hjm_shiro
DOODLE凪玲/公共の場ではお静かに⚠プロ/代表入り
バスの後部座席に陣取っていた凪と玲王の隣に遅れてやってきた潔が座る羽目になる話。巻き込まれ。潔視点。
その後、吹っ切れた二人はずーっとイチャイチャしてましたとさ。
最悪だ。よりにもよって、バスの後部座席しか空いていない。
これが一人だったらルンルン気分で三人掛けのシートに座ったかもしれないが、既に先客がいる。それも凪と玲王が。
「…………」
「…………」
凪の横に座る。その奥の窓側には玲王がいた。いつもの二人なら三人掛けのシートなんて選ばない。だから、何らかの理由でバスに乗り込むのが遅れたのだろう。だとしても最悪だった。凪からの視線が痛い。
「な、なんでしょう……」
「別に」
ついつい敬語になる。髪を毟られた恐怖からか、頭頂部の毛がぞわぞわと逆立った。小さく体を丸めながら荷物を足元に置く。
『全員、揃いましたね? それでは出発します』
アナウンスが流れる。やがて俺たち、日本代表選手を乗せたバスが走り出した。すぐに見慣れた風景が遠ざかっていく。
2281これが一人だったらルンルン気分で三人掛けのシートに座ったかもしれないが、既に先客がいる。それも凪と玲王が。
「…………」
「…………」
凪の横に座る。その奥の窓側には玲王がいた。いつもの二人なら三人掛けのシートなんて選ばない。だから、何らかの理由でバスに乗り込むのが遅れたのだろう。だとしても最悪だった。凪からの視線が痛い。
「な、なんでしょう……」
「別に」
ついつい敬語になる。髪を毟られた恐怖からか、頭頂部の毛がぞわぞわと逆立った。小さく体を丸めながら荷物を足元に置く。
『全員、揃いましたね? それでは出発します』
アナウンスが流れる。やがて俺たち、日本代表選手を乗せたバスが走り出した。すぐに見慣れた風景が遠ざかっていく。
hjm_shiro
DOODLE凪玲/ごっこ遊びの続きをしよう⚠白宝に戻ってる
監獄から一時的に出てきた凪と玲王が、自分たちのぬいぐるみを取って、部屋に飾ろうとする話。凪に片想いしてる玲王が、こっそりぬいぐるみ同士をくっつけたりしている。
「ねぇ、レオー。もう帰ろうよー」
「まだ、ダーメ! こっちのぬいぐるみ取ってから!」
「えー、そっち俺のぬいぐるみでしょ? 別にいらないよ。レオのぬいぐるみだけあれば」
「そういうわけにもいかねーの!」
小さな貨幣投入口に百円玉を次々と入れる。
俺は眼の前にあるクレーンゲームから十五分は動けないでいた。それもそのはずで、三千円ほど注ぎ込んでもなかなか凪が取れない。凪を模したぬいぐるみが。ちなみに自分のぬいぐるみは既に取れている。さっき凪が取ってくれた。数百円で。それなのに。
「あーーー、クソッ! ぜんっぜん取れねぇ!!」
「俺がやろうか?」
「それもダメ!」
凪のぬいぐるみは俺の手で取りたい。ガチャガチャとレバーやボタンを操作しながら、凪ぬいを掴む。だが、すぐにアームから落ちて、ころんと転がった。しかも奥の方に。
2802「まだ、ダーメ! こっちのぬいぐるみ取ってから!」
「えー、そっち俺のぬいぐるみでしょ? 別にいらないよ。レオのぬいぐるみだけあれば」
「そういうわけにもいかねーの!」
小さな貨幣投入口に百円玉を次々と入れる。
俺は眼の前にあるクレーンゲームから十五分は動けないでいた。それもそのはずで、三千円ほど注ぎ込んでもなかなか凪が取れない。凪を模したぬいぐるみが。ちなみに自分のぬいぐるみは既に取れている。さっき凪が取ってくれた。数百円で。それなのに。
「あーーー、クソッ! ぜんっぜん取れねぇ!!」
「俺がやろうか?」
「それもダメ!」
