銀高ss風呂も入って温まったところで、窓を開けて煙を吸う。まだ夜は冷える春の風が身体をひんやりさせた。長く開けていると湯冷めしそうだ。程々にするかと決めたところで、同じく風呂上がりの銀時が部屋に入ってきた。
「うわ寒っ。」
身震いした銀時はこちらへやってくるなりぴしゃりと窓を閉めた。
「おい、まだ吸ってる。」
「体冷やすからだーめ。それもお終い。」
あ、と口にする前に煙管を取り上げられてしまう。もう少し吸いたかったのに。
「ほれみろ、こんなに冷えてる。風邪ひくぞ。」
「ん、」
火を消した銀時が頬に触れた。すりと手の甲が首元までの温度を確かめる。確かに少し鳥肌も出て、湯上がりの体温はすっかり低下した。
何か羽織るかと動いたところで、銀時に腕を引かれる。
860