タル
natsukoshi_ay
DOODLEリクエストいただいた間の中でも特別甘い血でたくさんの吸血鬼に狙われるほたるさんと、それらから守ってやる代わりに血を吸う吸血鬼しょーさんの話ですほんとはタルタリヤさんもとのことでしたが長くなったので切りました ごめんなさい
吸血鬼、あるいはヴァンパイア。
夜に墓の中から蘇る自殺者、破門者、早く埋葬されすぎたものの死体が一般的にそう呼ばれる。彼らはその長くてするどい犬歯によって人の生き血を啜る。その様から、比喩的に無慈悲に人を苦しめ利益を搾り取る人間の意でも使われることもあるが、それは置いておいて。
血を吸われたひとはこの夜のおとないびとの虜になり、自身もまた吸血鬼へと変貌を遂げる。
太陽や十字架、聖水やニンニクが嫌い。とはいえ日光はともかく、ニンニクを鼻先に突きつけたり聖水をばら撒いてやったらちょっと怯むというくらいであり、真に、永久に、彼らを絶やすには銀の杭を胸に打ち込み、四つ辻に埋めなければならない。
彼らが表舞台に姿を表したのは古代ギリシアやスラヴ、ハンガリーの伝説だとされている。地方で囁かれる民話、伝説の類であった吸血鬼の存在が広く一般に広まったのはロマン派文学の起りである18世紀末以降のことだ。
9012夜に墓の中から蘇る自殺者、破門者、早く埋葬されすぎたものの死体が一般的にそう呼ばれる。彼らはその長くてするどい犬歯によって人の生き血を啜る。その様から、比喩的に無慈悲に人を苦しめ利益を搾り取る人間の意でも使われることもあるが、それは置いておいて。
血を吸われたひとはこの夜のおとないびとの虜になり、自身もまた吸血鬼へと変貌を遂げる。
太陽や十字架、聖水やニンニクが嫌い。とはいえ日光はともかく、ニンニクを鼻先に突きつけたり聖水をばら撒いてやったらちょっと怯むというくらいであり、真に、永久に、彼らを絶やすには銀の杭を胸に打ち込み、四つ辻に埋めなければならない。
彼らが表舞台に姿を表したのは古代ギリシアやスラヴ、ハンガリーの伝説だとされている。地方で囁かれる民話、伝説の類であった吸血鬼の存在が広く一般に広まったのはロマン派文学の起りである18世紀末以降のことだ。
fkm_105
SPUR MEレン彼タル鍾を書きたかった…………先生に出会う前で既にもう辛い😭
最悪12月くらいには出せますように…………
現パロ
レン彼たるしょ 定番デートコースを回りたいのだが。絵文字一つない素っ気ない文面をタルタリヤはガタゴトと揺れる電車の中で読み返す。ショウリ、三一歳男性。レンタル彼氏なんて独身の極みみたいな決して安くはないサービスを利用する辺り、金銭には困っていないはずだ。男二人でデートコース、なんて素っ頓狂なサービスを要望するところも如何にも金持ちの道楽らしく感じられた。ふう、と連休特有の家族連れの目立つ車内でため息を溢す。どうせ名前も偽名に違いないのだろうけれど、ショウリさん、と口の中で男の名前を反芻して、ガタンと大きく揺れた車内で縋るようにつり革を握りしめる。呼びなれない名前を親し気に呼ぶむず痒さが胸の中でじんわりと広がっている。事前の確認のために開いたメッセージアプリだったが、気も漫ろに指先を画面に滑らせた。水族館デートはどうですか? とにっこり笑った絵文字までつけて返信した二日前のメッセージにも、良い提案だな。水族館に行ったことはないのだが興味はあるといかにも男の風体で無骨な文字が並んでいた。
1604sky_no_suke
DOODLEリクエストのタル蛍(Chilumi)リクエストが具体的過ぎて、要望に応えられているかはわかりません。
『Childe kissing lumine's underboob while caressing the other boob』 2
piz_tk
DONEZhongchi premise mob male x ChildeThis is an erotic manga about stopping time.
