OB
shiba
DONEお題:「アイス」「一緒に帰ろう」留♂〆です。
アイス、とはちょっと違うかもですが、夏らしいお話を。
また、可愛らしいしめぴをご想像いただければと思います。
捏造がありますので、ご理解いただける方のみお進み下さい。
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
夏祭りの、夜に。待ち合わせの時間はとうに過ぎていた。
俺は、慣れない下駄でカラコロと音を鳴らしながら走る。
「おっお待たせっ!」
待ち合わせた公園の大きな木の下に立っていたのは、長い金色の髪を一つにまとめ上げ、紺色の浴衣にグレーの帯を締めた、いつもより色っぽいMCだった。
「おぉ、似合うじゃん!」
そんなMCにストレートに褒められると、恥ずかしさでますます近寄りがたくなって、変な距離が出来てしまう。
ただ、褒めてもらえたのが嬉しくて、つい、袖口を摘んでくるっと一周回ってしまうほどにはしゃいでしまった。
「そ、そうかな?」
「うん、可愛い」
「…ありがとう」
今日は、人間界の夏祭りに行こうと誘われて、ドレスコードに浴衣を指定された。
6581俺は、慣れない下駄でカラコロと音を鳴らしながら走る。
「おっお待たせっ!」
待ち合わせた公園の大きな木の下に立っていたのは、長い金色の髪を一つにまとめ上げ、紺色の浴衣にグレーの帯を締めた、いつもより色っぽいMCだった。
「おぉ、似合うじゃん!」
そんなMCにストレートに褒められると、恥ずかしさでますます近寄りがたくなって、変な距離が出来てしまう。
ただ、褒めてもらえたのが嬉しくて、つい、袖口を摘んでくるっと一周回ってしまうほどにはしゃいでしまった。
「そ、そうかな?」
「うん、可愛い」
「…ありがとう」
今日は、人間界の夏祭りに行こうと誘われて、ドレスコードに浴衣を指定された。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「アイス」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔はどこまで欲しがるのか 暑い暑いと手をバタバタとさせながらうるさく入ってきた留学生が、いつもの場所にドスンと座る。腰を下ろすやいなや、右手にぶら下げていたビニール袋の中からアイスクリームらしきものを取り出し開封し始めた。毎度のことだが、新聞部を何だと思っているのか。
じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
969じっと睨みつけていると、こちらの視線に気づいたようで、顔を上げた留学生と視線が合った。
「何? 欲しいの?」
そんなもの欲しいわけがない。
「最近、冷たいものばかり食べているな」
「だって、夏だもん。暑いし」
留学生は途中まで開封しかけたアイスクリームのパッケージをこちらに向けて見せた。
「それに、懐かしいんだよね。今、購買部で「人間界フェア」をやっててさ。見覚えのあるものを見つけると思わず買ってきちゃうわけ」
YuraShinra/ゆらら
DOODLEYura(MC)♀️ x Solomon(OBM)Solomon takes in charge, blindfolding and tied up Yura. She's trusting her entire body to him and enjoying the sensation of Solomon's touch. It becomes unforgettable night.
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
※色々な捏造
お題「パーティー」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は人を甘やかすのか 留学生を探して、クルーザーの中を歩き回る。
パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
2066パーティーは終わり、大勢いたゲストたちもとっくの昔に姿を消した。既に撤収作業が始まっている船の中は、先程までの華やかな賑わいと比べると、いっそう閑散として物寂しく思えた。
今日は魔女たちとのパーティーだった。
魔界に棲む悪魔と人間界を繋いでいるのが魔女であり魔術師だ。綺麗な言い方をすれば、経済活動のための取引先であり、実のところは悪魔としての力を蓄え魔界での地位や名誉を築くための食い物だ。
今はディアボロ殿下の融和志向もあって昔のような直接的な利害関係は希薄になってきたものの、昔からの名家となれば、先祖代々懇意にしている者も多く、簡単に無下にすることはできない。現代における「サバト」の新しい形……いわば、関係維持のための定例会なのだ。
shiba
DONEお題:「パーティー」留♂〆です。
ただ、私がそんなしめぴを見たかっただけ。
絶対可愛い!
どなたか描いて!
