hydroxidestar
CAN’T MAKEハニートラップを使った松井を心配するのとでやきもきしている豊前を書きたいR18になる、はず、、、
タイトルはまだない帰還中から豊前の機嫌が悪い。理由は判っている。今回の任務で僕が坊主に色仕掛けをしたからだ。本番まではしていないから僕は別に構わないのだけど、豊前は最後まで反対していた。ずっと口を聞いてくれていないから、相当怒っているのは伝わってくる。なんというか、びりびりとした怒り。
あの生臭坊主を始末するには、この方法が手っ取り早かったんだ。
部隊長である山姥切長義が主に報告に行くと言うので、僕はそのまま部屋に戻ることにした。部屋に戻る間も、豊前は黙ったままだ。ああ、これはしばらく口を聞いてくれないだろうなあ。仕方ないか……。
「シャツが血でべとべとだ。漂白しないと……」
部屋の入口でコートを脱いでいると、いきなり腕を掴まれたと思えば壁に押しつけられた。眼前には、燃えるような瞳をした豊前の顔。てっきり怒っているのかと思ったのだけど、どちらかと言えば悲しいような、切ない表情で。
878あの生臭坊主を始末するには、この方法が手っ取り早かったんだ。
部隊長である山姥切長義が主に報告に行くと言うので、僕はそのまま部屋に戻ることにした。部屋に戻る間も、豊前は黙ったままだ。ああ、これはしばらく口を聞いてくれないだろうなあ。仕方ないか……。
「シャツが血でべとべとだ。漂白しないと……」
部屋の入口でコートを脱いでいると、いきなり腕を掴まれたと思えば壁に押しつけられた。眼前には、燃えるような瞳をした豊前の顔。てっきり怒っているのかと思ったのだけど、どちらかと言えば悲しいような、切ない表情で。
Lope
DONEりいだあが抱いた「キスで子どもはできるのか」という疑問に対して、実際に実験してみようと持ちかける松井くんの話です。↓下記のフォームから、項目を選択するだけでざっくりとした感想が送れます。
是非ご利用ください。
https://goo.gl/forms/R1YISsW68hwCQEdj2
ふたりだけのひみつのじっけん「まつ、あのさ」
「うん」
「『きす』で子供ってできると思うか?」
大部屋でのんびりしている最中、唐突に投げかけられた質問。松井は思わず目を丸くして、近くで座っている豊前の顔を見た。二人は好い仲ではあるが、性的な接触には未だ至っていない。
豊前は特に冗談を言っている様子ではなく、真面目な顔で松井を見つめ返している。一応の性知識はある松井はどう言えばいいのかわからず、曖昧な答えを返した。
「えっと……うーん……どう、だろう?」
「まあ、よくわっかんねーよな。そういうのは」
「そ、そう、だね……」
豊前のあっけらかんとした言葉を聞いて、松井の胸に安堵の気持ちが広がっていく。それと同時に、性知識に疎い豊前に対しての悪戯心がむくむくと湧いてくる。
3786「うん」
「『きす』で子供ってできると思うか?」
大部屋でのんびりしている最中、唐突に投げかけられた質問。松井は思わず目を丸くして、近くで座っている豊前の顔を見た。二人は好い仲ではあるが、性的な接触には未だ至っていない。
豊前は特に冗談を言っている様子ではなく、真面目な顔で松井を見つめ返している。一応の性知識はある松井はどう言えばいいのかわからず、曖昧な答えを返した。
「えっと……うーん……どう、だろう?」
「まあ、よくわっかんねーよな。そういうのは」
「そ、そう、だね……」
豊前のあっけらかんとした言葉を聞いて、松井の胸に安堵の気持ちが広がっていく。それと同時に、性知識に疎い豊前に対しての悪戯心がむくむくと湧いてくる。
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DONER18.刀/剣/乱/舞ぶ.ぜ.ま.つ。酒盛りをしている時に、豊前は媚薬成分が入ったお酒を飲んでしまったようで。松井が様子を見に行くと豊前は苦しそうにしていた。部屋を出ていけと言う豊前に対して松井は――。豊前が媚薬を飲んでしまった「松井、すまねえ!」
部屋に来た和泉守兼定が両手を合わせていきなり謝るものだから、僕はつい首を傾げてしまった。
聞けば、昨日は新選組、三名槍、太郎次郎のメンバーで酒盛りをしていたらしい。そこへ遠征を終えた豊前と桑名が加わってすごいことになったらしい。騒ぎすぎて、へし切長谷部が怒っていたのはそのせいか。
