sekiya_kikaku
DONE「サテヨモハロウィン前夜祭」に最終日すべりこみです。クラとナギが退治人新人(ヘルプ)だったり何だり。
後でR18編もあげます、ちょっと全体的に優しくない。横暴め。 8824
dps94kakuriyo
DONE『ロマンス』10/21開催のサテヨモwebオンリー「喫茶店でよもやま話を」展示作品その④。11月発行の新刊に収録予定です(加筆修正再録)サンプルとしてご覧ください( ✌︎'ω')✌︎ 6
dps94kakuriyo
DONE『鶴見川にて』10/21開催のサテヨモwebオンリー「喫茶店でよもやま話を」展示作品その①。11月発行の新刊に収録予定(新作)です。サンプルとしてご覧ください( ✌︎'ω')✌︎ 9
sekiya_kikaku
DONE「秋の旅の先の君へ -釜揚げのおうどん-」サテヨモWebオンリー「喫茶店でよもやま話を」の展示作品。
今冬発刊予定の『健啖家とブラックホール いただきます!』に掲載予定です。 15
sekiya_kikaku
DONE「レーズンバターサンドは転換点?」サテヨモWebオンリー「喫茶店でよもやま話を」の展示作品。
今冬発刊予定の『健啖家とブラックホール いただきます!』に掲載予定です。 8
amasi_
MEMO過労で入院したヨモと、見舞いに来たサテ君サテ君が、ヨモを好きだと言い、ヨモはそれに応えていない時空
セリフを箇条書きしただけのもの
大天才の期限「もっと自分を大事にして下さい」
「安心しろ、皆何か勘違いしているようだが、俺様の身体は案外強い」
「そ…そんな事は…無いと思いますけど」
「食事を、サプリやプロテインと点滴で補い、睡眠をギリギリまで削って、20年近く生きている。健康診断の結果も、存外悪くないぞ。この生き方をして、まだ死んでいない。強靭だろう?」
「……もっと、普通に生きた方が、ずっと元気だった筈じゃないですか…」
「ふん、君も愚物度が低いからな、説明しておいてやろう。俺様には目的が有る。その目的を達成するのは、大変な事だ。その為に、俺様は寝食を削っている」
「削らず、時間をかけて研究すれば良いじゃ無いですか」
「うん、俺様の時間が無限なら、そうする。ところで君、1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる、というエジソンの言葉を知っているか?」
1033「安心しろ、皆何か勘違いしているようだが、俺様の身体は案外強い」
「そ…そんな事は…無いと思いますけど」
「食事を、サプリやプロテインと点滴で補い、睡眠をギリギリまで削って、20年近く生きている。健康診断の結果も、存外悪くないぞ。この生き方をして、まだ死んでいない。強靭だろう?」
「……もっと、普通に生きた方が、ずっと元気だった筈じゃないですか…」
「ふん、君も愚物度が低いからな、説明しておいてやろう。俺様には目的が有る。その目的を達成するのは、大変な事だ。その為に、俺様は寝食を削っている」
「削らず、時間をかけて研究すれば良いじゃ無いですか」
「うん、俺様の時間が無限なら、そうする。ところで君、1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる、というエジソンの言葉を知っているか?」
amasi_
DOODLEプライドエベレストサイコおじさんが、どうキスをねだるか問題が勃発してたのでうちバースヨモにもねだって貰ったんだけど
うちのサイコは可愛気が1ミリも無くて可愛く無かった
可愛くあれよ
あと、サテ君もガラが悪い
皆ガラが悪い…何故なのか… 2
dps94kakuriyo
TRAINING愛する人は近くて遠く、私は時に強欲になるのです6月13日 自分の誕生日を指折り数えて、とうとう当日を迎えた。
俺にとって誕生日は「美味しいものを沢山食べられる日」で、ガキの頃からクリスマスや正月と並んでビッグイベントだった。
お袋とコバルが作ってくれたカレーとケーキは最高だ。いつもの倍の量を家族みんなで食べて、無くなったら「ごちそうさまでした!」と手を合わせる。満たされて笑顔になる。
それから、シャワーを浴びて着替えてギルドに向かう。
