公
K_0NN0_
DOODLE踊るタル鍾と同軸の話。内容は繋がっていますが単体でも読めるはず。前作の踊る二人の話→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15901251踊り明かせよ月影にて 今は雲来の海に数多の客船が揺蕩う夜半。とりわけ豪奢な装飾の船舶に響く音楽を、雪国の武人はどこか遠い気持ちで口遊んでいた。部下の一人が落ち着かない様子でこちらへと向ける視線がむず痒い。心配しなくても直に戻るから、と後ろ手を振ればなおも恐縮したように身体を硬直させている。そう気を揉まずとも重客の接待を放り出しはしないのにと、自身の信用の薄さを溜息混じりにタルタリヤは嘆いた。
今宵は晩餐会。あらゆるものから切り離された遠海で北国銀行の賓客を招いた夜会が催されている。表向きは銀行の名を借りているが、実際に招待されているのは誰もがファデュイを陰ながら援助している富裕人ばかり。スネージナヤの投資家からフォンテーヌの卸売商、スメールの老学者に璃月の海運業者等々、老若男女を問わずテイワット各地で名を上げるような資産家の面々が一堂に会していた。その親愛なる客人を真心込めてもてなしながら従前の支援に感謝の意を示しつつ、今後も良い関係を築けるようにと一層の援助を慎み深く促す。これこそが今回、執行官であるタルタリヤに下された命令であった。
4286今宵は晩餐会。あらゆるものから切り離された遠海で北国銀行の賓客を招いた夜会が催されている。表向きは銀行の名を借りているが、実際に招待されているのは誰もがファデュイを陰ながら援助している富裕人ばかり。スネージナヤの投資家からフォンテーヌの卸売商、スメールの老学者に璃月の海運業者等々、老若男女を問わずテイワット各地で名を上げるような資産家の面々が一堂に会していた。その親愛なる客人を真心込めてもてなしながら従前の支援に感謝の意を示しつつ、今後も良い関係を築けるようにと一層の援助を慎み深く促す。これこそが今回、執行官であるタルタリヤに下された命令であった。
K_0NN0_
SPUR ME学パロのタル鍾つづき、の尻叩き ポイピクの動作確認を兼ねて ※先生不在です前編はこちら https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16004363
演劇部員の大学生💧と大学教授の🔶先生────岩王帝君とは何たるか。
演目『帝君遊塵記』のオーディションまで数日となった今、タルタリヤが思いを馳せるのはそればかりであった。
岩王帝君に関する伝説や逸話を調べるのは容易だ。璃月人の学友達に尋ねればある程度の足跡を推し測ることができ、神学の講義にこっそり忍び込めばその御業を窺い知ることができる。璃月港内の書店へ足を運べば、考古学者の知見をまとめた最新の専門書を手に取ることも叶うだろう。しかし、それらが語るのは全て岩王帝君の為した偉業に関してのみであり、岩神モラクス自身について言及されたものは皆無だった。
かの尊神が民の前に姿を見せたのは年に一度、迎仙儀式と呼ばれる祭事のみ。璃月が執り行うべき今後一年の方針を、商人の代表である璃月七星と港に集った群衆に啓示することが岩王帝君による統治の在り方だった。その姿は璃月という巨大な船舶の船頭、或いはその航海士のようなもの。一切の私情はなく、ただ国を繁栄させるために神勅を下すばかり。その所業はいっそ機械的ですらある。故に、数々の書物や伝承から岩王帝君がどのような考えを持っていたかを測ることはできても、どのような感情を抱いていたかまでは捉えようがなかった。
7888演目『帝君遊塵記』のオーディションまで数日となった今、タルタリヤが思いを馳せるのはそればかりであった。
岩王帝君に関する伝説や逸話を調べるのは容易だ。璃月人の学友達に尋ねればある程度の足跡を推し測ることができ、神学の講義にこっそり忍び込めばその御業を窺い知ることができる。璃月港内の書店へ足を運べば、考古学者の知見をまとめた最新の専門書を手に取ることも叶うだろう。しかし、それらが語るのは全て岩王帝君の為した偉業に関してのみであり、岩神モラクス自身について言及されたものは皆無だった。
