視点
クヴィアのワルド
DONE前回出した小説のその後のお話(おまけ)・成長後ラルくん視点
・買い出しに行く二人の話
・ナチュラルに一緒にいるラルサイピ
・緩いキス描写あり
『おはよう』
ちゅっと軽いリップ音に瞼を開く。部屋に差し込む光に目が眩み、光を遮るように腕を翳した。
『寝坊する気?』
くすくすと頭上で笑う気配を抱き締め、そのままソファに沈んだ。腕の中の暖かさに、気持ち良さからぎゅうっと抱き締める力が強くなる。このまま再び瞼を閉じそうになるのを、口の中に入ってきたぬるりとしたものによって遮られた。
ぬちゅ、くちゅといやらしい水音が明るい部屋の中に響く。ぬちゅりと離れる舌を名残惜しげに最後に絡めた。
『今から出掛けるつもりなんだけど、一緒に来る?』
「・・・・・・・・・く」
髪の毛をくしゃくしゃと撫でる彼にしがみ付きながら体を起こす。二人で軽く朝食を作り、さっさと着替えて出かける準備を済ませた。
2691ちゅっと軽いリップ音に瞼を開く。部屋に差し込む光に目が眩み、光を遮るように腕を翳した。
『寝坊する気?』
くすくすと頭上で笑う気配を抱き締め、そのままソファに沈んだ。腕の中の暖かさに、気持ち良さからぎゅうっと抱き締める力が強くなる。このまま再び瞼を閉じそうになるのを、口の中に入ってきたぬるりとしたものによって遮られた。
ぬちゅ、くちゅといやらしい水音が明るい部屋の中に響く。ぬちゅりと離れる舌を名残惜しげに最後に絡めた。
『今から出掛けるつもりなんだけど、一緒に来る?』
「・・・・・・・・・く」
髪の毛をくしゃくしゃと撫でる彼にしがみ付きながら体を起こす。二人で軽く朝食を作り、さっさと着替えて出かける準備を済ませた。
tamago4567
DOODLE大学生オク君×ポスドクバデさんの飲み会の話。モブ友人視点です。ルームシェアしてるけど付き合ってるのは秘密にしてるオクバデです。原作程度の嘔吐要素あり。飲み会「あっ、オクジー! こっちこっち」
俺が手を振ると、通りの向こうにいたオクジーは小走りでこちらにやってきた。
「悪いな、来てもらっちゃって」
「いいよいいよ、どうせ俺もバイト終わりで帰るところだったし。むしろ連絡ありがとう。それで、バデーニさんは?」
「あそこ」
苦笑いで指差した植え込みの近くには、我らがラボのポスドク、バデーニさんがフラッフラの状態でなんとか立っていた。顔は真っ赤で、あからさまな酔っ払いだ。飲み屋の前にたむろしているラボのメンバーは、心配そうにしながらも、やや遠巻きにバデーニさんのことを見つめている。
「うわ、フラフラじゃん。あの人あんまり酒強くないんだから、飲ませすぎないでよ」
「勝手にひとりで飲みまくってたんだよぉ。俺らのせいじゃないって」
1969俺が手を振ると、通りの向こうにいたオクジーは小走りでこちらにやってきた。
「悪いな、来てもらっちゃって」
「いいよいいよ、どうせ俺もバイト終わりで帰るところだったし。むしろ連絡ありがとう。それで、バデーニさんは?」
「あそこ」
苦笑いで指差した植え込みの近くには、我らがラボのポスドク、バデーニさんがフラッフラの状態でなんとか立っていた。顔は真っ赤で、あからさまな酔っ払いだ。飲み屋の前にたむろしているラボのメンバーは、心配そうにしながらも、やや遠巻きにバデーニさんのことを見つめている。
「うわ、フラフラじゃん。あの人あんまり酒強くないんだから、飲ませすぎないでよ」
「勝手にひとりで飲みまくってたんだよぉ。俺らのせいじゃないって」
まいか
DONEワ編後生存if シャンクス視点あのー、知り合いのそういうの、さあ…… まじ居た堪れねえ、帰りてえ〜〜。
心底からシャンクスはそう思った。自身が船長を務めるレッド・フォース号の甲板で。
「なあベック、あいつら何とかなんねーの……」
「アンタが嬉々として招いたんだろうが。諦めろ」
「うぐぅ」
にべもなく右腕にあしらわれ、一度は逸らした視線を後甲板へと向ける。特徴的な金の髪と、人型なのに隠し切れていない尾羽根が風に揺れていた。傍らの美丈夫が気遣わしげに声をかけ、腰を摩るたび見たこともないような表情で頬を染めて、そうして――あーッ! やめろやめろそういうの! こちとら全員覇気使いなんだぞ声落としてもダダ漏れなんだからな!
