幸村
starbirth-iori
DOODLE幸村さんの絵なにかないかな~とファイルを探してたら出てきた旅の途中のおくななと思われる絵…でも、いつかいたのか、どんな状況を描きたかったのか全然覚えてない(@@;)なぞ…流浪 @阿七おいしい
DOODLE遙か7 阿国さん市女笠にちゃんと意味があった…!芸能人!
…ってことなのか、武士が集まってるから万一にも正体バレが困るからなのか…?
髷どうしてるんやろ思たら前に傾げ気味に被ってんのね。なるほどかわいい。
描いてから気付いたわ(笑)
あと幸村さん誕生日なのね。おめでとうございます。絵は全く関係ないけどw
2022.3.8
enen_f
PROGRESS幸村と入江(入跡)「あ。入江さん。よかった、探していたんです」
廊下で呼び止められて入江が振り向くと、見覚えのある子がいた。
「あれ、幸村くん。どうしたんだい?」
徳川のことだろうかと当たりをつけて入江が尋ねると、幸村は微笑み、頷いた。
「はい。徳川さんにはとてもお世話になっています。それで……」
幸村の言うことには、徳川と今以上に親睦を深めたい。そのために、入江と一日部屋を代わってもらえないか、そういった提案だった。
入江はそれを聞き、それは徳川もきっと歓迎するだろう、と頬を緩める。それから、部屋を交換するということは、自分が幸村の部屋に移動するのだということに思い至った。
幸村と同室なのは……そこまで考えて、入江の笑顔が僅かに引き攣る。
806廊下で呼び止められて入江が振り向くと、見覚えのある子がいた。
「あれ、幸村くん。どうしたんだい?」
徳川のことだろうかと当たりをつけて入江が尋ねると、幸村は微笑み、頷いた。
「はい。徳川さんにはとてもお世話になっています。それで……」
幸村の言うことには、徳川と今以上に親睦を深めたい。そのために、入江と一日部屋を代わってもらえないか、そういった提案だった。
入江はそれを聞き、それは徳川もきっと歓迎するだろう、と頬を緩める。それから、部屋を交換するということは、自分が幸村の部屋に移動するのだということに思い至った。
幸村と同室なのは……そこまで考えて、入江の笑顔が僅かに引き攣る。
Tu_es_un_amour
MEMO跡部と幸村の下らない話2下ネタ後背位のことドギースタイルって言うけど、大抵の動物ってみんなそうじゃんね?猫もカブト虫も
どうしてドギースタイルって名称ついたんだろう
何故俺様に聞きやがる?
犬飼ってる人からしても疑問に思ったことあるんじゃないかなぁと思って
ねえよ そもそも昆虫と同列に並べんな
話変わるけどマウントってあるじゃん、犬が格下相手に対して腰を振るやつ
あれってメスもやるの?
だから何故俺様に聞きやがる??
よく雌猫とか言ってるから動物のメスの生態に詳しいかなって思って
そういう意味で言ってんじゃねえ 第一に動物のメスの生態にだけ詳しい奴って変態じゃねえか
あっそういう偏見は良くないぞ
お前が俺に対するイメージは偏見じゃねえのかよ
そういえばカタツムリはあれ何スタイルだと思う?
515どうしてドギースタイルって名称ついたんだろう
何故俺様に聞きやがる?
犬飼ってる人からしても疑問に思ったことあるんじゃないかなぁと思って
ねえよ そもそも昆虫と同列に並べんな
話変わるけどマウントってあるじゃん、犬が格下相手に対して腰を振るやつ
あれってメスもやるの?
だから何故俺様に聞きやがる??
よく雌猫とか言ってるから動物のメスの生態に詳しいかなって思って
そういう意味で言ってんじゃねえ 第一に動物のメスの生態にだけ詳しい奴って変態じゃねえか
あっそういう偏見は良くないぞ
お前が俺に対するイメージは偏見じゃねえのかよ
そういえばカタツムリはあれ何スタイルだと思う?
霞の井(かのい)
DOODLEにょたぷりまとめ 女子特有の距離感の近さ的なのありますだいぶ前に描いたものも含まれとります。自分の女の趣味がよくわかる。
↓描いたキャラ
高校生:越知、毛利、種ヶ島、大曲、君島、遠野、平、原、徳川
中学生:幸村、真田、手塚、不二、財前、金太郎、柳生、仁王、忍足s、跡部 24
Tu_es_un_amour
MEMO跡部と幸村の下らない話下ネタアーン花粉症か?だいぶ機嫌悪そうじゃねえの
本当に嫌な季節だよ うちの学校範囲100km圏内だけでも良いからさ、花粉飛ばす木々を燃やし尽くしてくれないかなアトべもん
誰がド〇えもんだ そんな独善的な環境破壊に手を貸せるか
渾名が王様のくせによく言うよ 君もこの苦痛を知れば同じ気持ちになるさ
俺の眼球も粘膜も受粉しないっつうのに好き勝手ぶっかけてきてくれてさぁ
おい その表現やめろ てか免疫が過剰に反応して苦しんでんのはお前自身だろうが
人のこと勝手に悔しいけど感じちゃう系に定義しないでくれるかい
何言ってんだお前は
クシュン!クシュン!んう…
桜乃大丈夫?もうそんな時期なのねー
うん…花粉症つらいなぁ…クシュン!