かの尊神が民の前に姿を見せたのは年に一度、迎仙儀式と呼ばれる祭事のみ。璃月が執り行うべき今後一年の方針を、商人の代表である璃月七星と港に集った群衆に啓示することが岩王帝君による統治の在り方だった。その姿は璃月という巨大な船舶の船頭、或いはその航海士のようなもの。一切の私情はなく、ただ国を繁栄させるために神勅を下すばかり。その所業はいっそ機械的ですらある。故に、数々の書物や伝承から岩王帝君がどのような考えを持っていたかを測ることはできても、どのような感情を抱いていたかまでは捉えようがなかった。
be8_jacky
DOODLE学パロタル鍾R18 nsfw昼休みにタルに呼び出された先生…🙏
中田氏、断面図タルが最低な事してます。
何でも許せる方向け
18↑?(y/n)
後でおまけ追加するかも(ネタも最低です)
白流 龍
DONEタル鍾:マウント +35min=『初めて』の差
※完全に👹捏造(弊わっとにいなくてしゃべり方わからん)
※🔶伝説任務、👹スト内容あり
さて、ちょっと前から遠巻きに突っ立ってるわけだが。
送仙儀式が終わって…と言うかあのオバサンに神の心をとられてから、なんだけど
どうにも先生の周りに人が集まるようになってしまって。
先生も満更じゃないみたいで、あんないい笑顔さ、オレにもあんまし見せないじゃん
そう思いながら睨み付けてたらふと目があって、
「公子殿!」
なんてそのままの笑顔で言われるもんだから心臓に悪い。
「あー、いいよ。なんか悪いし。いつでも一緒に食べれるしさ」
…隣にいる緑色のおチビさん。魈…だっけな?すごく、すごく…ムカつく。対抗意識燃やしてんのか知らないけど。だからオレもそうしてしまう。
「いや、しかし…」
「鍾離様、先約ですよね。お気になさらず。いつでも呼んでいただければ我は参上致します故」
3028送仙儀式が終わって…と言うかあのオバサンに神の心をとられてから、なんだけど
どうにも先生の周りに人が集まるようになってしまって。
先生も満更じゃないみたいで、あんないい笑顔さ、オレにもあんまし見せないじゃん
そう思いながら睨み付けてたらふと目があって、
「公子殿!」
なんてそのままの笑顔で言われるもんだから心臓に悪い。
「あー、いいよ。なんか悪いし。いつでも一緒に食べれるしさ」
…隣にいる緑色のおチビさん。魈…だっけな?すごく、すごく…ムカつく。対抗意識燃やしてんのか知らないけど。だからオレもそうしてしまう。
「いや、しかし…」
「鍾離様、先約ですよね。お気になさらず。いつでも呼んでいただければ我は参上致します故」
mi_zu28
DONE9/19の原神プチオンリー(グッコミ)で無料配布していたタル鍾コピー本です。チェスで遊ぶタル鍾ですがチェス要素は皆無、雰囲気で読んでください。会場で手に取ってくださった方ありがとうございました! 7
fkm_105
SPUR MEレン彼タル鍾を書きたかった…………先生に出会う前で既にもう辛い😭
最悪12月くらいには出せますように…………
現パロ
レン彼たるしょ 定番デートコースを回りたいのだが。絵文字一つない素っ気ない文面をタルタリヤはガタゴトと揺れる電車の中で読み返す。ショウリ、三一歳男性。レンタル彼氏なんて独身の極みみたいな決して安くはないサービスを利用する辺り、金銭には困っていないはずだ。男二人でデートコース、なんて素っ頓狂なサービスを要望するところも如何にも金持ちの道楽らしく感じられた。ふう、と連休特有の家族連れの目立つ車内でため息を溢す。どうせ名前も偽名に違いないのだろうけれど、ショウリさん、と口の中で男の名前を反芻して、ガタンと大きく揺れた車内で縋るようにつり革を握りしめる。呼びなれない名前を親し気に呼ぶむず痒さが胸の中でじんわりと広がっている。事前の確認のために開いたメッセージアプリだったが、気も漫ろに指先を画面に滑らせた。水族館デートはどうですか? とにっこり笑った絵文字までつけて返信した二日前のメッセージにも、良い提案だな。水族館に行ったことはないのだが興味はあるといかにも男の風体で無骨な文字が並んでいた。
1604白流 龍
DONEタル鍾:※まだ、付き合ってないまるで未来からの使者
※解釈違い自己都合
「公子殿はなんでも食べるな。」
