさりと浴衣の落ちる音が響くと、忽ち月島の背中が顕わになった。障子の向こうから射してくる幽かな灯りに筋肉の浮き立つ男の背中が白く浮かぶ。上背こそないが、筋骨隆々の逞しい身体には無数の傷跡が残されている。その何れもが向こう傷で、戦地を生き抜いてきた男の生き様そのものを映しているようだと、鯉登は月島に触れる度思う。向こう傷だらけの身体で傷の無いのが自慢である筈のその背には、紅く走る爪痕が幾筋も見て取れた。それらは全て、鯉登の手に因るものだ。無残なその有様に鯉登は眉を顰めたが、眼前の月島はと言えば何に気付いた風も無い。ごく淡々と畳の上に脱ぎ放していた軍袴を拾い上げて足を通すと、続けてシャツを拾い、皺を気にすることもせずに袖を通した。
fujimura_k
MOURNING現パロ月鯉。2021/12発行『PRISONER』全文公開。R18。本文中に無理やりのような描写があります。不道徳。閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
嘘 / 虜囚一体、何時からだったろうか。
誰彼となく無邪気にじゃれつく彼の…鯉登さんの姿が目に映る度、妙に苛つくようになったのは。
鯉登音之進。入社してきたばかりの新卒。弊社大手取引先のご子息。何れはうちを離れて御実家へ戻られると聞いている。
弊社への入社は上と鯉登さんの御実家との引合いという話だ。よくある『社会勉強の為に。』というやつだろう。弊社としては単なる一社員というよりは大事なお預りものでもある。ご両親より俺と同じ十三歳上の兄が過保護だと言う話も聞いた。そんな曰く付きの新人など面倒で、引き受ける方は堪ったものではない。
方々が押し付け合いをした結果、彼は鶴見部長の居る第七営業部所属となった。その上、俺は教育係の指名を受けた。社長直々の命だと聞けば断る宛は無い。
51361誰彼となく無邪気にじゃれつく彼の…鯉登さんの姿が目に映る度、妙に苛つくようになったのは。
鯉登音之進。入社してきたばかりの新卒。弊社大手取引先のご子息。何れはうちを離れて御実家へ戻られると聞いている。
弊社への入社は上と鯉登さんの御実家との引合いという話だ。よくある『社会勉強の為に。』というやつだろう。弊社としては単なる一社員というよりは大事なお預りものでもある。ご両親より俺と同じ十三歳上の兄が過保護だと言う話も聞いた。そんな曰く付きの新人など面倒で、引き受ける方は堪ったものではない。
方々が押し付け合いをした結果、彼は鶴見部長の居る第七営業部所属となった。その上、俺は教育係の指名を受けた。社長直々の命だと聞けば断る宛は無い。
fujimura_k
MOURNING22’10月無配 月鯉無配某いきものパロ設定です。
森で暮らしているツキシマが森の中でコイトと出会って一緒に過ごすようになるまでのお話。
現在、ほぼ日刊連載状態になっているシリーズの前日譚です。
寓話何処かの時代の何処かの国の
何処かの森に居たかもしれない
奇妙な『いきもの』たちのお話
むかしむかし、とある所のとある森に小さないきものがおりました。
『いきもの』と、申しましたが果して其れが『いきもの』であるかは定かではありません。
なにせ、それらは人里では見掛けることの無い姿をしておりますので。
いきものかもしれませんし、妖の類かもしれません。
或るものは猫のような、また或るものは犬のような何処かでみたような獣たちに似た姿をしているのですが似てはいるものの、獣とはまるでちがうのです。
背丈は丁度、人の膝丈ほどでしょうか。
獣のような姿をしながら、人のような装束を着て、人のように二本の足で歩くそれらは、ころころと丸く愛らしい姿をしておりました。
7447何処かの森に居たかもしれない
奇妙な『いきもの』たちのお話
むかしむかし、とある所のとある森に小さないきものがおりました。
『いきもの』と、申しましたが果して其れが『いきもの』であるかは定かではありません。
なにせ、それらは人里では見掛けることの無い姿をしておりますので。
いきものかもしれませんし、妖の類かもしれません。
或るものは猫のような、また或るものは犬のような何処かでみたような獣たちに似た姿をしているのですが似てはいるものの、獣とはまるでちがうのです。
背丈は丁度、人の膝丈ほどでしょうか。