少しですが、本編ネタバレがありますので、お気を付けください。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
非日常を、君と。ある日、ディアボロから、嘆きの館とメゾン煉獄宛てに、
『今度、コスプレパーティーをしよう!』
と言う連絡が来た。
ディアボロらしい、唐突な発案だ。
どうやら、レヴィとコスプレの話で盛り上がり、自分もやってみたい!となったらしい。
となると、どんなコスプレをするか、俺は、泊まりに来たシメオンの部屋で、「コスプレ 定番」「コスプレ 可愛い」などと検索しながらネタを探していた。
時折、隣に座るシメオンに向けて、人差し指と親指をL字にして重ね、被写体を探すように覗き込む仕草をする。
それがあまりに気になったのか、シメオンが読んでいた本を閉じ、俺の方を向く。
「…何してるの?」
「コスプレのネタ探し」
俺は、指の間からシメオンを覗き込んだまま答える。
5589『今度、コスプレパーティーをしよう!』
と言う連絡が来た。
ディアボロらしい、唐突な発案だ。
どうやら、レヴィとコスプレの話で盛り上がり、自分もやってみたい!となったらしい。
となると、どんなコスプレをするか、俺は、泊まりに来たシメオンの部屋で、「コスプレ 定番」「コスプレ 可愛い」などと検索しながらネタを探していた。
時折、隣に座るシメオンに向けて、人差し指と親指をL字にして重ね、被写体を探すように覗き込む仕草をする。
それがあまりに気になったのか、シメオンが読んでいた本を閉じ、俺の方を向く。
「…何してるの?」
「コスプレのネタ探し」
俺は、指の間からシメオンを覗き込んだまま答える。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「夢」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔の夢に味覚はあるか カチャカチャとキーボードを打つ音、廊下からたまに聞こえる学生たちの騒がしい声、それ以外はほとんど何の雑音もない。いつもの新聞部、いつもの放課後だった。
「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
2257「メフィストはさ、寝てる時に夢は見るタイプ?」
今やすっかり俺の定位置となった隅っこの壁際から、デスクに向かうメフィストフェレスの後ろ姿に話しかける。
「夢? 覚えていないな」
メフィストは甚だ興味が無さそうな様子で、振り向きもせずに答える。
「じゃあ、見ないってこと?」
「覚えていないから分からないと言っている」
仕事の邪魔をされてメフィストは至極面倒くさそうだ。
「ふーん、そうなんだ。俺は結構見る方なんだよね、夢。で、さぁ……」
俺は強引に話を進めた。
tomoki_kocho
DONE7/17エアコレクション夏2022同棲してる刑唯のラブコメ展示漫画3p。
全年齢ですが、事後のお話&ヤキモチ焼きの刑部さんの愛がちょっと重めなのでご注意を笑。ゆるーく楽しんでなんでも許せる方向けです🙏💦
卒業後同棲前提で、唯ちゃんは引き続きオケ在籍、刑部さんは大学に通っていて、桐ケ谷と共にOBとしてたまに飲み会などに顔を出してる、みたいな感じの設定です〜。 3
nagi
MENUルシファー×女留学生(ネームレス)クリスマスのお話まとめのサンプル聖夜の星に願い事◆1◆ side:Lucifer
毎日のように部屋に彼女を招いては俺の愛情を身体に教え込む。このルーティンはなかなかに効果があったようで、近頃では彼女のほうからこちらに出向いてくれることも多くなった。
今日も一通り愛し終え、彼女の体温を確かめるように背中から抱きしめながら夢の狭間を揺蕩っていると、何が気になるのか俺の指を弄び始めた彼女。何をしているんだと聞くのも野暮な気がして、少し思案し、それから指を絡めて遊ぶ小さな手を握り返せば、彼女はくすくすと笑った。
「なんだ突然」
「ううん、別に。ちょっとタイミングを伺ってただけ」
「タイミング?」
「そ。あのねルシファー、何かほしいものとかある?」
あまりそういった質問は受けないので反応が遅れたためか、そんなに驚かなくても、とまた笑い声。それから続いて『もうすぐクリスマスでしょ?』と何のこともないネタバレがあった。
6090毎日のように部屋に彼女を招いては俺の愛情を身体に教え込む。このルーティンはなかなかに効果があったようで、近頃では彼女のほうからこちらに出向いてくれることも多くなった。
今日も一通り愛し終え、彼女の体温を確かめるように背中から抱きしめながら夢の狭間を揺蕩っていると、何が気になるのか俺の指を弄び始めた彼女。何をしているんだと聞くのも野暮な気がして、少し思案し、それから指を絡めて遊ぶ小さな手を握り返せば、彼女はくすくすと笑った。
「なんだ突然」
「ううん、別に。ちょっとタイミングを伺ってただけ」
「タイミング?」
「そ。あのねルシファー、何かほしいものとかある?」
あまりそういった質問は受けないので反応が遅れたためか、そんなに驚かなくても、とまた笑い声。それから続いて『もうすぐクリスマスでしょ?』と何のこともないネタバレがあった。
shiba
DONE留♂〆です。ベルフェのデイチャから、「うとうとしてるシメオン」をテーマに書いてみました。
ベルフェが勝手にしめぴを枕代わりにするなんて、ズルい。
そもそも、うとうとするしめぴがわかりみすぎてキュンキュンする!