そうにこやかに話すのは鍾離。円卓に並ぶ様々な料理を食しながらの談笑。
「しかし箸の使い方がなっていないな。練習が必要なようだ」
「…そうなんだよね。これでも結構やってるつもりなんだけどなぁ」
タルタリヤは無邪気に促してくる鍾離をいなすようにいつもの笑顔で対応する。
手には黒塗りで光沢のある、端から見ても高級そうな箸。
「なにかやる気のでる漆器でも贈ろうか?」
「いやいいよ。…それより先生も好き嫌いしないで食べなよね」
ぷるぷると震える箸先で豆を摘まむことに集中しながらも先程から箸の進んでいない皿があることはお見通しだった。
「何を言う。俺は好き嫌いなんてないぞ」
「その皿イカ入ってるでしょ?相変わらずだなぁ先生は」
2894そうにこやかに話すのは鍾離。円卓に並ぶ様々な料理を食しながらの談笑。
「しかし箸の使い方がなっていないな。練習が必要なようだ」
「…そうなんだよね。これでも結構やってるつもりなんだけどなぁ」
タルタリヤは無邪気に促してくる鍾離をいなすようにいつもの笑顔で対応する。
手には黒塗りで光沢のある、端から見ても高級そうな箸。
「なにかやる気のでる漆器でも贈ろうか?」
「いやいいよ。…それより先生も好き嫌いしないで食べなよね」
ぷるぷると震える箸先で豆を摘まむことに集中しながらも先程から箸の進んでいない皿があることはお見通しだった。
「何を言う。俺は好き嫌いなんてないぞ」
「その皿イカ入ってるでしょ?相変わらずだなぁ先生は」
白流 龍
DONE #タル鍾ワンドロワンライ 花火愛しき君へ、愛しき君と
「何をそんなにニヤついている」
先程から、公子殿の口許が緩んでいるのをなんとか保とうとモゾモゾと動いているのが気になる。
…確認できる範囲で着崩れも起こしていないし特に何もないように思うのだが。
「いや、あの、先生がさ…」
「何だろうか」
原因がわからず聞き返したところで吹き出してしまった
「あはっはは…ごめっだって先生がそんなに笑顔で歩いてる事ないから釣られちゃってね」
「ん、笑っていた、だろうか」
「自覚ないの!?あっははは」
腹を抱えて、生理的に出た涙を拭う。
そこまで表情筋が緩むほどに嬉しかったのだろうか。いや、今日の日が来るまでに少なからず気持ちは急いていた。
それは昔、まだ稲妻が鎖国などしていない時代。花火と言うものを、天からみたことがある。それは孤独で。
1849先程から、公子殿の口許が緩んでいるのをなんとか保とうとモゾモゾと動いているのが気になる。
…確認できる範囲で着崩れも起こしていないし特に何もないように思うのだが。
「いや、あの、先生がさ…」
「何だろうか」
原因がわからず聞き返したところで吹き出してしまった
「あはっはは…ごめっだって先生がそんなに笑顔で歩いてる事ないから釣られちゃってね」
「ん、笑っていた、だろうか」
「自覚ないの!?あっははは」
腹を抱えて、生理的に出た涙を拭う。
そこまで表情筋が緩むほどに嬉しかったのだろうか。いや、今日の日が来るまでに少なからず気持ちは急いていた。
それは昔、まだ稲妻が鎖国などしていない時代。花火と言うものを、天からみたことがある。それは孤独で。
白流 龍
DONEタル鍾20分以内にハグをしないと出られない部屋
『20分以内にハグをしないと出られません』
何度みてもそう書いてある。
その下には時計
『18分』
「ふむ、ハグとはなんだ公子殿?」
「そこから!?全然時間ないんですけど!?」
その壁を向いて腕を組んで微動だにしない先生をどうすればその気にさせられるのか
「あれだよほら。抱き合えばいいんだよ。」
「時間切れを待つのはいけないのか?」
「えっ…考えたことなかったけどそれはありなの?」
ふむ、と考え込む
そしてオレの前に両手を広げて立ち塞がった。
「ではさっさと済まそうか」
「えぇ…」
『13分』
「何故来ないのだ?」
「雰囲気が無さすぎるしオレが先生を抱き締めたいからそれは断る」
明らかに何を言っているのだこいつは、という顔
負けてたまるか
1188何度みてもそう書いてある。
その下には時計
『18分』
「ふむ、ハグとはなんだ公子殿?」
「そこから!?全然時間ないんですけど!?」
その壁を向いて腕を組んで微動だにしない先生をどうすればその気にさせられるのか
