こんぺいとう
DONE #キスシーンを14字で書く朔唯・銀唯・疾唯(竜唯)・成唯
刑唯・桐唯・凛唯・流唯(榛唯)
拓唯・三唯・乙唯・源唯
笹唯・仁唯・怜唯・篠唯
慧唯・巽唯・浮唯・堂唯 (順不同)
楽しく全員書けました!
惟唯・七唯 追加 (2023/09/16) 22
しんや
DONE篠唯まとめ⑥ 2022年夏~冬ログ・クリスマス★追加
・リレドロライ参加作品
・途中絵、ラフ★
・スタオケ版フリードロー参加作品
→元ツイ:https://twitter.com/4ny1crd/status/1576384079615782918
・小説本の表紙絵キャラのみ
・らくがき
・ゆいなれキービジュ案(下描き)★
★=お蔵出し、新規
※パロ系は別投稿
・ハロウィン
・先生サンド 12
しんや
DONE篠唯/真夏に体冷やしたりあたためたりする話秘密 篠森が木蓮館の事務室の扉を開けると、室内から流れ出る冷気が頬を撫でた。
灼熱地獄のような外の蒸し暑さ、廊下の生ぬるい空気に比べれば、そこは天国のように涼しく、シャツを捲りあげた腕や普段よりひとつボタンを多く外した首元、じとりと汗ばんだ肌が冷やされるのは随分と心地がいい……が。
眉を顰めて、扉を閉じる。すぐさま机の上に放置されたリモコンの設定温度を確認すれば、節電と健康を考えて篠森が定めたものよりも三度も低かった。
――勝手に設定を変えたのは、いいかげんな音監か、考え無しのコンミスか、あるいは他のメンバーの誰かか。
眉間のしわを深めた篠森は「まったく」と小さく息を吐きながら、すぐさま設定を元に戻した。リモコンも机の上へ戻し、椅子に座ろうとしたところで、ソファーの上、体を小さく丸めて横になって寝ている女子生徒の姿に気づく。彼女は半袖とスカートから覗く白い手脚を擦り合わせながら、時折ふるりと肩を震わせている。
3137灼熱地獄のような外の蒸し暑さ、廊下の生ぬるい空気に比べれば、そこは天国のように涼しく、シャツを捲りあげた腕や普段よりひとつボタンを多く外した首元、じとりと汗ばんだ肌が冷やされるのは随分と心地がいい……が。
眉を顰めて、扉を閉じる。すぐさま机の上に放置されたリモコンの設定温度を確認すれば、節電と健康を考えて篠森が定めたものよりも三度も低かった。
――勝手に設定を変えたのは、いいかげんな音監か、考え無しのコンミスか、あるいは他のメンバーの誰かか。
眉間のしわを深めた篠森は「まったく」と小さく息を吐きながら、すぐさま設定を元に戻した。リモコンも机の上へ戻し、椅子に座ろうとしたところで、ソファーの上、体を小さく丸めて横になって寝ている女子生徒の姿に気づく。彼女は半袖とスカートから覗く白い手脚を擦り合わせながら、時折ふるりと肩を震わせている。
こんぺいとう
DONE《キミsta》tasting you流唯(榛唯) : 残されたのは、
※付き合ってる二人
キミsta開催、ありがとうございます✨
短いですが、楽しんでいただけたら幸いです!!