可哀想に…ほら、あの子だって無理やり穴という穴からぶっかけられて、でも過敏に反応しちゃうから
419本当に嫌な季節だよ うちの学校範囲100km圏内だけでも良いからさ、花粉飛ばす木々を燃やし尽くしてくれないかなアトべもん
誰がド〇えもんだ そんな独善的な環境破壊に手を貸せるか
渾名が王様のくせによく言うよ 君もこの苦痛を知れば同じ気持ちになるさ
俺の眼球も粘膜も受粉しないっつうのに好き勝手ぶっかけてきてくれてさぁ
おい その表現やめろ てか免疫が過剰に反応して苦しんでんのはお前自身だろうが
人のこと勝手に悔しいけど感じちゃう系に定義しないでくれるかい
何言ってんだお前は
クシュン!クシュン!んう…
桜乃大丈夫?もうそんな時期なのねー
うん…花粉症つらいなぁ…クシュン!
可哀想に…ほら、あの子だって無理やり穴という穴からぶっかけられて、でも過敏に反応しちゃうから
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DOODLE「真田には絶対できないから」と言って「もし手術が成功してもテニスが出来ない体だったら俺を×してほしい」と丸井くんに頼んだ幸村くん。丸井くんは幸村くんの望みを叶えた後、幸村くんのちぐはぐな生き写しのようになっていき、周りからは理解されずに次々と見放されていく。そんななか真田だけは丸井くんを放っておけず、たまにヒステリックになる丸井くんのそばに居続ける…そんな感じの真幸前提のブン幸?真ブン?osushi8kan
MEMO※脳みそカスカスオタクによるただの自カプ萌えるというめちゃくちゃな妄言※20巻のGolden age201の幼少期真田君と幸村君
幼少期真田君の指差しあれ何?!単行本20巻Golden age201の「そんな奴がもう1人 名前はゲンイチローくん」の所の幼少期真田君
ずっと指先でてんとう虫と遊んでいたもんだと思ってたけど改めて見たらてんとう虫居なくて(絶対てんとう虫居たと思うんだけどいなかった…これもただの妄想だった)
なんで真田君指差しているんだろうな〜そういえば昔の絵画によく指差してる人いた気がする…と思ってなんとなく調べたら洗礼者ヨハネが出てきて(洗礼者ヨハネは右手で天やキリストを指差していたりするので、この時点で左手で真横を指差してる幼少期真田君とは違うわけだけど)
洗礼者ヨハネって何した人だっけ?!と思って少し調べたらイエスの先駆け、道を準備する者、方向づけをする者と出てきて
576ずっと指先でてんとう虫と遊んでいたもんだと思ってたけど改めて見たらてんとう虫居なくて(絶対てんとう虫居たと思うんだけどいなかった…これもただの妄想だった)
なんで真田君指差しているんだろうな〜そういえば昔の絵画によく指差してる人いた気がする…と思ってなんとなく調べたら洗礼者ヨハネが出てきて(洗礼者ヨハネは右手で天やキリストを指差していたりするので、この時点で左手で真横を指差してる幼少期真田君とは違うわけだけど)
洗礼者ヨハネって何した人だっけ?!と思って少し調べたらイエスの先駆け、道を準備する者、方向づけをする者と出てきて
YYY_nxmm
DONE人魚姫 ▷▶︎▷ 幸村くん※幻覚強め※
脚を手に入れる代償として綺麗な声を奪われたとしても必ず取り戻す。何ならそうなる前に魔女の五感を奪う(そうだったらいいな〜) 切なさと儚さが似合う美人さん…
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
ついに黒龍を解放することに。
それは大切な仲間との別れも意味する。
一方で七緒たちには新たに得たものもあり……
いろいろ漏れがありそうですが、これにて完結です。(エピローグが残っていますが←後日書きます)
読んでいただき、ありがとうございました!
「永遠と刹那の狭間で」19.異世界との別れ(終)19.異世界との別れ(終)
何度もくぐり抜けた龍穴。
だけど、その旅もそろそろ終わりが近づいている。
そのことを実感しながら七緒たちは竹生島にたどり着いた。
たまたまというべきか必然というべきか、大和とも竹生島で会い、行動をともにすることとなった。
前は感じることしかできなかった黒龍の気配だが、今は頭に何か呻き声のようなものとして感じることができる。
それは救いを求めるようであり、そして共鳴しているようにすら感じる。
もう既に白龍ではないから気配を感じるのが不思議ではあるが、龍神の神子というのが影響しているのかもしれない。
「黒龍、そこにいるのね!?」
返事はないけど間違いない。
きっとここにいる。
地の底に。
一美の本体ともいうべき存在。そして、自分は自覚がないだけでかつて対でもあった存在。
2997何度もくぐり抜けた龍穴。
だけど、その旅もそろそろ終わりが近づいている。
そのことを実感しながら七緒たちは竹生島にたどり着いた。
たまたまというべきか必然というべきか、大和とも竹生島で会い、行動をともにすることとなった。
前は感じることしかできなかった黒龍の気配だが、今は頭に何か呻き声のようなものとして感じることができる。
それは救いを求めるようであり、そして共鳴しているようにすら感じる。
もう既に白龍ではないから気配を感じるのが不思議ではあるが、龍神の神子というのが影響しているのかもしれない。
「黒龍、そこにいるのね!?」
返事はないけど間違いない。
きっとここにいる。
地の底に。
一美の本体ともいうべき存在。そして、自分は自覚がないだけでかつて対でもあった存在。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
いよいよ始まる大坂夏の陣。
しかし、思惑を持ったものが参入してきたため、歴史とは異なる展開に。