そんなお話です。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。
はじめての、うたたね。お昼前、シメオンからメッセージが来た。
『お弁当作ってきたから一緒に食べよう?中庭で待ってるね!』
付き合いたての頃は、人前で二人になるのが苦手だったらしく、RADにいる間は、極力俺を避けていた。
しかし最近は、俺の努力の甲斐あって、少しずつ、恋人として堂々としてくれようとしている。
俺としては、それがとても嬉しい。
もちろん、一人の時間や友達との時間も大事だけれど、やっぱり、出来るだけ、シメオンとの時間を増やしたい。
そう思った俺は、授業が終わると、足早に中庭へと向かった。
大きく開かれた両開きの扉を抜けると、中庭に出る。
芝生の広場の中に大きな木がポツポツと立ち、そこが生徒たちの憩いの場となっている。
恐らく、どれかの木の所で待っているのだろうと思い見回してみると、一本の木の根元に、見覚えのある白いマントと、そこから艶めかしく出ている褐色の肌の後ろ姿が見える。
1762『お弁当作ってきたから一緒に食べよう?中庭で待ってるね!』
付き合いたての頃は、人前で二人になるのが苦手だったらしく、RADにいる間は、極力俺を避けていた。
しかし最近は、俺の努力の甲斐あって、少しずつ、恋人として堂々としてくれようとしている。
俺としては、それがとても嬉しい。
もちろん、一人の時間や友達との時間も大事だけれど、やっぱり、出来るだけ、シメオンとの時間を増やしたい。
そう思った俺は、授業が終わると、足早に中庭へと向かった。
大きく開かれた両開きの扉を抜けると、中庭に出る。
芝生の広場の中に大きな木がポツポツと立ち、そこが生徒たちの憩いの場となっている。
恐らく、どれかの木の所で待っているのだろうと思い見回してみると、一本の木の根元に、見覚えのある白いマントと、そこから艶めかしく出ている褐色の肌の後ろ姿が見える。
芝桜。
MOURNING留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
色んな捏造とセンパイ呼び。
※微エロ有
お題「夏祭り」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は靴擦れが痛いのか 下駄の鼻緒が切れてしまったメフィストを何とか歩かせ、車の後部座席に押し込んだ。
「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
1876「ふぅー、やっと着いた」
おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
「足、大丈夫?」
座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
はるか琉悠
DONE【前提】・朝香と晃は 以前お付き合いしていたが晃の浮気により別れた。
・恋人だった期間は3ヶ月ほど。
・晃は朝香が通う高校(の部活)のOB。
・朝香は感情が昂ると関西弁になる。
【登場キャラ】
多奈川 朝香 (たながわ あさか)
中枷 龍也 (なかかせ りゅうや)
青葉 宇治 (あおば うじ)
朝香と晃の別れ話(−朝香帰宅後−) 朝香と龍也と宇治(学校にて)
[[rb:龍也 > りゅうや]]「[[rb:朝 > あさ]]ちゃん、今日なんか元気ないね…?大丈夫…?」
[[rb:宇治 > うじ]]「何か悩み事とか…?私で良かった話聞くよー!」
[[rb:朝香 > あさか]]「あ…ごめんごめん。えっと…2人には一応報告しとこうかな…」
宇治「え、何?」
龍也「どうしたの朝ちゃん?」
朝香「あたし、[[rb:晃 > てる]]と別れたんだ」
宇治「え」
龍也「うそっ何で⁉︎」
朝香「晃さ、他に好きな子できたみたいで。昨日別れ話されちゃったのよね」
宇治「ええぇ…っ!」
龍也「は⁉︎ 何それありえない…」
775[[rb:龍也 > りゅうや]]「[[rb:朝 > あさ]]ちゃん、今日なんか元気ないね…?大丈夫…?」
[[rb:宇治 > うじ]]「何か悩み事とか…?私で良かった話聞くよー!」
[[rb:朝香 > あさか]]「あ…ごめんごめん。えっと…2人には一応報告しとこうかな…」
宇治「え、何?」
龍也「どうしたの朝ちゃん?」
朝香「あたし、[[rb:晃 > てる]]と別れたんだ」
宇治「え」
龍也「うそっ何で⁉︎」
朝香「晃さ、他に好きな子できたみたいで。昨日別れ話されちゃったのよね」
宇治「ええぇ…っ!」
龍也「は⁉︎ 何それありえない…」
shiba
DONEお題:「星」留♂〆です。
二人でキャンプに行ったお話。
最後は、想像以上にロマンティック、かも。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
星に、願いを。アスモから、ある噂を聞いた。
『デス・マウンテンの麓にあるキャンプ場は星が綺麗に見えることで有名で、そこで流れ星を一緒に見たカップルは永遠に幸せになれる』らしい。
そんなロマンティックな話を聞いて、俺が興味を持たないわけがない。
さっそく、カレンダーを見ながらスケジュールを組み、星に詳しいベルフェに流れ星が見えそうな日を調べてもらって、シメオンに、キャンプに行かないか、と誘った。
行くからには絶対に流れ星が見たい!と思い、そのためのリサーチは怠らないのが俺の主義だ。
当日、事前のデートで買い揃えたキャンプルックにお互い身を包んで、早朝からデス・マウンテンへと向かう。
「キャンプなんて初めてだから楽しみだよ!」
4844『デス・マウンテンの麓にあるキャンプ場は星が綺麗に見えることで有名で、そこで流れ星を一緒に見たカップルは永遠に幸せになれる』らしい。
そんなロマンティックな話を聞いて、俺が興味を持たないわけがない。
