viole_t_te
REHABILIひさびさ学パロ怪僧と菫 調理実習を終えて廊下を歩いていると、窓越しに教頭先生が歩いてくるのが見えた。校内の巡回をする彼の姿を遠巻きに眺めながら、仕事も出来て見目も良い、黙ってれば非の打ち所のない男なのに……と日頃の言動を思い返して溜め息が漏れる。そうとも知らず彼は今日も絹のような黒髪を靡かせ、渡り廊下からこちらに向かって来た。
「お疲れ様です」
「菫さん、お待ちください」
すれ違いざまに会釈をし、顔を上げると同時に呼び止められた。何の用かと思い立ち止まると、教頭先生がじりじりと詰め寄って来た。
「な……なんですか?」
怪訝な顔をするわたしを壁際に追い込み、彼はわたしの髪を白い指でするりと撫でた。
「甘い匂いがしたもので、つい」
964「お疲れ様です」
「菫さん、お待ちください」
すれ違いざまに会釈をし、顔を上げると同時に呼び止められた。何の用かと思い立ち止まると、教頭先生がじりじりと詰め寄って来た。
「な……なんですか?」
怪訝な顔をするわたしを壁際に追い込み、彼はわたしの髪を白い指でするりと撫でた。
「甘い匂いがしたもので、つい」
touya0320
REHABILIゾロお誕生日おめでとう!て事で久々に文字書いてみた。
ゾ誕あんまり関係ないかも:( ;´꒳`;)
ゾ誕202211月11日。
それは俺にとって大切な日。
世間では魔獣だなんだと言われ恐れられているが俺にとっては可愛くて愛しい恋人。
ロロノア・ゾロ。その人の誕生日である。
そう!俺の可愛い恋人の誕生日なんだ。
その場合、俺が1番ゾロの傍で誰よりも祝う権利を持っている筈だ。
しかし、どうだ実際は。
俺は目の前でゾロが年長者組に甘やかされ年少組に祝われ嬉しそうに笑っているのを見ているのだ。
そりゃゾロが幸せであるならそれは俺にとっても幸せな事だ。
ただ、ゾロを幸せにする役目は俺だけで有れば良いのにと思ってしまう。
あのバラバラになった2年の分まで祝ってやりたい。
「1番に『おめでとう』って言ったの俺だし」
恨み言の様に呟いた。
確かに俺は日付が変わると同時に伝えたがその頃にはゾロは俺の下でトロトロになっていたので正しく認識していたかは定かではない。
1230それは俺にとって大切な日。
世間では魔獣だなんだと言われ恐れられているが俺にとっては可愛くて愛しい恋人。
ロロノア・ゾロ。その人の誕生日である。
そう!俺の可愛い恋人の誕生日なんだ。
その場合、俺が1番ゾロの傍で誰よりも祝う権利を持っている筈だ。
しかし、どうだ実際は。
俺は目の前でゾロが年長者組に甘やかされ年少組に祝われ嬉しそうに笑っているのを見ているのだ。
そりゃゾロが幸せであるならそれは俺にとっても幸せな事だ。
ただ、ゾロを幸せにする役目は俺だけで有れば良いのにと思ってしまう。
あのバラバラになった2年の分まで祝ってやりたい。
「1番に『おめでとう』って言ったの俺だし」
恨み言の様に呟いた。
確かに俺は日付が変わると同時に伝えたがその頃にはゾロは俺の下でトロトロになっていたので正しく認識していたかは定かではない。
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ おうた歌ってダウンしてるテㇻくんのお部屋にぁまㇶこがみんなには気付かれないようにこっそり様子を見に行って二人で深夜にイチャイチャしてるはなし。 この人のこんな顔を見ることになるなんて、と。苦しげな寝姿を見下ろしながら、こちらがショックを受けている。自ら赴いておきながら何を勝手なことを。テラさんが、今は弱っていることはわかりきっていたのに。だからこそと足を運んでおいておかしな話だ。