そこで七緒はひとつの決断をするが……
「永遠と刹那の狭間で」18.龍神召喚18.龍神召喚
大坂に戻った七緒たちはいつか来るかもしれない戦に備えることとなった。
三成は争いを避けたい。
だけど、カピタンは争いを起こさせている。理由はわからないが、武器を豊臣に売っていることを考えてもおそらく殺戮を望んでいるのだろう。
「淀殿にも困ったものだ。冬の戦を見てもわかる通り、豊臣に勝ち目はない。ただ、徳川にひれ伏したくないという意地だけでこの先も争いを起こしそうだからな。まあ、だからこそカピタンにつけこまれたのだろうが」
三成が溜め息をつく様子を七緒は幸村とともに見つめている。
幸村が自分が徳川の目を引き付け、その間に三成が淀殿たちを連れて逃げ出すという作戦も思いついたが、おそらく当人たちは納得しないであろう。
3301大坂に戻った七緒たちはいつか来るかもしれない戦に備えることとなった。
三成は争いを避けたい。
だけど、カピタンは争いを起こさせている。理由はわからないが、武器を豊臣に売っていることを考えてもおそらく殺戮を望んでいるのだろう。
「淀殿にも困ったものだ。冬の戦を見てもわかる通り、豊臣に勝ち目はない。ただ、徳川にひれ伏したくないという意地だけでこの先も争いを起こしそうだからな。まあ、だからこそカピタンにつけこまれたのだろうが」
三成が溜め息をつく様子を七緒は幸村とともに見つめている。
幸村が自分が徳川の目を引き付け、その間に三成が淀殿たちを連れて逃げ出すという作戦も思いついたが、おそらく当人たちは納得しないであろう。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
自分の真実の姿を知った七緒。
この先、どうやって生きるべきか迷っている彼女に五月が意外な提案をしてきて
※原作の雰囲気はまったく無視した楽観的な展開ですので、そういう意味でご注意ください
「永遠と刹那の狭間で」17.永遠か刹那か17.永遠か刹那か
「先ほど、カピタンが変なことを話していたけど、幸村さん、もしかするとあなたも心当たりがあるのではないですか?」
七緒の直球な質問に幸村は息を呑む。
それは肯定を意味するということを彼もわかっているのだろうが、誤魔化せるほどの器用さも余裕もないのだろう。
幸村は首を縦に振る。
「カピタンが話したように、あなたは龍神の神子ではなく、龍神そのものなのです」
「そんな……」
それしか言えなかった。
確かに自分には不思議な力があった。
しかし、それは龍神の神子だから備えているものであり、まさか龍神そのものだとは思いもしなかった。
そう言われてもにわかに信じがたいのも事実。
「幸村さんが嘘を吐くようには思いません。証拠はあるのですか?」
5072「先ほど、カピタンが変なことを話していたけど、幸村さん、もしかするとあなたも心当たりがあるのではないですか?」
七緒の直球な質問に幸村は息を呑む。
それは肯定を意味するということを彼もわかっているのだろうが、誤魔化せるほどの器用さも余裕もないのだろう。
幸村は首を縦に振る。
「カピタンが話したように、あなたは龍神の神子ではなく、龍神そのものなのです」
「そんな……」
それしか言えなかった。
確かに自分には不思議な力があった。
しかし、それは龍神の神子だから備えているものであり、まさか龍神そのものだとは思いもしなかった。
そう言われてもにわかに信じがたいのも事実。
「幸村さんが嘘を吐くようには思いません。証拠はあるのですか?」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
ついに異世界にたどり着いた七緒たち。
黒龍の手掛かりを探し始めるが、その過程でいくつか気になることも出てきて……
「永遠と刹那の狭間で」16.龍穴の先には16.龍穴の先には
トンネルをくぐると雪国だったではないが、七緒と幸村、そして五月と大和が龍穴を通り抜けるとそこには確かに先ほどまでいた場所とは景色が異なる場所だった。
見渡すとそこに見えるのは膨大な水量を湛える湖面であった。
「琵琶湖…… 竹生島についたようですね」
以前何度か訪れた場所。
だけど、気のせいか風もいつもと違うような気がする。
今はいつなのだろう。
大坂の陣はどうなっているのだろう。
それが気がかりだった。
「目的地の近くに着いてよかったですね」
「ええ」
幸村が心ここにあらずといった感じで答える。
少し前から見せていた様子。それが気にならないと言えば嘘になる。
「幸村さん、何を知っているのですか?」
「お話したいことはあるにはあるのですが…… でも今は言葉にするのはやめておきましょう」
6255トンネルをくぐると雪国だったではないが、七緒と幸村、そして五月と大和が龍穴を通り抜けるとそこには確かに先ほどまでいた場所とは景色が異なる場所だった。
見渡すとそこに見えるのは膨大な水量を湛える湖面であった。
「琵琶湖…… 竹生島についたようですね」
以前何度か訪れた場所。
だけど、気のせいか風もいつもと違うような気がする。
今はいつなのだろう。
大坂の陣はどうなっているのだろう。
それが気がかりだった。
「目的地の近くに着いてよかったですね」
「ええ」
幸村が心ここにあらずといった感じで答える。
少し前から見せていた様子。それが気にならないと言えば嘘になる。
「幸村さん、何を知っているのですか?」
「お話したいことはあるにはあるのですが…… でも今は言葉にするのはやめておきましょう」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
異世界に行く前に天野家に立ち寄る七緒・幸村・五月の3人。
すると、そこに意外な人物もいて!?