誕生日に仕事があるのも悪く無い。ロナルド達が祝ってくれるからだ。プレゼントはガチめのものだったり笑いをとるものだったりするけど、マリアがくれたニホンオッサンアシダチョウは最近で一番デカかった。
「今年は腕の人の『腕』に見立てたアイシングクッキーを作ってみたんだ。口に合うといいがね」
1607俺にとって誕生日は「美味しいものを沢山食べられる日」で、ガキの頃からクリスマスや正月と並んでビッグイベントだった。
お袋とコバルが作ってくれたカレーとケーキは最高だ。いつもの倍の量を家族みんなで食べて、無くなったら「ごちそうさまでした!」と手を合わせる。満たされて笑顔になる。
それから、シャワーを浴びて着替えてギルドに向かう。
誕生日に仕事があるのも悪く無い。ロナルド達が祝ってくれるからだ。プレゼントはガチめのものだったり笑いをとるものだったりするけど、マリアがくれたニホンオッサンアシダチョウは最近で一番デカかった。
「今年は腕の人の『腕』に見立てたアイシングクッキーを作ってみたんだ。口に合うといいがね」
dps94kakuriyo
ArtSummary2022Twitter9/23に投稿したサテヨモ悪夢のあとに 酷い悪夢だった。
もっとも忌諱する記憶。それがねじ曲がり、虚構が混ざり合い、あたかも真実のように展開される。B級どころかC級以下の胸糞悪い映画だ。
強制的に離脱したのに、目覚めた時には完全に脳がエラーを起こしていた。頭にいつまでもこびりついて離れない。一言で云って最悪の気分だ。
ふと、隣の彼が起きていることに気付いた。
「……どうした」
「……いえ、俺も目が覚めて」
譫言でも漏らしていたのだろうか? なら申し訳ないことをしたかも知れない。いっそ忘却してほしいものだが。
「眠れそうですか?」
「わからん」
「じゃあ……散歩に行きますか?」
空は白んで居た。
昔ならコロを連れて散歩に出ていた時間だ。のそりと身を起こせば、背中に手が添えられた。昨日は普通に寝ただけだから、体は特に痛くは無いんだが。ただ、掌の温度が心地良かった。
430もっとも忌諱する記憶。それがねじ曲がり、虚構が混ざり合い、あたかも真実のように展開される。B級どころかC級以下の胸糞悪い映画だ。
強制的に離脱したのに、目覚めた時には完全に脳がエラーを起こしていた。頭にいつまでもこびりついて離れない。一言で云って最悪の気分だ。
ふと、隣の彼が起きていることに気付いた。
「……どうした」
「……いえ、俺も目が覚めて」
譫言でも漏らしていたのだろうか? なら申し訳ないことをしたかも知れない。いっそ忘却してほしいものだが。
「眠れそうですか?」
「わからん」
「じゃあ……散歩に行きますか?」
空は白んで居た。
昔ならコロを連れて散歩に出ていた時間だ。のそりと身を起こせば、背中に手が添えられた。昨日は普通に寝ただけだから、体は特に痛くは無いんだが。ただ、掌の温度が心地良かった。
dps94kakuriyo
TRAININGサテヨモ。実は道端で◯んでる犬を見て凹んでるヨモ。塵から復活させるより、純然な死からの復活の方が難しいって言う。通り雨『今どこに居る』
唐突なメッセージはいつものことだったけれど、どうにも気になって数分遅れの返信を打った。
『ギルドに居ます』
数分後、またメッセージが来る。
『来い』
何となく違和感がある。根拠は無いけど、俺の勘はこういう時何故かよく当たるんだ。
「おや、雨が降ってきたねぇ」
「マジかよ。傘持ってきてねぇぞ」
時間的にも、今夜はこの辺りで撤収になりそうだ。
『仕事終わりそうなんで、今から行きます』
そう返信してから、ロナルドに傘を貸してギルドを出た。だってドラさんがスナッて雨に流れたら大変だし。
通話を押したけど出てもらえない。自然と早歩きになって、気がつけば歩道を走っていた。雨が強くなってきたけどそんなのどうでもいい。早く行かないと。
1811唐突なメッセージはいつものことだったけれど、どうにも気になって数分遅れの返信を打った。
『ギルドに居ます』
数分後、またメッセージが来る。
『来い』
何となく違和感がある。根拠は無いけど、俺の勘はこういう時何故かよく当たるんだ。
「おや、雨が降ってきたねぇ」