278心底からシャンクスはそう思った。自身が船長を務めるレッド・フォース号の甲板で。
「なあベック、あいつら何とかなんねーの……」
「アンタが嬉々として招いたんだろうが。諦めろ」
「うぐぅ」
にべもなく右腕にあしらわれ、一度は逸らした視線を後甲板へと向ける。特徴的な金の髪と、人型なのに隠し切れていない尾羽根が風に揺れていた。傍らの美丈夫が気遣わしげに声をかけ、腰を摩るたび見たこともないような表情で頬を染めて、そうして――あーッ! やめろやめろそういうの! こちとら全員覇気使いなんだぞ声落としてもダダ漏れなんだからな!
くらふと
PROGRESSパスワードはイベント共通のものです🗝⚠️未完
スカセべ+創作寮生(ルーカス)
ルーカス視点で話が進みます。スカセべ要素薄め。なんなら左右気にせず読めると思います。
これで1/3くらい?多分……
タイトルはヨルシカの「言って。」より引っ張ってきました 3803
ru_za18
DONE限定公開作品twst カ/リ/ム×not監(婚約者)+ジ/ャ/ミ/ル
カ/リ/ム/が好きで会いに来てしまった婚約者とジ/ャ/ミ/ルのお話。
視点は色々と変わりますが、基本🐍視点。
⚠️捏造たくさん、4章後のお話
熱砂の薔薇には棘がある 月が天に高く座している。もう周りに明かりは見えず、煌々と照らすのは月の光のみ。月の明かりを頼りに、自らが踏み締める砂の音だけが聞こえ、風が緩やかにマントを揺らし、通り過ぎるのを感じる。
「……やっと、見つけましたわ」
明かりの灯らない真っ暗な宮殿を見て、にやりと口角が上がる。ここまでの道程は、もちろん長いものではあったけれど。
「貴方様の為ですもの。……ねぇ、カリム様」
その声は誰にも聞こえることなく、風と共に消えた。
「おやすみ。ジャミル」
「あぁ、早く寝ろよ」
従者のジャミルを見送り、部屋に差し込む月明かりを頼りに布団へ潜り込む。今日も楽しい一日だった。あった出来事を振り返りながら、ゆっくりと瞳を閉じる。暗闇の中でふと頭を過ぎったのは、『明日は何をしようか?』ということ。ジャミルに怒られない程度に、楽しいことを。そんなことを考えれば、眠ろうとしているのに心は踊るばかり。
6849「……やっと、見つけましたわ」
明かりの灯らない真っ暗な宮殿を見て、にやりと口角が上がる。ここまでの道程は、もちろん長いものではあったけれど。
「貴方様の為ですもの。……ねぇ、カリム様」
その声は誰にも聞こえることなく、風と共に消えた。
「おやすみ。ジャミル」
「あぁ、早く寝ろよ」
従者のジャミルを見送り、部屋に差し込む月明かりを頼りに布団へ潜り込む。今日も楽しい一日だった。あった出来事を振り返りながら、ゆっくりと瞳を閉じる。暗闇の中でふと頭を過ぎったのは、『明日は何をしようか?』ということ。ジャミルに怒られない程度に、楽しいことを。そんなことを考えれば、眠ろうとしているのに心は踊るばかり。
sayuta38
DONE重雲視点の休んでる魈と、ちょっと鍾離先生。CPとははあまりない、、、
その方の名は。(この方は……)
一人でこっそり修行をしようと、重雲は璃月港から離れた森の間を歩いていた。木々の間には人が歩ける道があるものの、所々折れた枝や、土や草木の至る所に血の痕がある。ここには先程まで妖魔がいたのだろう。あわよくば退治して、行秋への土産話にしたい。そう思っていたが、血痕を辿って行くと、妖魔ではなく人影があった。重雲はそっと近づき人影を確認する。その人は木にもたれ掛かるようにして座っていた。伏せられている顔は彫刻のように美しく整っていて、息をしていないかのように静止している。数回しか会ったことはないが重雲は目の前の人物を知っている。
──間違いない。降魔大聖だ。
胸の前に抱えられている槍には、僅かに血の痕がある。負傷しているのか定かではないが、魈自身にも所々血液がついている。