実はその中に媚薬成分が入ったお酒が混じっていようで。万屋でジョークグッズと思い買ったのだが、遅効性のガチのものらしく……それを豊前が飲んでしまったと言うのが顛末だ。
「道理で、今朝は起きてこないわけだ」
「面白がって買ってしまった私たちも悪いのです。松井江、申し訳ありません」
太郎太刀が深々と頭を下げてきた。お酒の席なのだし、ハメを外したくなる気持ちは分からないでもない。
2388部屋に来た和泉守兼定が両手を合わせていきなり謝るものだから、僕はつい首を傾げてしまった。
聞けば、昨日は新選組、三名槍、太郎次郎のメンバーで酒盛りをしていたらしい。そこへ遠征を終えた豊前と桑名が加わってすごいことになったらしい。騒ぎすぎて、へし切長谷部が怒っていたのはそのせいか。
実はその中に媚薬成分が入ったお酒が混じっていようで。万屋でジョークグッズと思い買ったのだが、遅効性のガチのものらしく……それを豊前が飲んでしまったと言うのが顛末だ。
「道理で、今朝は起きてこないわけだ」
「面白がって買ってしまった私たちも悪いのです。松井江、申し訳ありません」
太郎太刀が深々と頭を下げてきた。お酒の席なのだし、ハメを外したくなる気持ちは分からないでもない。
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DONER18.刀剣乱舞ぶぜまつ。酒盛りをしている時に、豊前は媚薬成分が入ったお酒を飲んでしまったようで。松井が様子を見に行くと豊前は苦しそうにしていた。部屋を出ていけと言う豊前に対して松井は――。冷静と情熱の間「松井、すまねえ!」
部屋に来た和泉守兼定が両手を合わせていきなり謝るものだから、僕はつい首を傾げてしまった。
聞けば、昨日は新選組、三名槍、太郎次郎のメンバーで酒盛りをしていたらしい。そこへ遠征を終えた豊前と桑名が加わってすごいことになったらしい。騒ぎすぎて、へし切長谷部が怒っていたのはそのせいか。
実はその中に媚薬成分が入ったお酒が混じっていようで。万屋でジョークグッズと思い買ったのだが、遅効性のガチのものらしく……それを豊前が飲んでしまったと言うのが顛末だ。
「道理で、今朝は起きてこないわけだ」
「面白がって買ってしまった私たちも悪いのです。松井江、申し訳ありません」
太郎太刀が深々と頭を下げてきた。お酒の席なのだし、ハメを外したくなる気持ちは分からないでもない。
1912部屋に来た和泉守兼定が両手を合わせていきなり謝るものだから、僕はつい首を傾げてしまった。
聞けば、昨日は新選組、三名槍、太郎次郎のメンバーで酒盛りをしていたらしい。そこへ遠征を終えた豊前と桑名が加わってすごいことになったらしい。騒ぎすぎて、へし切長谷部が怒っていたのはそのせいか。
実はその中に媚薬成分が入ったお酒が混じっていようで。万屋でジョークグッズと思い買ったのだが、遅効性のガチのものらしく……それを豊前が飲んでしまったと言うのが顛末だ。
「道理で、今朝は起きてこないわけだ」
「面白がって買ってしまった私たちも悪いのです。松井江、申し訳ありません」
太郎太刀が深々と頭を下げてきた。お酒の席なのだし、ハメを外したくなる気持ちは分からないでもない。
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DONER18.刀剣乱舞ぶぜまつ。豊前が長期遠征に行ってしまい松井はひとり寂しく過ごしていた。ふと、箪笥から豊前のジャージを取り出してみると豊前の匂いがして懐かしくなり――。僕と豊前と豊前のジャージ「ふう」
「やあ松井。いま戻りかい?」
「ええ。今日は出陣だけだったので。ご飯を食べる前にお風呂をいただいても?」
「ああ、いっておいで。ほら、顔を上げて。君は笑顔が似合うのだから」
今日は君の好物だよと言う歌仙の言葉に、僕の心は踊った。泥やホコリで汚れた体を早く洗い流してスッキリしたい。――豊前とはまだ会えないのだし、ささっと済ませてしまおう。
「今日の昼餉は幸せだった……」
歌仙は神か、と思った(みな付喪神だから神には違いないのだが)
今日のメニューはカツカレーに唐揚げ、大根とツナのサラダ。美味しくてついおかわりまでしてしまった。最近顕現した仲間たちに小食と思われていたことに驚いた。何を隠そう僕は食べることが大好きだ。
2006「やあ松井。いま戻りかい?」