「マジかよ。傘持ってきてねぇぞ」
時間的にも、今夜はこの辺りで撤収になりそうだ。
『仕事終わりそうなんで、今から行きます』
そう返信してから、ロナルドに傘を貸してギルドを出た。だってドラさんがスナッて雨に流れたら大変だし。
通話を押したけど出てもらえない。自然と早歩きになって、気がつけば歩道を走っていた。雨が強くなってきたけどそんなのどうでもいい。早く行かないと。
dps94kakuriyo
TRAININGヨモの自宅で謎の思いつきプレイをする2人。ただのイチャイチャです。サテヨモはお互い耳が弱い。はっきりわかんだね。そこに耳があるので・2「俺様はもう寝る」
「あ、はい! おやすみなさい」
随分と物分かりのいい返答に、自分で言っておきながら二の句が継げなかった。彼が非番で、こちらもそれに合わせ……いや、カズラ君がうるさいから取った休みだ。つまり今日は彼にとって『何もしない日』というわけだな。
「えっ、ヨモツザカさん……?」
腕立て伏せ中の彼の背中にうつ伏せで張り付いた。うむ、硬い。揺れる。寝心地が最悪。
「わわっ、あ、危ないですからっ!」
「君なら軽いものだろう」
普通に動けてるじゃないか、全く。
「……うう、あの、…………くなるんで」
「は? 聞こえん」
「したくなるんで!!」
「いいぞ」
動きがピタリと止まった。微動だにしない代わりに筋トレで上がっていた心拍数が更に急上昇している。分かりやす過ぎて何となく楽しくなってきた。
2309「あ、はい! おやすみなさい」
随分と物分かりのいい返答に、自分で言っておきながら二の句が継げなかった。彼が非番で、こちらもそれに合わせ……いや、カズラ君がうるさいから取った休みだ。つまり今日は彼にとって『何もしない日』というわけだな。
「えっ、ヨモツザカさん……?」
腕立て伏せ中の彼の背中にうつ伏せで張り付いた。うむ、硬い。揺れる。寝心地が最悪。
「わわっ、あ、危ないですからっ!」
「君なら軽いものだろう」
普通に動けてるじゃないか、全く。
「……うう、あの、…………くなるんで」
「は? 聞こえん」
「したくなるんで!!」
「いいぞ」
動きがピタリと止まった。微動だにしない代わりに筋トレで上がっていた心拍数が更に急上昇している。分かりやす過ぎて何となく楽しくなってきた。
dps94kakuriyo
TRAINING「大人のねるねるねるね」を一緒に食べる大人達大人の「これはアレか、練るやつか」
俺が買ってきたものを指差しながら、ヨモツザカさんは「最近話題のやつだな」と、意外に興味深そうな反応をした。
『大人のねるねるねるね』——子供の知育菓子が大人向けで発売されるのは最近よくあるけど、これは『ねるねるねるね』にワインのアロマを足したやつらしい。ワインのアロマってなんだろう?
「そうなんですよ。コンビニ行ったら売ってたもんで、面白そうだなって。でも、ヨモツザカさんご存知だったんですね」
ああ、まぁな。と、彼が曖昧な返事をする。
「ワインのアロマ?」
「あ、それやっぱり謎ですよね。なんかトッピングすればスパークリングワインみたいになるらしいですよ。折角だし、俺作ります!」
2235俺が買ってきたものを指差しながら、ヨモツザカさんは「最近話題のやつだな」と、意外に興味深そうな反応をした。
『大人のねるねるねるね』——子供の知育菓子が大人向けで発売されるのは最近よくあるけど、これは『ねるねるねるね』にワインのアロマを足したやつらしい。ワインのアロマってなんだろう?
「そうなんですよ。コンビニ行ったら売ってたもんで、面白そうだなって。でも、ヨモツザカさんご存知だったんですね」
ああ、まぁな。と、彼が曖昧な返事をする。
「ワインのアロマ?」
「あ、それやっぱり謎ですよね。なんかトッピングすればスパークリングワインみたいになるらしいですよ。折角だし、俺作ります!」
dps94kakuriyo
TRAINING妖怪耳舐めそこに耳があるので「……君はなぜこれが好きなんだ」
「はい?」
これだ。と、やや面倒くさそうに自分の耳を指差し、ヨモツザカは隣のサテツを睨め付けた。耳朶から耳穴にかけてしっとりと濡れたそこに、PCモニターの光が僅かに反射している。つい先程まで、サテツが嬉々として舌を這わせたからだった。