1812一人でこっそり修行をしようと、重雲は璃月港から離れた森の間を歩いていた。木々の間には人が歩ける道があるものの、所々折れた枝や、土や草木の至る所に血の痕がある。ここには先程まで妖魔がいたのだろう。あわよくば退治して、行秋への土産話にしたい。そう思っていたが、血痕を辿って行くと、妖魔ではなく人影があった。重雲はそっと近づき人影を確認する。その人は木にもたれ掛かるようにして座っていた。伏せられている顔は彫刻のように美しく整っていて、息をしていないかのように静止している。数回しか会ったことはないが重雲は目の前の人物を知っている。
──間違いない。降魔大聖だ。
胸の前に抱えられている槍には、僅かに血の痕がある。負傷しているのか定かではないが、魈自身にも所々血液がついている。
wrNPf2MEqzbd4LJ
DONEサタブフSS「愛」
ブラック◯トリクスパロ。ゲームでいうところの序章です。ダイジェストですが雰囲気だけでも伝わると大変嬉しいです。天使と悪魔と罪のお話。ベルゼブフ視点。 4
saririku
SPOILERロトあだ現行未通過❌卓後のさすそよのファンアート小説です。
(https://x.com/yosio_trpg/status/1889251686675530229?s=46)に対する返歌(戦視点+α)です。
さすそよの隠れ幼馴染なところを擦りすぎてるし、話の流れで勝手に過去の話とかしてる。 6012
tomoshi
PASTお菓子づくりの銀唯を笹塚が観察してる話(笹塚視点・SV2ゲネラルパウゼのバレあり)月はグリーンチーズでできている1
万物は数なり。
かの天才ピタゴラスは鍛冶屋の前を通りがかった際、ハンマーの重量が簡単な整数比のときに、綺麗な協和音程を奏でることを突き止めたという。日常的な環境音から“美しい音楽とは、数学的にも美しい”ということを証明してみせた数学者に思いを馳せながら、俺――笹塚創は考える。ノイズキャンセリング機能搭載のヘッドフォンをも貫き響く、この不規則な打音から、自分は一体何を編み出せるだろうか。
「……何の音?」
ヘッドフォンを外した瞬間、軽い木の棒を打つような音とビニールが擦れる音、咀嚼音に似た音と、金属製のなにかが発した共鳴音が、一気に耳に届いて唸る。
テナードラム、ティンバレス……いや、そんな音じゃなかったな。フロアタム? どの楽器に似ても似つかないその音に興味を惹かれ耳をすましていると、今度はキッチンの方から朝日奈唯の声が聞こえてきた。
8821万物は数なり。
かの天才ピタゴラスは鍛冶屋の前を通りがかった際、ハンマーの重量が簡単な整数比のときに、綺麗な協和音程を奏でることを突き止めたという。日常的な環境音から“美しい音楽とは、数学的にも美しい”ということを証明してみせた数学者に思いを馳せながら、俺――笹塚創は考える。ノイズキャンセリング機能搭載のヘッドフォンをも貫き響く、この不規則な打音から、自分は一体何を編み出せるだろうか。
「……何の音?」
ヘッドフォンを外した瞬間、軽い木の棒を打つような音とビニールが擦れる音、咀嚼音に似た音と、金属製のなにかが発した共鳴音が、一気に耳に届いて唸る。
テナードラム、ティンバレス……いや、そんな音じゃなかったな。フロアタム? どの楽器に似ても似つかないその音に興味を惹かれ耳をすましていると、今度はキッチンの方から朝日奈唯の声が聞こえてきた。
kamakama31
PROGRESS呪いのオ○ホ(五伊地R18)モブ伊も含みます。伊に拗らせ片想いしてるモブが繰り広げる純愛です。まだオナホは拾ってない。モブと伊の視点で交互に書いていきたいと思います。 2712
せんな
DONE大遅刻猫の日かおるくんが先輩アイドルとバラエティ番組で猫カフェに行く話(れ〜くん不在)
※ES1年目最初の方設定
※視聴者のモブ視点
※先輩アイドルがよく喋る
家に着いたのは、23時まで後10分のところだった。手洗いうがいと部屋着に着替えるだけして、一人掛けのソファに腰掛けてテレビを着ける。番組の予告があってからというもの、今夜をご褒美に馬車馬のように働いてきたのだ。