凪のぬいぐるみは俺の手で取りたい。ガチャガチャとレバーやボタンを操作しながら、凪ぬいを掴む。だが、すぐにアームから落ちて、ころんと転がった。しかも奥の方に。
.みい
SPUR MEタイトルそのまんま。髪を乾かす前にエッチしてる話を書いていますが、心が折れそうなので。。
ギリ全年齢範囲まで公開してみます。甘やかしてください。(私を)
追記。書けたよ〜!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21351234
髪を乾かす前に大浴場でエッチする話(仮)イングランド棟 大浴場。
「んでさ、あの後半のパスだけど、次はもうちょい低めでもいけると思うんだよな」
「うん」
薄白い湯気が立ちこめる中、広い湯船から、2人の会話の隙間でちゃぷ、ちゃぷ、と水面が波打つ音がする。
さっきまでラッコみたいに仰向けで湯船を泳いでいた凪は、湯船の縁に背をつけて足を伸ばすと小さくバタ足をしている。
隣に凪がいる。
隣で凪の声がする。
それだけで自分の口角が上がるのがわかる。
「レオ、ごきげんだね?」
ふふっと凪が小さく笑う。正確には"笑ったように見える"程度の変化だが、凪の表情の変化を俺が見逃す訳がない。
「ん?」
「鼻歌歌ってた」
仕方ねぇだろ、実際嬉しいんだし。同じように湯の中で足を伸ばすと、凪が肩に頭をのせてくる。
1736「んでさ、あの後半のパスだけど、次はもうちょい低めでもいけると思うんだよな」
「うん」
薄白い湯気が立ちこめる中、広い湯船から、2人の会話の隙間でちゃぷ、ちゃぷ、と水面が波打つ音がする。
さっきまでラッコみたいに仰向けで湯船を泳いでいた凪は、湯船の縁に背をつけて足を伸ばすと小さくバタ足をしている。
隣に凪がいる。
隣で凪の声がする。
それだけで自分の口角が上がるのがわかる。
「レオ、ごきげんだね?」
ふふっと凪が小さく笑う。正確には"笑ったように見える"程度の変化だが、凪の表情の変化を俺が見逃す訳がない。
「ん?」
「鼻歌歌ってた」
仕方ねぇだろ、実際嬉しいんだし。同じように湯の中で足を伸ばすと、凪が肩に頭をのせてくる。
hjm_shiro
DOODLE凪玲/その特等席は来世まで埋まっているらしい⚠養子の娘あり
二人が結ばれ、夢も叶え、大往生の末に眠りについた玲王とその後の凪の話。
諸々捏造してます。なんでも許せる方向けの話です。
すべてが終わったのは、夏の暑い日のことだった。喪服を着た背中がやけに汗でベタついていたことを思い出す。
今振り返っても過酷な夏であった。暑さもさることながら、最愛の父を亡くしたことによる後処理に追われていたからだ。
人はいずれ死ぬ。分かってはいたけれど、この人はきっと長生きするんだろうなぁ、と、そう漠然と思っていたから、まさかこんなにも早くお別れすることになるとは想像していなかった。
そんな父の葬式は馴染みのない弔問客が多く、私はそのほとんどを知らなかった。
「……涼音ちゃんか。大きくなったね」
受付で声をかけられても、その相手が誰だか分からない。一応、父たちと同じ、サッカーの日本代表選手として選ばれた人たちは知っていたが、それ以外はさっぱり。
6750今振り返っても過酷な夏であった。暑さもさることながら、最愛の父を亡くしたことによる後処理に追われていたからだ。
人はいずれ死ぬ。分かってはいたけれど、この人はきっと長生きするんだろうなぁ、と、そう漠然と思っていたから、まさかこんなにも早くお別れすることになるとは想像していなかった。
そんな父の葬式は馴染みのない弔問客が多く、私はそのほとんどを知らなかった。
「……涼音ちゃんか。大きくなったね」
受付で声をかけられても、その相手が誰だか分からない。一応、父たちと同じ、サッカーの日本代表選手として選ばれた人たちは知っていたが、それ以外はさっぱり。