「ええ。今日は出陣だけだったので。ご飯を食べる前にお風呂をいただいても?」
「ああ、いっておいで。ほら、顔を上げて。君は笑顔が似合うのだから」
今日は君の好物だよと言う歌仙の言葉に、僕の心は踊った。泥やホコリで汚れた体を早く洗い流してスッキリしたい。――豊前とはまだ会えないのだし、ささっと済ませてしまおう。
「今日の昼餉は幸せだった……」
歌仙は神か、と思った(みな付喪神だから神には違いないのだが)
今日のメニューはカツカレーに唐揚げ、大根とツナのサラダ。美味しくてついおかわりまでしてしまった。最近顕現した仲間たちに小食と思われていたことに驚いた。何を隠そう僕は食べることが大好きだ。
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DONEりいだあに伝えたい想いがある松井くんの話です。勢いだけで書いた青春甘々イチャラブのぶぜまつで、諸々のネタバレはありません。
りいだあの彼氏力(かれしぢから)は盛っても盛りすぎるということはないなと思いました(作文)
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ストロベリー・スカッシュ! 急に自分の気持ちを伝えようと思い立って、松井江は豊前江の姿を探していた。今日は完全に非番の日だから本丸内を歩いていれば出会えるだろうが、それでも自分の中の想いがまだ鮮明に言葉にできるうちに、松井は豊前を見つけてしまいたかった。
しかし目星をつけていた厩舎にもその姿は見えなかったため、松井は次に庭へと向かう。その途中、松井は廊下の曲がり角でばったりと鶴丸国永に出くわした。
「おっと、」
松井は少しだけ目を丸くしたが、目礼だけしてその場を去ろうとした。しかし、
「なんだなんだ、豊前でも探してんのか?」
自分の目的をズバリ言い当てられ、松井は思わず鶴丸の方を振り向いてしまった。
「おっ、図星か」
「……何故、わかった?」
3548しかし目星をつけていた厩舎にもその姿は見えなかったため、松井は次に庭へと向かう。その途中、松井は廊下の曲がり角でばったりと鶴丸国永に出くわした。
「おっと、」
松井は少しだけ目を丸くしたが、目礼だけしてその場を去ろうとした。しかし、
「なんだなんだ、豊前でも探してんのか?」
自分の目的をズバリ言い当てられ、松井は思わず鶴丸の方を振り向いてしまった。
「おっ、図星か」
「……何故、わかった?」
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DONEパライソを見ての、松井と鶴丸の話。(CP的にはぶぜまつ)松井が月を見てひとりお茶会をしているとそこへ鶴丸国永が現れた。二人は月を見ながら、話をすることにした。強さとは、弱さとは。
Navigatoria「よう。隣いいかい?」
「鶴丸国永……どうぞ。僕でよければだけど」
「松井と話がしたかったんだよ」
まんまるい月が浮かぶ夜。部屋から外をのぞいてお茶をしていた松井の隣に、鶴丸はどっこいしょ……と言って腰を下ろした。鶴丸の腕の中にはこぼれそうなほどの茶菓子が乗っていた。あとで燭台切と歌仙に怒られないだろうか、と松井はすこし心配になる。
「……月がきれいだなあ」
「うん…ほんとに。僕らの存在なんて、ちっぽけだと言わんばかりなくらい」
「……荒療治なことをして済まなかったな」
「鶴丸国永、謝らないでいいよ。僕はあのとき、まだ未熟だったんだ。今なら、主の気持ちも貴方の考えも理解できる。鬼役大変だったんだろう?……三日月さんとは会えたのかい?」
2117「鶴丸国永……どうぞ。僕でよければだけど」
「松井と話がしたかったんだよ」
まんまるい月が浮かぶ夜。部屋から外をのぞいてお茶をしていた松井の隣に、鶴丸はどっこいしょ……と言って腰を下ろした。鶴丸の腕の中にはこぼれそうなほどの茶菓子が乗っていた。あとで燭台切と歌仙に怒られないだろうか、と松井はすこし心配になる。
「……月がきれいだなあ」
「うん…ほんとに。僕らの存在なんて、ちっぽけだと言わんばかりなくらい」
「……荒療治なことをして済まなかったな」
「鶴丸国永、謝らないでいいよ。僕はあのとき、まだ未熟だったんだ。今なら、主の気持ちも貴方の考えも理解できる。鬼役大変だったんだろう?……三日月さんとは会えたのかい?」
