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DOODLE #mirmプラスazmと年下幼馴染🌸の話
めちゃくちゃ甘やかされてえな!!つって書いたものの、メフィとはまた違うほうに行きました。なんだろうね。
溶かされたのは、なに 休みの日の昼。ぼんやりとベッドから起き上がろうとしたとき、ス魔ホが鳴った。
『もしもしアザミくん!? 今日休み?』
「休みだが、来るな」
『今から行くね。愛してる』
「だから来るなと――切れた……」
ため息をついても無駄だ。昔からこっちの話をまったくなん聞かない年下の幼馴染だ。
どうして私はアレを好きになってしまったのだろう。アレの『愛してる』は、口先だけで、付き合ってすらいないのに。
寝直したい気持ちを抑え、起き上がる。身支度を終えて洗面所から廊下に出たところで呼び鈴が鳴った。
「こんにちは! お昼ごはん買ってきたよ!」
「はー、これだから。まあいい。上がれ」
「ありがとー」
ヤツは満面の笑みでズカズカと上がる。図々しいが、実家にいた頃からこうだし、たぶん死ぬまで変わらない。
1935『もしもしアザミくん!? 今日休み?』
「休みだが、来るな」
『今から行くね。愛してる』
「だから来るなと――切れた……」
ため息をついても無駄だ。昔からこっちの話をまったくなん聞かない年下の幼馴染だ。
どうして私はアレを好きになってしまったのだろう。アレの『愛してる』は、口先だけで、付き合ってすらいないのに。
寝直したい気持ちを抑え、起き上がる。身支度を終えて洗面所から廊下に出たところで呼び鈴が鳴った。
「こんにちは! お昼ごはん買ってきたよ!」
「はー、これだから。まあいい。上がれ」
「ありがとー」
ヤツは満面の笑みでズカズカと上がる。図々しいが、実家にいた頃からこうだし、たぶん死ぬまで変わらない。
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DOODLE #mirmプラスazm大佐と部下🌸が喧嘩→仲直りするまでの話です。
リクエスト、ありがとうございました!
次がないように、首輪のサイズを知りたい その日の仕事を終え、ス魔ホを見る。
……業後、魔インの通知が途絶えて一週間が経つ。
始まりは些細なことだったはずだ。
きっかけは、付き合って一年ほどになる彼女が研修生の教育係に任命されたことだった。
「アザミさんに教わったみたいに、私も頑張りますね」
「ああ」
念子の様にすり寄る彼女を撫で、送り出したのがひと月ほど前。
彼女は実技と座学の指導に熱心で、研修生からの評判も良かった。
魔関署に女悪魔は少ない。そのため、若いうちに教育係に選ばれたが、そのせいで研修生に頼られやすい。
――舐められやすいということだ。
研修後、教室に残り明日の準備をしていた彼女を迎えに行き、つい余計なことを言ってしまった。
2948……業後、魔インの通知が途絶えて一週間が経つ。
始まりは些細なことだったはずだ。
きっかけは、付き合って一年ほどになる彼女が研修生の教育係に任命されたことだった。
「アザミさんに教わったみたいに、私も頑張りますね」
「ああ」
念子の様にすり寄る彼女を撫で、送り出したのがひと月ほど前。
彼女は実技と座学の指導に熱心で、研修生からの評判も良かった。
魔関署に女悪魔は少ない。そのため、若いうちに教育係に選ばれたが、そのせいで研修生に頼られやすい。
――舐められやすいということだ。
研修後、教室に残り明日の準備をしていた彼女を迎えに行き、つい余計なことを言ってしまった。
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DOODLE #mirmプラスazm大佐とバレンタインの話。
前半azmさん出てこないです。
短気なのを部下が理解してたら嬉しいなって話。
後ろ手のチョコ「魔関にバレンタインとか、ねえんだよなあ」
「そうですねえ」
ぼやく先輩に相槌を打つ。
今日はバレンタインデーだ。皆のモノが浮かれている。けど、我々牙隊隊員一同はな〜んにも浮かれていない。何故か。