誰もが寝静まった夜更け、うなされて、部屋から漏れ聞こえてくる声。何ができるわけでもなくとも、向かいの部屋へと向かったのはもどかしさからのことだ。放っておくには忍びなく、逡巡の果てに自室を後にした。ノックと共に呼びかける。返事はないとわかってはいても。今は施錠されていないドアは、ノブを回すだけで素直に開いた。
「……テラさん。天彦です。失礼します」
変わらず、返ってくる言葉はない。ただ苦しげな声が不規則に積もって足元で淀んでいる。灯りを絞った間接照明が浮かび上がらせた姿はぐったりと力なく、信じられないくらいに弱々しい。何かの間違いではないかと思うほど、否、間違いであってくれたならと願うほどに。覗き込んだ顔色は良いとは言えず、惑いののちに触れてみれば唇はかさついている。熱はないようだが心なしか体温は低い。どうすれば、と考えてみてもその先はないまま。
1579誰もが寝静まった夜更け、うなされて、部屋から漏れ聞こえてくる声。何ができるわけでもなくとも、向かいの部屋へと向かったのはもどかしさからのことだ。放っておくには忍びなく、逡巡の果てに自室を後にした。ノックと共に呼びかける。返事はないとわかってはいても。今は施錠されていないドアは、ノブを回すだけで素直に開いた。
「……テラさん。天彦です。失礼します」
変わらず、返ってくる言葉はない。ただ苦しげな声が不規則に積もって足元で淀んでいる。灯りを絞った間接照明が浮かび上がらせた姿はぐったりと力なく、信じられないくらいに弱々しい。何かの間違いではないかと思うほど、否、間違いであってくれたならと願うほどに。覗き込んだ顔色は良いとは言えず、惑いののちに触れてみれば唇はかさついている。熱はないようだが心なしか体温は低い。どうすれば、と考えてみてもその先はないまま。
さなか
REHABILI無自覚の石乙石乙散文 石流さんとのキスは気持ちいい。触れ合う唇の感触や、絡め合う舌の熱さ、夢中になって思考がぼやけるのも、クセになる。彼の首に腕を絡めて、必死に唇を押し付けて、彼も身体を抱き締めてくれて、身体を密着させて、蕩け合うみたいに。
「ン、ふぁ、あ……」
名残惜しげに唇を離せば、ペロリとその舌で唾液に塗れた唇を舐められた。うひ、っと目を閉じている間にちゅっと触れるだけのキスをされた。
「…っ、いしごおり、さ…」
ゆっくりと目を開ければ、石流さんもじっとこちらを見ていて、しばらく見つめ合った。こうしているのもいいけど、もっとキスしたいなと思っていれば、石流さんがクスリと苦笑した。
「…オマエ、今、自分がどんな顔してるか分かってんのか?」
1019「ン、ふぁ、あ……」
名残惜しげに唇を離せば、ペロリとその舌で唾液に塗れた唇を舐められた。うひ、っと目を閉じている間にちゅっと触れるだけのキスをされた。
「…っ、いしごおり、さ…」
ゆっくりと目を開ければ、石流さんもじっとこちらを見ていて、しばらく見つめ合った。こうしているのもいいけど、もっとキスしたいなと思っていれば、石流さんがクスリと苦笑した。
「…オマエ、今、自分がどんな顔してるか分かってんのか?」
さなか
REHABILIいいおっぱいの日、延長戦で、石乙♀ネタ石乙♀散文 初めて乙骨と出会った時は、ぺったんこの胸だと思っていた。全裸で術式により局部を隠していた烏鷺がそこそこいい胸をしていたから尚のことそう思ったのかもしれない。とはいえ乙骨は性別関係なく自分を圧倒してみせた。それだけで自分は好感を持ったし、SWEETなやつだと気に入った。
だから、乙骨が自分の監視役として常に一緒にいるようになってから、実は乙骨は自身の胸にサラシをぐるぐるに巻いて抑えていて、それを解くとぽにゅんとかなり豊満な胸を持っていることを知った。