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DONEパライソを見てのぶぜまつ(登場するのは大倶利伽羅と豊前江です)山に来ていた大倶利伽羅は、豊前江とばったり遭遇する。一緒に秋の味覚を味わうことになった二人だが、大倶利伽羅は島原のことを聞いてみようと思い……
君のために謡う歌大倶利伽羅は秋の味覚を味わうために山に来ていた。さて、今日はなにを食べようか。握り飯も持ってきたから、七輪であぶって焼きおにぎりにするのもいい。準備をしていると、目の前に顔のいい男――豊前江が歩いてくるのが見えた。
「……豊前江」
「おお、大倶利伽羅さんよ。島原以外だな」
「そうだな」
「なにしてんだ?」
「お前も食べるか?秋の味覚祭りだ」
「お、いいねえ!さっき、下の川で魚釣ったからこれも食べようぜ!」
豊前江の肩には活きのいい魚がびちびちと跳ねている。男前は服が濡れても気にしないのだろうか。不思議な男だ。
豊前江は最初は大倶利伽羅を「くりさん」と呼んでいたのだが、恥ずかしいから「大倶利伽羅でいい」と伝えてある。
1215「……豊前江」
「おお、大倶利伽羅さんよ。島原以外だな」
「そうだな」
「なにしてんだ?」
「お前も食べるか?秋の味覚祭りだ」
「お、いいねえ!さっき、下の川で魚釣ったからこれも食べようぜ!」
豊前江の肩には活きのいい魚がびちびちと跳ねている。男前は服が濡れても気にしないのだろうか。不思議な男だ。
豊前江は最初は大倶利伽羅を「くりさん」と呼んでいたのだが、恥ずかしいから「大倶利伽羅でいい」と伝えてある。
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DONEパライソを見てのぶぜまつ。村正が海を見ていると、そこへ松井江がやってきた。彼はどうやら悩んでいるようで、村正に話を聞いてもらいたいようだった。Amensia風は季節を巡らせる…春を目覚めさせ、夏を呼び秋に染まり冬を連れてくる…回れよ回れ、風車…からからと、からからと…回れよ回れ…幾年月
村正は風車を持ちながら海を見つけていた。ざざ…ざざ…と波の凪いだ音が穏やかだ。
「村正さん、隣…いいですか?」
「おや、あなたは……」
村正が顔を上げると、隣に立っていたのは昨年顕現した松井江だった。表情は悲しいような、切ないような、ふたつが入り混じった表情をしている。
「どうぞ。一緒に海を見ましょうカ」
「はい。……その、風車は……」
「ああ、コレデスカ?これは、私が大好きだった人がくれたんです。くるくる回るのが、なんか人生みたいですよね」
「人生……」
「松井江、豊前江とケンカでもしましたか?」
1489村正は風車を持ちながら海を見つけていた。ざざ…ざざ…と波の凪いだ音が穏やかだ。
「村正さん、隣…いいですか?」
「おや、あなたは……」
村正が顔を上げると、隣に立っていたのは昨年顕現した松井江だった。表情は悲しいような、切ないような、ふたつが入り混じった表情をしている。
「どうぞ。一緒に海を見ましょうカ」
「はい。……その、風車は……」
「ああ、コレデスカ?これは、私が大好きだった人がくれたんです。くるくる回るのが、なんか人生みたいですよね」
「人生……」
「松井江、豊前江とケンカでもしましたか?」
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INFO3月の新刊に向けて。さわりだけ。刀剣乱舞のぶぜまつ。松井が竜人族の王で、豊前が人間界の騎士。松井は世界を救うために人間界に来ていた。自らの命と引き換えに世界を救うために。そこで騎士の豊前と出会った松井は―― lacrime dolci...Come salvare un drago tristeむかし、むかし。地上ではまだヒトと竜人族は共に暮らしていた。しかし、食糧が尽きたころからヒトは竜人族を襲いだした――食糧とするために。
事態を重く見た竜人族の長は陽界をヒトの住む世界、陰界を竜人が住む世界に分けることで戦を回避した。だが、数百年に一度この陽と陰のバランスが崩れることがあった。そのままにしておくと世界は破滅に向かう。そのため、陰界からは王が陽界に出向き、自らの命と引き換えに陽・陰界を救ってきた。
それが住む世界を別々にしたときの誓いだったからだ。
はい!3月の新刊はこれになります!!!