みんな大好き最強きゃわいいアクドル、くろむちゃんの魔苦針ドームバレンタインライブの警備に突っ込まれたからである。
私は准将である先輩と並んで関係者入り口に突っ立っていた。ドームの中からは盛大に盛り上がる声が響いている。
「でもよ、お前はダーリンにチョコレート渡すんだろ?」
「私のダーリン、そんな浮かれたイベントに付き合ってくれると思います?」
私のダーリン……牙隊大佐のアミィ・アザミはライブの警備に牙隊をという話が出た時点でハチャメチャに機嫌が悪かった。そもそもは警備の部署から悪魔を出す予定だったのが、ライブ宛てに爆破予告が届けられ、なにかあったときのためにと急遽割り振られたのである。
4310「そうですねえ」
ぼやく先輩に相槌を打つ。
今日はバレンタインデーだ。皆のモノが浮かれている。けど、我々牙隊隊員一同はな〜んにも浮かれていない。何故か。
みんな大好き最強きゃわいいアクドル、くろむちゃんの魔苦針ドームバレンタインライブの警備に突っ込まれたからである。
私は准将である先輩と並んで関係者入り口に突っ立っていた。ドームの中からは盛大に盛り上がる声が響いている。
「でもよ、お前はダーリンにチョコレート渡すんだろ?」
「私のダーリン、そんな浮かれたイベントに付き合ってくれると思います?」
私のダーリン……牙隊大佐のアミィ・アザミはライブの警備に牙隊をという話が出た時点でハチャメチャに機嫌が悪かった。そもそもは警備の部署から悪魔を出す予定だったのが、ライブ宛てに爆破予告が届けられ、なにかあったときのためにと急遽割り振られたのである。
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DOODLE #mirmプラスazmとkb隊新人🌸の話
新人をがっつり鍛えあげた結果、隊員として優秀になったけど自分に甘えなくなって、やり過ぎたなって思うazm大佐がいてもいいと思うわけよ。
研いで鍛えた私の牙 その日の任務が終わり牙隊の執務室にて各自が日報を書いたり明日の確認をしたりと比較的穏やかに過ごしている。
私……アミィ・アザミは執務室の奥の自席で日報の確認をしつつ、先程終えた任務の報告書を作成している。……している、のだが出口に一番近い席の新人の女悪魔が白い顔で日報を書いているのが視界に入り、気が散る。
ああ、またか。まだ彼女は凄惨な現場に慣れることが出来ずにいる。
そういう時は真っ白な顔で一番最後に日報を持ってくるからわかりやすい。今日もきっとそうなのだろう。
予想通り、隊員が全員退室し、私と彼女と二人きりになって十分程経ったタイミングで彼女は音も立てずに日報を抱えてやってくる。
いつもなら机越しに提出される日報が、今日は机を回って横から渡された。
1160私……アミィ・アザミは執務室の奥の自席で日報の確認をしつつ、先程終えた任務の報告書を作成している。……している、のだが出口に一番近い席の新人の女悪魔が白い顔で日報を書いているのが視界に入り、気が散る。
ああ、またか。まだ彼女は凄惨な現場に慣れることが出来ずにいる。
そういう時は真っ白な顔で一番最後に日報を持ってくるからわかりやすい。今日もきっとそうなのだろう。
予想通り、隊員が全員退室し、私と彼女と二人きりになって十分程経ったタイミングで彼女は音も立てずに日報を抱えてやってくる。
いつもなら机越しに提出される日報が、今日は机を回って横から渡された。
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DOODLE #mirmプラスazmとお酌とコンプラの話
部下がセクハラされて怒りつつも、その部下を恋人として扱うのってセクハラになるのではと悩むazmの話です。そういうことで悩んでほしい。
この悪魔をかわいいと言うのは魔関署の中で私だけなのは承知している 今夜は魔関署全体の新年会……という名の年末年始お疲れ様会である。
各部署から何人かずつ偉い悪魔と新人が駆りだされて、新人はまあ雑用係だ。お酌をしたり飲み物を追加したり食べ物を取り分けたり忙しい。