2022/12/17
tasting you唯以外、誰もいないキッチン。
淡々と残り時間を刻むオーブンの前、唯はコンサート前のような緊張した面持ちでその時を待っていた。
♪~~
「…」
焼き上がりを知らせるその音に、唯は更にその身を固くさせる。
目を凝らして、オーブンの窓越しに中を確認してみても、その出来はイマイチ分からない。
唯は意を決して、オーブンを開けた。
途端、広がる香ばしく甘い香り。
ミトンをはめた手でそっと天板を掴み、ゆっくりと引き出す。
テーブルの上に優しく置いた天板の上には、綺麗に並んだ星型のクッキー。
どれも淡いきつね色で、仕上がりは上々と言えよう。
何より懸念していた部分も、問題なさそうだ。
「……よし」
「…なんだか、良い匂いがする」
「ひぃっ」
2116淡々と残り時間を刻むオーブンの前、唯はコンサート前のような緊張した面持ちでその時を待っていた。
♪~~
「…」
焼き上がりを知らせるその音に、唯は更にその身を固くさせる。
目を凝らして、オーブンの窓越しに中を確認してみても、その出来はイマイチ分からない。
唯は意を決して、オーブンを開けた。
途端、広がる香ばしく甘い香り。
ミトンをはめた手でそっと天板を掴み、ゆっくりと引き出す。
テーブルの上に優しく置いた天板の上には、綺麗に並んだ星型のクッキー。
どれも淡いきつね色で、仕上がりは上々と言えよう。
何より懸念していた部分も、問題なさそうだ。
「……よし」
「…なんだか、良い匂いがする」
「ひぃっ」
こんぺいとう
DONE《キミsta》Pretty Pink凛唯 : 君の唇に落とす、
※付き合ってる二人
キミsta開催、ありがとうございます✨
短いですが、楽しんでいただけたら幸いです!!
2022/12/17
Pretty Pink「…凛くーん…」
「ちょっと!もうすぐ出発の時間なんだけどなにして…」
「…口紅、買い忘れちゃってた…」
オケの練習も、ポラリスの仕事も、珍しく何も無い貴重な休日。
待ち合わせをした菩提樹寮のラウンジへなかなか現れない待ち人に、凛が痺れを切らした始めた、そんな時。
待ち人が己を呼ぶ声に、少々怒りっぽく振り向けば、想像とは正反対のどんよりと曇った顔がそこにあった。
思わず口をつぐめば、唯の泣きそうな瞳がこちらを見る。
「く、口紅…?」
唯が力なく、コクリと頷く。
そう言えば、先日より「口紅買わなきゃ」と言っていたのを思い出す。
その後の詳細は聞いていなかったが、どうやらそのまま買いそびれていたらしい。
「どうしよう…」
1852「ちょっと!もうすぐ出発の時間なんだけどなにして…」
「…口紅、買い忘れちゃってた…」
オケの練習も、ポラリスの仕事も、珍しく何も無い貴重な休日。
待ち合わせをした菩提樹寮のラウンジへなかなか現れない待ち人に、凛が痺れを切らした始めた、そんな時。
待ち人が己を呼ぶ声に、少々怒りっぽく振り向けば、想像とは正反対のどんよりと曇った顔がそこにあった。
思わず口をつぐめば、唯の泣きそうな瞳がこちらを見る。
「く、口紅…?」
唯が力なく、コクリと頷く。
そう言えば、先日より「口紅買わなきゃ」と言っていたのを思い出す。
その後の詳細は聞いていなかったが、どうやらそのまま買いそびれていたらしい。
「どうしよう…」
さみぱん
DONE先週の流星群を見てた笹唯ちゃんからメリークリスマス!初出:2021.12.25
星に願うこと【笹塚創】 クリスマスシーズンで浮ついた街へ出て、人間観察と環境音のサンプリングから戻ったら、いつもの事だがとっくに夕食の時間は終わっていた。冷蔵庫を覗いてみると『笹塚さんの分』とメモが貼られた皿があった。そういえば昼も食べてないし、続けて食いっぱぐれるのは困るので助かるな。料理をレンジで温めていると、誰かがうろうろしている影が見えた。テラスから庭へ出たり入ったりしているような音もする。
「笹塚さん! 今日は何時からですか?」
食べ終えた食器を片付け、タブレットを弄りながら部屋へ戻ろうと立ち上がると、上着の袖をきゅっと引っ張られた。声ですぐわかるし、こんなことをするのは1人しか居ない。思った通り肩越しに見えたのは朝日奈だ。俺が席を立つのを待ち構えていたという所だろう。
3976「笹塚さん! 今日は何時からですか?」
食べ終えた食器を片付け、タブレットを弄りながら部屋へ戻ろうと立ち上がると、上着の袖をきゅっと引っ張られた。声ですぐわかるし、こんなことをするのは1人しか居ない。思った通り肩越しに見えたのは朝日奈だ。俺が席を立つのを待ち構えていたという所だろう。
akinokosame
DONEふるかわさんの素敵すぎる成宮お誕生日イラスト(https://www.pixiv.net/artworks/103465524)
に、お許しいただいて書かせていただいた成宮智治添い寝CDの妄想しかない脚本です!