さっそく、カレンダーを見ながらスケジュールを組み、星に詳しいベルフェに流れ星が見えそうな日を調べてもらって、シメオンに、キャンプに行かないか、と誘った。
行くからには絶対に流れ星が見たい!と思い、そのためのリサーチは怠らないのが俺の主義だ。
当日、事前のデートで買い揃えたキャンプルックにお互い身を包んで、早朝からデス・マウンテンへと向かう。
「キャンプなんて初めてだから楽しみだよ!」
nagi
PASTMCがいなくなっちゃった後の独白みたいなの。夏の空を見るとつい、死んだ後とか考えてしまうんだ。
苦手な人は読まないでくださいね。自分、泣きながら書いてますので(笑
それは、暑い、夏の日の。 今年もまた、この時期に人間界に来てしまった。
いつかはやめなければと思うが、そううまくはいかないようだ。
『私が死んだらルシファーの中で生きることができるから死ぬのは怖くないんだけれど、こんな風に寝そべってるだけのところを見られるのは、ちょっと嫌だねぇ』
そう言って笑っていた次の日、彼女の灯火は消え、そうして俺は宣言通り、彼女の一番美しい部分をこの身に取り込んだ。
幾度となくさまざまな境目を乗り越えてきたが、この日ばかりは慣れるものではないなと自嘲する。 彼女はこんな、抜けるような青空の元に生まれたのだろうか。
「悪魔には関係のないことだな」
随分と魔界に入り浸っていた彼女の墓には誰も訪れることはないようで、いつもこの日に、俺が綺麗にして俺が育てた薔薇を手向けている。まるで”人間”がそうするように。
1111いつかはやめなければと思うが、そううまくはいかないようだ。
『私が死んだらルシファーの中で生きることができるから死ぬのは怖くないんだけれど、こんな風に寝そべってるだけのところを見られるのは、ちょっと嫌だねぇ』
そう言って笑っていた次の日、彼女の灯火は消え、そうして俺は宣言通り、彼女の一番美しい部分をこの身に取り込んだ。
幾度となくさまざまな境目を乗り越えてきたが、この日ばかりは慣れるものではないなと自嘲する。 彼女はこんな、抜けるような青空の元に生まれたのだろうか。
「悪魔には関係のないことだな」
随分と魔界に入り浸っていた彼女の墓には誰も訪れることはないようで、いつもこの日に、俺が綺麗にして俺が育てた薔薇を手向けている。まるで”人間”がそうするように。
shiba
DONE留♂〆です。AP回復の「シメオンがD.D.D.の操作を教えてほしいみたいです」を見ながら、ぼーっと考えたネタです。
全てに真剣に返事をしそうなシメオンが、愛しすぎます。
はじめての、でぃーえむ。シメオンが、D.D.D.を凝視しながら、右手の人差し指を宙に浮かせて固まっている。
「何…してるの?」
隣でしばらく見ていたが、かれこれ5分ほどその状態なので、心配になって聞いてみた。
「メッセージが来ててね?『余命わずかな私にご支援を』って、これ、どうやってお金送ればいいの?」
透き通った南国の海のような、純粋なターコイズの瞳が、こちらを見つめる。
…あーー!!もぉっ!!こんなこともわからないのか、このド天然は!
「シメオン、D.D.D.貸してみ?」
シメオンからD.D.D.を受け取り、一緒に画面を覗き込む。
案の定、怪しいDMの類で、文章は少しおかしく、間にリンクがいっぱい貼ってあった。
「シメオン、これは詐欺だから無視していいんだよ?絶対、お金送っちゃダメだからね!」
1969「何…してるの?」
隣でしばらく見ていたが、かれこれ5分ほどその状態なので、心配になって聞いてみた。
「メッセージが来ててね?『余命わずかな私にご支援を』って、これ、どうやってお金送ればいいの?」
透き通った南国の海のような、純粋なターコイズの瞳が、こちらを見つめる。
…あーー!!もぉっ!!こんなこともわからないのか、このド天然は!
「シメオン、D.D.D.貸してみ?」
シメオンからD.D.D.を受け取り、一緒に画面を覗き込む。
案の定、怪しいDMの類で、文章は少しおかしく、間にリンクがいっぱい貼ってあった。
「シメオン、これは詐欺だから無視していいんだよ?絶対、お金送っちゃダメだからね!」
shiba
DONEお題:「ウエディング」留♂〆です。
ド直球でウエディングネタを。
前半がMC目線、後半はシメオン目線です。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
天使に、祝福を。シメオンと、人間界でデートをしていたある日、通りにある教会からカランコロンと鐘の音がする。
二人でそちらを向くと、純白のドレスとタキシードに身を包んだ新郎新婦が、大勢からのフラワーシャワーを浴びながら、幸せそうに見つめ合って微笑みながら教会の大階段を降りてきた。
「結婚式だね」
シメオンが、自分のことのように嬉しそうな顔で口にする。
「うん…」
俺は、そんな眩い光景を見ながら、チクリと胸が痛んだ。
結婚式、想い合う男女が晴れて夫婦になる儀式。
そう、あくまでそれは一般的には男女であって、俺たちみたいなカップルには難しいことだ。
ふと足を止め、考え込んでしまった俺の顔をシメオンが覗き込む。
「…どうしたの?」
「シメオン…ああいうの憧れる?」
5773二人でそちらを向くと、純白のドレスとタキシードに身を包んだ新郎新婦が、大勢からのフラワーシャワーを浴びながら、幸せそうに見つめ合って微笑みながら教会の大階段を降りてきた。
「結婚式だね」
シメオンが、自分のことのように嬉しそうな顔で口にする。
「うん…」
俺は、そんな眩い光景を見ながら、チクリと胸が痛んだ。
結婚式、想い合う男女が晴れて夫婦になる儀式。
そう、あくまでそれは一般的には男女であって、俺たちみたいなカップルには難しいことだ。
ふと足を止め、考え込んでしまった俺の顔をシメオンが覗き込む。
「…どうしたの?」
「シメオン…ああいうの憧れる?」
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「ウエディング」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は誓いを立てるのか バタバタと廊下を駆け抜けて新聞部の部室のドアを勢いよく開く。
