きのこ
DOODLE #LH1dr1wr2024/03/09 お題「本命」170分ほど。
他のお客さんも呆れた目で見てますよ!もはや賭けどころじゃないって。
全く、隙あらばいちゃつこうとする困った奴らですわ。 3
SKR
DOODLE「太陽」 ラーヒュン ワンライ 2024.03.05. 二人して城の勤めともなれば、共に食事をする機会も増えるものだ。
しかしながらヒュンケルは、休憩時間である食事の際ですら、ピクリとも表情を変えなかった。
俯き加減で咀嚼だけを繰り返す。
暗い。なんと暗いヤツだ。
「おまえな、ちょっとくらいは笑うなりなんなりしたらどうなのだ。飯が不味くなる」
ついにラーハルトが苦言を呈すると、ヒュンケルはいつもの無表情で答えた。
「しかし別段楽しいことが起きたわけでもないのに笑うのもな」
ラーハルトのこめかみに血管が浮いた。
はぁ? このオレと食事をしていて楽しくないだと?
その日から調査を開始した。菓子か、肉か、酒か。ヒュンケルが好きなものを突き止めるために聞き込みをし。
1953しかしながらヒュンケルは、休憩時間である食事の際ですら、ピクリとも表情を変えなかった。
俯き加減で咀嚼だけを繰り返す。
暗い。なんと暗いヤツだ。
「おまえな、ちょっとくらいは笑うなりなんなりしたらどうなのだ。飯が不味くなる」
ついにラーハルトが苦言を呈すると、ヒュンケルはいつもの無表情で答えた。
「しかし別段楽しいことが起きたわけでもないのに笑うのもな」
ラーハルトのこめかみに血管が浮いた。
はぁ? このオレと食事をしていて楽しくないだと?
その日から調査を開始した。菓子か、肉か、酒か。ヒュンケルが好きなものを突き止めるために聞き込みをし。
SKR
MOURNING「毒」 ラーヒュン ワンライ 2024.03.01. 国際軍事裁判が始まったのは、勇者が帰還してから一年も過ぎてからだった。その頃にやっと各地の情勢が落ち着いてきたと言ってもいい。
大魔王の脅威が去ったとて、その爪痕が消えたわけではない。一切の家財を失って路頭に迷う者や、大黒柱を失って生活に困窮する者たちもいる。
そういった国々の混乱を、ようやく世界が振り返り、見直す機会がやってきたということだろう。
元魔王軍の幹部、その処遇について人間達が考える間、身柄を確保させて欲しいと打診してきた。それはラーハルトがヒュンケルと共に登城した折のことであった。寝耳に水だった。
当然、投降する選択肢など持たなかったラーハルトはヒュンケルを連れて去ろうとした。
そこで予期せぬことが起こった。
3745大魔王の脅威が去ったとて、その爪痕が消えたわけではない。一切の家財を失って路頭に迷う者や、大黒柱を失って生活に困窮する者たちもいる。
そういった国々の混乱を、ようやく世界が振り返り、見直す機会がやってきたということだろう。
元魔王軍の幹部、その処遇について人間達が考える間、身柄を確保させて欲しいと打診してきた。それはラーハルトがヒュンケルと共に登城した折のことであった。寝耳に水だった。
当然、投降する選択肢など持たなかったラーハルトはヒュンケルを連れて去ろうとした。
そこで予期せぬことが起こった。
SKR
DOODLE「願い事」 ラーヒュン ワンライ 2024.02.27. 大魔王の甘言。暗い謁見の間にて。
『おまえの望み、余が叶えてやっても良いぞ?』
ヒュンケルは未だ力の無い少年に過ぎなかったが、それを毅然と断った。
「不要だ。オレはただ勇者の首だけが欲しいのではない。自らの力で成し遂げ、その時に奴が浮かべるであろう苦しみ、屈辱、その眼差し、すべてが欲しいのだ」
悲願とは、己が手で成就させてこその喜びなのだ。
