明日もきっと明るい日 それからダイがポップの部屋で眠る頻度が増えていった。ベッドの上で今日あったことや明日やることについてとりとめもなく言葉を交わしたり、或いはそれぞれ勝手に本を読んだり書き物をしたり。そうした時間を共に過ごしてそのまま二人で眠りにつく。魔法力を込めた水晶玉を明かりがわりにしながら文机で書き物に励むポップを眺めながら、ダイだけが先に眠りにつく、なんて日もある。
ダイのしたいようにさせるというのがポップの基本方針である以上、ダイがポップの部屋で眠ることに関してポップに異論はない。ダイが夜は一人でいたいならそうすればいいし、ポップと共にいたいならそうすればいい。ポップ自身も、欠けた時間が埋まっていく感覚は心地よく、この時間が続くのは有難い。
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