254事態を重く見た竜人族の長は陽界をヒトの住む世界、陰界を竜人が住む世界に分けることで戦を回避した。だが、数百年に一度この陽と陰のバランスが崩れることがあった。そのままにしておくと世界は破滅に向かう。そのため、陰界からは王が陽界に出向き、自らの命と引き換えに陽・陰界を救ってきた。
それが住む世界を別々にしたときの誓いだったからだ。
はい!3月の新刊はこれになります!!!
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SPUR ME刀剣乱舞。ぶぜまつ記憶をなくした豊前の話――ぜってえに忘れねえって約束したんだ。俺の守りたいモンは...。
朝の畑当番を終えて身支度を整えていると、遠征に行く予定の豊前が部屋に入ってきた。
「松うう」
「おはよう、豊前。どうしたの?もうすぐ遠征に出る時間だろう」
「今回はちと長えからさ、充電しに来た」
「充電って...」
そう言うなり、豊前は僕を背中から抱き締める。豊前の前髪が少しだけ首に触れてくすぐったい。いつもより強く抱き締められているからなのか、豊前の香りが強く香る。
今日の香りはいつも違う。何て言うか、リキュールとナッツを効かせたバニラような...... 甘さと香ばしさに少しの苦味を忍ばせた大人の男の香りがしてクラクラした。
「豊前、おまじないするから目を閉じてほしい」
6027朝の畑当番を終えて身支度を整えていると、遠征に行く予定の豊前が部屋に入ってきた。
「松うう」
「おはよう、豊前。どうしたの?もうすぐ遠征に出る時間だろう」
「今回はちと長えからさ、充電しに来た」
「充電って...」
そう言うなり、豊前は僕を背中から抱き締める。豊前の前髪が少しだけ首に触れてくすぐったい。いつもより強く抱き締められているからなのか、豊前の香りが強く香る。
今日の香りはいつも違う。何て言うか、リキュールとナッツを効かせたバニラような...... 甘さと香ばしさに少しの苦味を忍ばせた大人の男の香りがしてクラクラした。
「豊前、おまじないするから目を閉じてほしい」
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DONE刀剣乱舞のぶぜとまつ。豊前が破壊寸前の重傷から回復して、まつとイチャイチャする話です。オリオンをなぞって1か月間のリハビリを経て豊前は日常生活に戻ってきた。リハビリでは医療班も驚くほどの回復ぶりを見せて驚かせていたが、裏には豊前の血の滲むような努力があったことを僕は知っている。ほんとにすごいよ、君は。
僕はそれがもう嬉しくて嬉しくて、審神者であるナベリウス・カルエゴ卿に1週間の有給を申請した。状況を把握しているだけあって、すぐに許可をもらえた。それはもちろん、豊前との時間を過ごすため。半年間は短いようで長かった。
「泣くなって」
「泣いて、ない…」
豊前が笑っている。こうして目の前にいるのが奇跡のようだよ。
「だけどね。ちょっと手加減してほしい、のだ、けど…!?」
「なんで?」
「もう、ダメって言ってるじゃないかっ、っあ!」
1225僕はそれがもう嬉しくて嬉しくて、審神者であるナベリウス・カルエゴ卿に1週間の有給を申請した。状況を把握しているだけあって、すぐに許可をもらえた。それはもちろん、豊前との時間を過ごすため。半年間は短いようで長かった。
「泣くなって」
「泣いて、ない…」
豊前が笑っている。こうして目の前にいるのが奇跡のようだよ。
「だけどね。ちょっと手加減してほしい、のだ、けど…!?」
「なんで?」
「もう、ダメって言ってるじゃないかっ、っあ!」
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MAIKING刀剣乱舞ぶぜ✖️まつ
破壊寸前までいった豊前が回復して…
途中なのです。ここから先スケベシーンなのでがんばります豊前が破壊寸前の重傷を負ってから半年が経過した。一時は生死の境を彷徨ったり、怪我の熱で錯乱したりしたけれども、皆と医療班の手厚い看護のおかげもあってやっと回復したのだ。