たとえそこに辿り着くまでに、どれほどの苦難が待ち受けていようとも。
全力で立ち向かう。
精霊の誘惑。エネルギーの奔流、光の中にて。
『あなたの望み、私が叶えてあげてもいいわよ?』
ヒュンケルはもう碌に戦えない男に過ぎなかったが、それを笑って断った。
「いいんだ。オレはただアイツの心だけが欲しいのではないから」
2781『おまえの望み、余が叶えてやっても良いぞ?』
ヒュンケルは未だ力の無い少年に過ぎなかったが、それを毅然と断った。
「不要だ。オレはただ勇者の首だけが欲しいのではない。自らの力で成し遂げ、その時に奴が浮かべるであろう苦しみ、屈辱、その眼差し、すべてが欲しいのだ」
悲願とは、己が手で成就させてこその喜びなのだ。
たとえそこに辿り着くまでに、どれほどの苦難が待ち受けていようとも。
全力で立ち向かう。
精霊の誘惑。エネルギーの奔流、光の中にて。
『あなたの望み、私が叶えてあげてもいいわよ?』
ヒュンケルはもう碌に戦えない男に過ぎなかったが、それを笑って断った。
「いいんだ。オレはただアイツの心だけが欲しいのではないから」
SKR
DOODLE「びしょ濡れ」 ラーヒュン ワンライ 2024.02.19.「どこへ行く」
ヒュンケルと二人、ベッドで過ごした次の朝のことだった。
まだ寝間着のラーハルトは、すっかり外出の準備を終えたヒュンケルを見つけた。彼と同棲を始めてから長いが、休日の朝に黙って出て行かれるなど初めてだ。
扉を開けた所に声を掛けると、彼は立ち止まるどころか外へと走り出したのでラーハルトは驚き、追いかけた。
寝静まる街の無人の道は障害物もない。一区画ほど先で難なくヒュンケルを捕まえた。
「……なんだ、その格好は」
抱きすくめた身体を離して、改めて見れば彼は礼服を着ている。しかも軍の正装のようだ。
「少々用事が」
「今日はパプニカの国民の休日だったな? 余程の事情が無ければ働かん日だと聞いているが?」
1630ヒュンケルと二人、ベッドで過ごした次の朝のことだった。
まだ寝間着のラーハルトは、すっかり外出の準備を終えたヒュンケルを見つけた。彼と同棲を始めてから長いが、休日の朝に黙って出て行かれるなど初めてだ。
扉を開けた所に声を掛けると、彼は立ち止まるどころか外へと走り出したのでラーハルトは驚き、追いかけた。
寝静まる街の無人の道は障害物もない。一区画ほど先で難なくヒュンケルを捕まえた。
「……なんだ、その格好は」
抱きすくめた身体を離して、改めて見れば彼は礼服を着ている。しかも軍の正装のようだ。
「少々用事が」
「今日はパプニカの国民の休日だったな? 余程の事情が無ければ働かん日だと聞いているが?」
SKR
MOURNING「ウィンク」 ラーヒュン ワンライ 2024.02.17. ヒュンケルが快癒したのは僥倖だった。元の戦闘能力が戻らなければ、とてもではないがラーハルトと二人連れの魔界調査になどは出向けなかっただろう。
しかし二人はまったく反りが合わなかった。
剣戟の喧噪を駆け抜けて、ヒュンケルとラーハルトは、剣と槍を振るう。
「だから言ったのだ、時間が無駄だと! 早くダイ様を探さねばならんものを……!」
敵の魔族を一人、また一人と薙ぎ払い、ラーハルトは苛立たしげに吠えた。
「だが大勢が命を落とすのはダイとしても本意ではあるまいっ」
ヒュンケルが襲い来る敵を切り伏せながら反論すると、ラーハルトは更に食って掛かってくる。
「こんなものは唯のマフィア同士の抗争だ! オレたちが割って入る必要はなかったろうが!」
3497しかし二人はまったく反りが合わなかった。
剣戟の喧噪を駆け抜けて、ヒュンケルとラーハルトは、剣と槍を振るう。