「ひゃー、メフィストごめんっ」
「なっ……! ちょっと待て、そこを動くな!」
メフィストは俺が大声をあげながら騒々しく部室に入ってきただけでも驚いたに違いない。それに加え、大洪水に流されてきたようにびしょ濡れに濡れた俺の姿を見て、きっと目眩がしただろう。
しかし、それでも卒倒したり激怒したりせずに、急いでタオルを取りに走ってくれた。大切なのは俺のことだろうか、それとも、紙だらけで水分に弱い新聞部の方だろうか。
メフィストは奥の部屋から白い大きなバスタオルを持って俺の前に帰ってきた。どうしてそんな物まで部室にあるのだろう。考えている間に、俺は洗われたあとの犬のようにわしゃわしゃと体中の水滴を拭き取られる。
721「ひゃー、メフィストごめんっ」
「なっ……! ちょっと待て、そこを動くな!」
メフィストは俺が大声をあげながら騒々しく部室に入ってきただけでも驚いたに違いない。それに加え、大洪水に流されてきたようにびしょ濡れに濡れた俺の姿を見て、きっと目眩がしただろう。
しかし、それでも卒倒したり激怒したりせずに、急いでタオルを取りに走ってくれた。大切なのは俺のことだろうか、それとも、紙だらけで水分に弱い新聞部の方だろうか。
メフィストは奥の部屋から白い大きなバスタオルを持って俺の前に帰ってきた。どうしてそんな物まで部室にあるのだろう。考えている間に、俺は洗われたあとの犬のようにわしゃわしゃと体中の水滴を拭き取られる。
芝桜。
DONE留メフィ。obm留♂×メフィストフェレス。
名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
お題「傘」
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
悪魔は雨にも濡れるのか ♪〜〜
自動ドアが開くと、呑気な入店音が鳴って店内に迎え入れられた。
(ふざけているのか)
メフィストフェレスはあからさまに不機嫌な顔をした。
新聞記事のための取材を終え、RADに帰ろうと歩いていた時、突然の雨に降られた。予想外のことで傘は持っていなかった。しばらく雨に打たれてしまったが、やっとのことでコンビニエンスストアを見つけて大急ぎで飛び込んだところだった。
額に垂れる雨粒の飛沫を手の甲で拭い、張り付く前髪を後ろに掻き上げる。ドアマットで軽く足踏みをして靴底の泥水を落とした後、入口のすぐそばに並べられたビニール傘を一本手に取った。
メフィストフェレスがビニール傘を手にするのは初めてのことだった。さらに言えば、コンビニに来ること自体ほとんどなかった。傘を持って、そのまますぐにレジに行こうとしたが、せっかくなので話のタネに少し店内を見て回ろうと思い直した。
1936自動ドアが開くと、呑気な入店音が鳴って店内に迎え入れられた。
(ふざけているのか)
メフィストフェレスはあからさまに不機嫌な顔をした。
新聞記事のための取材を終え、RADに帰ろうと歩いていた時、突然の雨に降られた。予想外のことで傘は持っていなかった。しばらく雨に打たれてしまったが、やっとのことでコンビニエンスストアを見つけて大急ぎで飛び込んだところだった。
額に垂れる雨粒の飛沫を手の甲で拭い、張り付く前髪を後ろに掻き上げる。ドアマットで軽く足踏みをして靴底の泥水を落とした後、入口のすぐそばに並べられたビニール傘を一本手に取った。
メフィストフェレスがビニール傘を手にするのは初めてのことだった。さらに言えば、コンビニに来ること自体ほとんどなかった。傘を持って、そのまますぐにレジに行こうとしたが、せっかくなので話のタネに少し店内を見て回ろうと思い直した。
緋優@二次創作
DONE #死臨終殺眠終亡生目尽息心臓脈血天使死神天国地獄あれこれそれ明日を使わないで死を表現するobmマイナス#死臨終殺眠終亡生目尽息心臓脈血天使死神天国地獄あれこれそれ明日を使わないで死を表現する
視界が勢いよく赤く染まる
手に残る先程までの君の温もり
「あぁ、やっと私だけのものになってくれたね」
口元を緩め赤い塊を強く抱き締め唇を幾度も落とす
止めどなく溢れている涙にも気付かずに
#obmマイナス #ObeymeDiavolo
badネタ実は好物なんです
140オーバーのためポイピクに
196視界が勢いよく赤く染まる
手に残る先程までの君の温もり
「あぁ、やっと私だけのものになってくれたね」
口元を緩め赤い塊を強く抱き締め唇を幾度も落とす
止めどなく溢れている涙にも気付かずに
#obmマイナス #ObeymeDiavolo
badネタ実は好物なんです
140オーバーのためポイピクに
shiba
DONE留♂〆です。そういえば、MCはヒツジだったなぁ、と思って書いてみました。
羊MC抱くシメオン、可愛すぎるでしょ。
サイドのヒツジぬい、出ないんですかねぇ。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。
はじめての、ひつじ。夏でもないのに、とんでもなく暑くて目が覚めた。
まるで毛皮でも被ってるかのような…って、あれ?
ほんとに毛皮みたいなモコモコした感触がある。
俺、そんなの着て寝たっけ?
体を触ってみると、全身モコモコしている。
あれ?なんだこれ?
自分の違和感に気付き始めた頃、シメオンが寝返りを打ってこちらを向く。
「…んっ……あれ…?」
シメオンも、自身の違和感で目が覚める。
いつもなら、俺が抱きついているから寝返りは打てないはずだ。
ぼやぁっとしたターコイズが俺を視界に捉える。
しかし、徐々にくっきりとした輪郭を捉え、何度も瞬きを繰り返す。
「え…MC!?」
「ん?」
「どーしたの!?それ!?」
「…何が?」
「ひ…ヒツジになってるよっ!!」
5890まるで毛皮でも被ってるかのような…って、あれ?