hjm_shiro
DOODLE凪玲/蓄積される幸福⚠同棲してる
一緒に住み始めてから、ちょっとだけ丸っこくなった凪と玲王の話。幸せ太り。
(※先日の青エゴの無配です)
最近、なんだか凪が丸っこくなった気がする。
元々凪は身長が一九〇センチある。痩せ型ではないが、すらっとはしていた。決して貧相でも肥満体型でもない。むしろ、足は長い方なのでスタイルはよく見える。サッカーをする前はほとんど筋肉のない体であったが、サッカーを始めてからはどんどん筋肉がついた。ブルーロックを経てプロのサッカー選手になり、フィジカルトレーニングを受けてさらに筋肉をつけた凪の体は、服を着ていても目を引くボディラインになった。
だけど、ここ最近の凪はどうだろう? すこーしだけ丸くなったような気がする。ほっぺは元々もちもち柔らかい奴だけど、さらにもちっとなったような。
「なに? 俺の顔、そんなじーっと見て」
1850元々凪は身長が一九〇センチある。痩せ型ではないが、すらっとはしていた。決して貧相でも肥満体型でもない。むしろ、足は長い方なのでスタイルはよく見える。サッカーをする前はほとんど筋肉のない体であったが、サッカーを始めてからはどんどん筋肉がついた。ブルーロックを経てプロのサッカー選手になり、フィジカルトレーニングを受けてさらに筋肉をつけた凪の体は、服を着ていても目を引くボディラインになった。
だけど、ここ最近の凪はどうだろう? すこーしだけ丸くなったような気がする。ほっぺは元々もちもち柔らかい奴だけど、さらにもちっとなったような。
「なに? 俺の顔、そんなじーっと見て」
hjm_shiro
DOODLE凪玲/虎穴に入った男の末路⚠プロ/同棲中/恋人同士
ngになかなか手を出されないroが、何とか手を出してもらおうと策を講じる話。
途中で視点が切り替わります。
『交際 三ヶ月 手を出されない』
『初エッチ 交際 何ヶ月目』
『同棲 恋人 セックス』
際どい単語が検索バーに並ぶ。わざと検索履歴をタブレットに残した。こうでもしないと、凪に手を出されないと思ったからだ。
付き合って三ヶ月。同棲期間も三ヶ月。
さすがにそろそろ手を出されても良い頃だと思う。いや、逆にこちらから手を出すべきなのか。凪のことだから「面倒なことはしたくなーい」「楽なポジションの方がいい」「痛くて苦しいのは嫌だ」って言いそうな気がして、自分が受け入れることばかり考えていたが、もしかしたら逆だったのかもしれない。いや、でもそれはさすがにないか……。
そんなことを悶々と考えながら、新品のバスローブに袖を通す。ふわふわのタオル生地は見るからに触り心地が良さそうで、実際に着心地も良かった。わざとゆるめに羽織り、胸元をはだけさせる。腰紐一本で貞操を守っているだけのこのバスローブは、さっさと脱がせろよ、という意味も込めて着ていた。同棲初日から。それなのに、凪はバスローブに触れてこようとしなかった。わざと肌を露出して迫っても、風邪を引くからとブランケットを手渡される。お前で温めてくれてもいいんだけど!? というテンプレみたいな台詞を飲み込むこともしばしばだ。だから、今日はこれ見よがしにアピールする作戦に出た。
4762『初エッチ 交際 何ヶ月目』
『同棲 恋人 セックス』
際どい単語が検索バーに並ぶ。わざと検索履歴をタブレットに残した。こうでもしないと、凪に手を出されないと思ったからだ。
付き合って三ヶ月。同棲期間も三ヶ月。
さすがにそろそろ手を出されても良い頃だと思う。いや、逆にこちらから手を出すべきなのか。凪のことだから「面倒なことはしたくなーい」「楽なポジションの方がいい」「痛くて苦しいのは嫌だ」って言いそうな気がして、自分が受け入れることばかり考えていたが、もしかしたら逆だったのかもしれない。いや、でもそれはさすがにないか……。