初めてシャツ一枚の私服姿を見た時は、目玉が飛び出るかと思った。そんなぽよぽよのおっぱいを晒したまま、ベッドでごろんと横になるのである。これはあれか?襲っていいってことなのか?と何度自問したことか。
1733だから、乙骨が自分の監視役として常に一緒にいるようになってから、実は乙骨は自身の胸にサラシをぐるぐるに巻いて抑えていて、それを解くとぽにゅんとかなり豊満な胸を持っていることを知った。
初めてシャツ一枚の私服姿を見た時は、目玉が飛び出るかと思った。そんなぽよぽよのおっぱいを晒したまま、ベッドでごろんと横になるのである。これはあれか?襲っていいってことなのか?と何度自問したことか。
さなか
REHABILIいいおっぱいの日、石乙。でもtkb要素の方が強いかも。
石乙散文 掌で触れれば柔らかくてでもしっかりとした弾力もある。その谷間に顔を押し付けながら、その感触を味わっていた。
「…………おい」
そんな乙骨の頭上から、そんな低い声が聞こえて、でも顔を押し付けたまま視線を向ければ、眉を寄せて、不機嫌と言うよりは戸惑ってる表情が見えた。
「オマエ……何やってんだよ…」
ベッドの上に横たわり、首だけあげてこちらを見ている。ちなみに乙骨はそんな彼の上に乗っかって、彼の胸筋もとい雄っぱいの感触を手と顔で味わっていた。
「…石流さんの、おっぱいを味わってます…?」
だからそのままそう言えば、「おっぱいってなぁ~~」と呆れたように言った。
「そこはむしろ筋肉だろ?」
「そうですけど……胸だからおっぱいじゃないですか」
1335「…………おい」
そんな乙骨の頭上から、そんな低い声が聞こえて、でも顔を押し付けたまま視線を向ければ、眉を寄せて、不機嫌と言うよりは戸惑ってる表情が見えた。
「オマエ……何やってんだよ…」
ベッドの上に横たわり、首だけあげてこちらを見ている。ちなみに乙骨はそんな彼の上に乗っかって、彼の胸筋もとい雄っぱいの感触を手と顔で味わっていた。
「…石流さんの、おっぱいを味わってます…?」
だからそのままそう言えば、「おっぱいってなぁ~~」と呆れたように言った。
「そこはむしろ筋肉だろ?」
「そうですけど……胸だからおっぱいじゃないですか」
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ 遭難から生還して、そのあとのこと。でもテㇻくん、しばらくしたら暑い💢つってぁまㇶこの脛とか蹴りそうなところあるよね。唯我!独尊!テㇻくん!
寒い、と呟く唇を尖らせて、その人は不機嫌そうに僕を見た。あたためてよ、と求める声は身勝手そのものなのに無碍にさせてはくれない。
極寒の雪山、視界は荒れ狂う白。一呼吸するたび喉が痛んだ。事の重大さをわかっているのかいないのか、いつもの調子を崩さないテラさんを半ば強引に説き伏せて、というより巻き込んで、ようやく下山したのが数刻前。疲弊した身体を引きずって、なんとか命を繋ぎ、ようやく安全な場所で安心して休めるかというときにこの人は。
「……あの、遭難したのは天彦なんですが」
「そうだね」
「しかも、助けてくれませんでしたよね」
「そうだっけ?」
「テラさん、天彦はとっても寒かったです」
「だったら、僕の気持ちがわかるでしょ」
687極寒の雪山、視界は荒れ狂う白。一呼吸するたび喉が痛んだ。事の重大さをわかっているのかいないのか、いつもの調子を崩さないテラさんを半ば強引に説き伏せて、というより巻き込んで、ようやく下山したのが数刻前。疲弊した身体を引きずって、なんとか命を繋ぎ、ようやく安全な場所で安心して休めるかというときにこの人は。
「……あの、遭難したのは天彦なんですが」
「そうだね」
「しかも、助けてくれませんでしたよね」
「そうだっけ?」