The content of the fantasy play is that the pleasurable act performed while the time
PASS➡成人済ですか?
yes/no 6
白流 龍
DONEタル鍾:※まだ、付き合ってないまるで未来からの使者
※解釈違い自己都合
「公子殿はなんでも食べるな。」
そうにこやかに話すのは鍾離。円卓に並ぶ様々な料理を食しながらの談笑。
「しかし箸の使い方がなっていないな。練習が必要なようだ」
「…そうなんだよね。これでも結構やってるつもりなんだけどなぁ」
タルタリヤは無邪気に促してくる鍾離をいなすようにいつもの笑顔で対応する。
手には黒塗りで光沢のある、端から見ても高級そうな箸。
「なにかやる気のでる漆器でも贈ろうか?」
「いやいいよ。…それより先生も好き嫌いしないで食べなよね」
ぷるぷると震える箸先で豆を摘まむことに集中しながらも先程から箸の進んでいない皿があることはお見通しだった。
「何を言う。俺は好き嫌いなんてないぞ」
「その皿イカ入ってるでしょ?相変わらずだなぁ先生は」
2894そうにこやかに話すのは鍾離。円卓に並ぶ様々な料理を食しながらの談笑。
「しかし箸の使い方がなっていないな。練習が必要なようだ」
「…そうなんだよね。これでも結構やってるつもりなんだけどなぁ」
タルタリヤは無邪気に促してくる鍾離をいなすようにいつもの笑顔で対応する。
手には黒塗りで光沢のある、端から見ても高級そうな箸。
「なにかやる気のでる漆器でも贈ろうか?」
「いやいいよ。…それより先生も好き嫌いしないで食べなよね」
ぷるぷると震える箸先で豆を摘まむことに集中しながらも先程から箸の進んでいない皿があることはお見通しだった。
「何を言う。俺は好き嫌いなんてないぞ」
「その皿イカ入ってるでしょ?相変わらずだなぁ先生は」
白流 龍
DONE #タル鍾ワンドロワンライ 花火愛しき君へ、愛しき君と
「何をそんなにニヤついている」
先程から、公子殿の口許が緩んでいるのをなんとか保とうとモゾモゾと動いているのが気になる。
…確認できる範囲で着崩れも起こしていないし特に何もないように思うのだが。
「いや、あの、先生がさ…」
「何だろうか」
原因がわからず聞き返したところで吹き出してしまった
「あはっはは…ごめっだって先生がそんなに笑顔で歩いてる事ないから釣られちゃってね」
「ん、笑っていた、だろうか」
「自覚ないの!?あっははは」
腹を抱えて、生理的に出た涙を拭う。
そこまで表情筋が緩むほどに嬉しかったのだろうか。いや、今日の日が来るまでに少なからず気持ちは急いていた。
それは昔、まだ稲妻が鎖国などしていない時代。花火と言うものを、天からみたことがある。それは孤独で。
1849先程から、公子殿の口許が緩んでいるのをなんとか保とうとモゾモゾと動いているのが気になる。
…確認できる範囲で着崩れも起こしていないし特に何もないように思うのだが。
「いや、あの、先生がさ…」
「何だろうか」
原因がわからず聞き返したところで吹き出してしまった
「あはっはは…ごめっだって先生がそんなに笑顔で歩いてる事ないから釣られちゃってね」
「ん、笑っていた、だろうか」
「自覚ないの!?あっははは」
腹を抱えて、生理的に出た涙を拭う。
そこまで表情筋が緩むほどに嬉しかったのだろうか。いや、今日の日が来るまでに少なからず気持ちは急いていた。
それは昔、まだ稲妻が鎖国などしていない時代。花火と言うものを、天からみたことがある。それは孤独で。
白流 龍
DONEタル鍾20分以内にハグをしないと出られない部屋
