夕暮れ
TRPG56167151
SPOILER衝動で書いた概念SS一応MM演目「夕暮れは泥血に染まり」のクライマックス前あたりの話なんですが固有名詞一個も出てこないし雰囲気だしで何の話してるか分からん
鼠は猫に捕まった「泥棒猫」
ふと可笑しそうに呟く声がして振り返る。
「あ。振り返るってことは自覚でもあるんですか?」
僕を連れだしたこと、と言う奴の表情は皮肉気だ。それが誰に対するものなのかはわからない。
「手元の鼠が気を引こうとしているんだ。少しくらいは反応してやっても罰は当たらんだろう」
広がるほつれを見下ろしながら嘲笑うように告げる。
「私が盗み出したわけではあるまい。真実に気付いたお前が勝手にやって来たんだろう?それに犯罪者の方から泥棒呼ばわりというのも心外だな」
気まぐれに振り返り、唇を吊り上げる。色の無いそれは薄暮に立つ砂埃のように現実味がないのに確かに目の前にあって、いっそ美しさすら感じられた。
「……相手が犯罪者だったところで、そいつらを殺すためにルールを侵すんなら僕らも立派に同じ穴の狢ですよ」
430ふと可笑しそうに呟く声がして振り返る。
「あ。振り返るってことは自覚でもあるんですか?」
僕を連れだしたこと、と言う奴の表情は皮肉気だ。それが誰に対するものなのかはわからない。
「手元の鼠が気を引こうとしているんだ。少しくらいは反応してやっても罰は当たらんだろう」
広がるほつれを見下ろしながら嘲笑うように告げる。
「私が盗み出したわけではあるまい。真実に気付いたお前が勝手にやって来たんだろう?それに犯罪者の方から泥棒呼ばわりというのも心外だな」
気まぐれに振り返り、唇を吊り上げる。色の無いそれは薄暮に立つ砂埃のように現実味がないのに確かに目の前にあって、いっそ美しさすら感じられた。
「……相手が犯罪者だったところで、そいつらを殺すためにルールを侵すんなら僕らも立派に同じ穴の狢ですよ」
kinoko1923
DONEわーい!リクエストありがとうございます!!お題が既にさいこ〜だったので、二人の様子を考えるのがとても楽しかったです!
夕暮れでもうすぐデートが終わっちゃうな〜という切ない感じと迷ったのですが
幸せそうな二人と言っていただけてたので、いつもの感じになりました😉
rosso_addict
TRAINING犬辻が温泉旅行する話、夕暮れ編です。温泉旅行で会席料理食べます!
出発編(https://poipiku.com/190511/6985528.html)
観光編
(https://poipiku.com/190511/6985542.html)
小旅行 夕暮れ編 外湯めぐりという名の浴衣デートを楽しんで宿泊先に戻ってきた頃には、昼間の暑さも和らいで夕涼みにちょうど良い風が吹いていた。
「お帰りなさいませ」
仲居ににこやかに出迎えてもらうともう帰ってきたという気になる。部屋へ案内してもらうとフロントで預ってもらった荷物もちゃんと届いていた。
「外湯めぐりはいかがでしたか?」
一通り部屋の説明が済むと仲居がお茶を淹れながら聞いてくれた。
「いいお湯でした。途中で温泉ソフト食べたりして」
犬飼が愛想よく対応してくれるので、辻は差し出された茶菓子を安心して食べていられる。
「あら素敵。温泉の後のソフトクリームって美味しいですよねえ」
なにかあればお申しつけください、と一礼して仲居は部屋を去っていった。
2685「お帰りなさいませ」
仲居ににこやかに出迎えてもらうともう帰ってきたという気になる。部屋へ案内してもらうとフロントで預ってもらった荷物もちゃんと届いていた。
「外湯めぐりはいかがでしたか?」
一通り部屋の説明が済むと仲居がお茶を淹れながら聞いてくれた。
「いいお湯でした。途中で温泉ソフト食べたりして」
犬飼が愛想よく対応してくれるので、辻は差し出された茶菓子を安心して食べていられる。
「あら素敵。温泉の後のソフトクリームって美味しいですよねえ」
なにかあればお申しつけください、と一礼して仲居は部屋を去っていった。
狭山くん
TRAINING2022-06-22/今日の空閑汐♂デイリーは海を見る汐見と汐見を見る空閑の話。汐見には夕暮れの海辺を添えたくなる。汐見だし。空閑汐♂デイリー800字チャレンジ:22 既に太陽は山の向こうへと沈み、空には昼の名残のような淡い青空とそれに影を付けるような雲の深い青が混ざり合い美しいコントラストを作り出している。
その濃淡がまるで水彩画かちぎり絵のようだなんて、ぼんやりと思いながらバイクを走らせていた空閑はようやく目的の人影をその視界の中に収めていた。
静かに舗装された道から逸れ、砂と礫と少しの雑草が生える地面にバイクを停める。そこには彼が乗るそれと同じフォルムをした一台のバイクが既に停められていた。後輪の泥除け部分に剥がれかけた校章のシールが貼られている事を確かめて、その先に積まれている消波ブロックの上に腰掛ける人影のシルエットを見上げる。