※12/16 冒頭を加筆
「永遠と刹那の狭間で」15.異世界へ15.異世界へ
七緒が目を覚ましたとき、真っ先に目に入ってきたのは幸村の顔であった。
最初に見えたのは今にも泣きそうな顔。それが一瞬にして喜びに変わる。
「ごめんなさい。また倒れていたのですね」
手掛かりを探すために出掛けたのは自分。
だけど、結果的に目の前の愛する人を悲しませている。そのことが心苦しかった。
すると幸村は七緒の身体を抱きしめてきた。最初はそっと、次はしっかりと。
「こうしないとあなたが消えそうな気がして……」
ドクンドクンと伝わる幸村の鼓動。
それが教えてくれる。自分が生きているということと、彼がどんなに自分を心配してくれたかということ。
もう彼にこんな顔をさせたくはない。改めてそう思う。
「七緒の家の近くに龍穴がありましたよね。まずはそこに行ってみませんか?」
3622七緒が目を覚ましたとき、真っ先に目に入ってきたのは幸村の顔であった。
最初に見えたのは今にも泣きそうな顔。それが一瞬にして喜びに変わる。
「ごめんなさい。また倒れていたのですね」
手掛かりを探すために出掛けたのは自分。
だけど、結果的に目の前の愛する人を悲しませている。そのことが心苦しかった。
すると幸村は七緒の身体を抱きしめてきた。最初はそっと、次はしっかりと。
「こうしないとあなたが消えそうな気がして……」
ドクンドクンと伝わる幸村の鼓動。
それが教えてくれる。自分が生きているということと、彼がどんなに自分を心配してくれたかということ。
もう彼にこんな顔をさせたくはない。改めてそう思う。
「七緒の家の近くに龍穴がありましたよね。まずはそこに行ってみませんか?」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
七緒の大学の先輩・一美、彼女の真の姿は意外なものだった。
そして、七緒は行動に出るべく渋谷の街に行くが、そこにはたくさんの南蛮怨霊が現れ……
「永遠と刹那の狭間で」14.ついに破られる平穏14 ついに破られる平穏
空に漂っていたと思われる黒い龍はやがて人の姿を取り戻しながら地上に戻ってきた。
周りのものには見えていないのか、その様子を気にするものは七緒たち以外にはいなかった。
「関ヶ原が終わってまもなくしてからかな。空を舞っていたら召喚されたの。あまりに不意打ちで対処もできなくて捕らえられそうになったそのとき、私の一部が分裂してこの世界にきたの。そして、人間として生活するために交通事故で命を失いかけている少女の身体を借りることになったんだ」
念のため七緒たちの住むマンションに場所を移し、七緒・幸村・一美の三人はひとつのテーブルを囲む。
家を空けていたこともあり冷蔵庫は空のため、テーブルの上にあるのは自販機で買ってきたペットボトル。
3336空に漂っていたと思われる黒い龍はやがて人の姿を取り戻しながら地上に戻ってきた。
周りのものには見えていないのか、その様子を気にするものは七緒たち以外にはいなかった。
「関ヶ原が終わってまもなくしてからかな。空を舞っていたら召喚されたの。あまりに不意打ちで対処もできなくて捕らえられそうになったそのとき、私の一部が分裂してこの世界にきたの。そして、人間として生活するために交通事故で命を失いかけている少女の身体を借りることになったんだ」
念のため七緒たちの住むマンションに場所を移し、七緒・幸村・一美の三人はひとつのテーブルを囲む。
家を空けていたこともあり冷蔵庫は空のため、テーブルの上にあるのは自販機で買ってきたペットボトル。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
久しぶりに五月と顔を合わせた幸村。
そこでいくつか気になっていること。相談するが……
「永遠と刹那の狭間で」13.正体13.正体
「ただいまー」
幸村が天野家に来てから数日後、天野家に五月ののんびりした声が響く。
「やっぱり関ヶ原は落ち着くね。京都の夏は暑いとは聞いていたけど、想像以上でまいったよ。ま、お陰でいろいろわかったこともあるけどね」
カーペットが傷むのを避けるためキャリーバッグを廊下に置いたままにして五月は台所へ行く。そして慣れた手つきで麦茶をコップに注ぎ飲み干す。
もう一杯飲もうと立ち上がった五月に幸村は声を掛ける。
「五月、ちょっといいか」
幸村の表情を見て、彼がこれから話そうとしているのは単なる世間話でないことを五月は察したのだろう。
おぼんに五月と自分の分のコップを置き、彼の部屋へ行くようにうながされる。
「地井一美さんね…… 前に七緒が倒れたときに一緒にいた先輩だっけ」
4114「ただいまー」
幸村が天野家に来てから数日後、天野家に五月ののんびりした声が響く。
「やっぱり関ヶ原は落ち着くね。京都の夏は暑いとは聞いていたけど、想像以上でまいったよ。ま、お陰でいろいろわかったこともあるけどね」
カーペットが傷むのを避けるためキャリーバッグを廊下に置いたままにして五月は台所へ行く。そして慣れた手つきで麦茶をコップに注ぎ飲み干す。
もう一杯飲もうと立ち上がった五月に幸村は声を掛ける。
「五月、ちょっといいか」
幸村の表情を見て、彼がこれから話そうとしているのは単なる世間話でないことを五月は察したのだろう。
おぼんに五月と自分の分のコップを置き、彼の部屋へ行くようにうながされる。
「地井一美さんね…… 前に七緒が倒れたときに一緒にいた先輩だっけ」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