広いお心で楽しんでいただける方はよかったら…😂
成宮×唯で、付き合ってそんなに日が経ってないころ。
朝日奈の寮の部屋で、はじめて朝まで一緒に寝る夜なイメージです(センシティブ要素はないです)。
成宮智治添い寝CD妄想脚本そっち、狭くないですか?
……もっとくっつけばいい? ふふ、そうですね。さっきまでは、もっとずっとくっついてましたもんね?
あはは、赤くなってる。かわいいなぁ。ふふっ、わかってますよ。今夜はもう、何もしませんから。…今夜は、ね。
はい、どうぞ。ほら、もうすこしお布団ちゃんとかけてください。
俺は大丈夫ですって。どうせはみ出しますから、そのぶん先輩にくっついて暖をとりますから。
…ああ、嬉しいなぁ、先輩と朝まで一緒にいられるなんて。夢みたいですね。朝まで眠りたくないな。寝顔を眺めていてもいいですか?
……え、ちゃんと寝ろ? ふふ、そうですよね。明日デートですもんね。楽しみだな。はい、先輩が行きたがっていたカフェに予約もしましたし、映画のチケットもとってありますよ。
2129……もっとくっつけばいい? ふふ、そうですね。さっきまでは、もっとずっとくっついてましたもんね?
あはは、赤くなってる。かわいいなぁ。ふふっ、わかってますよ。今夜はもう、何もしませんから。…今夜は、ね。
はい、どうぞ。ほら、もうすこしお布団ちゃんとかけてください。
俺は大丈夫ですって。どうせはみ出しますから、そのぶん先輩にくっついて暖をとりますから。
…ああ、嬉しいなぁ、先輩と朝まで一緒にいられるなんて。夢みたいですね。朝まで眠りたくないな。寝顔を眺めていてもいいですか?
……え、ちゃんと寝ろ? ふふ、そうですよね。明日デートですもんね。楽しみだな。はい、先輩が行きたがっていたカフェに予約もしましたし、映画のチケットもとってありますよ。
ティアナ
DONEアンケート結果で、スタオケR-18 朔×唯で書かせて貰いました。リクエストしてくれた方々に、喜んでもらえると嬉しいです。
熱くなるのは君にだけ(朔夜の第一印象?)
目を瞬かせ、朝日奈は輪の中でスタオケメンバーの飛び交う意見に、置いてきぼりにされていた。
「儚さ…かな?」
「陰が付き纏っているな。」
「……アンニュイ。」
朝日奈は、スタオケメンバーが総じて口にする、〝陰、暗〟に疑問符を浮かべるばかり。
皆の印象、目を閉じて浮かべてみる。
木枯らしの中、乾いた葉が舞い散る…その中の朔夜。
……違った。
朝日奈が、初めて彼に抱いたイメージは…
「朔夜は、等しく安らぎをくれる、夜の月だよ。」
ピタッとメンバーの声は止んだ。
見合わせ、そうか…と納得する声が上がる。
「まぁ…第一印象がそれなら、俺たちとは違う訳だな。」
桐ケ谷は後頭部を少しかきながら、ふうっと息を吐いた。
1861目を瞬かせ、朝日奈は輪の中でスタオケメンバーの飛び交う意見に、置いてきぼりにされていた。
「儚さ…かな?」
「陰が付き纏っているな。」
「……アンニュイ。」
朝日奈は、スタオケメンバーが総じて口にする、〝陰、暗〟に疑問符を浮かべるばかり。
皆の印象、目を閉じて浮かべてみる。
木枯らしの中、乾いた葉が舞い散る…その中の朔夜。
……違った。
朝日奈が、初めて彼に抱いたイメージは…
「朔夜は、等しく安らぎをくれる、夜の月だよ。」
ピタッとメンバーの声は止んだ。
見合わせ、そうか…と納得する声が上がる。
「まぁ…第一印象がそれなら、俺たちとは違う訳だな。」
桐ケ谷は後頭部を少しかきながら、ふうっと息を吐いた。
さみぱん
TRAINING昨日の月食見てた笹唯ちゃん。ただイチャイチャしてましたね。。。