『20分以内にハグをしないと出られません』
何度みてもそう書いてある。
その下には時計
『18分』
「ふむ、ハグとはなんだ公子殿?」
「そこから!?全然時間ないんですけど!?」
その壁を向いて腕を組んで微動だにしない先生をどうすればその気にさせられるのか
「あれだよほら。抱き合えばいいんだよ。」
「時間切れを待つのはいけないのか?」
「えっ…考えたことなかったけどそれはありなの?」
ふむ、と考え込む
そしてオレの前に両手を広げて立ち塞がった。
「ではさっさと済まそうか」
「えぇ…」
『13分』
「何故来ないのだ?」
「雰囲気が無さすぎるしオレが先生を抱き締めたいからそれは断る」
明らかに何を言っているのだこいつは、という顔
負けてたまるか
1188何度みてもそう書いてある。
その下には時計
『18分』
「ふむ、ハグとはなんだ公子殿?」
「そこから!?全然時間ないんですけど!?」
その壁を向いて腕を組んで微動だにしない先生をどうすればその気にさせられるのか
「あれだよほら。抱き合えばいいんだよ。」
「時間切れを待つのはいけないのか?」
「えっ…考えたことなかったけどそれはありなの?」
ふむ、と考え込む
そしてオレの前に両手を広げて立ち塞がった。
「ではさっさと済まそうか」
「えぇ…」
『13分』
「何故来ないのだ?」
「雰囲気が無さすぎるしオレが先生を抱き締めたいからそれは断る」
明らかに何を言っているのだこいつは、という顔
負けてたまるか
saku_0_35
TRAININGいただいたお題③CP 行秋とタルタリヤ
一言セリフ 「なんでこれ入れた?」
シチュ お昼ご飯中
関係性 お友達
制限時間 1時間30分
舌先寸分「…公子殿、本当に大丈夫なのかい?」
行秋は普段こそあまり動揺を見せることのない筈の顔を僅かに歪めながら、目の前の男にそう問うた。
「ハハッ、心配しなくても、これでも俺は料理だって結構得意なんだよ。」
不安そうな行秋をよそに、問われた方の男といえば「楽しみにしていてくれ」などと言ってからりと笑う。
手には持参した調理用のお玉を持ち、さらにその目の前、行秋との間にはグツグツと小気味の良い音をたてる鍋がある。
眉を歪めたままの行秋が恐々と身を乗り出し鍋の中を覗き込めば、良く煮立った鍋の中にはあらゆる食材が見え隠れしていた。
「獣肉、玉ねぎ、トマト…と、この見え隠れしている水色のものは…ミントかい?」
「あぁ。モンドや璃月でも料理に良く使うだろう?本当は違う香草があれば良いんだけどね、無いなら代用するしかない。」
2043行秋は普段こそあまり動揺を見せることのない筈の顔を僅かに歪めながら、目の前の男にそう問うた。
「ハハッ、心配しなくても、これでも俺は料理だって結構得意なんだよ。」
不安そうな行秋をよそに、問われた方の男といえば「楽しみにしていてくれ」などと言ってからりと笑う。
手には持参した調理用のお玉を持ち、さらにその目の前、行秋との間にはグツグツと小気味の良い音をたてる鍋がある。
眉を歪めたままの行秋が恐々と身を乗り出し鍋の中を覗き込めば、良く煮立った鍋の中にはあらゆる食材が見え隠れしていた。
「獣肉、玉ねぎ、トマト…と、この見え隠れしている水色のものは…ミントかい?」
「あぁ。モンドや璃月でも料理に良く使うだろう?本当は違う香草があれば良いんだけどね、無いなら代用するしかない。」
PE06060
DOODLEタル鍾を逆と勘違いする蛍ちゃんを書きたかっただけの駄文です注意事項
蛍腐女子化
妊娠ネタ
無題「俺、先生の事好きかもしれない」
