夕食を後片付けまで終えて後はテレビでもぼんやり見ながら晩酌をして寝ようかとビールを開けると暁人がいいもの作ったと言うので気を遣うなよと普段からの本心に(何せKKはつまみ無しで飲める性分だ)今日は節分だからと返ってきたので豆かと期待していたら思わぬ黒い塊に
「なんだこりゃ」
と言ってしまった。
弁明するとKKは今まで暁人の食事に文句を言ったことがないし、言わないと内心決めていた。二回り近く年が離れているのでジェネレーションギャップなどあって当たり前、暁人の方が順応性も高くあしらい方も上手いがそれに甘えることなく映え料理でも感謝して食べよう。
そう思っていたのに、目の前のそれはKKには未知過ぎた。
特に気にした風でもなく暁人は自分のチューハイを開けながら
2025