「だから言ったのだ、時間が無駄だと! 早くダイ様を探さねばならんものを……!」
敵の魔族を一人、また一人と薙ぎ払い、ラーハルトは苛立たしげに吠えた。
「だが大勢が命を落とすのはダイとしても本意ではあるまいっ」
ヒュンケルが襲い来る敵を切り伏せながら反論すると、ラーハルトは更に食って掛かってくる。
「こんなものは唯のマフィア同士の抗争だ! オレたちが割って入る必要はなかったろうが!」
きのこ
DOODLE #LH1dr1wr2024/02/10 お題「照れ隠し」150分ほど。
某御方のつぶやきの「ラーヒュンは生き返ってきてから互いに触れていない」というお言葉から着想をいただきました。なるほど、日常では安易に触れ合ってないんだな、と。 3
SKR
DOODLE「照れ隠し」 ラーヒュン ワンライ 2024.02.10.「ヒュンケル、おまえ最近は剣を使ってるか?」
食事の終わったテーブルで書類に目を通しながら、ラーハルトは何気ない風を装って問いかけた。
「いや、すっかり包丁のほうが持ち慣れたな。でなければ鋤や鍬だな」
ヒュンケルは鍋の水を切って立てかけた。
「家の切り盛りもやってみれば楽しいものだ。剣はもう、誰かが攻め込んででも来ない限りは握らんだろう」
パプニカに入ったダイに仕える形で城に勤めることになったラーハルトは、郊外に構えた居をヒュンケルに任せていた。
良い仲なのだとは思う。だが未だ決定的な関係でもない。
「どうしたラーハルト。オレが剣を取らねばならぬほど手の足りぬ事態なのか?」
「いやっ、違う、そうではない」
1988食事の終わったテーブルで書類に目を通しながら、ラーハルトは何気ない風を装って問いかけた。
「いや、すっかり包丁のほうが持ち慣れたな。でなければ鋤や鍬だな」
ヒュンケルは鍋の水を切って立てかけた。
「家の切り盛りもやってみれば楽しいものだ。剣はもう、誰かが攻め込んででも来ない限りは握らんだろう」
パプニカに入ったダイに仕える形で城に勤めることになったラーハルトは、郊外に構えた居をヒュンケルに任せていた。
良い仲なのだとは思う。だが未だ決定的な関係でもない。
「どうしたラーハルト。オレが剣を取らねばならぬほど手の足りぬ事態なのか?」
「いやっ、違う、そうではない」
ImmortalWindil
DOODLEマムメルとラーヒュンが成立している世界のポップとエイミの会話幸せな百合と薔薇を見守る会を結成しよう旅の途中で合流した二組のパーティ。
ポップがエイミに話がある、と二人きりに…
ポ「エイミさん聞いてくれ…なんでか分からないが、マァムとメルルが付き合うことになっちまった…」
エ「えっ? あなたはマァムと付き合ってたんじゃないの? 初めて会った時のやりとりが、どう見てもカップルそのものだったから、てっきり付き合ってるんだと思ってたわ。ほら、鼻の下伸ばしてビンタされたり…」
ポ「…付き合っていません…」
エ「そう…でも、おめでとう!」
ポ「おめ…?」
エ「だって、好きな人が幸せだと、嬉しくない?」
ポ「……」
エ「私は毎日、幸せそうにしているヒュンケルとラーハルトと一緒にいられて、幸せよ」
ポ「…エイミさんは、つえーなぁ…」
423ポップがエイミに話がある、と二人きりに…
ポ「エイミさん聞いてくれ…なんでか分からないが、マァムとメルルが付き合うことになっちまった…」
エ「えっ? あなたはマァムと付き合ってたんじゃないの? 初めて会った時のやりとりが、どう見てもカップルそのものだったから、てっきり付き合ってるんだと思ってたわ。ほら、鼻の下伸ばしてビンタされたり…」
ポ「…付き合っていません…」
エ「そう…でも、おめでとう!」
ポ「おめ…?」
