M_0410ve
DOODLE屋上で少しずつ少しずつ進展するガスウィルが見たいので、妄想。時系列はふんわり『I Will』後。
そのうち支部にのせるかも。
屋上のガスウィル 最近ウィルが屋上の花に水やりをしてると、毎週同じ曜日、同じぐらいの時間帯にガストがやって来て、しばらくお喋りをして帰っていく。
お喋りといっても、ガストが一方的に自分の話をしているだけだ。昨日のパトロールであったこととか、今朝のノース部屋でのハプニングとか、新しいカフェの情報とか。
ウィルが「おまえ、暇なのか」と言えば、「ここは緑が綺麗だし癒されるんだよ」と返される。
「いつも綺麗にしてくれてありがとな。」
「別に、おまえのためじゃない。」
「はは、そりゃそうなんだけどさ。」
最初は『何なんだ?』と本気で不審に思っているけれど、いつの間にか、なんとなくその曜日が楽しみになってることに気づいていないウィル。
3564お喋りといっても、ガストが一方的に自分の話をしているだけだ。昨日のパトロールであったこととか、今朝のノース部屋でのハプニングとか、新しいカフェの情報とか。
ウィルが「おまえ、暇なのか」と言えば、「ここは緑が綺麗だし癒されるんだよ」と返される。
「いつも綺麗にしてくれてありがとな。」
「別に、おまえのためじゃない。」
「はは、そりゃそうなんだけどさ。」
最初は『何なんだ?』と本気で不審に思っているけれど、いつの間にか、なんとなくその曜日が楽しみになってることに気づいていないウィル。
だ眠(だみん)
DONEガスウィルwebオンリーで展示させていただいた漫画です🌪🌱付き合ってすぐくらいで、周りには付き合ってることを隠している(つもりの)ガスウィル。
ホリデーのガスウィル描きたいな〜って思ってた時に、グリーンアイは「嫉妬」の意味があると聞いてカッとなって描いた
アドラーだって嫉妬くらいするよな、付き合ってすぐくらいなら意識MAXだからするかもしれん
🌪🌱どっちも嫉妬して自己嫌悪しちゃうタイプ 5
だ眠(だみん)
DONEガスウィルwebオンリーで展示させていただいた漫画です🌪🌱付き合ってない両片想いのガスウィル。
ウィルは今までの態度が態度なだけにアドラーへの恋を自覚するとうじうじ悩みそうだけど、でもそれを行動で吹き飛ばしてくれるアドラーがいると最高だな…と…
アドラーも先に頭で考えて行動するタイプだろうけど、吹っ切れたり衝動で動いた時は結構大胆なことできると思う!頑張れアドラー!!
をありきたり何番煎じ 7
かわな
DONE付き合っているガスウィルがクリスマスケーキを食べる話。幼少ねつ造ありますサンタクロースのゆくえ少し遅くなったけど、クリスマスケーキを買ったんだ。一緒に食べようぜ。
そう言ってガストが持ってきたケーキをみたとき、不意に幼かったときのことを思い出した。赤と白で出来たサンタクロースの砂糖菓子が、雪のようにふわふわの生クリームの上にちょこんと座り、ウィルに優しくほほえんでいる。
「サンタさんだ。どうしたんだ、これ?」
ウィルが尋ねると、ガストはいたずらが成功した子どもみたいな顔でにっこりと笑った。
小さかったころ、毎年クリスマスパーティーをした。家は花屋を営んでいるからクリスマスはいつも忙しかったけれど、クリスマスとニューイヤーのあいだ、ほんの少しの時間ができる日があって、その日がスプラウト家のクリスマスだったのだ。街はあっというまにクリスマスの衣装を脱ぎ捨ててニューイヤーの装いに変わりつつあるけれど、スプラウト家のリビングにだけはまだクリスマスがとどまってくれている。クリスマスツリーとリース。妹二人と一緒に世話をした真っ赤なポインセチア。ウィルはいつもリビングに入ると一気にわくわくした。クリスマスというのは、そんな不思議な力を持っていると本当に思っていたのだ。
4383そう言ってガストが持ってきたケーキをみたとき、不意に幼かったときのことを思い出した。赤と白で出来たサンタクロースの砂糖菓子が、雪のようにふわふわの生クリームの上にちょこんと座り、ウィルに優しくほほえんでいる。
「サンタさんだ。どうしたんだ、これ?」
ウィルが尋ねると、ガストはいたずらが成功した子どもみたいな顔でにっこりと笑った。
小さかったころ、毎年クリスマスパーティーをした。家は花屋を営んでいるからクリスマスはいつも忙しかったけれど、クリスマスとニューイヤーのあいだ、ほんの少しの時間ができる日があって、その日がスプラウト家のクリスマスだったのだ。街はあっというまにクリスマスの衣装を脱ぎ捨ててニューイヤーの装いに変わりつつあるけれど、スプラウト家のリビングにだけはまだクリスマスがとどまってくれている。クリスマスツリーとリース。妹二人と一緒に世話をした真っ赤なポインセチア。ウィルはいつもリビングに入ると一気にわくわくした。クリスマスというのは、そんな不思議な力を持っていると本当に思っていたのだ。