初出:2021.11.20
ビーバームーン【笹塚創】 テラスのベンチに笹塚が座っているのが見えた。日も落ち、冷たい風が吹き始めた時間に一人で何をしているのだろうか。
もしも録音中だった場合に備え、余計な音が入らないようにそおっとテラスに続く扉を押し開けて覗くと、笹塚は缶コーヒーを片手に空を見上げているだけのようだ。そばに寄ってみると、持っているのはコーヒーではなくココアだったらしく、甘い香りが漂っている。
「笹塚さん、おかえりなさい」
「ああ、朝日奈か。ただいま」
「玄関通ってませんよね? ここで何やってるんですか?」
笹塚はチラリと一瞥して朝日奈の存在を確認すると、すぐまた空を見上げる姿勢に戻ってしまう。
「今日ビーバームーンの月食だから」
「え? ビーバー……⁇」
2184もしも録音中だった場合に備え、余計な音が入らないようにそおっとテラスに続く扉を押し開けて覗くと、笹塚は缶コーヒーを片手に空を見上げているだけのようだ。そばに寄ってみると、持っているのはコーヒーではなくココアだったらしく、甘い香りが漂っている。
「笹塚さん、おかえりなさい」
「ああ、朝日奈か。ただいま」
「玄関通ってませんよね? ここで何やってるんですか?」
笹塚はチラリと一瞥して朝日奈の存在を確認すると、すぐまた空を見上げる姿勢に戻ってしまう。
「今日ビーバームーンの月食だから」
「え? ビーバー……⁇」
さみぱん
DONEとある秋の日の笹塚さんのお話11月ホムボあります
初出:2022.11.6
いろづくまちのおと 気持ちよく揺蕩っていた深い深い音の海から、ゆっくりと意識が覚醒する。
思い通りの音が紡げた時の、あの感覚。空っぽになった音の泉を覗き込んでいるのに何故か満ち足りている。
見渡す限りひとつの欠けも綻びも無く整然と並んだ音の粒。それは全てのピースが在るべき位置にぴったりと敷き詰められたジグソーパズルに似ている、といつも思う。
完璧な音にはまだ遠くても、いまのこの曲としての最高点には間違いない。
だんだんと身体中の感覚が戻ってくる。
呼吸の仕方を思い出してひとつ息を吐く。
最後の音の余韻が消えてしまうのが怖くて目を開けることができない。微かに金木犀の香りを感じて一瞬意識を向けた途端に頭の中で鳴っていた音は消え、すっかり静かになってしまった。
1429思い通りの音が紡げた時の、あの感覚。空っぽになった音の泉を覗き込んでいるのに何故か満ち足りている。
見渡す限りひとつの欠けも綻びも無く整然と並んだ音の粒。それは全てのピースが在るべき位置にぴったりと敷き詰められたジグソーパズルに似ている、といつも思う。
完璧な音にはまだ遠くても、いまのこの曲としての最高点には間違いない。
だんだんと身体中の感覚が戻ってくる。
呼吸の仕方を思い出してひとつ息を吐く。
最後の音の余韻が消えてしまうのが怖くて目を開けることができない。微かに金木犀の香りを感じて一瞬意識を向けた途端に頭の中で鳴っていた音は消え、すっかり静かになってしまった。
しんや
MENU【既刊サンプル】◆『時が満ちれば花は咲く - 篠唯 短編集 -』
◆A6文庫/120P(表紙込)/800円 別途送料
※カバー付。カバー下に差分イラスト有。
これまでの再録+同棲後設定の書き下ろし2作をまとめた小説本。
https://stoc4ny1.booth.pm/items/4284426 10
pagupagu14
DONE香りを染めて/浮唯(スタオケ)付き合ってる浮唯。御門が自分の好きな香水を唯に贈る話。イチャイチャしてるだけ。地味に堂本恒常SSRカドストネタ
