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    まっしゅ

    sleet_58

    TRAININGFF6ピクリマ再プレイにあたり、遊んでる間に考えたあれこれを話にしてまとめようと思ったものです。不定期連載。マッシュから見た世界のお話です。裏側にエドマがいますが、そっちも別口で不定期連載です。
    マシアス叙事詩 22.【死の隣人】
    ~気付くと死にかけるようなところに進んで向かう人、また、そのような気質の人の例え~


     前回のあらすじ。
     レテ川から流されたマッシュが、東大陸に上陸した。


     流れてきたレテ川を背にあたりを見回すが、どう見ても一軒家があるだけだ。
     一軒家以外何もないという景色に首を傾げながら、マッシュは歩き出した。
     レテ川から生きてここに流れ着いた以上、ナルシェまで行くことを、マッシュは諦めていない。ナルシェまでの道がどれほど遠いとしても、マッシュが何もしない理由にはならない。
     辿り着いた一軒家には、井戸の前に一人、家の前にチョコボに乗った一人しか見当たらない。
     家の中には、頭のおかしな男が一人いるだけだった。物言いは支離滅裂だったが、壊れている時計をそのままにするのも何だったので、出来るだけは直しておいた。マッシュも機械の国フィガロで生まれ育っただけはあり、機械に対する基礎はちゃんと身についている。それ以外については、子供という言葉に過剰反応された末、追い出されたので何も直すことは出来なかった。
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    桃霞りえ

    DONEレイマシュのレインくんの誕生日のお話。(レインくん視点)
    誕生日の当人を泣かせてしまいましたが、平和です。
    レインくん卒業後、マッシュくん三年生くらいの設定。
    キミがくれたもの、おくるもの(レイン視点)寝室のベッドに腰掛け、間接照明の柔らかな灯りの下で本のページを捲る。
    形式としてページ上の文字の羅列へと視線を滑らせ、字を辿ってはいたが内容は全く入ってこない。
    今のレインの頭の中を占めているのはマッシュと最後にあった日に交わされた約束だった。
    「今度のレインくんの誕生日は二人でお祝いしたいので、夜は予定空けておいて下さいね?あと、その日は泊めて下さい」なんて可愛らしいお願いを恋人にされて、期待しない男がいるだろうか?もちろん返事は是以外あるはずもなく、快諾した。
    そして、約束通りに泊まりに来ているマッシュが風呂から上がってくるのを待っていたのだが、落ち着かない。
    「お風呂お借りします」とマッシュが部屋を出て行ってから、そわそわと逸る気持ちとどこを見ればいいのかと彷徨う視線をどうにかしようと本を手にしてた。だが、視線は文字の上辺を滑るだけ、意識は部屋の外では何の意味もない。もう戻ってくる頃だろうか?いつ足音が聞こえてくるだろうかと、そればかりが気がかりで一向に落ち着ける気配はなかった。
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