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    ひわ@turoporfali

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    #F蘭ワンドロ お題:free/フリー。らんらんの自由人設定ってこれだと思ってるんですが

    自由時間 制服姿の三人を出迎えた寶は失望を表に出さぬよう、表情を取り繕う。また、蘭丸を見失ってしまったらしい。
    「みんな、おかえり」
    「ごめん寶、また蘭丸がいなくなっちゃっってる」
     鞄を置きながら樹果が報告した。店内には客の姿はない。
    「あれほど規律が乱れると言い聞かせていたのに」
     うるうが大きな溜息をつく。
    「毎日毎日同じような説教ばかり聞いてたら、嫌にもなるだろうよ」
     焔が誰にともなく呟く。
    「当たり前の規則が守れない無法者に限って、いらない無駄口を叩くのが得意なものだな」
    「まあまあ、蘭丸くん、ひょっとして気になる子でもできたのかもしれへんで」
    「なるほど」
     樹果の目が輝きはじめた。他人の色恋沙汰が気になる年頃なのだろう。
    「今頃、デートの真っ最中やったり」
     蘭丸くんの気になる子。星の名前をもつ過去の相棒。もし「デート」が本当のことなら、おれの仕事は速攻引き上げだな。そう寶は思う。
    「どちらにせよ、規律破りなら罰を受けるべきだが…」
     うるうはそこで言葉をいったん切って、思い直したように後を続けた。
    「あのボーッとした阿以のことだ、おおかた道にでも迷ったのだろう」
    「そうだよねー、あいつクラスでも女子とそんなに喋ってないし。デートとかありえないし」
    「一人でボーっとしたいだけかもしんねえじゃねえか」
     珍しく、焔が会話に割って入る。
     せやせや。デートの邪魔をするのは野暮やし、こっちも商売あがったりや。そう言おうとしたが寶は黙って笑顔だけ浮かべている。できるだけ金を細く、長く引っ張れたらそれでいい。こいつらの顔を見飽きるくらいまで長く仕事できれば、それに越したことはない。
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