「テラさん、天彦はとっても寒かったです」
「だったら、僕の気持ちがわかるでしょ」
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ リハビリだからって完全に手癖だけで書いたら迷走がすごい。せっかくネタはいっぱい思い付くからもっと思い通りに天テラ書けるようになりたい。2022/11/03 天テラ『貴方だけを見つめる』 https://shindanmaker.com/587150
鏡の中の世界にはいつだって自分ひとり、向かい合って見つめ合ってずっとふたりきり。思いの丈を紡いだ分だけ愛される関係は綻ぶことなく完璧なバランスで、この世界をより鮮やかに煌めかせてくれる。
こんなにも素晴らしい愛し合い方を歪だって拒む他人がいるのは知ってる、どうだっていいけど。ああだけど、この在り方を一目見て讃えた人間はいなかった。ちょっと信じられない、なんて、僕もどうかしてる。当然のことなのに戸惑うなんて、だってちょっと驚いちゃって。
「天彦、……正気?」
「もちろん」
「僕、一緒にいてもきみがいること忘れちゃうけど」
「何か問題が?」
手を取られてエスコート、行き先はドレッサーの前。ねえ今の、そのセリフ。今までは僕が言う側だった。僕が僕と愛し合うことにいったいどんな問題があるの。相手はいつもついてこれずに互いに話が通じない。だからこんなこと、言われたのってそういえば初めて。鏡の中の僕が、僕と同じ角度で視線を上げる。
842こんなにも素晴らしい愛し合い方を歪だって拒む他人がいるのは知ってる、どうだっていいけど。ああだけど、この在り方を一目見て讃えた人間はいなかった。ちょっと信じられない、なんて、僕もどうかしてる。当然のことなのに戸惑うなんて、だってちょっと驚いちゃって。
「天彦、……正気?」
「もちろん」
「僕、一緒にいてもきみがいること忘れちゃうけど」
「何か問題が?」
手を取られてエスコート、行き先はドレッサーの前。ねえ今の、そのセリフ。今までは僕が言う側だった。僕が僕と愛し合うことにいったいどんな問題があるの。相手はいつもついてこれずに互いに話が通じない。だからこんなこと、言われたのってそういえば初めて。鏡の中の僕が、僕と同じ角度で視線を上げる。
ex_lolipop
REHABILIモブとシャイシン?400字チャレンジ(+100字程度)
幽霊の噂ただの肝試しになるはずだった。
今は使われていない旧エーデルローズ寮。その地下、練習用のリンクには幽霊がいる。その噂を確かめようと僕達は好奇心を抱え、草木が自由に茂る庭を抜け年を経て傷んだ建物に忍び込んだのだった。
地下練習場の古ぼけた扉を開け、先頭を切って僕はリンクの暗闇に向けて懐中電灯のぼやけた光を向けた。背後で誰かが声を上げる。
光の輪の中に、確かに足があったのだ、それも4本。つまり2人。
腰を抜かして動けない自分を、無情にも置き去って足音が背後に遠ざかっていく。
ぼやけた光の中でぼやけた足の持ち主達はリンクを滑りはじめた。まるで寄り添い合うように滑る姿から目が離せない。
長髪の青年が短髪の少年の手を引いて跳ぶ。そして次は短髪の少年が長髪の青年の手を引く。それは僕の目を奪うほどのきらめきを放って。ぼやけてはっきりとは分からないはずなのに、心からそれを楽しんでいるのが伝わってくる。何よりもそれが直接心に触れられているようで気持ちが悪かった。
558今は使われていない旧エーデルローズ寮。その地下、練習用のリンクには幽霊がいる。その噂を確かめようと僕達は好奇心を抱え、草木が自由に茂る庭を抜け年を経て傷んだ建物に忍び込んだのだった。
地下練習場の古ぼけた扉を開け、先頭を切って僕はリンクの暗闇に向けて懐中電灯のぼやけた光を向けた。背後で誰かが声を上げる。
