ばんさんRE:BORN!20!! れんごくばんちゃんにはお父さんがいる。狐の獣人ジバゴだ。ジバゴにはセリオンという立派な実の息子もいるのに、ばんちゃんも息子にしてくれた。ばんちゃんはセリオンとはあったことがないけれど、兄弟とはどんなものだろうかと考えた事はある。そんなばんちゃんに、「でもお前にはいるだろうが、可愛い妹が」とジバゴは笑った。ばんちゃんはその通りだ、とつられて笑う。そういえば最近、妹と会っていない気がするがどうしてだろう。あんなにいつも俺について回っていた小さな妹が。
「やぁね、バンったら。さっきからそこにいるじゃない」
エレインが指さしたのは、ばんちゃんのお膝の上。そこには小さな妹のキルアが眠っていた。通りでお膝はいつもはエレインが座っているのに、今は横にいるわけだと納得する。
「バンは煉獄に行っていたから、時間感覚がズレているのかもしれないわね」
「いや、単に飲み過ぎだろう、こいつの場合」
みんな笑う。バンも笑った。
家族に囲まれて、れんごくばんちゃんは今日もごきげんだ。