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    bell39399

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    bell39399

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    けふはねむいのでこれにて。

    #バンエレ誕2024

    なにかと過保護キングおじさん。その16!《ミトンとこぐま亭》をあとにした二人は、《旅行チケット》とメリオダスのメモに従い次の目的地を目指していた。
    「っても地図はふんわりだし、どこに向かっているのかすら正直わかんねぇけどな〜♬」
    「フフッ! ワクワクするわね!」
     一応旅程が決まっているので、気まぐれたのではない。かと言って行き先もはっきりしない、なんとも言えない奇妙な旅だ。けれどもそれを計画したのはほかでもない、ランスロットだ。きっとゴウセルやメリオダスの入れ知恵で愉快な感じになっているのだろうが、何よりも信用できる計画書なのだ。
     《旅行チケット》という名前がついているが、実際には小さな冊子である。そこにおおまかな旅程やふわっとした地図、その上あやふやな観光案内までついている力作だ。
    「これがランスが作ったのかと思うとたまんねぇな♬ いったいどんな顔して書いたんだか」
    「きっと、すっごく難しい顔していたと思うわ」
    「カカッ♪ ありうる♬」
    「今頃くしゃみしているかもね」

     
    「はっくしょ!」
    「大丈夫かい、ランス」

     一方、ベンウィックにて。
     エレインの冗談のとおりに、ランスロットはわかに鼻がむずついてくしゃみをした。ちょうど訪ねてきたキングは甥っ子の心配をする。
    「風邪じゃないから。急に鼻がむずむずしただけ」
    「じゃあ噂されてるのかな。バンあたりに」
    「うう、ありそう。あのくそオヤジ」
    「コラ、そんな口を利いてはだめだろ バンみたいだよ、まったくもう……」

     
     その頃、バンも盛大にくしゃみをした。


    つづく!
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    bell39399

    DOODLE遡って読んでくださってる方もいらっしゃるようで本当にありがとうございます!うれしいうれしい😆♥💕🎶
    さてバンエレちゃんは不思議な村に来たようですね!(すっとぼけ)

    所で今回のタイトル(?)の元ネタわかった人はお友達です。
    山奥の村で〜バンとエレインが出会った〜 その22! 丘を超えた先に、唐突に集落らしきものが見えた。大きな岩のモニュメントのようなものが目立つが、それ以外は何の変哲もない村に見える。
    「それにしてもこんな恐ろしく何もねぇ、山奥でよく暮らすよな♪」
    「そう? 森に囲まれたいい場所じゃない」
     エレインの言葉にそれもそうか、とバンは思い直す。そもそも《なにもない度合い》からいうとベンウィックもどっこいだ、と気づいてしまいむしょうに可笑しくなってきた。
    「人間にとっては確かに不便かもしれないわね」
     そんな事にも気がつくようになったのよ! と薄い胸を張るエレインを、バンは考えるより先に抱きしめて頬ずりした。
     ともかく鳥から頼まれた用事もある。二人はじゃれ合いつつ村に入ると、人懐こい笑顔を浮かべた村人が集まってきた。が、なんとも奇妙な雰囲気だ。まず、笑顔ではあるが異様に無口である。バンとエレインの表情は自然と険しくなった。
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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