アラスター視点 3 ルシファーの“友人になろう”宣言から約数週間。彼の思惑通りアラスターとの距離が縮まったかというと、全くそんなことはなかった。
なにせアラスターは忙しい。ホテルの業務以外にも、上級悪魔の会議やラジオ放送など、やることが山ほどある。ルシファーに構っている暇など全くなかった。(趣味の時間や友人との時間はちゃんと確保していたが)
しかもここ数週間は[[rb:不埒な来客 > ・・・・・]]が後を絶たず、アラスター以外のメンバーもその対応に奔走する羽目になっていた。
そんなスタッフの労いも兼ねて、アラスターは久しぶりに手製の鹿肉料理を皆に振る舞う予定を立てていた。以前のホテルで出した時は絶賛の嵐だったから、きっと今回も満足してもらえるだろう。
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