予定時刻となり、バラエティ番組が始まった。タイトルコールやスタジオゲストの紹介が終わり、1つ目のVTRが流れ出す。画面に映し出されたのは、私の推しユニット、『UNDEAD』のメンバーである羽風薫くんだ。
あぁ、尊い。可愛い。この笑顔が後30分間無料で観られるとはどういうことか。拝観料を支払わせてほしい、切実に。
あまりの感動で叫びそうになった口を押さえつつ、スマホでSNSをスクロールする。案の定TLはオタクの阿鼻叫喚で埋め尽くされていた。
4957予定時刻となり、バラエティ番組が始まった。タイトルコールやスタジオゲストの紹介が終わり、1つ目のVTRが流れ出す。画面に映し出されたのは、私の推しユニット、『UNDEAD』のメンバーである羽風薫くんだ。
あぁ、尊い。可愛い。この笑顔が後30分間無料で観られるとはどういうことか。拝観料を支払わせてほしい、切実に。
あまりの感動で叫びそうになった口を押さえつつ、スマホでSNSをスクロールする。案の定TLはオタクの阿鼻叫喚で埋め尽くされていた。
イレギュラー
DOODLEアーマーレス&好き勝手な妄想 ゼロ視点Ver前回⇒https://poipiku.com/10743963/11438720.html
エクゼロ大昔描いたやつの焼き直しかつ4pにまとめました 4
y_u_e_n_trpg
SPOILER『デストルドーの使者』自陣+一部NPCに寄せた短歌連作です。ほいち視点。前回より読みにくさが悪化しているプルガトリウムの夜・デストルドーの使者 現行・未通過× 5
tamotsu
MOURNINGエーレントくん視点のあれやこれです。自己解釈のため違和感を感じたらブラウザバック推奨。
20250225 ある技術者の日記
煩わしいほどに明るい満月の下、人間が活動をやめる時間帯に僕は重たい腰をあげていつもの場所に向かう。
つまり勤務外の真夜中にわざと研究所を訪れたということだ。
いい加減この気味の悪い日課はやめるべきだとは思うが、夜は盲目になるものだ。仕方がないだろうと自分を納得させて静かに所内を歩く。
この時間帯に活動する人なんてあの人くらいだろう、そう思って思い出のネームプレートをカサついた指の腹で撫でた。
ふと耳元で羽音が微かに聞こえた。いつもよく聞く音だ。
あの人のそばにいると良く聴こえる音、あの人のことを考えてしまう音。
案の定自分の頭上には微かに鱗粉を残して漂う白い虫がいる。
「…蛾、か。」
1267煩わしいほどに明るい満月の下、人間が活動をやめる時間帯に僕は重たい腰をあげていつもの場所に向かう。
つまり勤務外の真夜中にわざと研究所を訪れたということだ。
いい加減この気味の悪い日課はやめるべきだとは思うが、夜は盲目になるものだ。仕方がないだろうと自分を納得させて静かに所内を歩く。
この時間帯に活動する人なんてあの人くらいだろう、そう思って思い出のネームプレートをカサついた指の腹で撫でた。
ふと耳元で羽音が微かに聞こえた。いつもよく聞く音だ。
あの人のそばにいると良く聴こえる音、あの人のことを考えてしまう音。
案の定自分の頭上には微かに鱗粉を残して漂う白い虫がいる。
「…蛾、か。」
mocca1104
DOODLEバデオク段階的にバとオを触れ合わせる試み
親密さの12段階 5段目(腕を肩に/バデーニ視点)です
哲学・宗教について触れていますので閲覧注意です
※オクジー視点からご覧いただくのがおすすめです
PW→yes 22015
wawakotw
PROGRESSすぐに見て見てしちゃうから、米プロ流花一時帰国オムニバスのプロローグ的なやつ(暫定)あげちゃう。流視点。支部の水戸宅で飲むやつに繋がるので、実は遠恋中に花が別の恋人作ろうとしたけど、流はその事を知らないという裏話があります。 3256
ぐみむちょ。
DONEみるくが口を滑らせた話👄長杉になったのでまずはみるく視点から
ちなみにポイピクさん、なんで本文こんなフォントなんですか?