ほんとに毛皮みたいなモコモコした感触がある。
俺、そんなの着て寝たっけ?
体を触ってみると、全身モコモコしている。
あれ?なんだこれ?
自分の違和感に気付き始めた頃、シメオンが寝返りを打ってこちらを向く。
「…んっ……あれ…?」
シメオンも、自身の違和感で目が覚める。
いつもなら、俺が抱きついているから寝返りは打てないはずだ。
ぼやぁっとしたターコイズが俺を視界に捉える。
しかし、徐々にくっきりとした輪郭を捉え、何度も瞬きを繰り返す。
「え…MC!?」
「ん?」
「どーしたの!?それ!?」
「…何が?」
「ひ…ヒツジになってるよっ!!」
nagi
DONE◆I’m all yours.◆ルシファーを好きすぎて情緒を崩す話。ネームレスSS。
ルシファーのコートが勝手な魔法具になってます。
I’m all yours. 嘆きの館のプラネタリウムは精巧だ。今日は一人でその人工の星空を見上げている。魔界にはいつでも真っ暗な空が広がっているのに、どうにも滑稽なことをしているなと私は一つ、笑みをこぼした。
ルシファーの誕生日が近づいてきて、どんどん落ち着かなくなってくる私を茶化す兄弟もここ数日はもういなくなった。最初こそみんなに揶揄われたけど、結果的には私がルシファーにどれだけ大きな感情を抱いているかをぶつけられただけで嫉妬どころか面倒になったそうだ。
そういうわけで今日の私は珍しくひとりぼっち。隣のミュージックルームにも誰もおらず、特に必要もなかったので電灯もつけなかったからオレンジ色のランプが壁に二つ燻っているだけ。元々薄暗いプラネタリウムのソファーを陣取ってぼーっとしていると、瞼の裏にはやっぱりルシファーの顔が浮かんできてどうにもならない。
2158ルシファーの誕生日が近づいてきて、どんどん落ち着かなくなってくる私を茶化す兄弟もここ数日はもういなくなった。最初こそみんなに揶揄われたけど、結果的には私がルシファーにどれだけ大きな感情を抱いているかをぶつけられただけで嫉妬どころか面倒になったそうだ。
そういうわけで今日の私は珍しくひとりぼっち。隣のミュージックルームにも誰もおらず、特に必要もなかったので電灯もつけなかったからオレンジ色のランプが壁に二つ燻っているだけ。元々薄暗いプラネタリウムのソファーを陣取ってぼーっとしていると、瞼の裏にはやっぱりルシファーの顔が浮かんできてどうにもならない。
nagi
DONE◆薄明の暁星(後編)◆ルシファーと人間界で過ごす10日間シリーズ。
後編はルシファー視点。MCはネームレス。
薄明の暁星06.
「おいで」と誘ったベッドの上。彼女は少しむくれて「ここ、私のベッドなのに」なんてこぼしつつも素直に俺の足の間に座り込んだ。
「こうされることを望んだのはおまえだぞ?」
「そ、そう、なんだけど……」
「実際されると恥ずかしい、か」
「っ……わかってるならっ」
「くくっ……それでやめて貰えると思ったら大間違いだ」
「、わ!」
腕を取って腰を引き寄せると、驚くほど簡単に倒れこんでくる身体。いきなり何するの!とのお咎めは、同時に上を向いた口を塞ぐことで俺が呑み込んだ。
「ん、ぅ、」
「ふ、……は、ンっ」
後頭部を固定して逃げられないようにすると、大人しく向こうからも舌が伸びてきて、絡めて食んで吸ってやれば、あふ、と悩ましい声が俺を内外から満たす。俺の胸のあたりに縋ってくる手が愛おしいと思う。こいつのこの行動は小悪魔に相違いない。暫く貪って舌を引き抜いたときには蕩けた瞳だけが残った。
22904「おいで」と誘ったベッドの上。彼女は少しむくれて「ここ、私のベッドなのに」なんてこぼしつつも素直に俺の足の間に座り込んだ。
「こうされることを望んだのはおまえだぞ?」
「そ、そう、なんだけど……」
「実際されると恥ずかしい、か」
「っ……わかってるならっ」
「くくっ……それでやめて貰えると思ったら大間違いだ」
「、わ!」
腕を取って腰を引き寄せると、驚くほど簡単に倒れこんでくる身体。いきなり何するの!とのお咎めは、同時に上を向いた口を塞ぐことで俺が呑み込んだ。
「ん、ぅ、」
「ふ、……は、ンっ」
後頭部を固定して逃げられないようにすると、大人しく向こうからも舌が伸びてきて、絡めて食んで吸ってやれば、あふ、と悩ましい声が俺を内外から満たす。俺の胸のあたりに縋ってくる手が愛おしいと思う。こいつのこの行動は小悪魔に相違いない。暫く貪って舌を引き抜いたときには蕩けた瞳だけが残った。
nagi
DONE◆薄明の暁星(前編)◆ルシファーと人間界で過ごす10日間シリーズ。
時系列ガン無視のMC捏造設定多め。
前編はMC(ネームレス)視点。
薄明の暁星01.