「あ、いや、その、好きと云うかなんというか」
「は? 貴様は道楽で俺様の耳をわんちゅ〜るみたいにベロベロベロベロ舐めているのか?」
ヨモツザカが食い気味に不機嫌さを露わにした。
「ち、違いますっ、道楽なんかじゃないです!」
サテツは掌を左右に振ってそれを否定したが、ヨモツザカは白衣の袖で耳を拭いながら、納得いかない様子である。
「あの、ですね」
630「はい?」
これだ。と、やや面倒くさそうに自分の耳を指差し、ヨモツザカは隣のサテツを睨め付けた。耳朶から耳穴にかけてしっとりと濡れたそこに、PCモニターの光が僅かに反射している。つい先程まで、サテツが嬉々として舌を這わせたからだった。
「あ、いや、その、好きと云うかなんというか」
「は? 貴様は道楽で俺様の耳をわんちゅ〜るみたいにベロベロベロベロ舐めているのか?」
ヨモツザカが食い気味に不機嫌さを露わにした。
「ち、違いますっ、道楽なんかじゃないです!」
サテツは掌を左右に振ってそれを否定したが、ヨモツザカは白衣の袖で耳を拭いながら、納得いかない様子である。
「あの、ですね」
dps94kakuriyo
TRAININGきっかけはどうあれ、重ねてきた時間で育ったものがある。被験体Sはかく語りき きっかけは確か、真っ当な仕事の依頼だったと思う。
マスターの指示で向かった先は、その頃まだワクチンを打つ時くらいしか来たことの無かった場所、の更に奥のフロア。そこで俺は、奇妙な白い仮面で顔を隠した男性に出会った。
背は高いけど痩せっぽちで、首からガラスのフラスコをぶら下げていた。ひどい猫背なのは、きっとその重そうなフラスコのせいだろうと思ったのを覚えている。
彼はゆらりと俺を見上げて、
「VRC所長のヨモツザカだ」
と言った。意外にハッキリとした強い響きに、俺は無意識に背筋を伸ばしていた。
「ハ、退治人ギルドから来ました、サテツといいます。今日は、その、よろしくお願いします」
「ああ、よろしく。…………」
1413マスターの指示で向かった先は、その頃まだワクチンを打つ時くらいしか来たことの無かった場所、の更に奥のフロア。そこで俺は、奇妙な白い仮面で顔を隠した男性に出会った。
背は高いけど痩せっぽちで、首からガラスのフラスコをぶら下げていた。ひどい猫背なのは、きっとその重そうなフラスコのせいだろうと思ったのを覚えている。
彼はゆらりと俺を見上げて、
「VRC所長のヨモツザカだ」
と言った。意外にハッキリとした強い響きに、俺は無意識に背筋を伸ばしていた。
「ハ、退治人ギルドから来ました、サテツといいます。今日は、その、よろしくお願いします」
「ああ、よろしく。…………」
dps94kakuriyo
TRAININGうちのヨモさんはサテくんに相当甘い今年の梅雨明け早すぎませんか「梅雨、明後日には明けるみたいです」
などと、どことなく寂しげに言うものだからつい手を差し伸べたくなってしまった。俺様が絆されたなんて、認めたくはないがそもそも犬に無体はできない。
「……明日」
「え?」
「休みを取れ。そうしたら一日中付き合ってやる」
「うぇ、あ、あの、ってことは」
「休みが取れんなら今のは無しだ」
取ります! と彼は勢いよく立ち上がって、俺様の手を握りしめ(痛い)、
「今夜、迎えにきます」
と、真っ赤な顔でくさい台詞を吐いた。
それからまた椅子に腰を下ろすと、そのまま俺様をギュウと抱きしめ甘え始めた。くすぐったいやら痛いやら。そもそも何故立ち上がった。気合いか?
「……まぁ、無理して仕事を休む必要はないが」
561などと、どことなく寂しげに言うものだからつい手を差し伸べたくなってしまった。俺様が絆されたなんて、認めたくはないがそもそも犬に無体はできない。
「……明日」
「え?」
「休みを取れ。そうしたら一日中付き合ってやる」
「うぇ、あ、あの、ってことは」
「休みが取れんなら今のは無しだ」
取ります! と彼は勢いよく立ち上がって、俺様の手を握りしめ(痛い)、
「今夜、迎えにきます」
と、真っ赤な顔でくさい台詞を吐いた。
それからまた椅子に腰を下ろすと、そのまま俺様をギュウと抱きしめ甘え始めた。くすぐったいやら痛いやら。そもそも何故立ち上がった。気合いか?