エ「だって、好きな人が幸せだと、嬉しくない?」
ポ「……」
エ「私は毎日、幸せそうにしているヒュンケルとラーハルトと一緒にいられて、幸せよ」
ポ「…エイミさんは、つえーなぁ…」
きのこ
DONEhttps://poipiku.com/5185671/9719102.htmlヒュ右で展示した↑コレの続きのラーにょたヒュ正月の話。今更・・・?って感じですがすみません。にょたヒュで正月っていうか「息子の結婚と父」って感じ。太陽ママがおもしろキャラになったのは申し訳ありません。ヒュンが女体化していますのでご注意。※設定補足※ヒュンの実親はやばい感じの組織関係の人だった的な。 16
SKR
MOURNING「裏切り」 ラーヒュン ワンライ 2024.02.05.「いいんだな?」
魔性のヒュンケルは呟いた。
「かまわない」
初心なヒュンケルは頷いた。
三時間ほど遡ると。
魔性のヒュンケルは男に抱かれていた。恋人のラーハルトには悪いが自分はこういう人間である。そこらの棒を勝手に銜え込んで頻繁に発散せずにいられない性質だ。
そのくせ恋人には指一本すら触れさせていなかった。積極的に拒んでいる訳では無いのだが。しかしラーハルトは、艶を込めて微笑んでやるだけで目を逸らすほどの奥手であった。
体を貪られることにあまりに慣れすぎたヒュンケルには、それが面白かった。素知らぬふりでからかっては及び腰にさせ、その裏で適当に引っ掛けた雄と遊んだ。突っ込まれながら恋人は童貞なんだと暴露すれば大抵の相手は下品な言葉でからかってくる。それに感じてしまう。何も知らないラーハルトが未だにヒュンケルを清い体だと信じているだろうことにも、どうにもならぬほど興奮してしまう。
3889魔性のヒュンケルは呟いた。
「かまわない」
初心なヒュンケルは頷いた。
三時間ほど遡ると。
魔性のヒュンケルは男に抱かれていた。恋人のラーハルトには悪いが自分はこういう人間である。そこらの棒を勝手に銜え込んで頻繁に発散せずにいられない性質だ。
そのくせ恋人には指一本すら触れさせていなかった。積極的に拒んでいる訳では無いのだが。しかしラーハルトは、艶を込めて微笑んでやるだけで目を逸らすほどの奥手であった。
体を貪られることにあまりに慣れすぎたヒュンケルには、それが面白かった。素知らぬふりでからかっては及び腰にさせ、その裏で適当に引っ掛けた雄と遊んだ。突っ込まれながら恋人は童貞なんだと暴露すれば大抵の相手は下品な言葉でからかってくる。それに感じてしまう。何も知らないラーハルトが未だにヒュンケルを清い体だと信じているだろうことにも、どうにもならぬほど興奮してしまう。
SKR
DOODLE「鬼」 ラーヒュン ワンライ 2024.02.03.「そろそろ別れよう」
ラーハルトからそう切り出され、ヒュンケルの思考は停止した。
永遠の契りだと信じていた。まさか終わりがあるとは想像もしていなかった。彼からもそれだけの想いを注がれていると感じていたのに。
「そ……」
そんなこと嘘だろう。
そうかわかった。
それはどうして。
どれも言えないまま時間が流れるいつもみたいなティータイム。ラーハルトが溜息と共に諭してくる。
「おまえな、そこは想定しておくべきだったぞ? 世の中の一体どれだけの者が初恋の人と添い遂げるとおもっているのだ? 大抵は何人目かの恋人と結婚しているのだ。大体の恋はお試しだ。付き合ってみて、違ったとなれば次の相手を探すものだ」
ラーハルトが席を立つのを見上げ、縋り付くようにカップを両手に握りこんだ。
2022ラーハルトからそう切り出され、ヒュンケルの思考は停止した。