大学の先輩・一美の誘いを受けて竹生島に遊びに行った七緒。しかし、そこでは何かに喚ばれている感じがして……
さらにはそのことに関連するのか、黒龍の夢まで見てしまい……
「永遠と刹那の狭間で」12.暗示12.暗示
「空がひろーい!」
長浜港から竹生島へのフェリーに乗った七緒は思わずそんな声をあげてしまった。
大学の先輩・一美が奇遇にも隣の滋賀県出身だと知り、遊びに行くことを決めたのは1週間前。そして、ついにその日がやって来た。
普段、山の中と行っても過言ではない場所に住んでいるからだろうか。琵琶湖の湖面から見える空は開けており、心まで開放される気がしてくる。
そんな七緒を一美はクスリと笑い見つめてくる。
自分が子どものようにはしゃいでいることに気がつき、七緒は行動をつつしむことにした。
「先輩の家も神社なんですね」
前もってどこに行こうか相談しているとき、「連れていきたい場所があるんだ」、そう一美が伝えてきた。それが現在向かっている竹生島だった。
3816「空がひろーい!」
長浜港から竹生島へのフェリーに乗った七緒は思わずそんな声をあげてしまった。
大学の先輩・一美が奇遇にも隣の滋賀県出身だと知り、遊びに行くことを決めたのは1週間前。そして、ついにその日がやって来た。
普段、山の中と行っても過言ではない場所に住んでいるからだろうか。琵琶湖の湖面から見える空は開けており、心まで開放される気がしてくる。
そんな七緒を一美はクスリと笑い見つめてくる。
自分が子どものようにはしゃいでいることに気がつき、七緒は行動をつつしむことにした。
「先輩の家も神社なんですね」
前もってどこに行こうか相談しているとき、「連れていきたい場所があるんだ」、そう一美が伝えてきた。それが現在向かっている竹生島だった。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
大学の先輩・一美と帰宅途中の七緒。
すると、怨霊が襲ってきて!?
さらに一美も予想外の行動をしてくるが……
「永遠と刹那の狭間で」11.運命の転換期11.運命の転換期
6月になると梅雨入りはしていなくても東京中にムシムシした空気が漂う。
薙刀部の練習が終わったあと、七緒と部活の先輩・一美はとりとめない話をしながら帰路に着く。
「先月の大会、惜しかったね」
ふたりの話題に出るのは先月行われた都大会のこと。
下級生の自分たちの出番はなかったものの、応援していた先輩がたが団体戦で強豪校相手にあと一歩のところまで迫ったのが印象的だった。
「でも、私、去年の大会は応援すら行けなかったから、応援に行けただけでも嬉しかったな」
七緒の隣を歩く一美がポツリと話す。
えっ?
そう思って一美に視線を向けると、彼女は夜空を見つめながら言葉を続ける。
「ゴールデンウィーク直前に大きな事故に遭っちゃって。奇跡的に命は取り留めたし、後遺症もなかったけど、検査だなんだで1ヶ月くらい入院していたんだ」
28166月になると梅雨入りはしていなくても東京中にムシムシした空気が漂う。
薙刀部の練習が終わったあと、七緒と部活の先輩・一美はとりとめない話をしながら帰路に着く。
「先月の大会、惜しかったね」
ふたりの話題に出るのは先月行われた都大会のこと。
下級生の自分たちの出番はなかったものの、応援していた先輩がたが団体戦で強豪校相手にあと一歩のところまで迫ったのが印象的だった。
「でも、私、去年の大会は応援すら行けなかったから、応援に行けただけでも嬉しかったな」
七緒の隣を歩く一美がポツリと話す。
えっ?
そう思って一美に視線を向けると、彼女は夜空を見つめながら言葉を続ける。
「ゴールデンウィーク直前に大きな事故に遭っちゃって。奇跡的に命は取り留めたし、後遺症もなかったけど、検査だなんだで1ヶ月くらい入院していたんだ」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
外出先で倒れた七緒。
目を開けると幸村と、そして五月の姿が。
「永遠と刹那の狭間で」10.対10.対
七緒が目を覚ましたときに視界に映ったのは、見覚えのある天井であった。
「目が覚めたのですね」
七緒の心に安堵をもたらす幸村の声。
幸村の説明によると、食事中に七緒が具合悪くなったと一美から連絡があり、すぐさま幸村が迎えにいき、連れて帰られたとのことだった。
そして七緒を心配する人がもうひとり。
「よかった目が覚めたんだね」
京都にいるとばかり思っていた五月もそこにいた。
「兄さん! なんでここに」
驚きを隠せない七緒とは対照的に五月は動じたそぶりも見せずに答える。
「うん、もともと父さんたちに代わって様子を見にきたんだ。いきなり行ったら悪いからどうしようかと思っていたところ、幸村から電話があって新幹線に飛び乗ったんだ」
2351七緒が目を覚ましたときに視界に映ったのは、見覚えのある天井であった。
「目が覚めたのですね」
七緒の心に安堵をもたらす幸村の声。
幸村の説明によると、食事中に七緒が具合悪くなったと一美から連絡があり、すぐさま幸村が迎えにいき、連れて帰られたとのことだった。
そして七緒を心配する人がもうひとり。
「よかった目が覚めたんだね」
京都にいるとばかり思っていた五月もそこにいた。
「兄さん! なんでここに」
驚きを隠せない七緒とは対照的に五月は動じたそぶりも見せずに答える。