「……まぁ、無理して仕事を休む必要はないが」
dps94kakuriyo
TRAINING俺も、あんたを誰にも触れさせたくない。※プロトサテヨモ
とまどい「さわるな」
怒りの声だった。眉間に深い皺が寄っていて、まるで眼鏡を掛けて居ない時の眼差しのようだけど、違う。
「……悪ぃ」
「……」
何だか珍しく戸惑っているように見える。視線が下を向いてる。何だろう、まだ普通に注射でも打たれた方がマシに思えてきた。地味にショックだ。
「……あんたが大事そうにしてっから、気になったんだ。その……もう、二度と触らねぇよ」
女がいつも抱えている、白くて大きな犬のぬいぐるみ。抱えてなくても椅子に座らせて横に置いてある。古そうだが、洗っているのかまだまだ綺麗で。
よっぽど思い入れがあるんだなって思ったら、触っていた。
「……私こそ、悪かった。君に悪意がないのは分かってるんだ」
425怒りの声だった。眉間に深い皺が寄っていて、まるで眼鏡を掛けて居ない時の眼差しのようだけど、違う。
「……悪ぃ」
「……」
何だか珍しく戸惑っているように見える。視線が下を向いてる。何だろう、まだ普通に注射でも打たれた方がマシに思えてきた。地味にショックだ。
「……あんたが大事そうにしてっから、気になったんだ。その……もう、二度と触らねぇよ」
女がいつも抱えている、白くて大きな犬のぬいぐるみ。抱えてなくても椅子に座らせて横に置いてある。古そうだが、洗っているのかまだまだ綺麗で。
よっぽど思い入れがあるんだなって思ったら、触っていた。
「……私こそ、悪かった。君に悪意がないのは分かってるんだ」
dps94kakuriyo
MAIKINGR18。ソファーの上でいたすサテヨモの書きかけ。こんなん書いてる間に歳を食いました。
7/23、少し加筆(まだ終わらない)
パスワードは「煩悩の数」3桁。 2066
dps94kakuriyo
TRAINING番犬はカレーの夢を見る甘いやつと辛いやつ 目を覚ますと、頭にかかる重みが彼の手だと分かって嬉しくなった反面、頭を動かすタイミングを失ったことに気付いた。
彼は横になってる時に俺の頭をよく撫でる。そうじゃない時でもたまに撫でられるけれど、こうして微睡んでると、ここがラボの中だと忘れそうになる。
床に座ってベッドに俯せている俺と、ベッドに寝かされている彼。寝息が聞こえるので、彼はまだ寝ているようだ。
「ヨモツザカさん」
……返事はない。
「一緒にカレー作りませんか」
……返事はない。
「甘いやつと、辛いやつ」
……返事はない。
「ご飯も沢山炊いて」
……返事はない。
「今度家に行く日が楽しみだなぁ」
……返事はない。
でも、彼はきっとこの次一緒に帰るとき、スーパーに寄ってくれると俺は勝手に信じている。
346彼は横になってる時に俺の頭をよく撫でる。そうじゃない時でもたまに撫でられるけれど、こうして微睡んでると、ここがラボの中だと忘れそうになる。
床に座ってベッドに俯せている俺と、ベッドに寝かされている彼。寝息が聞こえるので、彼はまだ寝ているようだ。
「ヨモツザカさん」
……返事はない。
「一緒にカレー作りませんか」
……返事はない。
「甘いやつと、辛いやつ」
……返事はない。
「ご飯も沢山炊いて」
……返事はない。
「今度家に行く日が楽しみだなぁ」
……返事はない。
でも、彼はきっとこの次一緒に帰るとき、スーパーに寄ってくれると俺は勝手に信じている。
dps94kakuriyo
MEMOプロトサテヨモは連載前の原案なのにアカジャにも出てくるので私の中では実在していますシンヨコ突撃インタビューQ.貴方の好みのタイプは?
サ(狼男)「え⁉︎ いきなりそんなもん聞かれても……えっと、胸はそんな無くてもいい。痩せっぽちのくせに意外と尻がデカかったりする方が……なぁ?」
舎弟1「あー、分かるっす!(あの人だろ……)」
サ「あと、そうだな。目付き悪ぃけど笑うと可愛かったりとか」
舎弟2「(あの人だろ……)」
サ「グルーミングが上手くて」
舎弟3「(あの人だろ……)」
サ「頭のトチ狂った痴じ……」
舎弟4「あ、兄貴ッ! もうその辺で!」
—————
Q.貴女の好みのタイプは?
ヨモ♀「は? 私は忙しい。皮膚にダメージを与えずにどうやって毛をフカフカにするかを考えている。何の毛かって? 犬だ。狼だが犬だ。彼を丸洗いして一日中吸いまくるのが私の楽しみなんだ。邪魔をするな愚物」
387サ(狼男)「え⁉︎ いきなりそんなもん聞かれても……えっと、胸はそんな無くてもいい。痩せっぽちのくせに意外と尻がデカかったりする方が……なぁ?」
舎弟1「あー、分かるっす!(あの人だろ……)」
サ「あと、そうだな。目付き悪ぃけど笑うと可愛かったりとか」
舎弟2「(あの人だろ……)」
サ「グルーミングが上手くて」
舎弟3「(あの人だろ……)」
サ「頭のトチ狂った痴じ……」
舎弟4「あ、兄貴ッ! もうその辺で!」
—————
Q.貴女の好みのタイプは?
