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    はふん

    sirono_crayon

    DONE闇うごの基地を1つ焚き火にするヒューくんと先生が書きたかっただけの話
    闇うごサイドはふんわりした捏造の塊なので薄目で見てください……
    夜に飛ぶ鳥「神を恐れる必要はない。もうこの世界には神などいないのだから」
    「獣にはせいぜい勘違いをさせておけ。いまや、天秤を捧げ持つのは私たちなのだ」

    そう教えられたのはいつだっただろうか。
    ほんの幼い頃だったような気もするし、当たり構わず噛み付く生意気な少年だった頃に説かれたような覚えもある。
    いずれにせよ、ごく最近まで、私は無邪気にもそれらの言葉を信じていた。心から。


    ️◼️◼️◼️


    青白い光に照らされた空間は、いつになく騒がしかった。
    情報が錯綜し、だれもが走り回っているが、正しい状況を理解できているものはおそらく一人もいない。まさに蟻の巣をつついたような、という言葉が相応しい混乱ぶりだった。

    発端は半月前、首都シャンバラが陥落したとの報が舞い込んだことだった。シャンバラが落とされるなど、誰も想像さえできなかった。技術力、魔道、指導者の全てにおいて、あの都市は別格だったのだ。伝令の身元が確かなことが確認できたとて、もたらされた情報を頭から信じてかかることはできなかった。議会が紛糾し、今後の身の振り方はおろか、事実の再確認さえろくに済んでいなかった、そんな折だ。北西にある都市が[[rb:獣 > ・]]に襲撃された、との情報を持った伝令が走り込んできたことにより事態はさらに急転した。
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