永遠の契りだと信じていた。まさか終わりがあるとは想像もしていなかった。彼からもそれだけの想いを注がれていると感じていたのに。
「そ……」
そんなこと嘘だろう。
そうかわかった。
それはどうして。
どれも言えないまま時間が流れるいつもみたいなティータイム。ラーハルトが溜息と共に諭してくる。
「おまえな、そこは想定しておくべきだったぞ? 世の中の一体どれだけの者が初恋の人と添い遂げるとおもっているのだ? 大抵は何人目かの恋人と結婚しているのだ。大体の恋はお試しだ。付き合ってみて、違ったとなれば次の相手を探すものだ」
ラーハルトが席を立つのを見上げ、縋り付くようにカップを両手に握りこんだ。
SKR
DOODLE「挑発」 ラーヒュン ワンライ 2024.01.28. 田舎町の酒場とはいえ、ここが一番大きな店なのだから昼間からそれなりに盛況だった。
酒臭い店内に、ひときわ目立つ大男がいる。尊大な態度で椅子に踏ん反り返っており、同じ卓には媚びた面持ちの男達が侍っていた。どう見てもヤクザと手下のチンピラ達といった風情だ。
「お姉ちゃん可愛いなあ」
「きゃあ」
親玉風の男は、杯を置いて去ろうとしていた店員の娘の尻をぺちりと叩いて飛び上がらせる。
「な、なにするんですか! 人を呼びますよ!」
振り向いた娘は空になったトレイを胸に握り締めて抗議するが。
「坊ちゃん相手にそれはやめたほうがいいですよ?」
「どちらが捕まるかわかんないよね」
取り巻き達が小馬鹿にして囃し立てるので、店員は駆け足でそそくさと逃げた。
2767酒臭い店内に、ひときわ目立つ大男がいる。尊大な態度で椅子に踏ん反り返っており、同じ卓には媚びた面持ちの男達が侍っていた。どう見てもヤクザと手下のチンピラ達といった風情だ。
「お姉ちゃん可愛いなあ」
「きゃあ」
親玉風の男は、杯を置いて去ろうとしていた店員の娘の尻をぺちりと叩いて飛び上がらせる。
「な、なにするんですか! 人を呼びますよ!」
振り向いた娘は空になったトレイを胸に握り締めて抗議するが。
「坊ちゃん相手にそれはやめたほうがいいですよ?」
「どちらが捕まるかわかんないよね」
取り巻き達が小馬鹿にして囃し立てるので、店員は駆け足でそそくさと逃げた。
きのこ
DOODLE #LH1dr1wr2024/01/27 お題「迷子」160分ほど。
迷いそうになったら見つけて引き戻して迷わないように手を引いてくれる。そんな相手。最後不穏なテイストもいれておきました。 4
きのこ
DONE #LH1dr1wr2024/01/06 お題「誘う」150分ほど。
⚠かっこいいラーはいません。繰り返しますかっこいいラーはいつもいません。
⚠当店にいるラーはダ様と欲望に忠実な男です。
その辺各自ご注意ください。 4
きのこ
DONE2023/12/30ヒュン右Lab展示その②
皆の前から消えようとするヒュンの話。ラーヒュン+α。
ヒュンが過去に仕事でバン様他モブと肉体関係があった趣旨の設定があるのでそういうのが駄目な人は気をつけてください。 25
きのこ
DONE現パロっぽいラーヒュン。先日あげたhttps://poipiku.com/5185671/9687639.htmlの続きです。
18禁ではないですが会話がいかがわしい箇所があるので苦手な方はご注意ください。
平気な方はどうぞです。 5
SKR
MOURNING「火傷」 ラーヒュン ワンライ 2023.12.17. 大規模な事故の起きた鉱山へ、部隊を率いて救助に向かったヒュンケルだったが。
連れ帰られてベッドに沈む惨事となった。
二次崩落の際に不意に吹き上がった熱水泉から部下を庇ったらしい。命に別状はないものの、顔と頭は包帯まみれで見える箇所がほとんどない。