ヨモ♀「は? 私は忙しい。皮膚にダメージを与えずにどうやって毛をフカフカにするかを考えている。何の毛かって? 犬だ。狼だが犬だ。彼を丸洗いして一日中吸いまくるのが私の楽しみなんだ。邪魔をするな愚物」
dps94kakuriyo
TRAININGサテ君の本名はコバル君に比べてシンプルだと思う。まさに読んで字の通り。君の名は 問診票、という面倒な書類がある。面倒ではあるが、これが必要不可欠であることは、如何なVRCでも避けられぬところなのだ。人命軽視は殺人事件を犯していい理由にならない。
「書けました」
「うむ」
治験協力あたって、彼の身分証明書を初めて見た。車の免許証だが、思ったより彼は若かった。
自動二輪に中型にAT限定解除。なるほど、実用的だ。
「清々しいほど健康体だな」
「丈夫なだけが取り柄なんで……」
そんな彼も、仮性吸血鬼化騒動では我々の予測を超える変化を示した。既往症や持病の有無というより、受け継いできた遺伝子レベルの問題だと推測している。更なる研究が必要だ。
ふと、氏名欄が目に留まった。
「……君らしい名だな」
564「書けました」
「うむ」
治験協力あたって、彼の身分証明書を初めて見た。車の免許証だが、思ったより彼は若かった。
自動二輪に中型にAT限定解除。なるほど、実用的だ。
「清々しいほど健康体だな」
「丈夫なだけが取り柄なんで……」
そんな彼も、仮性吸血鬼化騒動では我々の予測を超える変化を示した。既往症や持病の有無というより、受け継いできた遺伝子レベルの問題だと推測している。更なる研究が必要だ。
ふと、氏名欄が目に留まった。
「……君らしい名だな」
dps94kakuriyo
MEMO吸血鬼アレックスしないと出られない部屋inサテヨモ。部屋に入る→ヨモは部屋の調査優先→トイレも風呂も備品も揃った下世話な部屋とわかる→さっさとヤッて出るか?
見せられる訳ねぇだろ「あの、これって……やること全部見られてるって事ですよね?」
「そうだな」
「つまり風呂もトイレも」
「?」
「俺達が、その、アレ……してるのも、全部?」
「そうだな」
「ヨ、ヨモツザカさんの◯◯◯な姿も◯◯◯な顔も、◯◯◯◯で◯◯ってるのも全部……?」
「君の凶悪な◯◯も丸見えだな」
「お、俺のちんちんのことはいいんです!」
「ちんちんとかいう可愛いレベルじゃ無い」
「俺、ヨモツザカさんの◯◯な姿を誰にも見せたくないです(半泣き)」
「しかし、ここにもう用はない。俺様はさっさと出たい」
「……ようは扉が開けばいいんですね?」
吸血鬼がドアを開けたくなるまで扉をヤン切れで猛打→ドア破壊→脱出
健全
306「そうだな」
「つまり風呂もトイレも」
「?」
「俺達が、その、アレ……してるのも、全部?」
「そうだな」
「ヨ、ヨモツザカさんの◯◯◯な姿も◯◯◯な顔も、◯◯◯◯で◯◯ってるのも全部……?」
「君の凶悪な◯◯も丸見えだな」
「お、俺のちんちんのことはいいんです!」
「ちんちんとかいう可愛いレベルじゃ無い」
「俺、ヨモツザカさんの◯◯な姿を誰にも見せたくないです(半泣き)」
「しかし、ここにもう用はない。俺様はさっさと出たい」
「……ようは扉が開けばいいんですね?」
吸血鬼がドアを開けたくなるまで扉をヤン切れで猛打→ドア破壊→脱出
健全
dps94kakuriyo
TRAINING彼が髪を切るとき、それはきっと全てが終わったことを意味する。思いの丈 この人の髪紐は、俺が以前贈ったものだ。ゴム紐だと髪が切れやすいからと、見繕って渡した紐を見て、
「君のそれと同じ色だな」
と、俺のアームに施された装飾を指さされた時、紐の色など全く意図的ではなかったのに、酷く赤面したのを覚えている。
結び目を引くと、巻かれた髪がしゅる、と綺麗に解けて落ちる。その細い髪を梳いて指を絡めるのが好きで、昔はよく「しつこい」と怒られたけど、あれは照れ隠しだったんだなぁと、今はわかる。
そういえば、この人のために初めて自分で自分の髪紐を解いたのはいつだったかな。まるで昨日のことのようで、でも多分とても前の話だ。
この人は、今も髪を伸ばし続けている。
298「君のそれと同じ色だな」
と、俺のアームに施された装飾を指さされた時、紐の色など全く意図的ではなかったのに、酷く赤面したのを覚えている。
結び目を引くと、巻かれた髪がしゅる、と綺麗に解けて落ちる。その細い髪を梳いて指を絡めるのが好きで、昔はよく「しつこい」と怒られたけど、あれは照れ隠しだったんだなぁと、今はわかる。