そんなことを悶々と考えながら、新品のバスローブに袖を通す。ふわふわのタオル生地は見るからに触り心地が良さそうで、実際に着心地も良かった。わざとゆるめに羽織り、胸元をはだけさせる。腰紐一本で貞操を守っているだけのこのバスローブは、さっさと脱がせろよ、という意味も込めて着ていた。同棲初日から。それなのに、凪はバスローブに触れてこようとしなかった。わざと肌を露出して迫っても、風邪を引くからとブランケットを手渡される。お前で温めてくれてもいいんだけど!? というテンプレみたいな台詞を飲み込むこともしばしばだ。だから、今日はこれ見よがしにアピールする作戦に出た。
hjm_shiro
DOODLE凪玲/事件は昨夜のうちに起きていた⚠成人済み
朝起きたら好きな人が隣で寝ていたけど、飲みすぎて何が起こったのかまったく記憶がないroの話。
起きてはいない、何も。
「あー……、頭いてぇ……」
頭がぐわんぐわんする。心なしか喉も掠れている。
玲王はぐうっと伸びをすると、重たい体を起こした。
見慣れない壁紙、いつもとは違う寝心地のベッド。硬めのシーツはホテルのベッドのようだ。もう少し柔らかめのシーツが好みだから、確実に自分の部屋じゃない。……というか、
「はぁ!?!?」
素っ頓狂な声を上げる。勢いよく布団をめくったら、まさかの素っ裸だった。
「なんで!?」
玲王の叫び声で覚醒したのだろう。隣から「んー……」と唸るような声がした。そんなまさかな、と思いつつも、油切れのロボットみたいにギギギ……と首だけを動かして横を見る。
こんもりと膨らむ布団。ちょっとだけ布団からはみ出た頭頂部。見慣れた白い毛。
2741頭がぐわんぐわんする。心なしか喉も掠れている。
玲王はぐうっと伸びをすると、重たい体を起こした。
見慣れない壁紙、いつもとは違う寝心地のベッド。硬めのシーツはホテルのベッドのようだ。もう少し柔らかめのシーツが好みだから、確実に自分の部屋じゃない。……というか、
「はぁ!?!?」
素っ頓狂な声を上げる。勢いよく布団をめくったら、まさかの素っ裸だった。
「なんで!?」
玲王の叫び声で覚醒したのだろう。隣から「んー……」と唸るような声がした。そんなまさかな、と思いつつも、油切れのロボットみたいにギギギ……と首だけを動かして横を見る。
こんもりと膨らむ布団。ちょっとだけ布団からはみ出た頭頂部。見慣れた白い毛。
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DOODLE凪玲/この手にある運命⚠プロになったあとのふたり
両親に「一週間後に彼女を連れてこなければ、こちらで決めた相手と婚約させる」と言われたroが、なんとかそれを阻止しようとする話。
roパパとかroママが出てきます。
「さすがの俺も無理」
「そこをなんとか!」
「無理なものは無理」
取り付く島がないとはこのことを言うのだろう。千切はちゅーっとストローでアイスティーを啜ると、この話は終わりだと言わんばかりに携帯を弄り始めた。
俺たちの仲だろう!? と訴えたが、絶対に嫌だと却下される。「そもそもレオが同じようなお願いを俺からされたらどうする?」と返されて、確かに断るわ……と頷いた。
「それと同じだって」
「でも、千切は俺にそんなお願いしないだろ」
「まずさ、普通に生きてたらレオみたいな状況に追い込まれることねーの。そもそも許嫁なんていないし、一週間後に彼女連れてこなかったら即婚約! なんて親から言われることもないし」