かわな
DONE眠っているウィルくんと、昔話をするレンくんとガストくんの話。ピクシブに投稿したものです。ガスウィル王子様は自販機の音で目が覚めたたまたま入った談話室で、見慣れた後ろ姿を見つけた。そういえば、部屋にいなかったなと思いながら自販機まで歩いていくと、その斜め向かい側に明るい髪色が突っ伏していることに気が付いた。
おもわず立ち止まってしまい、じっと動かないつむじを見つめる。まばたきもせず、息をひそめること数秒。丸まった背中がゆっくりと動くと、自分でも驚いてしまうほど深いため息がでた。
「よう、レン。トレーニング終わりか?」
どうやら気づかれていたらしい。物音を立てずに振り返ったガストが、いつもどおりにこやかな顔に、似合わない小声で声をかけてきた。そのことに少々、ムッとした。して当然だと思うのに、自分が促す前に気遣われたことに自分の特権を横取りされたような気がしたのだ。
3579おもわず立ち止まってしまい、じっと動かないつむじを見つめる。まばたきもせず、息をひそめること数秒。丸まった背中がゆっくりと動くと、自分でも驚いてしまうほど深いため息がでた。
「よう、レン。トレーニング終わりか?」
どうやら気づかれていたらしい。物音を立てずに振り返ったガストが、いつもどおりにこやかな顔に、似合わない小声で声をかけてきた。そのことに少々、ムッとした。して当然だと思うのに、自分が促す前に気遣われたことに自分の特権を横取りされたような気がしたのだ。
かわな
DONE付き合っているガスウィル。事後匂わせあり格好いいのは、君が好きだからだよアドラーがおかしい。
ウィルがそう考えるようになって片手で収まり切れなくなったころ、さらにおかしいことをガストが言ったので、痛い腰をさすりながらベッドで寝がえりを打ったウィルはいそいそと霧吹きを持って下着姿で仁王立ちしている締まっているけど締まりきれていない背中に声をかけた。
「なあ、最近おかしくないか?」
「ん? なんのことだ?」
「なんのことって、それだよ、それ。どうして急に水やりをしたいなんて言い出したんだよ」
振り返ったガストは前髪を左腕で掻き上げながら、不思議そうに首を傾げた。まだベッドで丸まったままのウィルを見つめ、ヒーローごっこをしている子どもみたいに霧吹きを掲げてみせる。
「べつに構わないだろ。ちゃんと教えてくれたとおりにやるからさ」
3061ウィルがそう考えるようになって片手で収まり切れなくなったころ、さらにおかしいことをガストが言ったので、痛い腰をさすりながらベッドで寝がえりを打ったウィルはいそいそと霧吹きを持って下着姿で仁王立ちしている締まっているけど締まりきれていない背中に声をかけた。
「なあ、最近おかしくないか?」
「ん? なんのことだ?」
「なんのことって、それだよ、それ。どうして急に水やりをしたいなんて言い出したんだよ」
振り返ったガストは前髪を左腕で掻き上げながら、不思議そうに首を傾げた。まだベッドで丸まったままのウィルを見つめ、ヒーローごっこをしている子どもみたいに霧吹きを掲げてみせる。
「べつに構わないだろ。ちゃんと教えてくれたとおりにやるからさ」
かわな
MOURNINGガスウィルのこと人様に話せるほどまとまってないけど、吐き出さないとずっと同じことを考えちゃいそうなので現時点で思っているところ思ったままに書いた。基本的に適当。かなり主観が入っている【6/5追記イースター・ビズログ】ガストくん絆3話がすごい件についてガスウィルのどこが好きか言いたいので好き勝手に書いている。まとまりも論拠もかなぐり捨てて、ここに惹かれた!!!っていうのを殴り書きしているだけです。
※本編は読了。
※イベストは無人島、ニューイヤー、ロック、サーカスのみ読みました。
※出戻りのガウィ新参です。読めていない情報たくさんあります。
正直言うと、1部を読んだときはとくに好きともなにも思わず、どちらかといえば「どうしてこの二人のパトロール名は犬猿の仲なんだろう?」ぐらいに思っていた。というのも、ここ最近配信のあった本編、およびホムボ、リザルトは、ガストくんの仲良くしたいという気概がみえるし、ウィルくんもツンとはしているけど許せないだけで本当に嫌いじゃないんだろうなっていうのがやり取りで分かっていたから。