秘境周回を終えた帰り道、顔を赤らめてどこかを眺めながら照れくさそうに公子がそう言った。あまりの驚きに思わず近くに流れていた川に足を踏み外した
「え…………」
「えっ大丈夫!?」
「大丈夫じゃない!!!!」
川に足を入れたまま公子を凝視してそう答えた。驚くのも声を荒らげてしまうのも無理はない、何故なら私は腐女子だからだ。共に冒険する仲間にイケメンが複数人いれば当然の様にBLを考えてしまう、いくらそれが現実にならなくても妄想はタダだし。そう思っていたのに、今彼はどう見ても友人としてではなくいかにも恋愛対象として好きだという顔をして私にそう言った
「やっぱり気持ち悪かった…?」
「そんなことない、少し驚いただけ。というかどうして私に相談するの?」
5791秘境周回を終えた帰り道、顔を赤らめてどこかを眺めながら照れくさそうに公子がそう言った。あまりの驚きに思わず近くに流れていた川に足を踏み外した
「え…………」
「えっ大丈夫!?」
「大丈夫じゃない!!!!」
川に足を入れたまま公子を凝視してそう答えた。驚くのも声を荒らげてしまうのも無理はない、何故なら私は腐女子だからだ。共に冒険する仲間にイケメンが複数人いれば当然の様にBLを考えてしまう、いくらそれが現実にならなくても妄想はタダだし。そう思っていたのに、今彼はどう見ても友人としてではなくいかにも恋愛対象として好きだという顔をして私にそう言った
「やっぱり気持ち悪かった…?」
「そんなことない、少し驚いただけ。というかどうして私に相談するの?」
rei
DONE # 絵描きさんからリプ貰ったイラストを文章にする上記タグにてカナデさん(@ai_okenia )から素敵な絵使わせてもらい書きました、探偵事務所ネタのタル鍾SSです。
書いてて楽しかったです!ありがとうございますー!! 4592
白流 龍
DONEタル鍾:学パロ六千分の十
「鍾離先生いる」
バンっと勢い良くスライドドアを開けて、
「それはいるだろう」
きぃ、と椅子を回してこちらをメガネ越しで見ると、溜め息をつかれる。
立ち上がり、白衣を翻し珈琲メーカーの元へ。
「ブラックでよいか」
「もちろん」
ことり、と円テーブルに珈琲が置かれる。背もたれを前にして座っていた俺は、その匂いに笑顔が溢れる。
「…新任教師が毎日医務室に無駄に通うな。」
「だって先生職員室なんて滅多にいないじゃん」
「それはそうだろう」
はぁ、とまた溜め息をつかれる。慣れっこだ。
夢のようだ。夢を叶えたんだ。やっと。
◆
白いカーテンの内側。白いベッドに仰向けに寝転びながらオレは、まるで心地よい音楽でも聞いているかのように。
1960バンっと勢い良くスライドドアを開けて、
「それはいるだろう」
きぃ、と椅子を回してこちらをメガネ越しで見ると、溜め息をつかれる。
立ち上がり、白衣を翻し珈琲メーカーの元へ。
「ブラックでよいか」
「もちろん」
ことり、と円テーブルに珈琲が置かれる。背もたれを前にして座っていた俺は、その匂いに笑顔が溢れる。
「…新任教師が毎日医務室に無駄に通うな。」
「だって先生職員室なんて滅多にいないじゃん」
「それはそうだろう」
はぁ、とまた溜め息をつかれる。慣れっこだ。
夢のようだ。夢を叶えたんだ。やっと。
◆
白いカーテンの内側。白いベッドに仰向けに寝転びながらオレは、まるで心地よい音楽でも聞いているかのように。
zumy
INFO09月19日(東京)GOOD COMIC CITY 27原神プチオンリー【Starlit Tourism】に申し込みました!
マルコ(@anzu0130 ) との合同サークルです🌷
タル鍾本(全年齢)を出す予定です。よろしくお願いします!