そういえば、この人のために初めて自分で自分の髪紐を解いたのはいつだったかな。まるで昨日のことのようで、でも多分とても前の話だ。
この人は、今も髪を伸ばし続けている。
dps94kakuriyo
TRAINING誰もいない海は、優しいけれど終着点では無いラストシーン 六月半ばの、静かな海辺。
遥か水平線を船が通ったり、海鳥の姿が見える。温い塩風が、この場に似合わぬヨモツザカの白衣をはたはたと揺らした。
歩みの遅いヨモツザカを追い越したサテツが、進行方向でじっと立っていた。ヨモツザカが気に留めないそぶりでそこまで辿り着くと、逞しい両腕が待ちわびたように痩躯とフラスコを抱きしめた。
「なんだ、どうした?」
「こうしたかっただけです」
サテツは柔かに笑って、満足したのか、
「誰も居ませんから」
と、ヨモツザカの右手を大きな左手で捉えて、そのまま、またゆっくりと海辺を歩き出す。ヨモツザカが懐に抱いたフラスコの中で、灰色の塵がサラリと音を立てる。
「……そうか、誰も居ないか」
417遥か水平線を船が通ったり、海鳥の姿が見える。温い塩風が、この場に似合わぬヨモツザカの白衣をはたはたと揺らした。
歩みの遅いヨモツザカを追い越したサテツが、進行方向でじっと立っていた。ヨモツザカが気に留めないそぶりでそこまで辿り着くと、逞しい両腕が待ちわびたように痩躯とフラスコを抱きしめた。
「なんだ、どうした?」
「こうしたかっただけです」
サテツは柔かに笑って、満足したのか、
「誰も居ませんから」
と、ヨモツザカの右手を大きな左手で捉えて、そのまま、またゆっくりと海辺を歩き出す。ヨモツザカが懐に抱いたフラスコの中で、灰色の塵がサラリと音を立てる。
「……そうか、誰も居ないか」
dps94kakuriyo
TRAININGサテヨモが謎の喧嘩をして弟君が兄貴の背中を押す話。弟君は相手が誰か薄々知ってる。
理解不能の恋「兄ちゃんさ、好きな人居るだろ」
「うぇ⁉︎」
弟の部屋に漫画を借りにきて、まさかそんなことを聞かれるとは思ってなかった。家族の誰にも話してなかったことだ。何か露骨な態度をしていたんだろうか?
「な、何で?」
「行動見てたらなんとなくわかる」
弟の視線が俺を捕えてる。うわぁ……。
「兄ちゃん、結構前からミスドの常連なのに家に持って帰ってこないし」
「ぐっ……!」
「家に戻ってくる時間も不規則だし」
「うぅっ」
「念入りに風呂入ってから出かけるし」
「ワーーーッ!」
俺は弟に土下座した。このことは親には内密に、と。何れ話さねばならないことだけど、今はちょっと、かなり、無理だ。
「……兄ちゃん、その人と結婚する気なの?」
1913「うぇ⁉︎」
弟の部屋に漫画を借りにきて、まさかそんなことを聞かれるとは思ってなかった。家族の誰にも話してなかったことだ。何か露骨な態度をしていたんだろうか?
「な、何で?」
「行動見てたらなんとなくわかる」
弟の視線が俺を捕えてる。うわぁ……。
「兄ちゃん、結構前からミスドの常連なのに家に持って帰ってこないし」
「ぐっ……!」
「家に戻ってくる時間も不規則だし」
「うぅっ」
「念入りに風呂入ってから出かけるし」
「ワーーーッ!」
俺は弟に土下座した。このことは親には内密に、と。何れ話さねばならないことだけど、今はちょっと、かなり、無理だ。
「……兄ちゃん、その人と結婚する気なの?」
dps94kakuriyo
TRAININGあの日と今の景色は、似ているようで違うブルーアワーに、君と そうか、夜明け前にはこんなに鳥が鳴くんだな。知っていた筈なのに、すっかり忘れていた。
あの頃、家族の誰よりも先に起きて、コロと散歩に行った。遠く日の出を臨む河川敷はまだ寒くて、暖かいコロを腕に抱いて一休みして、また歩く。周りが明るくなるまでずっと歩いて、人の姿が増え始める前に帰った。
「散歩に行く」
と言ったら、サテツ君は飛び起きて身支度を始めた。俺様がすっかり着替えていたから慌てたんだろう。一緒に来いとは言ってないんだが。
家を出る前、体調はどうかと聞かれた。調子が悪かったら散歩になんぞ行くか。……まぁ、腰は少々痛むが、いつものことだ。
外は、存外に寒かった。
川や地面に靄がかかっている。こんな時間から走っている馬鹿が居たから、仕方なく道を外れてそのまま土手に降りた。