口は災いの元(前編)「んじゃ、後でなーみるく」
「うん」
「また明日〜!」
「うん、ばいばーい」
夕暮れに彩られた校門にて、私は姉妹と親友に手を振った。
いつもは同じ時間に同じ帰り道を通って帰宅するが、今日は、姉のいちごは運動部のヘルプ、親友のれい……れい達兄妹は、久しぶりに帰ってくる父親を迎えに行く日だ。
────どれだけ他の日が変わっても
どういう訳か、今日この日だけは……
(代わりにお父さんお母さんが早く帰るとかも起こらないんだよね……)
数えるだけでも疲れてしまう程重なった時間の中、“今日”だけは必ず、私が1人になる日だった。
しばらく帰路を辿り、住宅街に入ってから私は呟いた。
「明日の小テスト……それなりの点数にしないと……」
7842「うん」
「また明日〜!」
「うん、ばいばーい」
夕暮れに彩られた校門にて、私は姉妹と親友に手を振った。
いつもは同じ時間に同じ帰り道を通って帰宅するが、今日は、姉のいちごは運動部のヘルプ、親友のれい……れい達兄妹は、久しぶりに帰ってくる父親を迎えに行く日だ。
────どれだけ他の日が変わっても
どういう訳か、今日この日だけは……
(代わりにお父さんお母さんが早く帰るとかも起こらないんだよね……)
数えるだけでも疲れてしまう程重なった時間の中、“今日”だけは必ず、私が1人になる日だった。
しばらく帰路を辿り、住宅街に入ってから私は呟いた。
「明日の小テスト……それなりの点数にしないと……」
くるしま
MOURNINGはじまりの話の続きは思いつかないけど、前日譚的な雑渡視点なら書けるかなーと書きました。山のように書き直したい所があるので、その辺が何とかなったら支部に行き、ならなかったらこのまま供養します。
書き出しだけは気に入ってるので、何とかしたい。
はじまりの話よりも前の話(雑渡編) だいたいがあの土井半助という男は、雑渡に冷たいのだ。
尊奈門に冷たいのは仕方がない。土井の都合はお構いなしで、あれだけ押し掛けて付き纏っていれば、対応が雑にもなる。
だが、雑渡は彼に何かした事はない。むしろ、ほとんど接触がない。
最初は気にしていなかった。雑渡の組頭という立場と、忍術学園の教師という立場なら、警戒して然るべきだろうとさえ思っていた。
幾度も忍術学園との縁ができるうちに、おや、と雑渡は気付いた。
部下たちが、土井とそれなりに仲良くやっている事に。
誰とでもという訳ではないが、タソガレドキ忍者というだけで毛嫌いはしていない。尊奈門をよく迎えに行く山本や高坂は割と頻繁に会うせいか、よく話をしている。彼らとの会話では、笑うことさえしていた。
6486尊奈門に冷たいのは仕方がない。土井の都合はお構いなしで、あれだけ押し掛けて付き纏っていれば、対応が雑にもなる。
だが、雑渡は彼に何かした事はない。むしろ、ほとんど接触がない。
最初は気にしていなかった。雑渡の組頭という立場と、忍術学園の教師という立場なら、警戒して然るべきだろうとさえ思っていた。
幾度も忍術学園との縁ができるうちに、おや、と雑渡は気付いた。
部下たちが、土井とそれなりに仲良くやっている事に。
誰とでもという訳ではないが、タソガレドキ忍者というだけで毛嫌いはしていない。尊奈門をよく迎えに行く山本や高坂は割と頻繁に会うせいか、よく話をしている。彼らとの会話では、笑うことさえしていた。
月希(@tsuki359)
DONE荀攸夢小説「鳳凰于飛」の夢主視点前日譚※シリアス/若干のグロテスク描写あり
(洛陽が燃えた部分)
※タイトル変えました
一人の薄暮「嬢ちゃんありがとな! 護衛を引き受けてくれて助かったぜ」
「いえいえ。こちらこそ報酬の他におまけまで頂いて、ありがとうございます!」
「なんの。機会があればまたよろしくな!」
「はい、また……」
仕入れてきたばかりの商品を抱え揚々と自分の店に入っていく商人の背中に、ひらひらと手を振る。今しがた完了した護衛依頼のおかげで懐は温かいし、おまけで貰った特大肉まんがあるから小腹も満たせそうだ。
ほかほかと湯気をたてている肉まんを齧れば、じゅわりと口の中いっぱいに肉汁が広がる。あ、タケノコ入ってる。皮もふわふわで美味しい。
二口目を咀嚼しながら、初めて来た町を当て所なく歩く。
あまり大きな町ではないけど人の往来は多く、通りにはいろいろなお店が並んでいて活気があった。食べ物や服、花、日用品など眺めているだけでも楽しい。