カーテンの隙間から溢れた光で意識が覚醒した午前八時。やった!晴れた!と思ってそれを勢いよく開けると、雲間から一筋の光が差し込んでいるだけだったので項垂れてしまった。ここイギリスでは、晴天という日は大変珍しいのだ。気をとりなおして、またすぐ雲に隠れた太陽に、おはようと告げる。
毎日カレンダーにチェックを入れながらずっとずっと待っていた時間がやっときたのだから、そのくらいで気分が悪くなるようなことは絶対にない。
クローゼットを覗き込むと、昨日準備しておいたミモレ丈のワンピースが今すぐ身につけて!と訴えてくる。昨日はこれが最適だと思って準備したのだけど、今見てみると気合が入りすぎなような気もしてくる。細身のパンツにニットを合わせるくらいの方がいいんじゃないだろうか、なんて。
22934カーテンの隙間から溢れた光で意識が覚醒した午前八時。やった!晴れた!と思ってそれを勢いよく開けると、雲間から一筋の光が差し込んでいるだけだったので項垂れてしまった。ここイギリスでは、晴天という日は大変珍しいのだ。気をとりなおして、またすぐ雲に隠れた太陽に、おはようと告げる。
毎日カレンダーにチェックを入れながらずっとずっと待っていた時間がやっときたのだから、そのくらいで気分が悪くなるようなことは絶対にない。
クローゼットを覗き込むと、昨日準備しておいたミモレ丈のワンピースが今すぐ身につけて!と訴えてくる。昨日はこれが最適だと思って準備したのだけど、今見てみると気合が入りすぎなような気もしてくる。細身のパンツにニットを合わせるくらいの方がいいんじゃないだろうか、なんて。
nagi
DONE◆死線を越えて、最愛と◆疑似だけど死の匂わせがあるので苦手な人は注意。
ちょっとしたすれ違いからの、最後はもちろん、ハピエン。
死線を越えて、最愛と 堪忍袋の尾が切れた、というよりも、諦めや絶望の気持ちに近かった。
最近ルシファーとした約束は悉く破られ、それでも私はいい子を演じることをやめられない。それに怒って呆れられ、嫌われるくらいなら離れた方がいいと思った。ただそれだけだった。でもそれすらも許してもらえなくて問い詰められたのがついいましがたのことで、私が本心を曝け出す以外の道は残されていなかった。
「ルシファーのせいじゃないってわかってる。だけど理解できても受け入れられないことだってあるの、わかる?」
「……」
「傷付くのはもう嫌だよ……だから、もう約束しない。約束するような関係でいたくない」
「それは、」
「ごめんねルシファー。大丈夫。何もなかった頃に戻れるよ、ルシファーも、私も」
5582最近ルシファーとした約束は悉く破られ、それでも私はいい子を演じることをやめられない。それに怒って呆れられ、嫌われるくらいなら離れた方がいいと思った。ただそれだけだった。でもそれすらも許してもらえなくて問い詰められたのがついいましがたのことで、私が本心を曝け出す以外の道は残されていなかった。
「ルシファーのせいじゃないってわかってる。だけど理解できても受け入れられないことだってあるの、わかる?」
「……」
「傷付くのはもう嫌だよ……だから、もう約束しない。約束するような関係でいたくない」
「それは、」
「ごめんねルシファー。大丈夫。何もなかった頃に戻れるよ、ルシファーも、私も」
nagi
DONE◆愛情たっぷり召し上がれ◆人間界にルシファーを呼び出せるようになったら、こんな風でありますように、という捏造。
愛情たっぷり召し上がれ 意識が引き上げられると、久しぶりに瞼に明るい光が降り注いでいるのが分かった。ああそうか、今日は人間界にいるんだと、寝起きの脳が理解する。
隣で眠るルシファーは窓に背を向け、私のほうを向いているのでまだ起きる気配はなかった。元より朝は苦手なルシファーのことだ。私が起こすか、アラームがけたたましい音を立てない限りは目を覚まさないだろう。昨日だって、執行部の仕事が…と言いながらも、約束通りに人間界に来てくれて、その上夜通し私を愛することも忘れなかったのだからその推測はきっと事実になるはずだ。
先に起きて朝食の支度でもしておいたら、ちょっとは見直してもらえるかもしれないと、どこか浮足立つ。
魔界のルシファーの部屋のベッドの何分の1しかない小さなそこを、狭いと言いつつも気に入ってくれていることには気づいていた。ルシファーの寝顔を見ていたら、なんだか胸の奥がきゅぅんとして、私たち以外誰もいない部屋を見回すと、深呼吸を一つ。
2317隣で眠るルシファーは窓に背を向け、私のほうを向いているのでまだ起きる気配はなかった。元より朝は苦手なルシファーのことだ。私が起こすか、アラームがけたたましい音を立てない限りは目を覚まさないだろう。昨日だって、執行部の仕事が…と言いながらも、約束通りに人間界に来てくれて、その上夜通し私を愛することも忘れなかったのだからその推測はきっと事実になるはずだ。
先に起きて朝食の支度でもしておいたら、ちょっとは見直してもらえるかもしれないと、どこか浮足立つ。
魔界のルシファーの部屋のベッドの何分の1しかない小さなそこを、狭いと言いつつも気に入ってくれていることには気づいていた。ルシファーの寝顔を見ていたら、なんだか胸の奥がきゅぅんとして、私たち以外誰もいない部屋を見回すと、深呼吸を一つ。
nagi
DONE◆宵の口 酔いに任せて 君を喚ぶ◆L61の最後で魔王城に行っていたら…の妄想
宵の口 酔いに任せて 君を喚ぶ「お前はどこに泊まりたいんだ?」