「あれだよほら。抱き合えばいいんだよ。」
「時間切れを待つのはいけないのか?」
「えっ…考えたことなかったけどそれはありなの?」
ふむ、と考え込む
そしてオレの前に両手を広げて立ち塞がった。
「ではさっさと済まそうか」
「えぇ…」
『13分』
「何故来ないのだ?」
「雰囲気が無さすぎるしオレが先生を抱き締めたいからそれは断る」
明らかに何を言っているのだこいつは、という顔
負けてたまるか
PE06060
DOODLEタル鍾を逆と勘違いする蛍ちゃんを書きたかっただけの駄文です注意事項
蛍腐女子化
妊娠ネタ
無題「俺、先生の事好きかもしれない」
秘境周回を終えた帰り道、顔を赤らめてどこかを眺めながら照れくさそうに公子がそう言った。あまりの驚きに思わず近くに流れていた川に足を踏み外した
「え…………」
「えっ大丈夫!?」
「大丈夫じゃない!!!!」
川に足を入れたまま公子を凝視してそう答えた。驚くのも声を荒らげてしまうのも無理はない、何故なら私は腐女子だからだ。共に冒険する仲間にイケメンが複数人いれば当然の様にBLを考えてしまう、いくらそれが現実にならなくても妄想はタダだし。そう思っていたのに、今彼はどう見ても友人としてではなくいかにも恋愛対象として好きだという顔をして私にそう言った
「やっぱり気持ち悪かった…?」
「そんなことない、少し驚いただけ。というかどうして私に相談するの?」
5791秘境周回を終えた帰り道、顔を赤らめてどこかを眺めながら照れくさそうに公子がそう言った。あまりの驚きに思わず近くに流れていた川に足を踏み外した
「え…………」
「えっ大丈夫!?」
「大丈夫じゃない!!!!」
川に足を入れたまま公子を凝視してそう答えた。驚くのも声を荒らげてしまうのも無理はない、何故なら私は腐女子だからだ。共に冒険する仲間にイケメンが複数人いれば当然の様にBLを考えてしまう、いくらそれが現実にならなくても妄想はタダだし。そう思っていたのに、今彼はどう見ても友人としてではなくいかにも恋愛対象として好きだという顔をして私にそう言った
「やっぱり気持ち悪かった…?」
「そんなことない、少し驚いただけ。というかどうして私に相談するの?」
rei
DONE # 絵描きさんからリプ貰ったイラストを文章にする上記タグにてカナデさん(@ai_okenia )から素敵な絵使わせてもらい書きました、探偵事務所ネタのタル鍾SSです。
書いてて楽しかったです!ありがとうございますー!! 4592
白流 龍
DONEタル鍾:学パロ六千分の十
「鍾離先生いる」
バンっと勢い良くスライドドアを開けて、
「それはいるだろう」
きぃ、と椅子を回してこちらをメガネ越しで見ると、溜め息をつかれる。
立ち上がり、白衣を翻し珈琲メーカーの元へ。
「ブラックでよいか」
「もちろん」
ことり、と円テーブルに珈琲が置かれる。背もたれを前にして座っていた俺は、その匂いに笑顔が溢れる。
「…新任教師が毎日医務室に無駄に通うな。」
「だって先生職員室なんて滅多にいないじゃん」
「それはそうだろう」
はぁ、とまた溜め息をつかれる。慣れっこだ。
夢のようだ。夢を叶えたんだ。やっと。
◆
白いカーテンの内側。白いベッドに仰向けに寝転びながらオレは、まるで心地よい音楽でも聞いているかのように。
1960バンっと勢い良くスライドドアを開けて、
「それはいるだろう」
きぃ、と椅子を回してこちらをメガネ越しで見ると、溜め息をつかれる。
立ち上がり、白衣を翻し珈琲メーカーの元へ。
「ブラックでよいか」
「もちろん」
ことり、と円テーブルに珈琲が置かれる。背もたれを前にして座っていた俺は、その匂いに笑顔が溢れる。
「…新任教師が毎日医務室に無駄に通うな。」
「だって先生職員室なんて滅多にいないじゃん」
「それはそうだろう」
はぁ、とまた溜め息をつかれる。慣れっこだ。
夢のようだ。夢を叶えたんだ。やっと。
◆
白いカーテンの内側。白いベッドに仰向けに寝転びながらオレは、まるで心地よい音楽でも聞いているかのように。
zumy
INFO09月19日(東京)GOOD COMIC CITY 27原神プチオンリー【Starlit Tourism】に申し込みました!