光の輪の中に、確かに足があったのだ、それも4本。つまり2人。
腰を抜かして動けない自分を、無情にも置き去って足音が背後に遠ざかっていく。
ぼやけた光の中でぼやけた足の持ち主達はリンクを滑りはじめた。まるで寄り添い合うように滑る姿から目が離せない。
長髪の青年が短髪の少年の手を引いて跳ぶ。そして次は短髪の少年が長髪の青年の手を引く。それは僕の目を奪うほどのきらめきを放って。ぼやけてはっきりとは分からないはずなのに、心からそれを楽しんでいるのが伝わってくる。何よりもそれが直接心に触れられているようで気持ちが悪かった。
ヒロス
REHABILIドラみつ 🐉🍯海賊パロ
R18
片想い拗らせてます
ラグナ○アの海賊衣装がとても好きなので
白い鳥 真夜中のそこはとてもとても静かな場所だ。
その部屋は少しだけ深く奥まった所にあり、太陽の出ている日中でも仄暗い。
大きな宝石の付いた王冠や指輪やネックレス、珍しい香辛料や造りの良い武器などが至る所に散乱している小さな部屋。部屋というより倉庫と言った方が正しいだろう。片付けても片付けても誰かがこうして散らかしてしまうので、最近はもう片付ける事を誰もが諦めてしまった部屋。
そんな場所にミツヤは居た。
周りのみんなが深く寝入って、波も穏やかな静かな真夜中。小さな丸い天窓から時たま入る微かな月明かりが、四方八方に乱雑に置かれた戦利品達と、重なる2人の人間の姿をわずかに浮かび上がらせる。
古びた大きめの木の衣装箱に上半身を突っ伏し、剥き出しの下半身を後ろから小刻みに揺さぶられながら、ミツヤは閉じていた目をそっと開けた。その目に最初に映ったのは数日前に手に入れた美しい絹のドレスだ。
21695その部屋は少しだけ深く奥まった所にあり、太陽の出ている日中でも仄暗い。
大きな宝石の付いた王冠や指輪やネックレス、珍しい香辛料や造りの良い武器などが至る所に散乱している小さな部屋。部屋というより倉庫と言った方が正しいだろう。片付けても片付けても誰かがこうして散らかしてしまうので、最近はもう片付ける事を誰もが諦めてしまった部屋。
そんな場所にミツヤは居た。
周りのみんなが深く寝入って、波も穏やかな静かな真夜中。小さな丸い天窓から時たま入る微かな月明かりが、四方八方に乱雑に置かれた戦利品達と、重なる2人の人間の姿をわずかに浮かび上がらせる。
古びた大きめの木の衣装箱に上半身を突っ伏し、剥き出しの下半身を後ろから小刻みに揺さぶられながら、ミツヤは閉じていた目をそっと開けた。その目に最初に映ったのは数日前に手に入れた美しい絹のドレスだ。
さなか
REHABILI石流ぬいと乙骨くんの話(石乙)石乙散文「憂太、これあげる」
僕の顔を見るなり、五条先生がひとつのぬいぐるみをポスンと渡してきた、それは。
「……何ですかこれ」
「ん?ぬいぐるみ」
「いや、それは分かるんですけど……誰かに似てません?」
サイズは30センチくらいで抱えるくらいの大きさだ。そして頭身を二頭身でデフォルメされているが、素肌に白のファーが付いた黒いジャケットを着ていたり、頭頂部からにゅっと伸びてる髪といい、目元にちょんちょんと付いた睫毛といい。
その特徴は明らかに、石流さんを模していると思った。
それに気付いているのかいないのか五条先生は「さぁ~~誰だろうね」なんて笑って言ってくる。
「これはちょっとした呪骸のテストなんだ」
「呪骸の?つまりこれはただのぬいぐるみではないってことですか?」
1939僕の顔を見るなり、五条先生がひとつのぬいぐるみをポスンと渡してきた、それは。
「……何ですかこれ」
「ん?ぬいぐるみ」
「いや、それは分かるんですけど……誰かに似てません?」