6049※本編は読了。
※イベストは無人島、ニューイヤー、ロック、サーカスのみ読みました。
※出戻りのガウィ新参です。読めていない情報たくさんあります。
正直言うと、1部を読んだときはとくに好きともなにも思わず、どちらかといえば「どうしてこの二人のパトロール名は犬猿の仲なんだろう?」ぐらいに思っていた。というのも、ここ最近配信のあった本編、およびホムボ、リザルトは、ガストくんの仲良くしたいという気概がみえるし、ウィルくんもツンとはしているけど許せないだけで本当に嫌いじゃないんだろうなっていうのがやり取りで分かっていたから。
かわな
DONEガスウィル。10章あと君は月に似ている両手じゃ足りないぐらいのパトロールをして、もしかしたら一気に仲良くなれるかも~なんて甘い算段はことごとく外れたけれど、それでも無意味なことなんてないんだなと思えるぐらいの成果みたいなものは感じる。たとえば話しかければ一度こちらに視線を寄越すことだとか、お互いの得意分野をきちんと見極めて対処にあたるだとか。嫌われている、といったら心にくるけど、好意という下駄をはいてないぶん実力をきちんと認められていてパトロールは思った以上にうまくいっている。目に見えて仲良くはできていないけど、ヒーローとしてはけっこう好かれているかも、なんて。思ってもいいのだろうか。
「アドラー。集中しろよ、まだパトロール中なんだ」
4694「アドラー。集中しろよ、まだパトロール中なんだ」
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CAN’T MAKEガスウィル未満 2人が好きすぎて自分で供給しようとしたけど、文字書くの数年ぶりで書けなくて途中です。難しい。耳触りのいいその声が、好きだと思った。
テレビに映った同じルーキーのインタビューを見て、素直にそう感じた。
柔和で優しく、抱きしめられているような包容力のあるその声は、耳にすんなりと受け入れられた。
声の主はウィル・スプラウトである。
日頃から関わる機会があるにも関わらず、ウィルの声をテレビで聞いて好きだと感じたのには理由がある。
なぜなら俺はウィルから嫌われているからである。嫌いである俺には絶対に向けられない優しい声_______________________
なぜ嫌われているのかと言うと、ウィルの幼なじみであるアキラを不良の道に誘い、危険な目に遭わせた張本人である、とウィルに思われているからだ。実際アキラを誘ったのは事実であるため、ウィルが俺を嫌っているのも無理はないな、と感じている。
466テレビに映った同じルーキーのインタビューを見て、素直にそう感じた。
柔和で優しく、抱きしめられているような包容力のあるその声は、耳にすんなりと受け入れられた。
声の主はウィル・スプラウトである。
日頃から関わる機会があるにも関わらず、ウィルの声をテレビで聞いて好きだと感じたのには理由がある。
なぜなら俺はウィルから嫌われているからである。嫌いである俺には絶対に向けられない優しい声_______________________
なぜ嫌われているのかと言うと、ウィルの幼なじみであるアキラを不良の道に誘い、危険な目に遭わせた張本人である、とウィルに思われているからだ。実際アキラを誘ったのは事実であるため、ウィルが俺を嫌っているのも無理はないな、と感じている。
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DONE酔っ払う🌪🌱グラスの中で氷がカランと鳴った。
スポットライトが照らすバーカウンターは飴色に磨き上げられ、仄暗い店内では周りの客はシルエットになり、かろうじて自分の周りだけ仄かに見える。
窓の外には淡い月と星が輝く夜空と、眼下に広がるニューミリオンの夜景。その光を彩るように静かなピアノの音色がゆったりと流れていた。
「うわ〜これ美味しい」
そんな大人な雰囲気には似つかわしくない無邪気な声の主を、ガストは困惑の表情で眺めた。
カウンター席の隣に座ったウィルは、カラフルなカクテルの注がれたグラスを手にして嬉しそうにニコニコとしている。
「おいおい、それ何杯目だ?流石に飲み過ぎだろ」
「俺はもう子供じゃないんだから、何杯飲んだっていいだろ。えーと次は何にしようかな?」
4076スポットライトが照らすバーカウンターは飴色に磨き上げられ、仄暗い店内では周りの客はシルエットになり、かろうじて自分の周りだけ仄かに見える。
