Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    終末

    このは

    TRAINING終末カプリシオ短編、偽りの太陽神を観測したディアクラウ軍とツキカムリの話。
    偽りの太陽アポロン編その① 力を奪われ、異形と化した神々によって度々襲撃されることがあるディアクラウ王国。他国よりも文明が発展し、この国の技術力は他国すら及ばないと言われるほど高度であり、異形の神からの攻撃にも対抗する術を持っている程だ。
     ディアクラウ王直属の軍は日々、異形の神々の襲撃や治安維持を務めている中で神々を倒す術を模索していた。堕ちた神とはいえ、強大な力をもつ彼等を撤退させるのがやっとだった。しかし、先日起きたディアクラウの王都を襲撃したアポロン神との戦闘において彼の神に対抗する軍に加勢した者が現れた。それは何処で製造されたか不明のホムンクルスの少女……ツキカムリだった。ツキカムリはアポロン神の苛烈な攻撃に対して実戦経験浅さ故に防戦一方となり、軍も彼の神を討ち損ねて逃げられしまう結果となった。しかし、神を倒せるという希望をツキカムリと言う存在に価値を見いだした軍の将校であるクロード・ハイランド公がアポロン神を追おうとする彼女を説得し、ツキカムリをディアクラウの軍に保護という名目で入隊させた。軍は入隊させる条件として月に一度ツキカムリの身体からデータを取る事をハイランド公に言い渡し、ツキカムリも了承した。
    2037

    AstRaging

    DONE原稿麺(@SageNoodles)さんがTwitterに投稿されたイラスト(同調の闇が降り注ぐ)を拝見した時にシャキーンと来たお話。
    2度目のゾディアークへの生贄~世界分断の間のお話。アゼムとエメトセルクメインですが、アゼムは終末の災厄で亡くなり、ヒュトロダエウスは2度目の贄に含まれていた、という設定です。
    設定的に5.0~6.0のネタバレを含みます。素敵なイラストに巡り会えた事に感謝を。
    Dying Hope安寧の地を求め、黒いローブを身に纏った集団が行く宛もなく彷徨う様子は災厄のはるか昔に文献で見掛けた殉教者のようだと、その先頭をいくエメトセルクは自嘲したが、その表情は動かなかった。

    そんな精神的余力すらなかった、という方が正解だった。
    降り注いだ流星雨を発端に、アーモロートも、地位も、名誉も、何もかも失い、彼にとって無二の親友であった者達も喪われた。
    大地は荒れ果て、星全体のエーテルのバランスも著しく乱れ、ただ歩くだけでもエーテルが身体の外へ流れ出ていく。
    終末の災厄で傷付いた者の中には、自然界がエーテルのバランスを戻そうとするその働きに耐える事が出来ず、還ってしまう者までいた。
    少しでも心が休まる場所を求めて、彼らは行く宛もなく彷徨っていた。
    9317

    Starlit

    DONE※6.0メイン前提。※雰囲気で楽しめる方がどうぞ。
    終末を越えてまもなくのエメ光♀。
    私の小説の中では口の悪い雄エメな方。

    「攻めの『嫌なら抵抗しろ』に対して3秒で制圧して『嫌なら最初からこうしてる、分かったか?」と威圧する受け』が書きたかったはず。

    ※エメ生存if

    光の容姿は、身長がエメよりいくらか低い。その他設定なし。
    熱気 自分の呻き声で目が覚めた。身じろぐと体のあちこちが痛んで涙が滲んでくる。どこかがジンジンと熱をもって痛み、脈を騒がせている。
     これが、星の終末に抗った痛みか。全快が保証されているだけでも幸運だ。仲間たちの応急処置のおかげもあるだろう。
     体勢を変えるのを諦めて力を抜くと、片手が何かを握っていることに気づいた。握り直すとそっと握り返される。そちらに目を向けると、月明かりの透けたカーテンの前に影があった。金の双眸が浮かんでいる。きらりと揺れてこちらを窺っている。
    「エメトセルク……?」
    スツールを寄せて影が近づいた。静かに息を吐く音が聞こえ、もうひとつの手が重なってきた。
    「いるの?」
    一瞬、彼は星海に還ったはずではと過った。わたしはまだ[[rb:夢現 > ゆめうつつ]]だったのかもしれない。
    7156