3767「いえいえ。こちらこそ報酬の他におまけまで頂いて、ありがとうございます!」
「なんの。機会があればまたよろしくな!」
「はい、また……」
仕入れてきたばかりの商品を抱え揚々と自分の店に入っていく商人の背中に、ひらひらと手を振る。今しがた完了した護衛依頼のおかげで懐は温かいし、おまけで貰った特大肉まんがあるから小腹も満たせそうだ。
ほかほかと湯気をたてている肉まんを齧れば、じゅわりと口の中いっぱいに肉汁が広がる。あ、タケノコ入ってる。皮もふわふわで美味しい。
二口目を咀嚼しながら、初めて来た町を当て所なく歩く。
あまり大きな町ではないけど人の往来は多く、通りにはいろいろなお店が並んでいて活気があった。食べ物や服、花、日用品など眺めているだけでも楽しい。
n_n_avs
MOURNING🐉と🐢。アニメ本編の🚁搬送シーン以降のあれこれを妄想。🐉視点。pixivに掲載していたものをこちらに下げました。
黎明のポラリス『────、────』
『────! ────!』
ブラックアウトした意識の静寂(しじま)が、端の方から徐々に明ける。水中を縫うかのように不明瞭な音が、ぼんやりと覚醒を始めた聴覚を刺激した。
「────、…………、Xタワー…………離陸…………これより……、……搬送……」
途切れ途切れに聞こえてくる人の声には、淡々とした緊迫感漂っている。
『……了解。……、救急……待機します』
無線機越しにノイズが混じる。これもまた人の声だ。
次第に全身の感覚が鮮明になる。
体の芯を揺るがすような振動、空気がうねる音、そして浮遊感──。現状況が何であるかを、過去の体験から掘り起こした。
ここはヘリの機内だ。
消毒液の匂いが鼻を掠める。そして今、己の肉体は妙に安定した床面に横たわっている。
8368『────! ────!』
ブラックアウトした意識の静寂(しじま)が、端の方から徐々に明ける。水中を縫うかのように不明瞭な音が、ぼんやりと覚醒を始めた聴覚を刺激した。
「────、…………、Xタワー…………離陸…………これより……、……搬送……」
途切れ途切れに聞こえてくる人の声には、淡々とした緊迫感漂っている。
『……了解。……、救急……待機します』
無線機越しにノイズが混じる。これもまた人の声だ。
次第に全身の感覚が鮮明になる。
体の芯を揺るがすような振動、空気がうねる音、そして浮遊感──。現状況が何であるかを、過去の体験から掘り起こした。
ここはヘリの機内だ。
消毒液の匂いが鼻を掠める。そして今、己の肉体は妙に安定した床面に横たわっている。
しおん
DONE2/23のログスト|若まほに褒められて満更でもない北まほと、最近大好きを隠さなくなってきた北まほの話。騎士様視点。メニューをひらいて 全体的に大雑把でひやひやしたものの、確かに基本はできているのだった。一応それなりに。賢者の魔法使いに選ばれて、初めて顔を合わせた頃を思うと感慨深いものがある。カインはしみじみと嬉しい気持ちで無茶苦茶な「店員」を見上げた。
北の魔法使いであるミスラは、突然に気まぐれを起こして殺し合いをしてばかりいた。この男のコミュニケーションといえば和やかな会話を交わすのではなく戦闘で相手を叩きのめすことだったのだ。
そのミスラが、丁寧さとは程遠く、現在シャイロックの元で接客中のオーエンを褒めるようなことをヒースクリフはカインが口にしたから対抗心を燃やしたのが理由とはいえ、店員の真似事を「これくらいできます」と得意げにやってみせるのだから信じられない。丸くなった、なんて表現すれば嫌がるだろうけど、明らかに変わった。本人からすれば複雑かもしれないものの、いい方向に変化した。
4871北の魔法使いであるミスラは、突然に気まぐれを起こして殺し合いをしてばかりいた。この男のコミュニケーションといえば和やかな会話を交わすのではなく戦闘で相手を叩きのめすことだったのだ。
そのミスラが、丁寧さとは程遠く、現在シャイロックの元で接客中のオーエンを褒めるようなことをヒースクリフはカインが口にしたから対抗心を燃やしたのが理由とはいえ、店員の真似事を「これくらいできます」と得意げにやってみせるのだから信じられない。丸くなった、なんて表現すれば嫌がるだろうけど、明らかに変わった。本人からすれば複雑かもしれないものの、いい方向に変化した。