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    bell39399

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    bell39399

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    ニュンマムさんのばんえれちゃんが可愛すぎたので、触発されて書きたいとこだけ書いたらくがき。


    バンさんそのうち特殊車両とか船舶免許とかもとりそうww

    #バンエレ

    かわいいあのこ バンは珍しく悩んでいた。ひょんな事から知り合った少女・エレインがはるか年下の少女だったからだ。どう見ても未成年。そして、そんな娘に妙な色気を感じる自分に。俺はロリコンだったのか?
    「……ま、惚れちまったもんはしかたねぇ!」
     しかしさっさと悩みにケリをつけ、気合でこぎつけたデートにワクワク出掛けていった。

    「ドライブ?」
    「そう! このあと用事がなければ行かない? 」
     最高のロケーション、最高の味のおしゃれカフェ。そこの一席で向かい合って座る幸せな男と少女。少なくともバンは最高にご機嫌だったし、エレインもとても楽しそうで彼は内心ほっとする。そのエレインから出た思いがけない言葉に目を丸くした。
    「この辺りでおさんぽもいいけど、少し遠くの公園に行くのも良いかなって。すごくお天気なんですもの!」
     エレインからのお誘い! それだけでバンは天にも昇る心地だった。即肯こうとして、ハッと我にかえる。
    「わりぃ、車ねぇ」
    「フフッ!心配いらないわ。 実はレンタカーの割引クーポンがあるのです! ちょうどあの角の店のよ。それ見たから思い出したんだけどね」
    「いや、それ以前に免許がねぇ」
    「それも心配御無用よ!」
     じゃーん、とエレインはバッグから取り出した免許証を見せびらかす。それを見てバンは喜びのあまり踊りだしそうになった。エレインは少なくとも運転できる年齢だった、と。よかった、ギリロリコンは回避できそうだ。
    「……ん?」
     そして違和感を覚える。
    「エレイン、免許見せてくれ♫」
    「ええ? ちょっと恥ずかしいけどいいよ?」
     はにかみつつも満更でもない様子でエレインは免許証を差し出した。その中の小さなスペースで真面目くさった顔をしているエレインも最高に可愛い。いや、そこよりも。
    「エレイン……お前、三十過ぎてるのか?!」
    「やだぁそこなの?! 大声で言わないでよー!」
     マジか。バンはしげしげとエレインの顔を見る。頑張って多めに見積もってもギリギリ二十歳程度の顔つきだ。いや、だが言葉や態度のふしぶしや、たまに醸し出す色気は……。
    「あの……そんなに気になるの、私の歳。隠していたつもりはなかったんだけど……」
     一転して不安げに上目遣いになるエレインに、バンは慌てて首を横に振った。
    「まさかだぜ! むしろありがとう!! 」
    「ありがとう?」
    「じゃなくて、ホラ、単純に歳下かと思ってたからよ」
    「よく童顔だっていわれる」
     本人としては色々と思うところがあるのだろう。うんざりしたように嘆息し、唇をとがらせる。そんな顔をしても可愛いだけなのだが。
    「何歳でもいいんだけどよ、ただそう思ったってだけ♫」
     いや本当はむしろホッとしている、とは流石に口にせずフォローすれば、エレインは「いいのよ」と苦笑した。
    「それよかエレイン。免許証の交付日……昨日かよ!」
    「えへへ」
     嬉しそう半分、バレたかといういたずらっぽい表情半分。生真面目な反面、そんなおちゃめな一面もあるエレインにバンは心底参っている。
    「それでいきなりドライブかよ、度胸あんな〜♪ つかレンタカー借りるのムリじゃね?」
    「あはは。やっぱりそうかな?」
    「……俺二輪はあっから。ニケツすんのにメット買いに行かね?」
    「タンデムね。それも素敵!」
     花のように微笑むエレインの顔を見て、しみじみと喜びを噛み締めつつ「自動車の免許もとろう」と誓うバンであった。
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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