窓の外には淡い月と星が輝く夜空と、眼下に広がるニューミリオンの夜景。その光を彩るように静かなピアノの音色がゆったりと流れていた。
「うわ〜これ美味しい」
そんな大人な雰囲気には似つかわしくない無邪気な声の主を、ガストは困惑の表情で眺めた。
カウンター席の隣に座ったウィルは、カラフルなカクテルの注がれたグラスを手にして嬉しそうにニコニコとしている。
「おいおい、それ何杯目だ?流石に飲み過ぎだろ」
「俺はもう子供じゃないんだから、何杯飲んだっていいだろ。えーと次は何にしようかな?」
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DOODLEネタバレ:アドラーが選んだのはラッシュガードガスウィル、ウィル女体化(おまけでフェイスも女体化)
俺は今、人生最大の難問を出されているのかもしれない。
「ねえ、アドラーはどっちが好み?」
長い髪を緩い三つ編みで一つにまとめ、ふわふわとした可愛らしい洋服で身を包んでいる恋人は、これまた可愛らしい声でこちらに一つ問いかける。それを直視できず、指の隙間から覗き見るという情けない姿でどうにか応対する。
彼女の手に握られているのは、二着の水着だ。片方は今着ている服に雰囲気がよく似ている。きっとウィルのこのみなのだろう、ふわりとした透け感のある素材をあしらったワンピースタイプ。もう片方はデザインは可愛いいのだが、出るとこは出るビキニタイプ。大変悩ましい。
本音としてはビキニ。しかしこれは水着
。ということはだ、これを着た姿を人前に晒すということである。それは由々しき事態だ。ウィルの豊満な肢体が不特定多数の野郎共に見られるなどあってはならない。となるとワンピースか。
946「ねえ、アドラーはどっちが好み?」
長い髪を緩い三つ編みで一つにまとめ、ふわふわとした可愛らしい洋服で身を包んでいる恋人は、これまた可愛らしい声でこちらに一つ問いかける。それを直視できず、指の隙間から覗き見るという情けない姿でどうにか応対する。
彼女の手に握られているのは、二着の水着だ。片方は今着ている服に雰囲気がよく似ている。きっとウィルのこのみなのだろう、ふわりとした透け感のある素材をあしらったワンピースタイプ。もう片方はデザインは可愛いいのだが、出るとこは出るビキニタイプ。大変悩ましい。
本音としてはビキニ。しかしこれは水着
。ということはだ、これを着た姿を人前に晒すということである。それは由々しき事態だ。ウィルの豊満な肢体が不特定多数の野郎共に見られるなどあってはならない。となるとワンピースか。
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MEMO※ガスウィル※吸血鬼×囚人のパロ
【ウィル (10)】
・生まれつき植物を生やすことのできる不思議な力を持つ。生命を作り出すことは神への冒涜として村の上層部の人から忌み嫌われていた。
・ある日1人でいたところ、上層部の人に誘拐されて監禁。吸血鬼の生贄として森の中の屋敷に送り出されてしまう。
・ガストと会った時はパニックになったが、血を飲むことがないと知り、一先ず警戒を解く。それからはガストの家に使用人扱いで身を置いている。家事は一通りできるが、料理は壊滅的。
【ガスト (200歳くらい)】
・森の奥の屋敷に住まう吸血鬼。実はかなり名家の出なのだが、跡を継ぐのが嫌で家出中。両親に居場所を悟られないようひっそりとした生活を送っている。
・風を操る力を持つ。本来吸血鬼は飛ぶことができず、風の力を操って空を飛んでいるように見せかけているだけ。刃にして攻撃することもできる。
975・生まれつき植物を生やすことのできる不思議な力を持つ。生命を作り出すことは神への冒涜として村の上層部の人から忌み嫌われていた。
・ある日1人でいたところ、上層部の人に誘拐されて監禁。吸血鬼の生贄として森の中の屋敷に送り出されてしまう。
・ガストと会った時はパニックになったが、血を飲むことがないと知り、一先ず警戒を解く。それからはガストの家に使用人扱いで身を置いている。家事は一通りできるが、料理は壊滅的。
【ガスト (200歳くらい)】
・森の奥の屋敷に住まう吸血鬼。実はかなり名家の出なのだが、跡を継ぐのが嫌で家出中。両親に居場所を悟られないようひっそりとした生活を送っている。
・風を操る力を持つ。本来吸血鬼は飛ぶことができず、風の力を操って空を飛んでいるように見せかけているだけ。刃にして攻撃することもできる。
