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    bell39399

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    二日目のれんごくばんちゃん。なんとなく続けてみましたが続きは何も考えてません。エレインちゃん誕までもつのかなww

    #バンエレ

    バンさんRE:BORNその2「おい、怪しい奴め。きさまは何者だ!」
     暫し呆然としていたバンだったが、その声にハッと我に返って振返った。そこには敵意をむき出しにした妖精たちが集まっているバンの知った顔も何人かいた。
    「害意があるものは容赦しない!」
    「ここがバン王様の土地と知っているのか?!」
     いやだから、俺がそのバン。
     そう説明したが、口から出たのはおかしな鳴き声だけだ。
    「魔神族か?!」
    「見たこともないぞ、こんなやつ」
     彼らはすでにいきり立っている。元来は穏やかなたちの妖精族だがその反面、警戒心が強く外敵には容赦がないのだ。
     落ち着け、お前ら。……参ったな、仕方ない。誰か怪我する前に一旦引いて……。
     バンがじり、と後ずさった時、「危ないですエレイン様」という声が聞こえた。
    「いいから私に任せて。貴方達は下がっていなさい」
     そこにまさかの愛しのエレインの登場である。これには流石のバンもギクリとする。これは、まずい。エレイン相手に本気を出す訳にはいかないが、適当にいなしてどうにかなるような女でもない。申し訳ないが、やはり逃げるしか……。
    「あら」
     現れたエレインはバンの姿を見て、キョトンとした。
    「まぁ……いったいどうしたの、バン」
    「バン……様?!」
    「エレイン様、何を仰って……」
     妖精たち同様、バンも驚き、歓喜した。流石はエレイン。ひと目で俺と分かってくれた!
     すいー、とバンのそばまで来たエレインはふわっと浮いて、今ではキツネのように長い、バンのくちもとにそっと手を添えて、言った。
    「一晩で随分背が高くなったのね!」
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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