そう言うと返ってきたのは、「せっかくのお呼ばれだから魔王城に行こうかな」という言葉で、全ての感情を抑えてやっとのことで「おまえならそう言うと思った。ゆっくりしてこい」と言葉を発した以外のことはなに一つ覚えていなかった。
どうやって自分の部屋に戻ってきたのかもわからないのにベッドに横たわる俺。ベッドサイドにはいつの間に手にしていたのか、とっておきのためにと取っておいたはずのデモナスが瓶のまま置かれており、どうやら俺はそれを一人であおっていたようだと悟る。無言のままにそれを持ち上げて傾けると、中身は相当減っていた。
ぼーっとする頭でも、考えるのは彼女のことばかりだ。
3212そう言うと返ってきたのは、「せっかくのお呼ばれだから魔王城に行こうかな」という言葉で、全ての感情を抑えてやっとのことで「おまえならそう言うと思った。ゆっくりしてこい」と言葉を発した以外のことはなに一つ覚えていなかった。
どうやって自分の部屋に戻ってきたのかもわからないのにベッドに横たわる俺。ベッドサイドにはいつの間に手にしていたのか、とっておきのためにと取っておいたはずのデモナスが瓶のまま置かれており、どうやら俺はそれを一人であおっていたようだと悟る。無言のままにそれを持ち上げて傾けると、中身は相当減っていた。
ぼーっとする頭でも、考えるのは彼女のことばかりだ。
shiba
DONEお題:「キャラクターソング・関連楽曲タイトル」『Question Love』冒頭、「飛び越す水溜り」から、雨をテーマに書いてみました。
他の歌詞もちょこっと入ってますので、見つけていただけると嬉しいです。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけ、お進み下さい。
#obm男MC版深夜の創作一本勝負
#obmプラスB攻
あいあい傘。「…雨だ」
「…雨だね」
授業が終わり、シメオンと一緒にRADを出ようとした途端、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。
さっきまで、雨の気配なんか一ミリもなかったのに、魔界にもゲリラ豪雨というものがあるらしい。
俺とシメオンは、二人並んで、エントランスで空を見上げていた。
「傘、持ってねーし」
「俺、持ってるよ?折りたたみのちっちゃいのだけど」
さすがシメオン、用意がいい。
「じゃあ、シメオン傘差して。俺、こーしてるからっ」
俺は、シメオンの腰に手を回し、ギュッと自分に引き寄せる。
「ちょっ…とぉ!」
シメオンが、頬を染めながら慌てた様子で俺を見る。
「だって、こーしないと…俺、濡れちゃう…」
「もぉ…」
捨てられた子犬のような目で見ると、シメオンは渋々受け入れてくれる。
2361「…雨だね」
授業が終わり、シメオンと一緒にRADを出ようとした途端、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。
さっきまで、雨の気配なんか一ミリもなかったのに、魔界にもゲリラ豪雨というものがあるらしい。
俺とシメオンは、二人並んで、エントランスで空を見上げていた。
「傘、持ってねーし」
「俺、持ってるよ?折りたたみのちっちゃいのだけど」
さすがシメオン、用意がいい。
「じゃあ、シメオン傘差して。俺、こーしてるからっ」
俺は、シメオンの腰に手を回し、ギュッと自分に引き寄せる。
「ちょっ…とぉ!」
シメオンが、頬を染めながら慌てた様子で俺を見る。
「だって、こーしないと…俺、濡れちゃう…」
「もぉ…」
捨てられた子犬のような目で見ると、シメオンは渋々受け入れてくれる。
shiba
DONE留♂〆です。最近暑いので、夏のお話でも。
魔獣イベストからのSSです。
捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。
アツアツな、夏。暑い…。
とんでもなく暑い…。
魔界というのは、常にヒヤッとしている所ではないのか。
今日はとにかく、うだるように暑い。
俺は、泊まりに来たものの放置されっぱなしの部屋で暇を持て余し、シメオンのベッドでひたすらゴロゴロしていた。
その時、急に、俺の頬がキンキンに冷えた何かで挟まれた。
「つめたっ!」
振り向くと、両手にアイスを持ったシメオンが、ベッドの縁に腰かけてこちらを見ていた。
「えへへ。一緒に食べない?極寒アイス、期間限定ヘルコーヒー味」
「食べるっ!」
俺の大好きなコーヒー味をゲットしておいてくれるとは、さすが、オレの嫁シメオンである。
俺は、体を起こし、シメオンの手からアイスを受け取る。
二つ一緒に入っているシェイク状の吸うタイプのアイスを、シメオンとはんぶんこ。
2761とんでもなく暑い…。
魔界というのは、常にヒヤッとしている所ではないのか。
今日はとにかく、うだるように暑い。
俺は、泊まりに来たものの放置されっぱなしの部屋で暇を持て余し、シメオンのベッドでひたすらゴロゴロしていた。
その時、急に、俺の頬がキンキンに冷えた何かで挟まれた。
「つめたっ!」
振り向くと、両手にアイスを持ったシメオンが、ベッドの縁に腰かけてこちらを見ていた。
「えへへ。一緒に食べない?極寒アイス、期間限定ヘルコーヒー味」
「食べるっ!」
俺の大好きなコーヒー味をゲットしておいてくれるとは、さすが、オレの嫁シメオンである。
俺は、体を起こし、シメオンの手からアイスを受け取る。
二つ一緒に入っているシェイク状の吸うタイプのアイスを、シメオンとはんぶんこ。