救助部隊の派遣指示を与えたレオナは、まさかという思いで病室に駆け付けたが。
ベホマの手応えが浅かった。
ダメかも。
と表情に浮かべるのは憚られ、曖昧に笑った。
この部屋に居るのは、ヒュンケルに同行していたラーハルト、そして各国から現場に派遣されていた精鋭メンバーであるマァムとノヴァだ。
「軽いヒャドで冷やしてみますか?」
「大丈夫だ。姫のベホマであらかたの痛みは引いた」
3035連れ帰られてベッドに沈む惨事となった。
二次崩落の際に不意に吹き上がった熱水泉から部下を庇ったらしい。命に別状はないものの、顔と頭は包帯まみれで見える箇所がほとんどない。
救助部隊の派遣指示を与えたレオナは、まさかという思いで病室に駆け付けたが。
ベホマの手応えが浅かった。
ダメかも。
と表情に浮かべるのは憚られ、曖昧に笑った。
この部屋に居るのは、ヒュンケルに同行していたラーハルト、そして各国から現場に派遣されていた精鋭メンバーであるマァムとノヴァだ。
「軽いヒャドで冷やしてみますか?」
「大丈夫だ。姫のベホマであらかたの痛みは引いた」
Jeff
DOODLEお題:「火傷」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/12/16
Stigma「本当にいいのか」
ラーハルトが三たび、相棒に尋ねる。
「いいから。やってくれ」
汚れた枕に顔を埋めて、ヒュンケルがけだるく答える。
汗の伝う白いうなじには、真新しい痣と噛み痕が残る。
狂おしい情事の後、本来なら幸福な眠りに落ちているはずだったのに。
明らかに、こんな重大な決断を下すタイミングではないのに。
……いや、違うか。むしろ今を逃せば、一生こんな機会はないだろう。
「早く」
ヒュンケルが自分で確認できない位置だ。
首の後ろ。
銀髪の生え際に残って消えない不思議な火傷の痕のことを、うっかり口に出したのは軽率だった。
即座に、ヒュンケルの瞳が燃えた。
跳ね起きるなり素早く荷物を漁って、ロン・ベルクが餞別にくれた短剣を引っ張り出した。
1584ラーハルトが三たび、相棒に尋ねる。
「いいから。やってくれ」
汚れた枕に顔を埋めて、ヒュンケルがけだるく答える。
汗の伝う白いうなじには、真新しい痣と噛み痕が残る。
狂おしい情事の後、本来なら幸福な眠りに落ちているはずだったのに。
明らかに、こんな重大な決断を下すタイミングではないのに。
……いや、違うか。むしろ今を逃せば、一生こんな機会はないだろう。
「早く」
ヒュンケルが自分で確認できない位置だ。
首の後ろ。
銀髪の生え際に残って消えない不思議な火傷の痕のことを、うっかり口に出したのは軽率だった。
即座に、ヒュンケルの瞳が燃えた。
跳ね起きるなり素早く荷物を漁って、ロン・ベルクが餞別にくれた短剣を引っ張り出した。
きのこ
DONE人様のラーラーヒュンが好きすぎて自分でも描いてみた結果、ラーVSラーになっただけでした。描きたいところだけ(3~7P)描いて終わろうと思ったんですが、結局前後をつけたら結構な枚数になった件。ラーが二人います。新アニのラーと旧アニで出てくる予定だったラーです。もろもろ独自の設定&解釈っぽいものが入っていたりします。ご注意ください。
※旅の扉とはDQシリーズに出てくるワープゾーン的なやつです。 16
きのこ
DONE唐突の記憶ありの二人の現パロ。特に何もない日常。寒いので温かいものがたべたいラーヒュン。
前回のhttps://poipiku.com/5185671/9620040.htmlの転生っぽい感じ。 4
Jeff
DOODLEお題:「間違い」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/11/27