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:入れ替わり知らない人からものを貰うのはやめよう
カーテンの隙間から朝日が漏れ、外では可愛らしい声で小鳥が泣いている。
微睡んでいた中、徐々に意識がはっきりしてきたため、ゆっくりと目を開ける。
素肌に白い布団が擦れるのが心地よく、上半身を起こすときしりとベッドが鳴った。
うーんと延びをして、ふと隣に暖かな存在がいることに気づく。
先生がまだ寝ているなんて珍しいな、と目を擦りながら、さらさらとした後ろ髪を触ろうと手を伸ばす。…毛先にかけて、徐々に石珀色に変わる鍾離の髪の毛がとても好きだった。
「…あれ」
どんなにまさぐってもその髪の毛が触れないと言うことよりもそれによって出た疑問の声がおかしいことに気付いた。
がばっとそのまま勢いよく脱衣所まで走り自分の姿を移す。
2091微睡んでいた中、徐々に意識がはっきりしてきたため、ゆっくりと目を開ける。
素肌に白い布団が擦れるのが心地よく、上半身を起こすときしりとベッドが鳴った。
うーんと延びをして、ふと隣に暖かな存在がいることに気づく。
先生がまだ寝ているなんて珍しいな、と目を擦りながら、さらさらとした後ろ髪を触ろうと手を伸ばす。…毛先にかけて、徐々に石珀色に変わる鍾離の髪の毛がとても好きだった。
「…あれ」
どんなにまさぐってもその髪の毛が触れないと言うことよりもそれによって出た疑問の声がおかしいことに気付いた。
がばっとそのまま勢いよく脱衣所まで走り自分の姿を移す。
白流 龍
DONEタル鍾:愛してるよゲーム「愛してるよゲームというものを知っているか公子殿」
急にジャブで横っ腹を殴られる感覚と言うかなんと言うか
「何て言ったの先生?」
一言一句聞こえていたけど一言一句聞き逃した体で聞き返した。
「あの詩人がな、巷ではそのようなものが流行りであるから凡人になるためにはやっておいた方が良いのではと言うものでな」
「うーん…」
凡人でありたいが為に騙されやすくなっているこの男を心配している自分と、
そんな騙されやすい男に騙されてやってこのまま楽しもうと思う自分と
比べるまでもなく後者が勝った。
「愛してるよ、先生」
「愛している」
まだ無表情。
「先生が戦ってる姿なんてゾクゾクするくらい愛してる」
無表情。徐々に近付いてきている気がする。
1208急にジャブで横っ腹を殴られる感覚と言うかなんと言うか
「何て言ったの先生?」
一言一句聞こえていたけど一言一句聞き逃した体で聞き返した。
「あの詩人がな、巷ではそのようなものが流行りであるから凡人になるためにはやっておいた方が良いのではと言うものでな」
「うーん…」
凡人でありたいが為に騙されやすくなっているこの男を心配している自分と、
そんな騙されやすい男に騙されてやってこのまま楽しもうと思う自分と
比べるまでもなく後者が勝った。
「愛してるよ、先生」
「愛している」
まだ無表情。
「先生が戦ってる姿なんてゾクゾクするくらい愛してる」
無表情。徐々に近付いてきている気がする。
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:酔いどれ「なぁ蛍ちゃーん、闘おうよーねーねー」
タルタリヤはふらついた足取りで蛍に近寄り肩を組む。
「ちょっと」
「なんだーもう酔ってるのかぁ」
パイモンが蛍を遮りにやついた顔でタルタリヤの周囲をふよふよと漂う
「酔ってない今すぐ闘いたい闘いたい」
「もーなんだよこの物騒なこどもは…その点鍾離はさすがだよなー」
同じ円卓の反対側に座っていた鍾離はその光景を見守っていた。
既に結構な量の酒瓶が卓上に転がっており終盤を思わせる。
「ねー蛍ちゃんものもうよー」
「未成年の飲酒はダメだぞもう鍾離連れて帰ってくれよな悪酔い禁止」
