ドロワ
hbnho210
SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様よりお題をお借りしました。ヒロルクifです。ヒロルクちゃんがハイスクールライフをエンジョイするティーンズラブ。通貨ドル設定になってます。「ホテル」「好きって言って」11/12 屋上へとつづく階段の途中には、立入禁止と赤い文字で書かれた大きな看板が設置してあるためそこから先へ上ることはできない。しかし階段が途切れているわけではく、階段は看板の向こうへもずっとつづいている。看板を無視してそのまま階段を上り踊り場をUターンしてそこから更に階段を上って行くと屋上へと出られる扉がある。扉は施錠されていた。しかし、何とか屋上へ行こうと試みる生徒が後を絶たなかったため、ついに扉は簡単には開けることが出来ない電子式の鍵へと取替えられてしまった。そうなるとさすがにお手上げとばかりに屋上へ行こうとする生徒もいなくなり、屋上へつづく階段にはうっすらと埃がたまるようになった。
「だめだよ、だめ、ヒーロー、こんなところで……」
2559「だめだよ、だめ、ヒーロー、こんなところで……」
yachan_trfy
DONE第71回とらふゆワンドロワンライ【❄️芭i流i覇i羅加入if、バイク、夜空(季節問わず)】
#trfy_1dr1wr @trfy_1dr1wr
下記内容で大丈夫そうな人だけ、ご覧ください。
・83抗争後、🎋が未来に帰って戻ってこなかったらの世界線。
・❄️は過去🎋に接触せず1人でなんとかしようとする。
・書きたいところだけ(中略はなんやかんやあったんや)
・強○表現あり
・超バドエン 3691
sabo0wed
DOODLEあまりかコスプレまんがワンドロワンライ【フェティシズム】で書いた話(https://twitter.com/sabo0wed/status/1720462455162429440?s=21&t=T6VCPEmhilhTQiElCaYyDg)の格好です
汎用斉藤
DONEワンドロ第73回目。お題「熱中」「打ち明ける」より「熱中」で参加。#プリンタニア版ワンドロワンライ
「熱中」一つの物事に深く心を傾けること。夢中になること。
作業に熱中している時の塩野の精神はこんな感じなのかもしれない。
Jeff
DOODLEお題:「遅刻」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/11/04
Parade 祝祭に賑わう街道。
桃色のリボンとヴァニラの香り、透けるような上等な生地。
平和を享受するパプニカが生み出す最高峰の織物が、様々な形をとって街を埋めている。
ラーハルトは直立不動のまま、行き交う人々の笑顔をゆるく追っていた。
――先に行ってるわね。
仲間たちは一人、二人と彼を離れて、城を目指して駆けていった。
正午の鐘が鳴る。
十二時十五分の鐘。
十二時三十分の鐘。
勇者と王女の邂逅を記念した、年に一度の祝いの宴だ。国民は城下の広場に集い、美しく成長した二人がお出ましになる。
正義と融和の象徴たる若いカップルを見上げて、人々は歌い、キスを投げ、心からの愛慕を捧げるのだ。
そして、ダイの腹心の部下ことラーハルトは――彼らの背後に控えて怪しい動きに目を光らせながらも、養父バランの若き日を思って涙する、はずだったのだ。
1514桃色のリボンとヴァニラの香り、透けるような上等な生地。
平和を享受するパプニカが生み出す最高峰の織物が、様々な形をとって街を埋めている。
ラーハルトは直立不動のまま、行き交う人々の笑顔をゆるく追っていた。
――先に行ってるわね。
仲間たちは一人、二人と彼を離れて、城を目指して駆けていった。
正午の鐘が鳴る。
十二時十五分の鐘。
十二時三十分の鐘。
勇者と王女の邂逅を記念した、年に一度の祝いの宴だ。国民は城下の広場に集い、美しく成長した二人がお出ましになる。