香りを染めて「こちらを差し上げます」
そう言って唯は掌の上に置かれた小瓶に瞬きを繰り返した。
「これは…香水、ですか?」
「ええ、香ってみてください。」
蓋を開け、匂いを嗅ぐと勢いよく唯は顔を上げ浮葉の顔を見た。
「浮葉さんの香り!」
「…ふふ、ええ。私が気に入ってる香りです、付き合うことになったのですし贈りたいと思って」
「ありがとうございます!す、すごく嬉しいですっ」
興奮気味の唯に浮葉は笑みを返しながらそのまま腕を伸ばし香水に目を奪われている唯を抱きしめた。途端、唯は言葉を飲み込み顔を赤らめたまま浮葉の顔を見た。
「唯さん、これからは…私に会いに来るときはこの香水をつけてきてください。そうやって私色に染まってくれるあなたを待って、そしてこうやって抱きしめたいと…そう、思うのです」
756そう言って唯は掌の上に置かれた小瓶に瞬きを繰り返した。
「これは…香水、ですか?」
「ええ、香ってみてください。」
蓋を開け、匂いを嗅ぐと勢いよく唯は顔を上げ浮葉の顔を見た。
「浮葉さんの香り!」
「…ふふ、ええ。私が気に入ってる香りです、付き合うことになったのですし贈りたいと思って」
「ありがとうございます!す、すごく嬉しいですっ」
興奮気味の唯に浮葉は笑みを返しながらそのまま腕を伸ばし香水に目を奪われている唯を抱きしめた。途端、唯は言葉を飲み込み顔を赤らめたまま浮葉の顔を見た。
「唯さん、これからは…私に会いに来るときはこの香水をつけてきてください。そうやって私色に染まってくれるあなたを待って、そしてこうやって抱きしめたいと…そう、思うのです」
pagupagu14
DONE一時の逢瀬/浮唯(スタオケ)今年のハロイベ時空。そこまでイベストのネタバレ無。浮唯、御門初書き。恋人設定です。
一時の逢瀬 「…おや、もう着いてしまいましたか。残念ですね」
花響学園の前に着いた浮葉は残念そうに息を吐いた。
「暫しの2人きりの逢瀬もこれで終わりですね」
グランツとスターライトオーケストラ。ライバル関係である2人は許されないわけではないが簡単に2人の時間が作れないのもまた事実だった。
「浮葉さん!」
握られたままの手を強く握ると空いた手で唯はその手を包んだ。
「確かに名残り惜しいですけど…でもずっと会えないわけじゃないです。それに今回のハロウィンは一緒にいられるわけですし…」
「だから…構わない、と?」
「そ、そうじゃなくて…ええっと…そんなに寂しがる必要はない、っていうか…さ、寂しかったら私を呼んでください!どこへだって駆けつけますから!」
920花響学園の前に着いた浮葉は残念そうに息を吐いた。
「暫しの2人きりの逢瀬もこれで終わりですね」
グランツとスターライトオーケストラ。ライバル関係である2人は許されないわけではないが簡単に2人の時間が作れないのもまた事実だった。
「浮葉さん!」
握られたままの手を強く握ると空いた手で唯はその手を包んだ。
「確かに名残り惜しいですけど…でもずっと会えないわけじゃないです。それに今回のハロウィンは一緒にいられるわけですし…」
「だから…構わない、と?」
「そ、そうじゃなくて…ええっと…そんなに寂しがる必要はない、っていうか…さ、寂しかったら私を呼んでください!どこへだって駆けつけますから!」
こんぺいとう
DONE朔唯 :「わ、すごーい!!ぴったりだ!!どうして分かったの!?」
「……」
「え、なにその不可解なものを見る目!?」
#九条朔夜BDカウントダウン 企画
なのに、バースデー全く関係ない(笑)
新恒常SRのネタがほんの少しあります
唯朔っぽいかも…?