「うん、もともと父さんたちに代わって様子を見にきたんだ。いきなり行ったら悪いからどうしようかと思っていたところ、幸村から電話があって新幹線に飛び乗ったんだ」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
大学生となった七緒。
幸村と東京で暮らしはじめる一方、薙刀部では頼れる先輩・地井一美との出会いもあり、順調なように思えたが……
「永遠と刹那の狭間で」 9.出会い9.出会い
「テレビやネットで見たことがありますが、やはり東京は大きな街ですね」
岐阜羽島駅から東海道新幹線に乗り、途中、名古屋駅で乗り換えをしつつ浜名湖や太平洋、そして異世界では登ったことすらある富士山を眺めているうちに新幹線はビルとビルの間を走っていた。
途切れることのない街並みに幸村は目を見開いているが、七緒自身も東京に来るのは数えるくらいしかないため、やはり戸惑いを覚えてしまう。
気がつけば終点の東京駅についていた。
そして、電車を乗り継ぎ、これから住むことになる街へたどり着いた。
そこは、東京でありながらも駅前には古風な感じのする商店街が立ち並び、どこか懐かしさを覚えるような場所だった。
大学も自転車で通える距離にある。
3264「テレビやネットで見たことがありますが、やはり東京は大きな街ですね」
岐阜羽島駅から東海道新幹線に乗り、途中、名古屋駅で乗り換えをしつつ浜名湖や太平洋、そして異世界では登ったことすらある富士山を眺めているうちに新幹線はビルとビルの間を走っていた。
途切れることのない街並みに幸村は目を見開いているが、七緒自身も東京に来るのは数えるくらいしかないため、やはり戸惑いを覚えてしまう。
気がつけば終点の東京駅についていた。
そして、電車を乗り継ぎ、これから住むことになる街へたどり着いた。
そこは、東京でありながらも駅前には古風な感じのする商店街が立ち並び、どこか懐かしさを覚えるような場所だった。
大学も自転車で通える距離にある。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
もう少しで夏休み。
七緒は久しぶりに幸村と会うことに。
そして、七緒は東京の大学を受験したいこと、幸村に着いてきてほしいことを話すが……
永遠と刹那の狭間で:8.東京へ8.東京へ
もう少しで夏休み。
期末テストも終わり、本来なら今日は気楽な週末であった。
しかし、高校三年生である七緒はいよいよ本格的な受験勉強がはじまるということで緊張感が高まっている。
しかし、少しくらいは息抜きをしたい。そこで今日は久しぶりに幸村と会うことにした。
「幸村さん!」
「七緒……」
待ち合わせは近くのショッピングモール。大きくはない街では限られたデートスポットのうちのひとつ。
今日は週末ということもあり、幸村は五月とともに天野家にご飯を食べに来ることになっていた。もちろん泊まっていく予定も込みで。
何気なく建物の中を歩いていると実感する。普通に会えるだけでも楽しいと。少し前の求めてばかりいる関係はなんだったのだろう? まるで何かに取り憑かれていたみたいに。
3525もう少しで夏休み。
期末テストも終わり、本来なら今日は気楽な週末であった。
しかし、高校三年生である七緒はいよいよ本格的な受験勉強がはじまるということで緊張感が高まっている。
しかし、少しくらいは息抜きをしたい。そこで今日は久しぶりに幸村と会うことにした。
「幸村さん!」
「七緒……」
待ち合わせは近くのショッピングモール。大きくはない街では限られたデートスポットのうちのひとつ。
今日は週末ということもあり、幸村は五月とともに天野家にご飯を食べに来ることになっていた。もちろん泊まっていく予定も込みで。
何気なく建物の中を歩いていると実感する。普通に会えるだけでも楽しいと。少し前の求めてばかりいる関係はなんだったのだろう? まるで何かに取り憑かれていたみたいに。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
幸村とともに買い物へ行くことになった七緒。
気になっていたことを幸村に確認する一方、いくつか気がかりなこともあり……
永遠と刹那の狭間で:6.あなたからの呼び名は縁が深まるまで変わらずに6.あなたからの呼び名は縁が深まるまで変わらずに
「そういえば、あいつらが飲んだり食べたりしたものはちゃんと減っているんだよな」
落ち着きを取り戻した七緒が1階へ行くと、食品庫をあさりながらぼやく五月がいた。横にいるのは幸村。
つい、先ほどのことが頭をよぎってしまい恥ずかしい気持ちが込み上げてくるが、幸村の方はいつも通りの様子だった。
五月は空になった段ボールを見ながら溜め息をついているが、七緒にしてみれば八葉のみんながこの家に来たとき、ポテチのどの味が好きか、落ち着いたら買い足さなきゃとか話していたのが懐かしい。
また、一部の仲間に好評だったふわラテは、餞別がわりに渡した。
「代金を請求することはできないし、もちろんそんなことをするつもりはないけれど、せめてあいつらが活躍することで返してもらいたいよな」
3270「そういえば、あいつらが飲んだり食べたりしたものはちゃんと減っているんだよな」
落ち着きを取り戻した七緒が1階へ行くと、食品庫をあさりながらぼやく五月がいた。横にいるのは幸村。
つい、先ほどのことが頭をよぎってしまい恥ずかしい気持ちが込み上げてくるが、幸村の方はいつも通りの様子だった。
五月は空になった段ボールを見ながら溜め息をついているが、七緒にしてみれば八葉のみんながこの家に来たとき、ポテチのどの味が好きか、落ち着いたら買い足さなきゃとか話していたのが懐かしい。
