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    狭山くん

    @sunny_sayama

    腐海出身一次創作国雑食県現代日常郡死ネタ村カタルシス地区在住で年下攻の星に生まれたタイプの人間。だいたい何でも美味しく食べる文字書きです。

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    狭山くん

    MOURNING2015-07-25/青嗣くんと宇宙さんの組み合わせは可愛いなぁ
    賢いペットに御褒美を「先輩、お盆休みどっか行きましょうよ」
     俺が転がり込んで同棲に持ち込んだ先輩の家のリビングで、俺が折角だから遠出したいなぁなどと思って掛けた言葉は数秒も立たず「俺、盆はおじさん家行くから」とぶった切られた。
     
    「先輩のおじさんって遠くに住んでるんですか?」
    「いや、市内。ここら辺からならバス1本で1時間掛からないな」
     すらすらと返される言葉に思わず「じゃぁ何で!」と突っ込んでしまう。盆休みの全てをそのおじさんの所で過ごすような口振りの彼が俺は解せない。恋人同士のはずじゃなかったのか!と心の中でだけ叫び狂いながら、彼の言葉を待つ。
    「イトコが来るっつーんだよ、久々だし折角だから集まろうぜと」
     イトコ、という彼の言葉に思わず思い出したのは、以前偶然彼と一緒に居るところを見かけてしまった俺と年齢が変わらないくらいの気の強そうな女性の姿。あの時は浮気か!? 等と気が動転してその後帰ってきた先輩に泣き縋りながら「浮気なんですかあああ!?」なんて喚いた黒歴史とも言える思い出もセットになって記憶の引き出しから漏れ出てくる。
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    狭山くん

    MOURNING2014-09-12/ラム肉に愛を囁くセナさんが出てくる現パロセナヴィン
    家へ帰ろう。 校内の各所で活発に行われている部活動もそろそろ終わりに近付いた時間、受け持っているクラスの女子生徒が、空き教室で恋愛話に興じていた。少女マンガみたいな告白をされたい!と騒いでいた。女子生徒には悪いが、先日同居人であり、家主でもある駿馬が「君と出会えたのはきっと生まれた時からの運命だったんだな」などとクサい少女マンガの告白みたいなセリフを投げかけてた相手はラム肉だった。しかも恍惚とした表情でその肉を捧げ持ってた。正直ドン引きだったのは仕方の無い事だと思う。因みにそのラム肉はめちゃくちゃ美味かった。流石希少種。
     そんな夢見る少女達に「早く帰れよー」と帰宅を促していれば、窓の外から聴こえる地面に響くようなエンジン音。まさか、と思い女子生徒達の居る窓際まで駆け寄り、外を眺めれば暗くなった外でも目立つ、ひとつのライト。俺の予想が正しければそれはBMWのオートバイ。それの隣に居る影はバイクに対して少々小柄。「アイツ……来やがったんか……」目立つんだよ!登場の仕方が!!と口の中だけでゴニョゴニョと毒づきながら、その教室を慌てて飛び出した。「お前ら早く帰るんだぞ!」と念押しするのは忘れずに。
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