スパダリ、漢前な唯ちゃんになってしまった…
Reserved 48.2凝視、という表現がぴったりなほど熱心に、その視線は真っ直ぐこちらに注がれていた。
紙面を踊る文字に、それを紡ぐ指先に。
勉強を始めてからしばらく、その視線に気づいた朔夜は内心居心地の悪さを覚えながら、正面に座る視線の主-朝日奈を眼鏡越しにチラリと見遣る。
ただひたすらに朔夜の手元を見続けている朝日奈の周りだけ、完全に時が止まってしまっている。
彼女の目の前に広げられたノートに書かれているのは、今日の日付、ただそれだけである。
朔夜は大げさに溜め息を吐き、「朝日奈」と呆れたように名前を呼んだ。
ハッと我に返った朝日奈は、けれど、すぐにへらっと緊張感の欠片も無い笑みを浮かべ「なに?」と問い返してきた。
「なに?じゃない…勉強、全然進んでるように見えないが。君が泣きついてきたから、ここにいるのに…他に気を取られて集中できないなら、今日はもう終わりにしよう」
1635紙面を踊る文字に、それを紡ぐ指先に。
勉強を始めてからしばらく、その視線に気づいた朔夜は内心居心地の悪さを覚えながら、正面に座る視線の主-朝日奈を眼鏡越しにチラリと見遣る。
ただひたすらに朔夜の手元を見続けている朝日奈の周りだけ、完全に時が止まってしまっている。
彼女の目の前に広げられたノートに書かれているのは、今日の日付、ただそれだけである。
朔夜は大げさに溜め息を吐き、「朝日奈」と呆れたように名前を呼んだ。
ハッと我に返った朝日奈は、けれど、すぐにへらっと緊張感の欠片も無い笑みを浮かべ「なに?」と問い返してきた。
「なに?じゃない…勉強、全然進んでるように見えないが。君が泣きついてきたから、ここにいるのに…他に気を取られて集中できないなら、今日はもう終わりにしよう」
ゆな୨୧*
TRAINING!三上と桐ケ谷!三上カドスト未読あり
!イベスト、桐ケ谷カドストバレあり
!先輩と後輩的な感じ。二人ともコンミスのことが好き。
ガーネット・スター「よぉ」
菩提樹寮の玄関で三上を呼び止めたのは桐ケ谷であった。先程、木蓮館で別れた以来だった。
「どうしたんですか」
「お前、この後予定あったりする?」
桐ケ谷が立つ傍らには、彼の愛車があった。三上も時々洗車を手伝ったりしている。
「予定といっても……まあ、練習はしようと思ってましたけど、それくらいです」
三上は桐ケ谷の方を見て答えた。三上はそんなことを聞いてくる桐ケ谷の意図が読めなかった。
「そっか。じゃあ、今から付き合えよ。荷物置いて、もう一度ここに集合」
「え、いきなりなんですか」
「こいつ走らせようと思って。お前も付き合え。ほらほら、早く」
桐ケ谷は三上の肩をポンと押して、急いで支度しろと目で訴えた。三上は訳が分からなかったが、こうなった桐ケ谷は自分が何を言っても聞いてくれないような気がして、渋々荷物を部屋へ置きに向かった。幸い、他のメンバーに顔を合わせることなく再度玄関へ戻ることが出来た。何か聞かれたときに、この状況を説明するのはひどく面倒に思った。玄関へ戻ると、桐ケ谷がすでにフルフェイスのヘルメットを被り、スタンバイをしていた。三上に気づくと、来たな、と言って座席の方に視線をずらした。
4118菩提樹寮の玄関で三上を呼び止めたのは桐ケ谷であった。先程、木蓮館で別れた以来だった。
「どうしたんですか」
「お前、この後予定あったりする?」
桐ケ谷が立つ傍らには、彼の愛車があった。三上も時々洗車を手伝ったりしている。
「予定といっても……まあ、練習はしようと思ってましたけど、それくらいです」
三上は桐ケ谷の方を見て答えた。三上はそんなことを聞いてくる桐ケ谷の意図が読めなかった。
「そっか。じゃあ、今から付き合えよ。荷物置いて、もう一度ここに集合」
「え、いきなりなんですか」
「こいつ走らせようと思って。お前も付き合え。ほらほら、早く」
桐ケ谷は三上の肩をポンと押して、急いで支度しろと目で訴えた。三上は訳が分からなかったが、こうなった桐ケ谷は自分が何を言っても聞いてくれないような気がして、渋々荷物を部屋へ置きに向かった。幸い、他のメンバーに顔を合わせることなく再度玄関へ戻ることが出来た。何か聞かれたときに、この状況を説明するのはひどく面倒に思った。玄関へ戻ると、桐ケ谷がすでにフルフェイスのヘルメットを被り、スタンバイをしていた。三上に気づくと、来たな、と言って座席の方に視線をずらした。
akinokosame
DONE弓原凛×朝日奈唯、R18。かえでさんに「凛唯R18で凛くんが攻めてるお話」というリクエストをいただき、書かせていただきました。
パスワードは「yes」です。
恋人になったばかりの二人が、大人の一歩を踏み出したお話。
アイドルとの恋なら定番の悩みかな…と思いつつ、暗くならないように気をつけたのですが、苦手そうな方はお気をつけください。
この二人なら、こんな悩み蹴散らして幸せになれそうですよね!