「だよな……。やっぱり家を潰すしかねーか……」
7453「そこをなんとか!」
「無理なものは無理」
取り付く島がないとはこのことを言うのだろう。千切はちゅーっとストローでアイスティーを啜ると、この話は終わりだと言わんばかりに携帯を弄り始めた。
俺たちの仲だろう!? と訴えたが、絶対に嫌だと却下される。「そもそもレオが同じようなお願いを俺からされたらどうする?」と返されて、確かに断るわ……と頷いた。
「それと同じだって」
「でも、千切は俺にそんなお願いしないだろ」
「まずさ、普通に生きてたらレオみたいな状況に追い込まれることねーの。そもそも許嫁なんていないし、一週間後に彼女連れてこなかったら即婚約! なんて親から言われることもないし」
「だよな……。やっぱり家を潰すしかねーか……」
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DOODLE凪玲/dogs⚠プロになった後の世界線
なぎれおの二人がなんで彼女つくんないの??って聞かれる話。あっさりみんなを裏切ってるし、本当の意味で🐶なのはroの方。
「レオってさ、モテるのに浮いた話ひとつ聞かないよな」
「あー、それ分かる」
「なんで彼女つくんないわけ?」
好奇の目が、いち、に、さん、し、と向けられる。視線は寄越さずとも聞き耳を立てている奴も合わせたら両手では数え切れない。
そんなに他人の恋愛事情が気になるのかよ。と、玲王は嘆息する。この質問はこれで三度目だ。ブルーロックのメンバーで飲みに行くと必ずどこかのタイミングでそういう話になる。今日は話題に上らないなーと思っていたが、例外はないらしい。
「そういえばこの前、女子アナに言い寄られてなかった?」
「あっ、はいはーい! 俺、その瞬間みた!」
「なんでどうでもいいところは見てんだよ……」
「たまたま見ちゃったんだもん。でもさ、それ断ってたよね?」
2438「あー、それ分かる」
「なんで彼女つくんないわけ?」
好奇の目が、いち、に、さん、し、と向けられる。視線は寄越さずとも聞き耳を立てている奴も合わせたら両手では数え切れない。
そんなに他人の恋愛事情が気になるのかよ。と、玲王は嘆息する。この質問はこれで三度目だ。ブルーロックのメンバーで飲みに行くと必ずどこかのタイミングでそういう話になる。今日は話題に上らないなーと思っていたが、例外はないらしい。
「そういえばこの前、女子アナに言い寄られてなかった?」
「あっ、はいはーい! 俺、その瞬間みた!」
「なんでどうでもいいところは見てんだよ……」
「たまたま見ちゃったんだもん。でもさ、それ断ってたよね?」
hjm_shiro
DOODLE凪玲/🐤のぱんつ⚠付き合っている
一時的に監獄から出たふたりが初めてngの部屋でお泊りする話。
エピngのカラーで穿いてた🐤柄の水着にすべてを持っていかれました……。
「なぁ、凪……」
「ちょ、レオ……これ……。どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、なんだよこれ!」
風呂上がり。部屋に戻ってくると、クローゼットの中身がひっくり返っていた。
部屋にひとりでいる間、つまらないからと勝手に漁りだしたのだろう。玲王が、クローゼットの中から引っ張り出したパンツやパジャマを見てケラケラと笑う。「高校生にもなってヒヨコ柄って!!」と、今度は腹を抱えて笑い出した。心外だ。ヒヨコに罪はないし、そもそもクローゼットを勝手に開けたのは玲王なのに。
「何ってヒヨコ柄のパンツとパジャマ」
「ブッ……だから、高二にもなってそれはねーだろ!」