正義と融和の象徴たる若いカップルを見上げて、人々は歌い、キスを投げ、心からの愛慕を捧げるのだ。
そして、ダイの腹心の部下ことラーハルトは――彼らの背後に控えて怪しい動きに目を光らせながらも、養父バランの若き日を思って涙する、はずだったのだ。
kanagana1030
DONE春趙ワンドロワンライお題「映画」のSSです。
久しぶりの参加でなんだかとっ散らかってしまいましたが、どうぞよろしくお願いします。
あの頃の二人と「俺、これ観たかったんだよなぁ」
たまの休日。二人で買い物に出た途中、春日が映画館の前で発した一言で、その日は買い物の前に映画を観ようということになった。映画館の暗い階段を二人並んで下りて、春日がチケットを二人分購入する。そんな春日の背中を見ながら、趙は付き合い始めてから二人で映画に来るのは初めてだな、と気がついた。
付き合う前には、春日に誘われて何度も映画館に足を運んだ。あの時は二人で映画なんてまるでデートみたいだなと浮かれながら、それでも浮かれているのは自分だけだろうと思っていた。
「これ、趙の分」
「ありがと」
買ったチケットを受け取ると春日が趙の思考を読んだように、少しはにかんだように笑った。
1619たまの休日。二人で買い物に出た途中、春日が映画館の前で発した一言で、その日は買い物の前に映画を観ようということになった。映画館の暗い階段を二人並んで下りて、春日がチケットを二人分購入する。そんな春日の背中を見ながら、趙は付き合い始めてから二人で映画に来るのは初めてだな、と気がついた。
付き合う前には、春日に誘われて何度も映画館に足を運んだ。あの時は二人で映画なんてまるでデートみたいだなと浮かれながら、それでも浮かれているのは自分だけだろうと思っていた。
「これ、趙の分」
「ありがと」
買ったチケットを受け取ると春日が趙の思考を読んだように、少しはにかんだように笑った。
vi_mikiko
DOODLE第20回降志ワンドロワンライ企画参加作品です。CP:降哀?
お題:いい◯◯の日
電話
「弱点、みっけ」
微ホラーなのでご注意ください!
いい怪談の日Part.A
「メリーさんの電話、って知ってる?」
怪談にふさわしい、真夏の日。
ポアロの店内で、とある大人びた少女がこう切り出した。
明るい茶色の髪を帽子にしまいこんだ彼女。周りにいた子供達は一同顔を見合わせ、「知らなーい!」と身を乗り出す。ポアロに潜入中の降谷も、カウンターで店員業をそつなくこなしながら少女の話に耳を傾ける。
「都市伝説の一つなんだけど。ある女の子がね、引っ越しの時に、自分の古くなった西洋人形の「メリー」をゴミ捨て場に捨てていくの。
その夜、少女のもとに電話がかかってきてね。受話器をとったら、こう言われるのよ。
『わたし、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの……』」
「やだ、こわぁあい」
2266「メリーさんの電話、って知ってる?」
怪談にふさわしい、真夏の日。
ポアロの店内で、とある大人びた少女がこう切り出した。
明るい茶色の髪を帽子にしまいこんだ彼女。周りにいた子供達は一同顔を見合わせ、「知らなーい!」と身を乗り出す。ポアロに潜入中の降谷も、カウンターで店員業をそつなくこなしながら少女の話に耳を傾ける。
「都市伝説の一つなんだけど。ある女の子がね、引っ越しの時に、自分の古くなった西洋人形の「メリー」をゴミ捨て場に捨てていくの。
その夜、少女のもとに電話がかかってきてね。受話器をとったら、こう言われるのよ。
『わたし、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの……』」
「やだ、こわぁあい」
hanahanahukai
DONE #流三版ワンドロワンライ#流三ハロ
お題「ハロウィン仮装あり」
流・おばけ 三・ミイラ
全年齢流三ですが破廉恥なのでポイピクで。
包帯の隙間からチク🅱️ーム!!
