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    #桐智

    @nyam04151210

    DONE【桐智】桐島が智将を落とす話【2025桐島誕】

    ⚠️桐智⚠️
    桐島の誕生日の話。
    エッチなしです。
    【桐智】桐島が智将を落とす話【2025桐島誕】「あの、桐島さん」
    「なに〜?圭クン♡」
    「……あ、の、これ。」

    桐島の一人暮らしのマンションの一室。2人でディナーを終えて、ソファでくつろいでいる最中、圭は席を立ったかと思うと小さな包みを持って、桐島の元へ戻って来た。

    今日は、桐島秋斗の誕生日だった。「今日は一緒に過ごそう」と誘われた圭は、彼の家にお邪魔し、ぼんやりTVを見たりして過ごし、2人で作った夕食を食べ終えた。食後に誕生日を祝うケーキは登場しなかった。

    圭は、今日が桐島の誕生日だと知らなかった訳ではない。もちろんチームメイトの基本データとして頭には入っていたが、「今日、桐島さんの誕生日ですね」と、あえて口に出せずにいた。そんなところに、桐島から一緒に過ごしてくれと誘われたのだ。桐島も、「自分の誕生日だから」とは言わなかった。二人はバッテリーでチームメイトで、でもただのチームメイトでは収まらないような、お互い好ましい空気は感じているような……そんな微妙な関係だった。圭は、何かと理由を付けられては桐島の家に連れ込まれていた。それくらいには、二人は親しい間柄なのだ。
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    chrosite_10

    DOODLE桐智。
    大学生で同棲設定。ふんわり設定。
    大阪弁はふんわり。単語が下品です。
    キスの仕方なんて知らない「要クン。一年経ったし、そろそろ白状してもらうで」
     圭と秋斗が二人で暮らすアパートのダイニングキッチン。そのダイニングテーブルで圭と向かい合い、秋斗はにこやかに笑いかけた。
     テーブルには酒を注いだグラスが二つある。グラスを満たしているのは以前知り合いから譲り受けて飲んだところ、圭の反応がよかった桃の果実酒だ。今日のためにわざわざ通販で取り寄せたその酒は、圭が白状しやすいようにとの秋斗なりの気遣いと、尋問するのは多少心が痛むのでその詫びを兼ねたもの。
     とろりとしたクリーム色の酒をグラスに注いだときの圭の目は、少しばかり喜色を帯びていたが、秋斗の言葉で一気に真顔に戻った。口が引き攣らないように努力している様子さえある。圭と大学野球部で共に過ごすようになってから早三年。二人きりのときはこうして表情が表に出るようになった。圭の思考は表情に出ていなくても概ね分かるが、出ている方が秋斗の好みだ。秋斗以外は圭のこんな感情を知らないという軽い優越感が理由の一つ。あともう一つは、本人が秋斗の前だけ表情筋の動きが違うことを理解していないのがオモロ……ではなく、可愛いからだ。
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