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    病気

    さなこ

    DONE花吐き病パロ。
    お恥ずかしながら漫画に出てくる架空の病気だと知りませんでした。
    オメガバースみたいに誰かが創作したのかと……。

    完治の方法は設定をいただいておりますが、発症するまでの時間など捏造したところもありますので、
    ご理解くださる方のみお読みいただければと。
    花を吐く「花に触ったか」
     ひとつ先輩である家入にそう聞かれ、七海は記憶を辿った。
     白い壁で囲まれた医務室、窓から入ってくる心地よい風に髪を遊ばせながら視線を下に向ける。思い出してみれば任務で訪れた中学校で少女(と言っても七海とふたつしか変わらない)が吐いた花を、確かに触ったかもしれない。
    「感染経路はそこだな」
     可哀想に、と全くそう思ってなさそうな声色で言われ、七海は「はぁ」と温度の低い相槌を打った。
     
     七海の胃の中から花が出てきたのは昨晩のことだった。

     あの日は低級の任務が入っていた。灰原と二人で夕食をとり共同浴場で身を清め、本を読み進めてから眠った。灰原は隣で漫画を読んでいた。七海の知らない(興味のない)漫画である。そろそろ寝るか、となった頃に灰原が腰を上げ「おやすみ」と手を振ったあと七海もベッドへ寝転んだ。そのままうとうとと眠りの世界へ入ったあたりで気持ち悪くなって意識が覚醒してしまった。何か悪いものでも食べただろうか、体調が悪いのだろうか、そう考えているうちに抑えられない吐き気が催してきて、自室のトイレに駆け込み、胃を震わせて吐き出しのがハナミズキの花びら。見ただけで花の名前が分かるほど知識があるわけではない。ただ、曲名にもなった花だったために前に一度調べていたから見覚えがあっただけ。
    13005

    kohiruno

    MOURNINGラーハルト母子が健やかに暮らすにはどうすればよかったのか、せめてお母さんの病気が治れば……など色々考えた感情を供養するため、無免許の天才外科医をクロスオーバーさせました。手塚神に寄せたパロディ絵の漫画で描ききって完成されればこそ意味があるので、完全にアイデア供養。ご自身の記憶の中の間黒男先生とともに再生してくださりつつ、母子二人が幸せなら何でも許せる方に見ていただければ嬉しいです。
    魔族と6ゴールド※医療に関する記載は、ファンのBJ愛の代物として寛大に見てくださると幸いです。

     天才無免許外科医のブラック·ジャック(以下BJ)が、独り言を言いながら森で迷っている。
    「クソっ。手配されたチケットで船に乗ったが、パプニカってのは一体どこだ。そんな国あったか?」
    「途中のバルジ島の大渦だったか。あれ、淡路島の間違いじゃないのか」
     カバンにへばりつくスライムにでくわすが、お前のお仲間がいるじゃないか、と、ヒョウタンツギを登場させてもろとも蹴っ飛ばす。
     そこにフードをかぶって薬草摘みをしている少年が現れる。
    「おい坊や、ここは」と、声をかけるが、逃げてしまう。追うBJ。
     ついた場所は小さな小屋。
     ベッドには痩せた若い婦人が横たわっていた。傍らの少年の肌は青く、耳が大きく、両頬に痣がある。
    1992

    69asuna18

    MAIKINGお題サイト『確かに恋だった』様

    【キューピットは語る】
    1.いい加減くっつけ
    2.見てるこっちがハラハラ
    3.我ながら完璧な舞台設定
    4.照れ屋もここまでくると病気
    5.ようやくこの日が
    おまけの6.惚気は他でやってくれ
    (わたし/俺のおかげってこと忘れてない?)
    全部書けたらpixivにあげるつもり
    6.惚気は他でやってくれ「おまたせ」
    そう言って出てきたのは、綺麗なお皿に守られたティラミスだ。
    「薫も、食っていくだろ?」
    隣に並んで座るチェリーにも同じ物が出された。けど、なんだか少し大きいように見える。気のせい?大人だから?恋人になったから…だろうか。


    例のお土産のクッキーを取りにジョーのお店に寄ったら、ちょうどチェリーも来ていた。カランと鳴るドアのベルに驚いたのか、まるで猫みたいにぴょんと跳ねてチェリーは真っ赤な顔で「み、ミヤか…」とホッと胸を撫で下ろしたのが見えた。

    「お邪魔しちゃった?」

    そういうと、チェリーは恥ずかしそうに口を噤んだ。一方ジョーは笑いながら「もうちょいあとでもよかったのになぁ」と言いながら、キッチンの奥へと入っていく。奥から、座って待ってろと言われてチェリーと2人で待っていたら、あっという間にティラミスが出てきたのだ。パクリと運ばれて来たそれを口へ。甘くて、ふんわりと苦い。口に入れたらほろりと溶ける美味しいデザート。「美味しいね」とチェリーに言うと、うっとりとした顔でそれを堪能していて。とても優しい顔で「そうだな」と答えた。
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