バンさんRE:BORN!じゅうく れんごくばんちゃんは不思議ないきもの。
いつもは巨大なけものだけれど、どうやらどんな大きさにもなれるのだ。
いたずらで生意気な森の住人には大きくなって驚かせ、だい好きなエレインと一緒のときは小さくなって抱っこされるのが最近のお気に入りだ。
しかもいつもは照れ屋のエレインだけど、ばんちゃんにはとても甘い。
「バン、一緒に水浴びしましょうね」
と、はだかんぼになって、ちいさくなったれんごくばんちゃんを抱っこして泉に入るのだ。エレインの素肌ははふわふわすべすべでとってもいい匂いで、とってもあったか。ばんちゃんはにこにこ。
水浴びでさっぱりして、ご飯を食べて。眠るときはエレインの腕の中。
ばんちゃんは煉獄を生き抜くつよい獣だけれども、ふわふわエレインの前ではただの黒い変な生き物になってしまうのだ。
「いつも私がバンの腕の中にすっぽりだけど、ばんちゃんは私の腕の中にすっぽりね」
幸せそうなのに、何故かちょっぴり寂しそうなエレインの声。
だからばんちゃんは大きくなって、エレインをすっぽり包み込んだ。