顔を確かめなくてもわかる。そこに佇んでいるのは、汐見だった。
1752その濃淡がまるで水彩画かちぎり絵のようだなんて、ぼんやりと思いながらバイクを走らせていた空閑はようやく目的の人影をその視界の中に収めていた。
静かに舗装された道から逸れ、砂と礫と少しの雑草が生える地面にバイクを停める。そこには彼が乗るそれと同じフォルムをした一台のバイクが既に停められていた。後輪の泥除け部分に剥がれかけた校章のシールが貼られている事を確かめて、その先に積まれている消波ブロックの上に腰掛ける人影のシルエットを見上げる。
顔を確かめなくてもわかる。そこに佇んでいるのは、汐見だった。
すすき
CAN’T MAKEブラカイ版ワンライに参加しました。フォ学の二人です。
お題「ジューンブライド」
本当に本当に難しくて全然書けなくて、でも夕暮れの教室でキスするブラカイは見たいじゃん!!!!!という気持ちだけで頑張りました。
フォ学のカインくんは処女(???)だといいよね。
聞きなれない声に名前を呼ばれた。無視することも出来たが、今日のブラッドリーは機嫌がいい。耳に馴染んではいないが覚えのある声にこたえてやってもいいかと思う程度には。
中途半端に開いた教室のドアに足を向けた。
橙色が差し込む床を踏み、不良校では考えられないような規則正しく並ぶ机の隙間を通り抜ける。開け放たれた窓から風が吹き込み、白いカーテンを揺らしていた。遠くで聞こえる騒めきの原因は、少々機嫌が悪そうだったミスラだろうか。
ふわりと広がったカーテンを、向こう側から伸びてきた指先がつかまえる。覗いた赤茶の髪に何の用だと声を掛けた。
嬉しそうにほころんでいた顔が、見る見るうちに曇っていく。
「もしかして、何か別の用があったか?」
1191中途半端に開いた教室のドアに足を向けた。
橙色が差し込む床を踏み、不良校では考えられないような規則正しく並ぶ机の隙間を通り抜ける。開け放たれた窓から風が吹き込み、白いカーテンを揺らしていた。遠くで聞こえる騒めきの原因は、少々機嫌が悪そうだったミスラだろうか。
ふわりと広がったカーテンを、向こう側から伸びてきた指先がつかまえる。覗いた赤茶の髪に何の用だと声を掛けた。
嬉しそうにほころんでいた顔が、見る見るうちに曇っていく。
「もしかして、何か別の用があったか?」
お箸で摘む程度
TRAININGキースとブラッド夕暮れ時に桜を見るキースとブラッドの話。13期生入所前、ディノが死んだとされている時期です。すごく暗いけどミラトリの愛とかの話。
梶井基次郎「桜の樹の下には」をオマージュしています。短いので絶対に読んで…https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/card427.html
暮桜 川沿いには、立派なソメイヨシノが並木を成している。この時期になると薄い花弁がモザイク模様のように隙間なく空間を埋め尽くし、重なり合い、幻想的な木陰を作っている。
「おーい、こっちは捌けたぞ」
「ああ……」
河口側からキースが歩いてきた。足を引きずり気味に歩くせいで、地面に落ちた花弁が砂埃とともに巻き上がる。
リトルトーキョーを通る河川の、河口にほど近いその岸は、日本の友好都市から送られた桜並木で有名な場所だった。もう百年近くにもなるというその並木は、歴史の浅いニューミリオンの中では特に大切にされている。桜の時期には人でごった返すこの場所の治安維持にも、ヒーローが出動しているのだ。最も、今日は夜桜のライトアップの機材点検のため、夕暮れの少し前に人を追い出すというのが仕事である。
2173「おーい、こっちは捌けたぞ」
「ああ……」
河口側からキースが歩いてきた。足を引きずり気味に歩くせいで、地面に落ちた花弁が砂埃とともに巻き上がる。
リトルトーキョーを通る河川の、河口にほど近いその岸は、日本の友好都市から送られた桜並木で有名な場所だった。もう百年近くにもなるというその並木は、歴史の浅いニューミリオンの中では特に大切にされている。桜の時期には人でごった返すこの場所の治安維持にも、ヒーローが出動しているのだ。最も、今日は夜桜のライトアップの機材点検のため、夕暮れの少し前に人を追い出すというのが仕事である。
シン/今年もプロメア見れる嬉しい
TRAINING #GlLo_1draw1write_延長決戦ワンドロお題【春】
手前の土手は日本風で、川の向こうは外国みたいな風景になってしまった。少し夕暮れが長い日。
ranl_l
MOURNING今回は夕暮れの感じを書きたくて衝動のまま書きました(いつも)色味の表現の仕方とかもう少し続きそうな文面なのに終わってるとか、
相変わらず拙いですが広い心で汲み取って頂き楽しんでもらえたら幸いです…!