Buddy「ラーハルト、見てくれ」
呼ばれた男は、ダイニングに向かって「今行く」と呟いた。
最後のクロケットにパン粉をまぶし、鍋の火加減を調節する。
「女王、D6、僧正を取る。どう思う?」
ヒュンケルの弾んだ声に、ラーハルトは粉だらけの両手を振りつつキッチンから出てきた。
「相手のレベルは?」
エプロンで両手を拭い、魔法のチェス盤を覗き込む。
「階級はビギナー、妖魔系モンスター、対戦履歴は十五回」
と、ヒュンケルがステータスを読み上げる。
「嘘だな」
ざっと棋譜を見返して、ラーハルトが鼻を鳴らす。
「少なくともベテランだ」
地上から魔界までを接続する、チェスプレイヤーの通信魔法。
1359呼ばれた男は、ダイニングに向かって「今行く」と呟いた。
最後のクロケットにパン粉をまぶし、鍋の火加減を調節する。
「女王、D6、僧正を取る。どう思う?」
ヒュンケルの弾んだ声に、ラーハルトは粉だらけの両手を振りつつキッチンから出てきた。
「相手のレベルは?」
エプロンで両手を拭い、魔法のチェス盤を覗き込む。
「階級はビギナー、妖魔系モンスター、対戦履歴は十五回」
と、ヒュンケルがステータスを読み上げる。
「嘘だな」
ざっと棋譜を見返して、ラーハルトが鼻を鳴らす。
「少なくともベテランだ」
地上から魔界までを接続する、チェスプレイヤーの通信魔法。
きのこ
DONE #LH1dr1wr11/25「間違い」165分程
お題に沿っているのかももはやラーヒュンといっていいのかわからないですが当人はラーヒュンのつもりで描いています。
お題的には「見たものが見たままのものであるというのは間違いである」とかそういう感じってことで。 6
Jeff
DOODLEお題:「遅刻」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/11/04
Parade 祝祭に賑わう街道。
桃色のリボンとヴァニラの香り、透けるような上等な生地。
平和を享受するパプニカが生み出す最高峰の織物が、様々な形をとって街を埋めている。
ラーハルトは直立不動のまま、行き交う人々の笑顔をゆるく追っていた。
――先に行ってるわね。
仲間たちは一人、二人と彼を離れて、城を目指して駆けていった。
正午の鐘が鳴る。
十二時十五分の鐘。
十二時三十分の鐘。
勇者と王女の邂逅を記念した、年に一度の祝いの宴だ。国民は城下の広場に集い、美しく成長した二人がお出ましになる。
正義と融和の象徴たる若いカップルを見上げて、人々は歌い、キスを投げ、心からの愛慕を捧げるのだ。
そして、ダイの腹心の部下ことラーハルトは――彼らの背後に控えて怪しい動きに目を光らせながらも、養父バランの若き日を思って涙する、はずだったのだ。
1514桃色のリボンとヴァニラの香り、透けるような上等な生地。
平和を享受するパプニカが生み出す最高峰の織物が、様々な形をとって街を埋めている。
ラーハルトは直立不動のまま、行き交う人々の笑顔をゆるく追っていた。
――先に行ってるわね。
仲間たちは一人、二人と彼を離れて、城を目指して駆けていった。
正午の鐘が鳴る。
十二時十五分の鐘。
十二時三十分の鐘。
勇者と王女の邂逅を記念した、年に一度の祝いの宴だ。国民は城下の広場に集い、美しく成長した二人がお出ましになる。
正義と融和の象徴たる若いカップルを見上げて、人々は歌い、キスを投げ、心からの愛慕を捧げるのだ。
そして、ダイの腹心の部下ことラーハルトは――彼らの背後に控えて怪しい動きに目を光らせながらも、養父バランの若き日を思って涙する、はずだったのだ。