マルコ(@anzu0130 ) との合同サークルです🌷
タル鍾本(全年齢)を出す予定です。よろしくお願いします!
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:入れ替わり知らない人からものを貰うのはやめよう
カーテンの隙間から朝日が漏れ、外では可愛らしい声で小鳥が泣いている。
微睡んでいた中、徐々に意識がはっきりしてきたため、ゆっくりと目を開ける。
素肌に白い布団が擦れるのが心地よく、上半身を起こすときしりとベッドが鳴った。
うーんと延びをして、ふと隣に暖かな存在がいることに気づく。
先生がまだ寝ているなんて珍しいな、と目を擦りながら、さらさらとした後ろ髪を触ろうと手を伸ばす。…毛先にかけて、徐々に石珀色に変わる鍾離の髪の毛がとても好きだった。
「…あれ」
どんなにまさぐってもその髪の毛が触れないと言うことよりもそれによって出た疑問の声がおかしいことに気付いた。
がばっとそのまま勢いよく脱衣所まで走り自分の姿を移す。
2091微睡んでいた中、徐々に意識がはっきりしてきたため、ゆっくりと目を開ける。
素肌に白い布団が擦れるのが心地よく、上半身を起こすときしりとベッドが鳴った。
うーんと延びをして、ふと隣に暖かな存在がいることに気づく。
先生がまだ寝ているなんて珍しいな、と目を擦りながら、さらさらとした後ろ髪を触ろうと手を伸ばす。…毛先にかけて、徐々に石珀色に変わる鍾離の髪の毛がとても好きだった。
「…あれ」
どんなにまさぐってもその髪の毛が触れないと言うことよりもそれによって出た疑問の声がおかしいことに気付いた。
がばっとそのまま勢いよく脱衣所まで走り自分の姿を移す。
白流 龍
DONEタル鍾:愛してるよゲーム「愛してるよゲームというものを知っているか公子殿」
急にジャブで横っ腹を殴られる感覚と言うかなんと言うか
「何て言ったの先生?」
一言一句聞こえていたけど一言一句聞き逃した体で聞き返した。
「あの詩人がな、巷ではそのようなものが流行りであるから凡人になるためにはやっておいた方が良いのではと言うものでな」
「うーん…」
凡人でありたいが為に騙されやすくなっているこの男を心配している自分と、
そんな騙されやすい男に騙されてやってこのまま楽しもうと思う自分と
比べるまでもなく後者が勝った。
「愛してるよ、先生」
「愛している」
まだ無表情。
「先生が戦ってる姿なんてゾクゾクするくらい愛してる」
無表情。徐々に近付いてきている気がする。
1208急にジャブで横っ腹を殴られる感覚と言うかなんと言うか
「何て言ったの先生?」
一言一句聞こえていたけど一言一句聞き逃した体で聞き返した。
「あの詩人がな、巷ではそのようなものが流行りであるから凡人になるためにはやっておいた方が良いのではと言うものでな」
「うーん…」
凡人でありたいが為に騙されやすくなっているこの男を心配している自分と、
そんな騙されやすい男に騙されてやってこのまま楽しもうと思う自分と
比べるまでもなく後者が勝った。
「愛してるよ、先生」
「愛している」
まだ無表情。
「先生が戦ってる姿なんてゾクゾクするくらい愛してる」
無表情。徐々に近付いてきている気がする。
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:酔いどれ「なぁ蛍ちゃーん、闘おうよーねーねー」
タルタリヤはふらついた足取りで蛍に近寄り肩を組む。
「ちょっと」
「なんだーもう酔ってるのかぁ」
パイモンが蛍を遮りにやついた顔でタルタリヤの周囲をふよふよと漂う
「酔ってない今すぐ闘いたい闘いたい」
「もーなんだよこの物騒なこどもは…その点鍾離はさすがだよなー」
同じ円卓の反対側に座っていた鍾離はその光景を見守っていた。
既に結構な量の酒瓶が卓上に転がっており終盤を思わせる。
「ねー蛍ちゃんものもうよー」
「未成年の飲酒はダメだぞもう鍾離連れて帰ってくれよな悪酔い禁止」