バチンと肩を叩かれる。痛い。でも、上機嫌な玲王の顔を独り占めできるのは至福なので、ついつい文句も飲み込んでしまう。それに、久しぶりの脱獄――ブルーロックから出て、各々休暇を取るようにと言い渡された貴重なオフだった。一週間しかないため、こうして二人だけで過ごせる時間は貴重だ。それに、玲王は実家に帰ってしまうと思っていたから、「せっかくだから、お前んちに泊まる!」と着いてきてくれたのは嬉しい誤算だった。だけど、まさかお泊り初日に、こんなに笑われるとは。一応、今日から一週間、付き合って初めてのお泊まりだよね……? と、ちょっとだけ不安になる。初日からそういうことは期待してなかったけれど、こんなに笑われたら"いいムード"に持っていけない。
1444「ちょ、レオ……これ……。どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、なんだよこれ!」
風呂上がり。部屋に戻ってくると、クローゼットの中身がひっくり返っていた。
部屋にひとりでいる間、つまらないからと勝手に漁りだしたのだろう。玲王が、クローゼットの中から引っ張り出したパンツやパジャマを見てケラケラと笑う。「高校生にもなってヒヨコ柄って!!」と、今度は腹を抱えて笑い出した。心外だ。ヒヨコに罪はないし、そもそもクローゼットを勝手に開けたのは玲王なのに。
「何ってヒヨコ柄のパンツとパジャマ」
「ブッ……だから、高二にもなってそれはねーだろ!」
バチンと肩を叩かれる。痛い。でも、上機嫌な玲王の顔を独り占めできるのは至福なので、ついつい文句も飲み込んでしまう。それに、久しぶりの脱獄――ブルーロックから出て、各々休暇を取るようにと言い渡された貴重なオフだった。一週間しかないため、こうして二人だけで過ごせる時間は貴重だ。それに、玲王は実家に帰ってしまうと思っていたから、「せっかくだから、お前んちに泊まる!」と着いてきてくれたのは嬉しい誤算だった。だけど、まさかお泊り初日に、こんなに笑われるとは。一応、今日から一週間、付き合って初めてのお泊まりだよね……? と、ちょっとだけ不安になる。初日からそういうことは期待してなかったけれど、こんなに笑われたら"いいムード"に持っていけない。
むらきち黎人
DONE《Vivid VIstas》凪玲Web再録イラスト集2207-2307の凪玲絵をまとめたイラスト集、マンガは収録されません
・A5/48P(表紙含み)/フルカラー/全年齢/会場頒布1000円くらい
・未公開の描きおろし2枚あります
・通販は後日とらのあな様予定 4
.みい
DONEWebオンリー開催のカウントダウン企画に参加させていただきました🙇♀️タイトルは『今日は記念日』です🥂⸝⋆
おめでとうの気持ちをいっぱい込めたので、読んでいただけると嬉しいです。
↓主催様のツイート
https://twitter.com/sekapato_ngro/status/1688565671204884480 4
hjm_shiro
DOODLE凪玲/薄青が溶けるまで⚠hkh時代の二人
暑さにやられた凪くんが玲王のことを好きだなーって実感する話。ほんのちょこっとだけ変態チックな凪くんがいます。
夏の空は高い。雲がわたあめみたいだ。ぐうっと背をしならせたら、前から「落ちるぞー」と咎める声が聞こえてきた。慌てて自転車を漕ぐ玲王の背中にぎゅうっとしがみつく。だけど暑くて、くっついていられない。また、背を反らして顔を空に向ける。
「こーら、凪。ちゃんと座れって」
「無理。だって暑いんだもん。っていうか、なんで夏休みも練習するのさ……」
何もしなくても汗が吹き出すっていうのにやっていられない。蝉すらも暑くて鳴いていない有り様だ。だけど、玲王は本気でサッカー選手になり、W杯で優勝することを目指しているから、練習をサボることはない。そのため、学生としての休みはあったが、サッカー部としての休みはほとんどなかった。