サイズは30センチくらいで抱えるくらいの大きさだ。そして頭身を二頭身でデフォルメされているが、素肌に白のファーが付いた黒いジャケットを着ていたり、頭頂部からにゅっと伸びてる髪といい、目元にちょんちょんと付いた睫毛といい。
その特徴は明らかに、石流さんを模していると思った。
それに気付いているのかいないのか五条先生は「さぁ~~誰だろうね」なんて笑って言ってくる。
「これはちょっとした呪骸のテストなんだ」
「呪骸の?つまりこれはただのぬいぐるみではないってことですか?」
kura_purple
REHABILI平和な世界線での小話ハッピー?ハロウィン「Trick or treat!!」
「………ミイラ男…?」
「アタリ〜!」
「それ殆ど少し前のアナタですよね」
七海の指摘は最もで、五条が扮するミイラ男は包帯が少ない。手や腕に申し訳程度に巻き付け、少し前のスタイルを思わせるように目元を隠し、頭部にそれっぽく巻いただけの姿だった。
「細かいこと言わないでよ。そんなことよりお菓子ちょーだい?」
トリートトリートとご機嫌に差し出された五条の両手の平を見つめ、顔を見つめ、当然の疑問が湧き上がる。
「なんで教職のアナタがもらう側なんですか」
「生徒にはあげたよ?僕がもらうのは大人からだけ」
それこそ当然、とでも言いたげな五条を見ていると自然と溜息が溢れる。
「アナタに渡すお菓子はありませんよ」
1191「………ミイラ男…?」
「アタリ〜!」
「それ殆ど少し前のアナタですよね」
七海の指摘は最もで、五条が扮するミイラ男は包帯が少ない。手や腕に申し訳程度に巻き付け、少し前のスタイルを思わせるように目元を隠し、頭部にそれっぽく巻いただけの姿だった。
「細かいこと言わないでよ。そんなことよりお菓子ちょーだい?」
トリートトリートとご機嫌に差し出された五条の両手の平を見つめ、顔を見つめ、当然の疑問が湧き上がる。
「なんで教職のアナタがもらう側なんですか」
「生徒にはあげたよ?僕がもらうのは大人からだけ」
それこそ当然、とでも言いたげな五条を見ていると自然と溜息が溢れる。
「アナタに渡すお菓子はありませんよ」
viole_t_te
REHABILIハロウィンの日に神がサキュバスの話なんてするから…(怪僧と菫サキュバスパロ)なぜか続きそうで草サキュバスパロ「ひ……っ! む、無理ぃ……」
十月三十一日の真夜中。珍しく寝室の窓を開けたまま寝落ちをした私が目を覚ますと、見知らぬ女性がベッドの脇にしゃがみ込み、何やら泣き言を零していた。
「ん……、おや、」
「わっ……! お、起きちゃった……? え、どうしよ、うわ、」
徐に起き上がる私を前に、彼女が立ち上がりベッドの脇を右往左往する。何やらおどおどと怯えているようだが、どちらかと言えば怯えるべきは何者かに家屋への侵入を許してしまった私の方ではなかろうか。しかし、目の前に現れたこの可愛らしい侵入者からは、命を奪おうだとか金品を盗もうだとか、そういった気配を全くといって感じなかった。
「貴女は何者ですか?」
「……」
2136十月三十一日の真夜中。珍しく寝室の窓を開けたまま寝落ちをした私が目を覚ますと、見知らぬ女性がベッドの脇にしゃがみ込み、何やら泣き言を零していた。
「ん……、おや、」
「わっ……! お、起きちゃった……? え、どうしよ、うわ、」
徐に起き上がる私を前に、彼女が立ち上がりベッドの脇を右往左往する。何やらおどおどと怯えているようだが、どちらかと言えば怯えるべきは何者かに家屋への侵入を許してしまった私の方ではなかろうか。しかし、目の前に現れたこの可愛らしい侵入者からは、命を奪おうだとか金品を盗もうだとか、そういった気配を全くといって感じなかった。
「貴女は何者ですか?」
「……」