1か月間のリハビリを経て豊前は日常生活に戻ってきた。リハビリでは医療班も驚くほどの回復ぶりを見せて驚かせていたが、裏には豊前の血の滲むような努力があったことを僕は知っている。ほんとにすごいよ、君は。
僕はそれがもう嬉しくて嬉しくて、審神者であるナベリウス・カルエゴ卿に1週間の有給を申請した。状況を把握しているだけあって、すぐに許可をもらえた。それはもちろん、豊前との時間を過ごすため。半年間は短いようで長かった。
「泣くなって」
「泣いて、ない…」
6681か月間のリハビリを経て豊前は日常生活に戻ってきた。リハビリでは医療班も驚くほどの回復ぶりを見せて驚かせていたが、裏には豊前の血の滲むような努力があったことを僕は知っている。ほんとにすごいよ、君は。
僕はそれがもう嬉しくて嬉しくて、審神者であるナベリウス・カルエゴ卿に1週間の有給を申請した。状況を把握しているだけあって、すぐに許可をもらえた。それはもちろん、豊前との時間を過ごすため。半年間は短いようで長かった。
「泣くなって」
「泣いて、ない…」
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DONE刀剣乱舞の豊前×松井ほぼ松井の独り言というか、独白です。
松井江の大事な大事な朝の時間僕こと、松井江には好きな時間がある。
それは、まだ寝ている豊前の顔を眺めること、薄っすらと生えた髭と、襟足に触れること。豊前が寝ているときにしかできない貴重な触れ合いのため、僕は豊前より早く起きようとするのだけど豊前がなかなか許してくれない。や、まあその行為を許してしまう僕も相当豊前に甘いと言えよう。
今日は久しぶりに豊前より早く目が覚めた。外では雨がさあさあと降っている。そうか、雨音で目が覚めたのか。僕は今日遠征の任務が午後から入っていたけれど、休みになるだろうか……ならないだろうな、なんせ隊長は長谷部だから。日光一文字さんだと、休みになるんだけどね。同じ刀派でも性格が違うから観察のしがいがあると思う。
1149それは、まだ寝ている豊前の顔を眺めること、薄っすらと生えた髭と、襟足に触れること。豊前が寝ているときにしかできない貴重な触れ合いのため、僕は豊前より早く起きようとするのだけど豊前がなかなか許してくれない。や、まあその行為を許してしまう僕も相当豊前に甘いと言えよう。
今日は久しぶりに豊前より早く目が覚めた。外では雨がさあさあと降っている。そうか、雨音で目が覚めたのか。僕は今日遠征の任務が午後から入っていたけれど、休みになるだろうか……ならないだろうな、なんせ隊長は長谷部だから。日光一文字さんだと、休みになるんだけどね。同じ刀派でも性格が違うから観察のしがいがあると思う。
Lope
DONE長義くんが重要監視対象のりいだあと馬当番で初めて対峙するも、りいだあは長義くんのことを既に警戒していて……という話です。長義くん一人称。https://poipiku.com/2950406/4646002.htmlの続きで、今回は松井くんが不在です。監視対象・江の者② 少しだけ丈を持て余している内番服を着て、俺は厩舎の前に立っていた。本来ならあまり気が進まない作業だが、今日はいつもと事情が違う。
この俺、本歌山姥切長義は「江の者たちの監視及び観察」という任務を政府から命じられている。中でも、本体が所在不明である豊前江は、重要監視対象として指定されている。
今日の馬当番で、俺はその豊前江と初めて対峙する。豊前江の情報だけなら松井が頼んでないのに山程教えてくれるのだが、やはり本人を直で観察しないと見えてこないこともあるだろう。
身体の奥から込み上げる緊張感。微かに胸が張り詰めるのを感じる。俺は意を決して、厩舎の中へと足を進めた。
厩舎内には、人影がひとつ。それは黒いシャツを着て、上着は腰のあたりに結んでいる。そして、襟足が刈り上げられている。俺は豊前江を上から下まで確かめるように見てから、さりげなく声をかけた。
2583この俺、本歌山姥切長義は「江の者たちの監視及び観察」という任務を政府から命じられている。中でも、本体が所在不明である豊前江は、重要監視対象として指定されている。
今日の馬当番で、俺はその豊前江と初めて対峙する。豊前江の情報だけなら松井が頼んでないのに山程教えてくれるのだが、やはり本人を直で観察しないと見えてこないこともあるだろう。