3422「こーら、凪。ちゃんと座れって」
「無理。だって暑いんだもん。っていうか、なんで夏休みも練習するのさ……」
何もしなくても汗が吹き出すっていうのにやっていられない。蝉すらも暑くて鳴いていない有り様だ。だけど、玲王は本気でサッカー選手になり、W杯で優勝することを目指しているから、練習をサボることはない。そのため、学生としての休みはあったが、サッカー部としての休みはほとんどなかった。
hjm_shiro
DOODLE凪玲/選ばれたのは俺でした!?凪に似たキャラクターを攻略しようと、恋愛シミュレーションゲームに勤しむ玲王の話。
ほんの出来心だった。ゲームそのものに興味はないし、ましてや恋愛シミュレーションゲームなんてもっと興味がない。ただ強いていえば、たまたま日課にしているSNS投稿を済ませた際、広告として出てきたプロモーションムービーをなんとなくタップしてしまったことだろうか。
あなたにぴったりの王子様が見つかる――という宣伝文句と共に白髪のキャラクターがこちらに手を差し伸べた。気怠そうに首を押さえる仕草やちょっと眠そうな目、伸びた前髪。なんだか凪にそっくりだと思ったのだ。凪っぽいキャラクターがいるなーと見てたら、なりゆきでゲームをダウンロードしていた。後にも先にもスマホゲームを入れたのはこれが初めてだった。
「ねぇ、レオ。ここ最近、ずっとスマホばっか見てるよね。何かしてるの?」
9225あなたにぴったりの王子様が見つかる――という宣伝文句と共に白髪のキャラクターがこちらに手を差し伸べた。気怠そうに首を押さえる仕草やちょっと眠そうな目、伸びた前髪。なんだか凪にそっくりだと思ったのだ。凪っぽいキャラクターがいるなーと見てたら、なりゆきでゲームをダウンロードしていた。後にも先にもスマホゲームを入れたのはこれが初めてだった。
「ねぇ、レオ。ここ最近、ずっとスマホばっか見てるよね。何かしてるの?」
hjm_shiro
DOODLE凪玲/雷鳴と抱擁⚠同棲している設定
雷を怖がる玲王と、そんな玲王のことを安心させようと、ぎゅうってしてあげる凪の話。
◆ 雷鳴
窓の外が光る。ピカッ、ゴロゴロ。獣の喉が鳴るときみたいな音に、玲王の肩がぴくりと跳ね上がった。空の様子が気になるのだろう。玲王が読んでいた本から顔を上げる。そのとき、俺と目があった。三人掛けはあろうかという大きなソファーの上で、ぴったりと玲王にくっつきながら、玲王の横顔をずっと見つめていたから、必然的に俺と視線がぶつかる。
「……なんだよ」
「別に。レオのこと見てただけ」
「見られてると集中できねぇ」
ぱたんと本を閉じる。本当は雷の音が気になるくせに、俺の視線が煩いから、なんていう理由を口にする玲王が可愛い。
またしても空が光った。玲王の肩も雷の音に合わせて小さく跳ねる。
「カーテン締めてくるね」
1725窓の外が光る。ピカッ、ゴロゴロ。獣の喉が鳴るときみたいな音に、玲王の肩がぴくりと跳ね上がった。空の様子が気になるのだろう。玲王が読んでいた本から顔を上げる。そのとき、俺と目があった。三人掛けはあろうかという大きなソファーの上で、ぴったりと玲王にくっつきながら、玲王の横顔をずっと見つめていたから、必然的に俺と視線がぶつかる。
「……なんだよ」
「別に。レオのこと見てただけ」
「見られてると集中できねぇ」
ぱたんと本を閉じる。本当は雷の音が気になるくせに、俺の視線が煩いから、なんていう理由を口にする玲王が可愛い。
またしても空が光った。玲王の肩も雷の音に合わせて小さく跳ねる。
「カーテン締めてくるね」