また、一部の仲間に好評だったふわラテは、餞別がわりに渡した。
「代金を請求することはできないし、もちろんそんなことをするつもりはないけれど、せめてあいつらが活躍することで返してもらいたいよな」
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
ついに令和の世へ戻ってきた七緒たち。
すると、新たな困難(?)が待ち受けており……
永遠と刹那の狭間で:5 令和の世へ5 令和の世へ
「ここは……?」
「ちゃんとうちの裏山についたみたいだね」
何度も通ってきた異世界からつながるトンネル。通り抜けた先に見慣れた景色があることに七緒は安堵する。
富士の頂上で龍脈を整えたのはほんの先ほど。
数ヶ月もの間、ともに過ごしてきた仲間のうち、ほとんどのものとは別れを告げた上で、ここにやってきた。
彼らとの絆は簡単に切れることはないだろうが、離れていても同じ世界にいるのと、二度と会えないのでは雲泥の差がある。
そして、今までは行こうと思えば行けた異世界。これからはおそらく行くことはないだろう。
しかし、それと同時に七緒はかけがえのない存在を手にした。
龍穴を通るときはいつも薙刀を手にしていたが、今回手に握りしめているのは幸村の手だった。温かくたくましい。
3976「ここは……?」
「ちゃんとうちの裏山についたみたいだね」
何度も通ってきた異世界からつながるトンネル。通り抜けた先に見慣れた景色があることに七緒は安堵する。
富士の頂上で龍脈を整えたのはほんの先ほど。
数ヶ月もの間、ともに過ごしてきた仲間のうち、ほとんどのものとは別れを告げた上で、ここにやってきた。
彼らとの絆は簡単に切れることはないだろうが、離れていても同じ世界にいるのと、二度と会えないのでは雲泥の差がある。
そして、今までは行こうと思えば行けた異世界。これからはおそらく行くことはないだろう。
しかし、それと同時に七緒はかけがえのない存在を手にした。
龍穴を通るときはいつも薙刀を手にしていたが、今回手に握りしめているのは幸村の手だった。温かくたくましい。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
ついに龍脈を整え、令和の世に帰ることに。
すると、大和が意外なことを言い出してしまい!?
永遠と刹那の狭間で:4.別れ4.別れ
富士山の頂上で龍脈を整えること。
それはあっさりと終わった。むしろ何も起こらなくてびっくりするくらいだった。
あえて言うなら自分の身体が浮くといった不思議な現象は起こったが、危険を感じることは一切起こらなかった。
今すぐの平穏は無理でも、少し先の平和に近づける。
そう七緒は信じることにした。
「じゃあ、みなさん、お世話になりました」
山頂付近の火口に現れた龍穴。
急ぐ必要はないかもしれないが、龍脈が整った今、いつ閉じてもおかしくはない。
七緒は五月、そして幸村とともに龍穴に飛び込むことにした。
「真田殿、息災でな」
同じ八葉とはいえつかえているものの関係上、幸村と意見がぶつかることがあった長政も、皮肉げな表情を見せながらもこのような言葉をかけてくれる。
1092富士山の頂上で龍脈を整えること。
それはあっさりと終わった。むしろ何も起こらなくてびっくりするくらいだった。
あえて言うなら自分の身体が浮くといった不思議な現象は起こったが、危険を感じることは一切起こらなかった。
今すぐの平穏は無理でも、少し先の平和に近づける。
そう七緒は信じることにした。
「じゃあ、みなさん、お世話になりました」
山頂付近の火口に現れた龍穴。
急ぐ必要はないかもしれないが、龍脈が整った今、いつ閉じてもおかしくはない。
七緒は五月、そして幸村とともに龍穴に飛び込むことにした。
「真田殿、息災でな」
同じ八葉とはいえつかえているものの関係上、幸村と意見がぶつかることがあった長政も、皮肉げな表情を見せながらもこのような言葉をかけてくれる。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
七緒のいる世界に行きたい。
自分の決意を家族に伝えた幸村。
あと了解が必要なものといえば……
永遠と刹那の狭間で:3.決意3.決意
「これを沼田の兄上のところに」
夜とはいえ夏特有の温度と湿度を持った空気が身体にまとわりつくのを感じながら幸村は手紙を吾妻衆のうちのひとりに手渡す。
年が明けた頃には考えてもいなかったひとりの女性との出会い。彼女との出会いによって、守らなくてはいけないという使命感。そして、日に日に募る思慕の気持ち。それらが高まっているのがわかる。
武将としては許されない生き方だろう。しかし、もし許されるのであれば愛するものと寄り添いたい。それも本音である。
できれば、彼女は異世界ではなく、現代の争いとは無縁に生きてほしい。そのために自分は家を捨て彼女とともに生きることになるが、そのことを理解してほしい。
その旨を綴った。
1593「これを沼田の兄上のところに」
夜とはいえ夏特有の温度と湿度を持った空気が身体にまとわりつくのを感じながら幸村は手紙を吾妻衆のうちのひとりに手渡す。
年が明けた頃には考えてもいなかったひとりの女性との出会い。彼女との出会いによって、守らなくてはいけないという使命感。そして、日に日に募る思慕の気持ち。それらが高まっているのがわかる。
武将としては許されない生き方だろう。しかし、もし許されるのであれば愛するものと寄り添いたい。それも本音である。