唯ちゃんがちょっと(大分?)ポラリス強火ファンです。 10287
さみぱん
TRAINING朝のホムボについてのインタビューでした初出:2021.10.24
朝 いつもより早く目が覚めてしまった。夜明け前の今の時間はまだちょっと寒いけど、2度寝するにはもったいない気持ちのいい朝になりそうなので、庭でヴァイオリン鳴らすのもいいかもしれない。そう思って階下へ降りていくと、ラウンジに明かりが灯っているのに気がついた。
もう誰か起きてきてるのかな?
ひょこっと顔だけ出して覗き込むと、隅っこのソファにこんもりした山が見えた。見覚えのありすぎる色と形……。近づいて小さく声をかけてみる。
「……おはようございます?」
「おやすみ…。…ん? ああ…もう、おはようか…」
なんだかぼーっとしてる笹塚さん珍しいな。いま寝てましたよね?
「いつの間にか朝か…。ああ眠……」
くわぁと開いた盛大な欠伸を見てしまった。背が高くて体型もがっしりしてるし、手も大きいけど口も大きいので、一瞬クマに見えて、食べられるんじゃないかとの錯覚を覚えてしまう。
1592もう誰か起きてきてるのかな?
ひょこっと顔だけ出して覗き込むと、隅っこのソファにこんもりした山が見えた。見覚えのありすぎる色と形……。近づいて小さく声をかけてみる。
「……おはようございます?」
「おやすみ…。…ん? ああ…もう、おはようか…」
なんだかぼーっとしてる笹塚さん珍しいな。いま寝てましたよね?
「いつの間にか朝か…。ああ眠……」
くわぁと開いた盛大な欠伸を見てしまった。背が高くて体型もがっしりしてるし、手も大きいけど口も大きいので、一瞬クマに見えて、食べられるんじゃないかとの錯覚を覚えてしまう。
pagupagu14
DONE二人でPEACE/刑唯(スタオケ)刑部キャラストネタ。
二人でPEACE 「刑部さん、写真を撮ってくれませんか?」
「写真?どうしてまた…」
「香坂先輩に送るんです!」
「ああ、なるほど…」
納得しながら渡されたスマホを受け取る。
「――そうだな、朝日奈さんもっとこっちに」
「えっ!?」
急激に近づいた距離に驚く朝日奈さんを笑いながら内カメにして一枚、写真を撮った。
「ほら、撮れたよ」
そうやってスマホを返すときらきらと瞳を輝かせて朝日奈さんはこちらを見上げる。
「い、いいんですか!?ツーショットなんて…」
「嫌だったら撮ったりしないよ。それとも気に入らないかい?」
「いいえ!」
ぶんぶんと首を横に振る。
「宝物にします!」
「言いすぎじゃないか?」
ふ、と思わず笑みを零すと近くにいた者たちがガヤガヤと騒がしくしはじめる。大方、俺がこんな風に笑うのが珍しいだとか何かだと思うが。
433「写真?どうしてまた…」
「香坂先輩に送るんです!」
「ああ、なるほど…」
納得しながら渡されたスマホを受け取る。
「――そうだな、朝日奈さんもっとこっちに」
「えっ!?」
急激に近づいた距離に驚く朝日奈さんを笑いながら内カメにして一枚、写真を撮った。
「ほら、撮れたよ」
そうやってスマホを返すときらきらと瞳を輝かせて朝日奈さんはこちらを見上げる。
「い、いいんですか!?ツーショットなんて…」
「嫌だったら撮ったりしないよ。それとも気に入らないかい?」
「いいえ!」
ぶんぶんと首を横に振る。
「宝物にします!」
「言いすぎじゃないか?」
ふ、と思わず笑みを零すと近くにいた者たちがガヤガヤと騒がしくしはじめる。大方、俺がこんな風に笑うのが珍しいだとか何かだと思うが。