そう言われてワンテンポ遅れてそうか、と立ち上がった鍾離はやだまだ帰らないーとのたまうも足に力が入っていないタルタリヤに肩を貸し、その場を後にした。
988タルタリヤはふらついた足取りで蛍に近寄り肩を組む。
「ちょっと」
「なんだーもう酔ってるのかぁ」
パイモンが蛍を遮りにやついた顔でタルタリヤの周囲をふよふよと漂う
「酔ってない今すぐ闘いたい闘いたい」
「もーなんだよこの物騒なこどもは…その点鍾離はさすがだよなー」
同じ円卓の反対側に座っていた鍾離はその光景を見守っていた。
既に結構な量の酒瓶が卓上に転がっており終盤を思わせる。
「ねー蛍ちゃんものもうよー」
「未成年の飲酒はダメだぞもう鍾離連れて帰ってくれよな悪酔い禁止」
そう言われてワンテンポ遅れてそうか、と立ち上がった鍾離はやだまだ帰らないーとのたまうも足に力が入っていないタルタリヤに肩を貸し、その場を後にした。
白流 龍
DONEタル鍾:タル誕「…何やってんのさ、先生。」
望舒旅館の窓には雨が打ち付けられている。こんな天気では空の色のように気持ちが沈むのも仕方の無い話で、
「一緒にいてくれるって、言ったのにさぁ…」
暗い部屋の中、一人椅子に座り冷めた料理の並ぶ卓上に突っ伏する。
思い出すのは二日前。
「ねぇ、先生の誕生日っていつ」
単なる好奇心だった。ここまで他人の人生が気になった事等無く、この男の過去なら何だって知りたいと思っているから。
「ふむ、あるのだろうが憶えてはいないな。」
当たり前のように言われた言葉に自分が驚いた顔をしたのだろう。何千年前の話だと思っている、と柔らかな笑みで返されてしまう。
少し考えて、我ながら良い考えだと思った。
「鍾離先生が死んだ日にしようよ。岩王帝君が死んで、先生が生まれた日…どう」
2004望舒旅館の窓には雨が打ち付けられている。こんな天気では空の色のように気持ちが沈むのも仕方の無い話で、
「一緒にいてくれるって、言ったのにさぁ…」
暗い部屋の中、一人椅子に座り冷めた料理の並ぶ卓上に突っ伏する。
思い出すのは二日前。
「ねぇ、先生の誕生日っていつ」
単なる好奇心だった。ここまで他人の人生が気になった事等無く、この男の過去なら何だって知りたいと思っているから。
「ふむ、あるのだろうが憶えてはいないな。」
当たり前のように言われた言葉に自分が驚いた顔をしたのだろう。何千年前の話だと思っている、と柔らかな笑みで返されてしまう。
少し考えて、我ながら良い考えだと思った。
「鍾離先生が死んだ日にしようよ。岩王帝君が死んで、先生が生まれた日…どう」
白流 龍
DONEタル鍾ワンライ:浴衣「ねぇ、これ何どうやって着る訳ただの布じゃない」
そう文句を垂れるタルタリヤはまだ上半身が裸の状態で
「袖を通す所くらいはわかるだろう」
しゅっしゅっと布が擦れる音をたてながら手慣れた手付きで自分の着付けを済ませていく鍾離。
「オレのとこの文化ではこんな薄着ないのもー浴衣着たいって言ったのは先生なんだからちゃんと教えてくれないと困るよ」
なんとか袖を通してみても、前をどう合わせるのかがわからない。
そんな狼狽える姿を見て、微笑む姿がなんとも綺麗で、
「では、次は公子殿の番だな。」
と近付いてくる事に戸惑いを感じる。
目の前に立ち、するりと布を合わせていく鍾離の睫に気をとられていると、ふと、普段は隠れている鎖骨が目に入る。
1365そう文句を垂れるタルタリヤはまだ上半身が裸の状態で
「袖を通す所くらいはわかるだろう」
しゅっしゅっと布が擦れる音をたてながら手慣れた手付きで自分の着付けを済ませていく鍾離。
「オレのとこの文化ではこんな薄着ないのもー浴衣着たいって言ったのは先生なんだからちゃんと教えてくれないと困るよ」
なんとか袖を通してみても、前をどう合わせるのかがわからない。
そんな狼狽える姿を見て、微笑む姿がなんとも綺麗で、
「では、次は公子殿の番だな。」
と近付いてくる事に戸惑いを感じる。
目の前に立ち、するりと布を合わせていく鍾離の睫に気をとられていると、ふと、普段は隠れている鎖骨が目に入る。