できれば、彼女は異世界ではなく、現代の争いとは無縁に生きてほしい。そのために自分は家を捨て彼女とともに生きることになるが、そのことを理解してほしい。
その旨を綴った。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
お互いの想いを確認し、未来の約束を交わすふたり。
一方、それを面白くなく感じるものもいて……
永遠と刹那の狭間で:2.諏訪湖で約束した未来2.諏訪湖で確認した未来
「神子様、信濃に到着いたしましたわ」
あやめに声を掛けられ、七緒が視線を上げると、少し遠くではあるが宿場町の様子をとらえることができた。
現代の長野県も山が多いことで有名であるが、異世界でもやはり同じようだ。
視界が開け、太陽の光が眩しいと思った瞬間、あやめが何かに気づいたらしい。目をキラキラと輝かせ、七緒の方を見てくる。
「あ、幸村さまがお待ちでいらっしゃいます」
幸村。その言葉を聞いて七緒は身体をビクッと震わせる。
そして、見上げると数ヶ月ぶりに見る幸村の姿がそこにはあった。
「姫、お待ちしておりました」
そう話す幸村の姿が七緒の目にはなぜか眩しく映る。
そして、思い出すのは数ヶ月前に一時の別れの挨拶をしたときに掛けられた言葉。
3412「神子様、信濃に到着いたしましたわ」
あやめに声を掛けられ、七緒が視線を上げると、少し遠くではあるが宿場町の様子をとらえることができた。
現代の長野県も山が多いことで有名であるが、異世界でもやはり同じようだ。
視界が開け、太陽の光が眩しいと思った瞬間、あやめが何かに気づいたらしい。目をキラキラと輝かせ、七緒の方を見てくる。
「あ、幸村さまがお待ちでいらっしゃいます」
幸村。その言葉を聞いて七緒は身体をビクッと震わせる。
そして、見上げると数ヶ月ぶりに見る幸村の姿がそこにはあった。
「姫、お待ちしておりました」
そう話す幸村の姿が七緒の目にはなぜか眩しく映る。
そして、思い出すのは数ヶ月前に一時の別れの挨拶をしたときに掛けられた言葉。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
今回は現代に行く前の大坂での幸村や七緒ちゃんたちの様子です。
永遠と刹那の狭間で:1.つながれた手は温かく1.つながれた手は温かく
龍脈を正し、戦乱の世を終わらせるため、富士山に登る。
七緒はその決意を八葉全員に話したところ、彼らはそれぞれ準備を整えるためにいったん解散することとなった。
しかし、ひとり残った七緒にはひとつだけ気がかりがあった。
それはこの世界に来るときから優しく接してくれる男性―真田幸村と別れること。
龍脈を整えると、この世界にいる意味はなくなる。
確かに元々はこの世界で生まれた人間ではあるが、現代で過ごした時間も長く、そこで育まれた人間関係もある。
仮にこの世界に残りたいと思ったところで、自分は織田家の姫。幸村と過ごしたいと思うのはエゴでしかないし、そもそもその幸村は七緒がこの世界に残ることについてどのように考えているかも不明だ。
2086龍脈を正し、戦乱の世を終わらせるため、富士山に登る。
七緒はその決意を八葉全員に話したところ、彼らはそれぞれ準備を整えるためにいったん解散することとなった。
しかし、ひとり残った七緒にはひとつだけ気がかりがあった。
それはこの世界に来るときから優しく接してくれる男性―真田幸村と別れること。
龍脈を整えると、この世界にいる意味はなくなる。
確かに元々はこの世界で生まれた人間ではあるが、現代で過ごした時間も長く、そこで育まれた人間関係もある。
仮にこの世界に残りたいと思ったところで、自分は織田家の姫。幸村と過ごしたいと思うのはエゴでしかないし、そもそもその幸村は七緒がこの世界に残ることについてどのように考えているかも不明だ。
百合菜
DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
幸せをつかみとることができるのか!?
永遠と刹那の狭間で:序章序章
「くっ……」
突如、渋谷に現れた怨霊の群れ。
周りにいるものたちにも『それ』は見えているらしく、逃げ惑っている。
そんな中、大学生となった天野七緒は戦国の世にいたときのように薙刀を振るう。
今日、薙刀を持っていたのは幸運というべきなのか。
それとも、何か運命に操られているのか。
ただ、今はそんなことを考える余裕はなく怨霊を倒すのが精一杯であった。
「姫!!」
遠くから聞こえてくるのは想い人の声。
時空を越えてめぐりあった青年―真田幸村。
彼が手にしているのは戦国の世で振るっていた槍ではなく、フェンシングの剣。
致命傷を負わすことは無理だが、意識を失うことくらいはできるらしい。
あっという間に敵を薙ぎ払い七緒の元へやってきた。
662「くっ……」
突如、渋谷に現れた怨霊の群れ。
周りにいるものたちにも『それ』は見えているらしく、逃げ惑っている。
そんな中、大学生となった天野七緒は戦国の世にいたときのように薙刀を振るう。
今日、薙刀を持っていたのは幸運というべきなのか。
それとも、何か運命に操られているのか。
ただ、今はそんなことを考える余裕はなく怨霊を倒すのが精一杯であった。
「姫!!」
遠くから聞こえてくるのは想い人の声。
時空を越えてめぐりあった青年―真田幸村。
彼が手にしているのは戦国の世で振るっていた槍ではなく、フェンシングの剣。
致命傷を負わすことは無理だが、意識を失うことくらいはできるらしい。
あっという間に敵を薙ぎ払い七緒の元へやってきた。