ナルニア様直属の牙隊新人である私も例に漏れず、数少ない女悪魔ということでお酌に回っていた。けど一通り酔っ払えば、あとはほとんどの方々は勝手に飲みだすので放っておけばいい。
放っておけないのは機嫌の悪さが溢れ出ている我が上官……アザミ大佐である。
「どしたんですか、そんなお怒りになって」
笑いながら隣に座ると、それはそれは低い声で、
「私は、貴様に娼婦のような真似をさせるために牙を砥いできたわけではない」
「ちょろっとお酌してきただけじゃないですか」
1748各部署から何人かずつ偉い悪魔と新人が駆りだされて、新人はまあ雑用係だ。お酌をしたり飲み物を追加したり食べ物を取り分けたり忙しい。
ナルニア様直属の牙隊新人である私も例に漏れず、数少ない女悪魔ということでお酌に回っていた。けど一通り酔っ払えば、あとはほとんどの方々は勝手に飲みだすので放っておけばいい。
放っておけないのは機嫌の悪さが溢れ出ている我が上官……アザミ大佐である。
「どしたんですか、そんなお怒りになって」
笑いながら隣に座ると、それはそれは低い声で、
「私は、貴様に娼婦のような真似をさせるために牙を砥いできたわけではない」
「ちょろっとお酌してきただけじゃないですか」
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DOODLE #mirmプラスazm、付き合ってるし、諸々バレている
鋼鉄の犬と隠し切れない猫の話 定時を一時間程過ぎた牙隊隊室。
日勤の隊員は帰寮済み、夜勤の隊員は各自任務に行ってしまったため、隊室に残っているのは引き継ぎと日報作成の終わらない新米私と、待たされているアザミ大佐のみである。
「書けました!」
「……及第点と言ったところだな。明日はもう少し手早く書き終えるように」
「イエッサ! ところでアザミ様、背中の爪痕もう大丈夫ですか? けっこうがっつり引っかいちゃってましたよね」
そう言うとアザミ大佐はめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
「あの後すぐに魔術で治療したから問題ない。ないが」
「へー、アザミ大佐ったら、新人ちゃんとがっつり爪痕残るようなコトしてるんすか? お盛んッスねえ」
「!?」
隊室の扉から顔を出していたのはフェンリル様で、アザミ大佐が椅子をひっくり返す勢いで立ち上がった。
972日勤の隊員は帰寮済み、夜勤の隊員は各自任務に行ってしまったため、隊室に残っているのは引き継ぎと日報作成の終わらない新米私と、待たされているアザミ大佐のみである。
「書けました!」
「……及第点と言ったところだな。明日はもう少し手早く書き終えるように」
「イエッサ! ところでアザミ様、背中の爪痕もう大丈夫ですか? けっこうがっつり引っかいちゃってましたよね」
そう言うとアザミ大佐はめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
「あの後すぐに魔術で治療したから問題ない。ないが」
「へー、アザミ大佐ったら、新人ちゃんとがっつり爪痕残るようなコトしてるんすか? お盛んッスねえ」
「!?」
隊室の扉から顔を出していたのはフェンリル様で、アザミ大佐が椅子をひっくり返す勢いで立ち上がった。
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DOODLEかわいいあのヒトには既にトゲが刺さっていた 魔関署に研修にやってきた俺は早々に打ちのめされていた。まず普通に訓練が厳しい。寮住まいで早朝から夜に布団に倒れるまで逃げ場もなければ愚痴を吐く余裕すらなく扱かれている。
もうヤダ。辞めたい。辞めて地元で畑とか耕したい。そんな泣き言を言いつつも俺が投げ出さずにいるのは何故か。
ハチャメチャに可愛くて優しい先輩がいるからである。ナルニア様直属部隊である牙隊に入署一年目から所属しているという優秀な女悪魔で、なのに偉そうにせず俺みたいな下っ端研修生にも優しく接してくれるすんごいヒトだ。おんなじ牙隊大佐のアミィ様とは正反対。アミィ様も凄いヒトだけどとにかく怖くて仕方ない。厳しい話し方も鋭い目付きも、なんもかんもが恐ろしいのだ。