お馬鹿なコメディです。ほんとにお馬鹿でごめんなさい🙇♀️ 4806
Jeff
DOODLEお題:「イタズラ」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/10/30
Bumblebees 生い茂る広葉樹が、昼下がりの太陽をちらつかせる。
光の差さない紫の森に、石臼に似た轟音が響いている。
息をひそめ、一歩、また一歩と距離を詰めるラーハルト。
後方で岩の陰に隠れ、固唾をのんで見守るヒュンケル。
ぶぅん。
二人の視線の先には、小鹿サイズの巨大蜂、キラービーのてらてらした尻がある。
仕掛けた花束に夢中になっていて、背後の男たちには気づいていない。
短剣ほどもある針の根元にそろそろと手を伸ばし――。
「……やったぞ!」
雷のような唸りとともに、キラービーが舞い上がった。
だいぶ怒っている。
一撃必殺の針攻撃を辛うじて避けたラーハルトが、ヒュンケルの隣に転がり込んだ。
標的を見失ったキラービーは、木々を縫ってジグザグと飛び始める。パニック状態のまま、一目散に逃げ始めた。
2521光の差さない紫の森に、石臼に似た轟音が響いている。
息をひそめ、一歩、また一歩と距離を詰めるラーハルト。
後方で岩の陰に隠れ、固唾をのんで見守るヒュンケル。
ぶぅん。
二人の視線の先には、小鹿サイズの巨大蜂、キラービーのてらてらした尻がある。
仕掛けた花束に夢中になっていて、背後の男たちには気づいていない。
短剣ほどもある針の根元にそろそろと手を伸ばし――。
「……やったぞ!」
雷のような唸りとともに、キラービーが舞い上がった。
だいぶ怒っている。
一撃必殺の針攻撃を辛うじて避けたラーハルトが、ヒュンケルの隣に転がり込んだ。
標的を見失ったキラービーは、木々を縫ってジグザグと飛び始める。パニック状態のまま、一目散に逃げ始めた。
bluenight341
DONEわしおんFes弍むつひぜワンドロワンライのお題をお借りして書かせていただいた過去作公開します
自宅庭に橙と赤の2色のマリーゴールドが並んで咲くのを見て浮かんだネタです
お題:「花の色」 3
tennin5sui
DOODLE果物版ワンドロワンライ:お題「ハロウィン」ラブストーリーっぽい話になっちゃったけどラブストーリー書くのすごく苦手だということに気づいた
第三話 よく通っている喫茶店の店員のことが、最近気になっている。気になる人がいるのだ、友人に言ってみたところ、ドラマかよ、と笑われ、突然真顔になったかと思えば「ショートカットだろ?」と問いただされた。
「たしかにショートカットだ」
と、頭にその子の姿を思い浮かべながら答える。根本が黒くなっている脱色した明るい短髪は刈り上げに近く、いつも似たような白いトレーナー身につけ、その上に喫茶店のエプロンを掛けていて、細身のパンツがよく似合っていた。
だろうな、と分かったような顔で笑われたので、つい言い返したくなる。
「あのな、初恋否定論者の俺がこんなこと言ってるんだぞ。もっと驚くべきじゃないのか」
「初恋否定論者はえてして初恋にころっといかれるもんだろ。それにな、飯塚。おまえは初恋否定派という以上に短髪が好きだ。自覚してなかったのか」
2024「たしかにショートカットだ」
と、頭にその子の姿を思い浮かべながら答える。根本が黒くなっている脱色した明るい短髪は刈り上げに近く、いつも似たような白いトレーナー身につけ、その上に喫茶店のエプロンを掛けていて、細身のパンツがよく似合っていた。
だろうな、と分かったような顔で笑われたので、つい言い返したくなる。
「あのな、初恋否定論者の俺がこんなこと言ってるんだぞ。もっと驚くべきじゃないのか」
「初恋否定論者はえてして初恋にころっといかれるもんだろ。それにな、飯塚。おまえは初恋否定派という以上に短髪が好きだ。自覚してなかったのか」
tennin5sui
DOODLE果物版ワンドロワンライ:お題「ハロウィン」怪奇探偵果物!的な