そう言われてワンテンポ遅れてそうか、と立ち上がった鍾離はやだまだ帰らないーとのたまうも足に力が入っていないタルタリヤに肩を貸し、その場を後にした。
988タルタリヤはふらついた足取りで蛍に近寄り肩を組む。
「ちょっと」
「なんだーもう酔ってるのかぁ」
パイモンが蛍を遮りにやついた顔でタルタリヤの周囲をふよふよと漂う
「酔ってない今すぐ闘いたい闘いたい」
「もーなんだよこの物騒なこどもは…その点鍾離はさすがだよなー」
同じ円卓の反対側に座っていた鍾離はその光景を見守っていた。
既に結構な量の酒瓶が卓上に転がっており終盤を思わせる。
「ねー蛍ちゃんものもうよー」
「未成年の飲酒はダメだぞもう鍾離連れて帰ってくれよな悪酔い禁止」
そう言われてワンテンポ遅れてそうか、と立ち上がった鍾離はやだまだ帰らないーとのたまうも足に力が入っていないタルタリヤに肩を貸し、その場を後にした。
白流 龍
DONEタル鍾:タル誕「…何やってんのさ、先生。」
望舒旅館の窓には雨が打ち付けられている。こんな天気では空の色のように気持ちが沈むのも仕方の無い話で、
「一緒にいてくれるって、言ったのにさぁ…」
暗い部屋の中、一人椅子に座り冷めた料理の並ぶ卓上に突っ伏する。
思い出すのは二日前。
「ねぇ、先生の誕生日っていつ」
単なる好奇心だった。ここまで他人の人生が気になった事等無く、この男の過去なら何だって知りたいと思っているから。
「ふむ、あるのだろうが憶えてはいないな。」
当たり前のように言われた言葉に自分が驚いた顔をしたのだろう。何千年前の話だと思っている、と柔らかな笑みで返されてしまう。
少し考えて、我ながら良い考えだと思った。
「鍾離先生が死んだ日にしようよ。岩王帝君が死んで、先生が生まれた日…どう」
2004望舒旅館の窓には雨が打ち付けられている。こんな天気では空の色のように気持ちが沈むのも仕方の無い話で、
「一緒にいてくれるって、言ったのにさぁ…」
暗い部屋の中、一人椅子に座り冷めた料理の並ぶ卓上に突っ伏する。
思い出すのは二日前。
「ねぇ、先生の誕生日っていつ」
単なる好奇心だった。ここまで他人の人生が気になった事等無く、この男の過去なら何だって知りたいと思っているから。
「ふむ、あるのだろうが憶えてはいないな。」
当たり前のように言われた言葉に自分が驚いた顔をしたのだろう。何千年前の話だと思っている、と柔らかな笑みで返されてしまう。
少し考えて、我ながら良い考えだと思った。
「鍾離先生が死んだ日にしようよ。岩王帝君が死んで、先生が生まれた日…どう」
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:浴衣「ねぇ、これ何どうやって着る訳ただの布じゃない」
そう文句を垂れるタルタリヤはまだ上半身が裸の状態で
「袖を通す所くらいはわかるだろう」
しゅっしゅっと布が擦れる音をたてながら手慣れた手付きで自分の着付けを済ませていく鍾離。
「オレのとこの文化ではこんな薄着ないのもー浴衣着たいって言ったのは先生なんだからちゃんと教えてくれないと困るよ」
なんとか袖を通してみても、前をどう合わせるのかがわからない。
そんな狼狽える姿を見て、微笑む姿がなんとも綺麗で、
「では、次は公子殿の番だな。」
と近付いてくる事に戸惑いを感じる。
目の前に立ち、するりと布を合わせていく鍾離の睫に気をとられていると、ふと、普段は隠れている鎖骨が目に入る。
1365そう文句を垂れるタルタリヤはまだ上半身が裸の状態で
「袖を通す所くらいはわかるだろう」
しゅっしゅっと布が擦れる音をたてながら手慣れた手付きで自分の着付けを済ませていく鍾離。
「オレのとこの文化ではこんな薄着ないのもー浴衣着たいって言ったのは先生なんだからちゃんと教えてくれないと困るよ」