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DONEちょっと遅れた🌪さんお誕生日会土曜日のレッドサウスストリートの繁華街。
週末の開放感に満ちた人波を、ガストは縫うように進みながら腕時計を確認した。
時刻は午後5時45分。待ち合わせの時刻にはまだ余裕がある。
でも真面目なウィルの事だ、約束の時間より5分前には到着してるだろう。
空はゆっくりと茜色に染まり始めている。アスファルトに伸びた長い影を引いて、ガストは足早に人混みを抜けた。照りつける夏の太陽が地平線近づいても、長い髪を揺らす風は熱を帯びて、頸にじわりと汗が流れた。オレンジ色の夕日を写したショーウィンドウの前で一息つき、ポケットからスマホを取り出す。
待ち合わせ。数時間前に送られてきたメールに書かれた文字を、噛み締めるように確認する。
3280週末の開放感に満ちた人波を、ガストは縫うように進みながら腕時計を確認した。
時刻は午後5時45分。待ち合わせの時刻にはまだ余裕がある。
でも真面目なウィルの事だ、約束の時間より5分前には到着してるだろう。
空はゆっくりと茜色に染まり始めている。アスファルトに伸びた長い影を引いて、ガストは足早に人混みを抜けた。照りつける夏の太陽が地平線近づいても、長い髪を揺らす風は熱を帯びて、頸にじわりと汗が流れた。オレンジ色の夕日を写したショーウィンドウの前で一息つき、ポケットからスマホを取り出す。
待ち合わせ。数時間前に送られてきたメールに書かれた文字を、噛み締めるように確認する。
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DONEガスウィル別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト「別れてくれ」
たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699
hinoki_a3_tdr
DOODLEガスウィルウィル女体化
ガストを女性下着売場に放り込みたかったなどと供じゅ(ry ピンクや水色のふわふわとしたものから、赤や黒のきわどいデザイン、どこを見てもテイストの違う下着が並んでいるだけで逃げ場がない。自身の存在が明らかに場違いであることを肌で感じながら、ガストは足元を見つめることしか出来なかった。
「なあ、アドラー。その、ちょっと行きたいところがあって……」
もじもじと指をいじり、恥ずかしげに問いかける恋人に、一も二もなく頷いた。ウィルの頼み事だから、てっきりカップル限定スイーツのあるカフェだとか、購入制限のあるケーキ屋だとかそういうものだと思ったのだ。
「……えっと、ここ?」
「うん……」
ウィルに連れられてやって来たのは、いかにも女の子のための店、といった外観の店だった。それもそのはず、ディスプレイに飾られているのは表に出していいのかと心配になるほど小さな布を身にまとったマネキンたち。そう、女性下着店だ。
ガストは目を疑ったし、耳も疑った。今、「うん」って聞こえたけど実は「違う」の間違いだったんじゃないか? うん、きっとそうだ。
「行こ」
「お、おう」
そうだよな、そんな訳ないよな。
動かない俺の袖口を軽く掴んで、ウィルは店内へと足を進め 1106
hinoki_a3_tdr
DOODLEガスウィルポメガバース「キャンキャンッ!キャウンッ!!」「わ〜待て待て!!踏む!踏むから!!」
穏やかな昼下がり。丸々としたフォルムの毛玉が床を転がる。それは一直線にとある人物を目指していた。とある人物、ガストは足にまとわりつく毛玉を踏まないよう、慎重に足をずらしている。それ見守るのは赤と青の弟分だ。
「またか?」
「まただ」
「いい加減学習しないものか」
「まあ、性格的に厳しいんじゃね?」
普段の噛み合わなさはどこへやら。穏やかに言葉を交わすのには、それなりの事情があった。それは動く毛玉、ポメラニアン化した彼らの幼なじみに起因する。
50年ほど前、この地にサブスタンスというものが現れた。高エネルギー体のそれは今では生活に欠かせないものとなっているが、厄介なことに利益だけをもたらすものでは無かった。それは、彼らヒーローが日夜活動していることからも明らかだ。
サブスタンスは意志を持ち、超常現象や自然現象を起こす。それを利用したのがヒーロー能力だ。サブスタンスを投与することで人はその力を使うことが出来る。目には目を、歯には歯を、サブスタンスにはサブスタンスを、と言ったところか。だが、サブスタンスの影響 2814