第二話 信号が青になり、一歩踏み出そうとした瞬間に右足が取られ、転びそうになるのを踏ん張って堪えた。一緒に信号待ちをしていた二、三人がちらり、とこちらを見つめてくる。クスクスという笑い声が聞こえるような気がして恥ずかしくなり、何でもないような顔で大学への通学路を足早に進む。
相田歩が何もない場所で躓くようになったのはここ数日のことだ。
元々そそっかしい性格ではあった。けれど、朝布団から出た瞬間に転びそうになったり、玄関のドアでつまづいたり、日に何度も転ぶようなことはなかった。些細な事故ではあるが、これほど連続して続くと不安になるものだ。
そのうち、瑣末な事故が徐々に大きくなり、交通事故にでも巻き込まれるのではないか、と考えてみたりもする。
1117相田歩が何もない場所で躓くようになったのはここ数日のことだ。
元々そそっかしい性格ではあった。けれど、朝布団から出た瞬間に転びそうになったり、玄関のドアでつまづいたり、日に何度も転ぶようなことはなかった。些細な事故ではあるが、これほど連続して続くと不安になるものだ。
そのうち、瑣末な事故が徐々に大きくなり、交通事故にでも巻き込まれるのではないか、と考えてみたりもする。
さめしば
MOURNINGヴィハーンと山田が休日にお出掛けする話。⚠️灼カバワンドロワンライのお題「食欲の秋」で書き始めた作品ですが、時間内にまとめきれなかったため不参加とさせていただきました。⚠️大会後の動向など捏造要素あり しゃくっ。くし切りの梨を頬張って、きらきらと目を輝かせる男がひとり。
「……うん、おいしー! すごくジューシーで甘くって……おれの知ってる梨とはずいぶんちがう!」
開口一番、ヴィハーンの口から出た言葉はまっすぐな賞賛だった。「そりゃよかったな」と一言返してから、俺も続けとばかりに手元の梨にかぶりついた。ヴィハーンとは違い、まるまる一個をそのまま皮剥きした、渾身の一品である。せっかくの機会だから、普段はやらない食べ方で楽しみたかったのだ。あふれんばかりの果汁が、指の間から次々と滴り落ちる。なるほどこれは、今まで味わったどの梨より美味い。もちろん、「屋外で味わう」という醍醐味も大いに影響していることだろう。
3733「……うん、おいしー! すごくジューシーで甘くって……おれの知ってる梨とはずいぶんちがう!」
開口一番、ヴィハーンの口から出た言葉はまっすぐな賞賛だった。「そりゃよかったな」と一言返してから、俺も続けとばかりに手元の梨にかぶりついた。ヴィハーンとは違い、まるまる一個をそのまま皮剥きした、渾身の一品である。せっかくの機会だから、普段はやらない食べ方で楽しみたかったのだ。あふれんばかりの果汁が、指の間から次々と滴り落ちる。なるほどこれは、今まで味わったどの梨より美味い。もちろん、「屋外で味わう」という醍醐味も大いに影響していることだろう。
honeymoon
DONE100日後に初夜を迎えるDKぎゆさね100日目(最終話)!!7p!!
1年越しに完結できました!!ありがとうございました!!
この100話、実は私が初めて書いたぎゆさねワンドロワンライのSSをリメイクしまして。朝チュンシチュ好きだなって再確認しました。。。
お時間ありましたらお付き合いください🥰 7
yachan_trfy
DONE第68回とらふゆワンドロワンライ【9軸で酒と熱/抱きしめる/忘れられない夜】
#trfy_1dr1wr @trfy_1dr1wr
事前制作1時間半
9軸で付き合ってないけど🐯が❄️に依存気味の🐯❄️ 微えろなのでポイピクはさんでます。 1879
ポピー
DONEBGワンドロワンライ10/20のお題「午前4時」より。午前4時を想う「じゃあねD、おやすみなさい」
そう言ってハンナは隣のベッドに横になると、早々と眠りについた。
フランス南部の街。観光地としても知られるが、長い移動の疲れもあることから、明日のライブに備えて各々早めに身体を休めようという話になった。
緯度の高い欧州では、季節による日照時間の差が日本よりも大きい。夏が近づく今の季節は、夜の9時になるというのに外はまだ明るくて、奇妙な感覚を覚える。
欧州出身の他のメンバーは慣れたもので、アイマスクを着けたハンナはすでに寝息を立てている。彼女の逞しさは好ましいが、自分はまだ寝付けそうにない。