1198もうヤダ。辞めたい。辞めて地元で畑とか耕したい。そんな泣き言を言いつつも俺が投げ出さずにいるのは何故か。
ハチャメチャに可愛くて優しい先輩がいるからである。ナルニア様直属部隊である牙隊に入署一年目から所属しているという優秀な女悪魔で、なのに偉そうにせず俺みたいな下っ端研修生にも優しく接してくれるすんごいヒトだ。おんなじ牙隊大佐のアミィ様とは正反対。アミィ様も凄いヒトだけどとにかく怖くて仕方ない。厳しい話し方も鋭い目付きも、なんもかんもが恐ろしいのだ。
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DOODLE刺に引っかかれる 魔関署本庁の爪隊執務室にて、私は半泣きで法学を教わっていた。正面の席ではキマリス大佐が苦笑している。
「君、戦闘能力は高いのに座学はからきしだね」
「返す言葉もございません」
「そこ、第3級犯罪魔の取り扱いについての記載が間違っている。身柄の確保権は少佐ではなく大尉から可能」
「あれえ」
「犯罪区分の正答率は上がってきたかな。たまに間違えるけど、問題をちゃんと読んで」
「はい」
「あと、こっちなんだけど……」
悪魔学校にいたときから座学は苦手だった。魔歴は論外として戦術学とかも苦手なので(というか授業中起きていられないので)、よく罠や搦手に引っかかっていたタイプだ。
室内にいる他の爪隊の先輩方や同期の研修生たちは日報を書いたり研修報告をしたりと、比較的穏やかな雰囲気に包まれている。穏やかでないのは私一人だけど、事件が少ない時の夕方はだいたいこうなので誰も気にしなくなった。
1136「君、戦闘能力は高いのに座学はからきしだね」
「返す言葉もございません」
「そこ、第3級犯罪魔の取り扱いについての記載が間違っている。身柄の確保権は少佐ではなく大尉から可能」
「あれえ」
「犯罪区分の正答率は上がってきたかな。たまに間違えるけど、問題をちゃんと読んで」
「はい」
「あと、こっちなんだけど……」
悪魔学校にいたときから座学は苦手だった。魔歴は論外として戦術学とかも苦手なので(というか授業中起きていられないので)、よく罠や搦手に引っかかっていたタイプだ。
室内にいる他の爪隊の先輩方や同期の研修生たちは日報を書いたり研修報告をしたりと、比較的穏やかな雰囲気に包まれている。穏やかでないのは私一人だけど、事件が少ない時の夕方はだいたいこうなので誰も気にしなくなった。
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DOODLE鋼鉄の悪魔と番犬鋼鉄の悪魔と番犬
「アザミ大佐、今から出るから留守は任せるっすよ」
「承知しました、フェンリル様」
背の高い白髪の悪魔が、私の横にいたアミィ様にひらひらと手を振った。アミィ様はかしこまりましたと頭を下げて、反対の隣にいたキマリス様も同じように腰を折るので私も真似をする。
「そだ、キリエライト大佐。アンリさんから頼まれてた件なんすけど」
フェンリルと呼ばれた悪魔がキマリス様と話し始める。私はアミィ様のコートを引いた。
「ねえ、アミィ様。このイケメンはどなたですか?」
「……こちらはフェンリル様。ナルニア様、アンリ様に次ぐ魔関署の3番手……ということになっているが」
「はじめまして、お嬢さん。アザミ大佐、この娘は? こんな娘牙隊にいたっけ?」
1170「アザミ大佐、今から出るから留守は任せるっすよ」
「承知しました、フェンリル様」
背の高い白髪の悪魔が、私の横にいたアミィ様にひらひらと手を振った。アミィ様はかしこまりましたと頭を下げて、反対の隣にいたキマリス様も同じように腰を折るので私も真似をする。
「そだ、キリエライト大佐。アンリさんから頼まれてた件なんすけど」
フェンリルと呼ばれた悪魔がキマリス様と話し始める。私はアミィ様のコートを引いた。
「ねえ、アミィ様。このイケメンはどなたですか?」
「……こちらはフェンリル様。ナルニア様、アンリ様に次ぐ魔関署の3番手……ということになっているが」
「はじめまして、お嬢さん。アザミ大佐、この娘は? こんな娘牙隊にいたっけ?」