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    あらすじ

    しいな

    PROGRESS8/20インテ新刊「ドラマティックな恋じゃない」

    ⚠ 真一郎が非童貞
    ※直接描写なし

    あらすじ
    真一郎は十二年こじらせたワカへの片思いに決着をつけようとするも、幼馴染みの武臣に「無理だから諦めろ」と一蹴されてしまう。それでも今のままではいけないと悪あがきをしながら、ある日酒の勢いでワカを抱いてしまい――……。

    真一郎→→→→→(?)ワカの話。
    推敲・校正前なのでサンプル未満の尻叩き進捗。
    ドラマティックな恋じゃない 恋とは、きらきらと輝いて、そっと触れなければ壊れてしまうほど、うつくしくて尊い思い。――なんて、そんな言葉とは到底無縁だった。
     自分自身でも抑えきれなくて、おぞましい色で蠢いて、直視することが嫌になる。そのくせ手放そうと思えば思うほど、強くて太い根が張って心から離れない。ほんとうに、簡単に捨て去ることができればどれほど楽になるのだろうか。
     もう、十二年。
     まだ十代の青臭さが残る少年が見つけた宝物は、今となっては手に負えない呪物になっていた。
    「あー……」
     ぼんやりと眺めた夜空は相変わらずで、東京のあちこちにそびえ立つビルで切り取られている。
     決して綺麗なものではないのに、見慣れているからこそ落ち着けるのか、気がつくといつからか夜空を見上げるクセがついたらしい。仕事終わりに店の裏で煙草を吸いながら、ゆっくりこの十二年間抱えた片思いに別れを告げた。
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    fu__furu

    MAIKING8月に頒布予定の年の差ラブコメ降谷夢の冒頭です。
    ⚠️降谷20歳、夢主25歳
    ⚠️夢主の元彼含めモブがまあまあ出る。
    ⚠️ネームレス夢主

    【あらすじ】
    結婚を機に退職したものの婚約者に逃げられた夢主が、居酒屋で大学生の降谷と最悪な出会いをする。夢主がバイトを始めた塾で降谷と再会したことをきっかけに少しずつ距離が縮まり……?

    絶賛執筆中なので絵文字などもらえると励みになります!!
    Sabotage 1

     きっかけは金曜日の夜。
     彼の部屋で晩酌しながら、もう仕事なんて辞めたいとぼやいた私への彼の返答だった。
    「辛いなら無理して仕事続けなくていいよ。俺ももっと働くし」
    「何、珍しいこと言って」
     いつもなら「そんなこと言って、本気で辞める気はないんだろ」とか言って流すのに。持っていた缶ビールをローテーブルに置いて、キャンディ包みされたチーズへ手を伸ばすと、拗ねたような顔と目が合った。
    「だって最近のお前、ほんとに辛そうだし。それに俺だって、奥さんが仕事のせいで壊れたら嫌だよ」
    「えっ?」
     低めの声で聞き返した私に、彼は「そこはもっと可愛く聞き返すところじゃねえの」と笑った。だけど、私は突然の爆弾発言にかなり動揺していた。だって、確かに交際五年目の記念日は間近に迫っていたけれど、そんなのまだ先だと思っていたから。
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