こちらの人たちが日本よりも遥かに長い夏のバカンスを取ることは知識として知っていた。だけど、実際に住んでみてようやくその訳が分かった気がする。
1722そう言ってハンナは隣のベッドに横になると、早々と眠りについた。
フランス南部の街。観光地としても知られるが、長い移動の疲れもあることから、明日のライブに備えて各々早めに身体を休めようという話になった。
緯度の高い欧州では、季節による日照時間の差が日本よりも大きい。夏が近づく今の季節は、夜の9時になるというのに外はまだ明るくて、奇妙な感覚を覚える。
欧州出身の他のメンバーは慣れたもので、アイマスクを着けたハンナはすでに寝息を立てている。彼女の逞しさは好ましいが、自分はまだ寝付けそうにない。
こちらの人たちが日本よりも遥かに長い夏のバカンスを取ることは知識として知っていた。だけど、実際に住んでみてようやくその訳が分かった気がする。
きなこもち
DONE尾鯉版ワンドロワンライお題『指切り』
鯉が過去の約束を破っちゃったのでまた指切りする尾鯉のお話
※グロくはないですが切断描写があるので苦手な方はご注意ください
※この尾鯉は幼馴染ゲロ甘らぶらぶカップルです 3
hbnho210
SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまよりお題「屋上」「おねだり」お借りしました。ラブコメ大好きです☆というお話です。はい。「屋上」「おねだり」10/15「考えてみたことはあるかい? ハスマリーの紛争は僕たちが子供の頃に終わっていて、研究所も爆破されることなく、君と僕はあのまま成長して……そう、一緒に学校なんかに通ったりなんかもして……」
「何だそのくだらねえ話は」
「もしも、だよ。君と一緒に学校へ行ってみたかったな」
そんな、心臓がつぶれてしまいそうな話を、平気でする。絶対に手に入ることのない“もしも”なんかを願って、どうなる?
「失ったモノはもう二度と戻らねえんだよ」
声にだして言うつもりはなかった。クソドギーのいつものあまっちょろい戯言だと、鼻で笑って適当にあしらうつもりだった。
アーロンは舌打ちをした。ルークに背を向けたまま寝転がってルークの話を聴いていたアーロンは、ルークがどんな顔でそんな話をしたのか知らない。そして、黙ったままのルークが今どんな顔をしているのか、知らない。
1795「何だそのくだらねえ話は」
「もしも、だよ。君と一緒に学校へ行ってみたかったな」
そんな、心臓がつぶれてしまいそうな話を、平気でする。絶対に手に入ることのない“もしも”なんかを願って、どうなる?
「失ったモノはもう二度と戻らねえんだよ」
声にだして言うつもりはなかった。クソドギーのいつものあまっちょろい戯言だと、鼻で笑って適当にあしらうつもりだった。
アーロンは舌打ちをした。ルークに背を向けたまま寝転がってルークの話を聴いていたアーロンは、ルークがどんな顔でそんな話をしたのか知らない。そして、黙ったままのルークが今どんな顔をしているのか、知らない。
Jeff
DOODLEお題:「二回目」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2023/10/15
Southern Cross「な。言ったとおりだったろ」
浅瀬で海水を跳ね上げる、裸足の指先。
膝までまくった白い足は、以前より目に見えて細い。
ああ、まあな。
ラーハルトはしぶしぶ認めて、夕暮れの浜辺に腰を下ろす。
乱気流のため気球でも到達困難な、断崖絶壁の孤島。
小型の帆船で丸一日格闘し、やっと唯一の入江に潜り込む。
命がけの航海をやり遂げて、島に隠された清い泉ではしゃぎ、遮るもののない絶景で朝日を浴び、割れずに無事だった蒸留酒で乾杯して。
若さを持て余し、意味のない無謀な冒険を繰り返したあの頃は、もう何年前になるのか。
「二回目はないな、などとほざいていたな、ラーハルト」
「貴様。少しは自覚しろ。病で先が短い身で、またこんな無茶を繰り返せると誰が思う」