染まるローさんって素敵です。
感情豊かなパイセンも素敵です。
Foreverルローです…。 2136
吹き溜まり🍃
DONE2021/12/01 冬の夕暮れいよいよ師走ですね、雪もちらつきそうな寒さです…❄️
背景を描くのにこちらのブラシにお世話になりました!とっても便利なのでアイビス民の方はぜひぜひ👇✨
https://www.pixiv.net/artworks/93789873
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Okoze
TRAINING3かきょいんは石鹸の香りがしそう。4の頃にはどんなかな?夕暮れ街歩き。日常にも綺麗な風景を一緒に見てほしいな。※Twitter挙げ作品。徹頭徹尾、承花です。
「匂いがきつい」
そう言って顔をしかめたJ太朗にふり返ると電柱二つ先の軒先にクチナシの花が見えた。白い。
死を連想させる色。
これだけ離れても匂って来るのだからそれはそうだろう。ふむ。
「それじゃあこっち」
手を引いていつもと違う横道にそれた。人気が無いのを良いことに手を握ったままどんどん進む。いつもと違ってJ太朗の手のひらは冷たい。随分前にひとりこの辺りを歩いて廻ったことがあった。高級住宅街の路地は迷路のように入り組んでいるのが楽しくて…。
眉間に皺を寄せたまま戸惑ったように黙って腕を引かれているJ太朗が可笑しくて、でも早く辿り着きたくて、早足を止められない。
ふわりと匂ってきた金木犀の香。
ここだよ。
振り向くと ん…? 表情が変わった。古くて大きな敷地の家。壁越しに庭の金木犀が揺れている。樹木の背は随分と高い。見上げた彼の横でにっこり笑う。
548そう言って顔をしかめたJ太朗にふり返ると電柱二つ先の軒先にクチナシの花が見えた。白い。
死を連想させる色。
これだけ離れても匂って来るのだからそれはそうだろう。ふむ。
「それじゃあこっち」
手を引いていつもと違う横道にそれた。人気が無いのを良いことに手を握ったままどんどん進む。いつもと違ってJ太朗の手のひらは冷たい。随分前にひとりこの辺りを歩いて廻ったことがあった。高級住宅街の路地は迷路のように入り組んでいるのが楽しくて…。
眉間に皺を寄せたまま戸惑ったように黙って腕を引かれているJ太朗が可笑しくて、でも早く辿り着きたくて、早足を止められない。
ふわりと匂ってきた金木犀の香。
ここだよ。
振り向くと ん…? 表情が変わった。古くて大きな敷地の家。壁越しに庭の金木犀が揺れている。樹木の背は随分と高い。見上げた彼の横でにっこり笑う。
hitomeyokuram
DOODLEジュノヨル一緒にいてくれ日記。ハンガンがみえる高層マンションに荷物を運び入れた後、夕暮れの川辺でふかす一服。ねこを探して歩き回った体にしみるマンドゥの肉汁と酒。じっとしているのは性に合わない。動き回ってくたびれて、同じベッドでぐうぐう眠っていてほしい。
zinpatink_M
DOODLE※MW10話ネタバレこのシーンがあまりに良すぎたのでらくがきメモ
台詞以上に映像美が最高で。夕暮れ時のMI入口前のロケーション、西日に照らされた社長と迷う新人が語り合う演出すきすぎた 2