580あの頃、家族の誰よりも先に起きて、コロと散歩に行った。遠く日の出を臨む河川敷はまだ寒くて、暖かいコロを腕に抱いて一休みして、また歩く。周りが明るくなるまでずっと歩いて、人の姿が増え始める前に帰った。
「散歩に行く」
と言ったら、サテツ君は飛び起きて身支度を始めた。俺様がすっかり着替えていたから慌てたんだろう。一緒に来いとは言ってないんだが。
家を出る前、体調はどうかと聞かれた。調子が悪かったら散歩になんぞ行くか。……まぁ、腰は少々痛むが、いつものことだ。
外は、存外に寒かった。
川や地面に靄がかかっている。こんな時間から走っている馬鹿が居たから、仕方なく道を外れてそのまま土手に降りた。
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TRAINING拳兄に「アンタあの左手の義手がカッケーあんちゃんと付き合ってんのかい?」とか聞かれてハ?と首を傾げるヨモツザカさん「惚気てんじゃねぇぞ」「アレは義手ではなくて『シンヨコハマニウム合金』のアタッチメントアームだ。因みに俺様はアレを1ミリも持ち上げることができん。全く、馬鹿力にも程がある。何回か筋肉組織を調べさせて貰ったが、どうやったら普通の人間があんな筋力と胃袋に育つのか未だ解明できん——ん? ああ、知らんのか。餌を前に『待て』は出来るが、例えばカレーのトッピング全部増しが最大五杯までおかわり自由なら五杯まで食うし、バイキングならトレイごと行く。しかもよく噛んで食べる。そこは偉いと思う」
「あー、うん。それで?」
「八個入りのドーナツなら二個は俺様で残りは彼が一瞬で食う。どんな強靭な顎をしてるのか調べてもみたが至って普通なのがムカついたな。あれだけ食べて体脂肪が一桁台なのがさらに小癪だ」
402「あー、うん。それで?」
「八個入りのドーナツなら二個は俺様で残りは彼が一瞬で食う。どんな強靭な顎をしてるのか調べてもみたが至って普通なのがムカついたな。あれだけ食べて体脂肪が一桁台なのがさらに小癪だ」
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TRAINING「頭を撫でる時は何故か刺さらないサテツの剛毛の謎を探るため、私たちはシンヨコの奥地へと飛んだ」剛毛七不思議 よし、そのまま待てだ。
まぁ困惑するのもわかる。俺様は君の髪をシーズーのように結びたいだけだ。は? 特に理由はない。
頭の天辺に結ぶ分だけ髪を寄せて、と……痛い! 毛が刺さった!
……大丈夫だ。血は然程出てない。
しかし、頭を撫でる時は何故刺さらないんだ? 君の髪は理解不能だな。
145まぁ困惑するのもわかる。俺様は君の髪をシーズーのように結びたいだけだ。は? 特に理由はない。
頭の天辺に結ぶ分だけ髪を寄せて、と……痛い! 毛が刺さった!
……大丈夫だ。血は然程出てない。
しかし、頭を撫でる時は何故刺さらないんだ? 君の髪は理解不能だな。
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TRAININGコロの声真夜中の流砂 整った筋肉の奥、首筋を辿ればトクトクと規則正しく送り出される血流がある。
自分が再び他の命を側に置くことになるとは思ってもみなかった。案外自分はチョロい人間なのかもしれない。
彼の逞しい腕にすっぽりと抱かれて眠る時、時折何処かで砂の流れるような音が聞こえる。
ああ、分かってる。お前だけだ。
◇
枯れ枝の集合体のように見えて意外とタフな体。そうわかっていても側で守りたくてたまらない。薄い皮膚の奥には確かに熱があって、感じる度に安心と不安が綯い交ぜになる。
彼を懐に抱いて眠る時、どこかで砂の流れる音を聞くことがある。
ごめん。でも、俺たち仲良くなれる気がするんだ。駄目かな?
305自分が再び他の命を側に置くことになるとは思ってもみなかった。案外自分はチョロい人間なのかもしれない。
彼の逞しい腕にすっぽりと抱かれて眠る時、時折何処かで砂の流れるような音が聞こえる。
ああ、分かってる。お前だけだ。
◇
枯れ枝の集合体のように見えて意外とタフな体。そうわかっていても側で守りたくてたまらない。薄い皮膚の奥には確かに熱があって、感じる度に安心と不安が綯い交ぜになる。
彼を懐に抱いて眠る時、どこかで砂の流れる音を聞くことがある。
ごめん。でも、俺たち仲良くなれる気がするんだ。駄目かな?