獣のような姿をしながら、人のような装束を着て、人のように二本の足で歩くそれらは、ころころと丸く愛らしい姿をしておりました。
fujimura_k
MOURNING2021年12月発行 月鯉・現パロ・R18 『金曜まで待って/待てない』限定公開社会人で同棲してる二人。出張で暫く家を空ける鯉を待てない堪え情の無い月の話。
当該作品の再販予定なし
金曜まで待って/待てない堪え情が無い。のではなくて、愛情が深い。のだと思って欲しい。
我儘かも知れないが。
「お帰りなさい。」
「った、だいま…?」
そろそろだろう、と、玄関で待ち構えていたら、ドアを開けた鯉登さんは予想より遥かに驚いた顔をして『ただいま』のその一言を詰まらせた。
「そんなに驚くことないでしょう?」
心底驚いた様子に苦笑してそう零すと、鯉登さんは靴を脱ぎながら「まだ帰ってないと思とった」と少しばかり拗ねたような言い方をした。どうせ照れ隠しだとは解っているが。
「今日、早かったのか?」
「えぇ。だから、偶には俺が晩飯くらい用意しようと思って。」
「まこち!?」
さっきから驚いてばかりの鯉登さんは眼をまん丸にして声を上げた。素直な反応は可愛らしいが、そんなに驚かれるほど俺は普段何もしていないという事かと苦笑いするしかない。
10336我儘かも知れないが。
「お帰りなさい。」
「った、だいま…?」
そろそろだろう、と、玄関で待ち構えていたら、ドアを開けた鯉登さんは予想より遥かに驚いた顔をして『ただいま』のその一言を詰まらせた。
「そんなに驚くことないでしょう?」
心底驚いた様子に苦笑してそう零すと、鯉登さんは靴を脱ぎながら「まだ帰ってないと思とった」と少しばかり拗ねたような言い方をした。どうせ照れ隠しだとは解っているが。
「今日、早かったのか?」
「えぇ。だから、偶には俺が晩飯くらい用意しようと思って。」
「まこち!?」
さっきから驚いてばかりの鯉登さんは眼をまん丸にして声を上げた。素直な反応は可愛らしいが、そんなに驚かれるほど俺は普段何もしていないという事かと苦笑いするしかない。
fujimura_k
MOURNING現パロ月鯉 珈琲専門店・店主・月島×画家・鯉登脱サラしてひとりで珈琲専門店を営んでいた月島が、画家である鯉登と出逢ってひかれあっていく話。
作中に軽度の門キラ、いごかえ、菊杉(未満)、杉→鯉な描写が御座います。ご注意ください。
珈琲 月#1 『珈琲 月』
そのちいさな店は、海の見える静かな街の寂れた商店街の外れに在る。
商店街は駅を中心に東西に延びており、駅のロータリーから続く入り口付近には古めかしいアーケードが施さていた。年季のいったアーケードは所々綻びて、修繕もされないまま商店街の途中で途切れているものだから一際寂れた雰囲気を醸している。
丁度、アーケードの途切れた先には海へと続く緩やかな坂があり、下って行くと海沿いの幹線道路へと繋がっている。坂の途中からは防波堤の向うに穏やかな海が見え、風が吹くと潮の香りが街まで届いた。
海から運ばれた潮の香りは微かに街に漂い、やがて或る一点で別の香りにかき消される。
潮の香りの途切れる場所で足を止めると、商店街の端にある『カドクラ額縁画材店』の看板が目に入るが、漂って来るのは油絵の具の匂いではない。潮の香にとって代わる香ばしく甘い香りは、その店の二階から漂って来るモノだ。
32292そのちいさな店は、海の見える静かな街の寂れた商店街の外れに在る。
商店街は駅を中心に東西に延びており、駅のロータリーから続く入り口付近には古めかしいアーケードが施さていた。年季のいったアーケードは所々綻びて、修繕もされないまま商店街の途中で途切れているものだから一際寂れた雰囲気を醸している。
丁度、アーケードの途切れた先には海へと続く緩やかな坂があり、下って行くと海沿いの幹線道路へと繋がっている。坂の途中からは防波堤の向うに穏やかな海が見え、風が吹くと潮の香りが街まで届いた。
海から運ばれた潮の香りは微かに街に漂い、やがて或る一点で別の香りにかき消される。
潮の香りの途切れる場所で足を止めると、商店街の端にある『カドクラ額縁画材店』の看板が目に入るが、漂って来るのは油絵の具の匂いではない。潮の香にとって代わる香ばしく甘い香りは、その店の二階から漂って来るモノだ。