身体の奥から込み上げる緊張感。微かに胸が張り詰めるのを感じる。俺は意を決して、厩舎の中へと足を進めた。
厩舎内には、人影がひとつ。それは黒いシャツを着て、上着は腰のあたりに結んでいる。そして、襟足が刈り上げられている。俺は豊前江を上から下まで確かめるように見てから、さりげなく声をかけた。
Lope
DONEりいだあ不在のぶぜまつです。江の者(特にりいだあ)の監視・観察という任務を受けた長義くんがまずは松井くんにアプローチをかけて、りいだあがどのような性質なのかを聞きだそうとする話です。
↓感想フォームです。項目を選ぶだけで感想を送ることができます。
https://goo.gl/forms/R1YISsW68hwCQEdj2
監視対象・江の者「本当に助かったよ、ありがとう」
「フ、お役に立てて光栄だよ」
書類仕事を終えて、淹れたコーヒーを松井に提供する。仕事自体は別に手伝ってもらうほどの量ではなく、この俺、本歌山姥切長義本来の目的は松井江と接触することであった。
この本丸の刀剣男士として顕現する直前、俺は政府からある任務を命じられた。その任務とは江の者、特に本体が所在不明となっている豊前江の監視及び観察。江の者は歴史修正主義者からその存在を狙われやすく、とある本丸では記憶も名も失った『無銘』として時間遡行軍の手先となっていた江の刀剣男士も居たという。別の本丸でも、時間遡行軍の影響を受けて敵対したという江の刀剣男士の存在が報告されている。
2511「フ、お役に立てて光栄だよ」
書類仕事を終えて、淹れたコーヒーを松井に提供する。仕事自体は別に手伝ってもらうほどの量ではなく、この俺、本歌山姥切長義本来の目的は松井江と接触することであった。
この本丸の刀剣男士として顕現する直前、俺は政府からある任務を命じられた。その任務とは江の者、特に本体が所在不明となっている豊前江の監視及び観察。江の者は歴史修正主義者からその存在を狙われやすく、とある本丸では記憶も名も失った『無銘』として時間遡行軍の手先となっていた江の刀剣男士も居たという。別の本丸でも、時間遡行軍の影響を受けて敵対したという江の刀剣男士の存在が報告されている。
Lope
DONE松井くんに浪費を叱られてキュンときてしまったりいだあが、もっと叱られたいと思うあまり「まつが『きす』してくれたら止める」と口を滑らせて、それを受けた松井くんは……という話です。全年齢だけど微エロ。↓感想フォームです。項目を選ぶだけで気軽に感想を送れます。
https://goo.gl/forms/R1YISsW68hwCQEdj2
りいだあは叱られたい「これ、何?」
豊前の部屋を訪れていた松井が、棚の上にあるものを指差した。その指の先には、豊前が先日万屋から帰る途中で引いた当たりくじで貰ったものの、どう処理していいかわからないガラクタが無造作に置いてあった。
あっ、と声を出してから、豊前の目があからさまに泳ぐ。その仕草を見ただけで、松井はそのガラクタの出自を瞬時に理解した。
「……豊前、ちょっとそこに座ろうか」
切れ長の目に、鋭さが宿る。命じられるまま松井の前に正座する豊前。
いつもは穏やかな表情をきりりと引き締めて、松井は豊前の顔を真っ直ぐに見つめた。そして何か言おうとした瞬間、豊前の方が先に口を開く。
「そのー、あれだよ! なんつーか、ちょっとした運試し? 的な?」
2393豊前の部屋を訪れていた松井が、棚の上にあるものを指差した。その指の先には、豊前が先日万屋から帰る途中で引いた当たりくじで貰ったものの、どう処理していいかわからないガラクタが無造作に置いてあった。
あっ、と声を出してから、豊前の目があからさまに泳ぐ。その仕草を見ただけで、松井はそのガラクタの出自を瞬時に理解した。
「……豊前、ちょっとそこに座ろうか」
切れ長の目に、鋭さが宿る。命じられるまま松井の前に正座する豊前。
いつもは穏やかな表情をきりりと引き締めて、松井は豊前の顔を真っ直ぐに見つめた。そして何か言おうとした瞬間、豊前の方が先に口を開く。
「そのー、あれだよ! なんつーか、ちょっとした運試し? 的な?」