1279浅瀬で海水を跳ね上げる、裸足の指先。
膝までまくった白い足は、以前より目に見えて細い。
ああ、まあな。
ラーハルトはしぶしぶ認めて、夕暮れの浜辺に腰を下ろす。
乱気流のため気球でも到達困難な、断崖絶壁の孤島。
小型の帆船で丸一日格闘し、やっと唯一の入江に潜り込む。
命がけの航海をやり遂げて、島に隠された清い泉ではしゃぎ、遮るもののない絶景で朝日を浴び、割れずに無事だった蒸留酒で乾杯して。
若さを持て余し、意味のない無謀な冒険を繰り返したあの頃は、もう何年前になるのか。
「二回目はないな、などとほざいていたな、ラーハルト」
「貴様。少しは自覚しろ。病で先が短い身で、またこんな無茶を繰り返せると誰が思う」
ruka
DONE🔥❄️ワンドロワンライ「十三夜」
現在 転生if ❄️高校生です。時間は2時間弱くらいです。
美しき月夜に溶けゆく今日は陰暦9月13日。
後の月とも呼ばれる十三夜の月見をする、そんな日だ。
満月ではないが、風情のある月なのだろうと猗窩座は古典の授業で聞いたときにそう思ったことを覚えている。
今日はその十三夜だ。
学校のあとにバイトをした帰り、高校2年生である猗窩座は人気のない深夜の道を歩いて帰っていた。
月は猗窩座にとって馴染みのあるものだ。昔……鬼であった頃、つまりは前世の記憶となるのだが、猗窩座は太陽のない夜にこそ活動していた。陽光で溶けてしまう自分たちにとって月の光は温かいものだったのだと思う。今思えば、ではあるが。
月の満ち欠けで時の流れを感じる。
満月よりも、その少し前という十三夜。それは何処か欠けている自分には印象深く思えた。
1658後の月とも呼ばれる十三夜の月見をする、そんな日だ。
満月ではないが、風情のある月なのだろうと猗窩座は古典の授業で聞いたときにそう思ったことを覚えている。
今日はその十三夜だ。
学校のあとにバイトをした帰り、高校2年生である猗窩座は人気のない深夜の道を歩いて帰っていた。
月は猗窩座にとって馴染みのあるものだ。昔……鬼であった頃、つまりは前世の記憶となるのだが、猗窩座は太陽のない夜にこそ活動していた。陽光で溶けてしまう自分たちにとって月の光は温かいものだったのだと思う。今思えば、ではあるが。
月の満ち欠けで時の流れを感じる。
満月よりも、その少し前という十三夜。それは何処か欠けている自分には印象深く思えた。
豚の園
DOODLEiskiワンドロワンライお題『夢』で書かせていただいたお話です。
直接的な行為はしていませんが、
【受け女体化】【受け人外化】【攻めの同意がほぼ無い】【直接的に性的な言葉あり】
なので注意&閲覧にパスワードを設けています。
実際にやってるのはキスまでです。
上記の注意をご確認の上、パスは(y/n) 2238
greensleevs00
DONE束縛するために先生の四肢を切断して監禁するタルくんと、世話が必要な状態であればタルを一生側に置いておけると思ってる先生の話。タル鍾ワンドロワンライ「束縛」より。
【タル鍾】「束縛」 鳥の囀りによって鍾離の朝は始まる。窓から漏れる薄明かりをぼんやりと眺めながら、鳥の美しい声に耳を傾けるうち、扉を叩く音が聞こえて、使用人が姿を現す。鍾離様おはようございます、と挨拶を述べるだけで、よく眠れましたか、という言葉をかけもしない。この生活に慣れぬ当初はいささか居心地が悪かったが、今ではもう気にならなくなった。この使用人は、ただ命令されたことをだけ成し遂げる人形のようなものなのだ。
使用人は鍾離を抱き起こし、湯に浸した布で顔や体を拭う。そして、服を着せ、髪を梳く。それから、寝台の上に朝食が運び込まれて、食事となる。今朝は海老と松茸の粥だった。それと、蓮の花をかたどった甘いパイ。豊かな出汁の香りが鼻先に漂い、食欲をそそった。
2388使用人は鍾離を抱き起こし、湯に浸した布で顔や体を拭う。そして、服を着せ、髪を梳く。それから、寝台の上に朝食が運び込まれて、食事となる。今朝は海老と松茸の粥だった。それと、蓮の花をかたどった甘いパイ。豊かな出汁の香りが鼻先に漂い、食欲をそそった。