なんとか袖を通してみても、前をどう合わせるのかがわからない。
そんな狼狽える姿を見て、微笑む姿がなんとも綺麗で、
「では、次は公子殿の番だな。」
と近付いてくる事に戸惑いを感じる。
目の前に立ち、するりと布を合わせていく鍾離の睫に気をとられていると、ふと、普段は隠れている鎖骨が目に入る。
白流 龍
DONEタル鍾(独白、少し蛇鍾):こんなに苦しいなんて鍾離は今、この六千年の間でほぼ初めての感覚に溺れ戸惑っていた。
はぁ、と、特段長距離を走ったわけでもないのに息が乱れるのは勝手に心臓が激しく脈を打つから
「これは…どうしたものか…」
片手で顔を覆い今しがた閉めたドアにもたれ掛かる。
つい先刻までタルタリヤと食事をしていた。とても楽しく。
これが厄介だった。『楽しい』のだ。ただひたすらに。
毎日でも良い。苦痛がないのだ。
―馴染みすぎ、だな。
人間は儚い。精々百年。だからこそ必死に生きて、美しい。
憧れていた。望んで神の座を降りたのだ。しかしいくら神の座を降りたとしても、寿命は続くこの身体。
それを、忘れては行けないのだ。それなのに。
そもそもとっくに気付けた筈だった。そこから切り離すなど容易い筈だった。誤算だったのは、鍾離自身がその感情の名前を知らなかった事。
1813はぁ、と、特段長距離を走ったわけでもないのに息が乱れるのは勝手に心臓が激しく脈を打つから
「これは…どうしたものか…」
片手で顔を覆い今しがた閉めたドアにもたれ掛かる。
つい先刻までタルタリヤと食事をしていた。とても楽しく。
これが厄介だった。『楽しい』のだ。ただひたすらに。
毎日でも良い。苦痛がないのだ。
―馴染みすぎ、だな。
人間は儚い。精々百年。だからこそ必死に生きて、美しい。
憧れていた。望んで神の座を降りたのだ。しかしいくら神の座を降りたとしても、寿命は続くこの身体。
それを、忘れては行けないのだ。それなのに。
そもそもとっくに気付けた筈だった。そこから切り離すなど容易い筈だった。誤算だったのは、鍾離自身がその感情の名前を知らなかった事。
白流 龍
DONEタル鍾:ご飯を食べようさてどうしたものか、と思案する。
「何をしている公子殿。冷めてしまっては勿体ないぞそれに箸も使わんと上手くならないだろう」
全くどうして羨ましい。こんなに幸せそうに物を食べるなんて。そんなことはさておいて、とても気になることが一つ。問いただそうと思っている。
「えタルタリヤって鍾離とご飯食べてるのかいいないいなおれも行きたいぞ」――蛍とパイモンに質問した時だった。ただ俺は、他に誰と飯に行ってるのかと思って聞いただけだった。…ちょっとした嫉妬心だ。でもそれは違ったようで「そんな岩王帝君と食事だなんて畏れ多いです」なんて甘雨ちゃんには言われたくらいにして。
そう、モラクス、岩神、岩王帝君、そんな仰々しい名前で呼ばれるようなこの自称凡人が、俺なんかと飯を食っている。――まぁそんなヤツに淡い恋心持ってるヤツもどうにかしてるけど――なんて心で苦笑う。
1115「何をしている公子殿。冷めてしまっては勿体ないぞそれに箸も使わんと上手くならないだろう」
全くどうして羨ましい。こんなに幸せそうに物を食べるなんて。そんなことはさておいて、とても気になることが一つ。問いただそうと思っている。
「えタルタリヤって鍾離とご飯食べてるのかいいないいなおれも行きたいぞ」――蛍とパイモンに質問した時だった。ただ俺は、他に誰と飯に行ってるのかと思って聞いただけだった。…ちょっとした嫉妬心だ。でもそれは違ったようで「そんな岩王帝君と食事だなんて畏れ多いです」なんて甘雨ちゃんには言われたくらいにして。
そう、モラクス、岩神、岩王帝君、そんな仰々しい名前で呼ばれるようなこの自称凡人が、俺なんかと飯を食っている。――まぁそんなヤツに淡い恋心持ってるヤツもどうにかしてるけど――なんて心で苦笑う。