アオキ
KoM_red
らくがき神様パロディアオハサ突然始まり突然終わる
細かいところは決まってないファンタジー
人間アオキ×龍神ハッサク
強強人間なアオキが強強神様のハッサクさんを口説き落とすのが書きたかった筈
書きたいところを書きたいだけのパロディなので細かいことはスルーしてね!!!
無理そうだなと思ったらそっと閉じて下さい。 5259
miNa1423
らくがきオメガバース アオオモ2話目設定とかふわふわで適当です。
アルファ アオキさんとオメガ オモダカさんがくっつくまでのお話。
オメガバ アオオモ2「あれ?トップ、どうしはったん?」
廊下で頭を抱えて突っ立っていたオモダカを心配してチリが駆け寄ろうとする。
「っ!!」
後数歩で手が届く距離に近づいたとき、チリの表情が変わる。口を押さえ、呼吸を乱す様子に隣を歩いていたハッサクも状況を察した。
「チリ、どうしました?」
「トップ、自室に戻って薬を飲んで下さい!!」
うろたえるチリに気づき近づこうとしたオモダカを遮ってハッサクが大声を上げる。よく響くその声に、自分のすべきことを思い直してその場を離れた。
「チリ、抑制剤は持っていますか」
「・・・トップが、トップが・・・」
呆然とオモダカの背中を見つめるチリの肩をつかむ。
「チリ!抑制剤を飲みなさい、無ければ小生のものをお渡しします」
1267廊下で頭を抱えて突っ立っていたオモダカを心配してチリが駆け寄ろうとする。
「っ!!」
後数歩で手が届く距離に近づいたとき、チリの表情が変わる。口を押さえ、呼吸を乱す様子に隣を歩いていたハッサクも状況を察した。
「チリ、どうしました?」
「トップ、自室に戻って薬を飲んで下さい!!」
うろたえるチリに気づき近づこうとしたオモダカを遮ってハッサクが大声を上げる。よく響くその声に、自分のすべきことを思い直してその場を離れた。
「チリ、抑制剤は持っていますか」
「・・・トップが、トップが・・・」
呆然とオモダカの背中を見つめるチリの肩をつかむ。
「チリ!抑制剤を飲みなさい、無ければ小生のものをお渡しします」
nunnun_39
自主練照れ顔aokさんの表情差分的なやつ。真剣な顔でプロポーズされてぇ……( ´ཫ` )
こういう時だけ一人称が俺になるaokさんいっぱい下さい(スライディング土下座)
何気にaokさんの瞳の色を公式に近づけてみました
4696koala
メモましゅまろで『アオキとオモダカの手持ちが、主同士がまだ距離あるのにデキてタマゴ作ったらどうなる』というお話を考えてみた両者どっちも譲らないアオオモ 1/27まずオモダカさんのクエスパトラがタマゴ産んでそう。朝起きたらオモダカの家でタマゴがコロンとあって
「あら、クエスパトラ。貴方のタマゴですか?誰との子ですか?」
尋ねるもクエスパトラがそっぽを向いて教えてくれないので全くもって想像が出来ない。
でもオモダカさんも生まれてくるのはきっと可愛いヒラヒナちゃんなのはわかるので
「大事に育てないといけないですね」
とバスケットにブランケットとタマゴを入れて職場までいくとポピーちゃんに
「タマゴなのですー!」
と言われる。
「今朝、家で見つかったので今クエスパトラが大事に温めているところです」
「誰との子ですのー?」
「わかりません。私のクエスパトラはプライドが高い子なのでよほどの相手だったのでしょうね」
1142「あら、クエスパトラ。貴方のタマゴですか?誰との子ですか?」
尋ねるもクエスパトラがそっぽを向いて教えてくれないので全くもって想像が出来ない。
でもオモダカさんも生まれてくるのはきっと可愛いヒラヒナちゃんなのはわかるので
「大事に育てないといけないですね」
とバスケットにブランケットとタマゴを入れて職場までいくとポピーちゃんに
「タマゴなのですー!」
と言われる。
「今朝、家で見つかったので今クエスパトラが大事に温めているところです」
「誰との子ですのー?」
「わかりません。私のクエスパトラはプライドが高い子なのでよほどの相手だったのでしょうね」
zeppei27
できたハサアオ最終話です。ハッサクにじわじわと『普通』を侵食されたアオキが、ちょっとしたお節介から後に戻れなくなるお話。ハッサクの暴走回だよ!アオキがハッサクに意地悪だったり強気になったりするのも良いですね……。前話 #3
>https://poipiku.com/271957/8193864.html
最後まで読んでくださりありがとうございました!絵文字もいつもありがとうございます……!
正しさの証明 #4 湖に小石が投げ込まれ、水面に波紋を広げる。小石が岩となり雨霰と降り注ごうとも、しばらくすれば湖は元通りの静けさを取り戻し、何事もなかったかのように全て忘れ去っていくだろう。日常とは一見左右されがちな脆弱な存在だが、長い目で見れば何よりも力強い。いずれ全ては回帰してゆくのだし、多少変化があろうともそれすら全て飲み込んでしまうものだ。アオキの『普通』の日常もまた然りである。
ハッサクにより引っ掻き回され、機を窺って掻き乱し返す他愛もないやりとりは、数え切れないほど繰り返してもはやアオキの日常の一部と化していた。大変申し訳ない話だが、彼が長々と時間を割く説教の大半は効力を発揮していない。髪型やらシャツやらネクタイやら、その他いくらかは一理あるのといじられることに耐えかねて変えた(改善とは呼びたくない)ものの、アオキの本質はハッサクと初めて出会った時のままだ。
5351ハッサクにより引っ掻き回され、機を窺って掻き乱し返す他愛もないやりとりは、数え切れないほど繰り返してもはやアオキの日常の一部と化していた。大変申し訳ない話だが、彼が長々と時間を割く説教の大半は効力を発揮していない。髪型やらシャツやらネクタイやら、その他いくらかは一理あるのといじられることに耐えかねて変えた(改善とは呼びたくない)ものの、アオキの本質はハッサクと初めて出会った時のままだ。
zeppei27
できたハサアオの続きだよ!アオキに振り回される世話焼きハッサクが、チリちゃんとオモダカの入れ知恵を手に日常を逸脱してゆく話。前話 #2
>https://poipiku.com/271957/8178676.html
人格者だと見なされている人の歪みや破綻、人間性の露呈が好きなので、ハッサク先生に色々なロマンを感じています。もっと生臭い部分も見てみたい……!
正しさの証明 #3 一日の時間の流れが、まるで降る星のように早い。朝を見かけたかと思えば、来たばかりだと言うのにもう夜が闇を流し込んで世界を真っ黒に塗りつぶしてしまう。星を数えるにつれて瞼は重くなり、そして朝日が頬を照らすだろう。一日に何が起こっているかは大体同じ、繰り返し、繰り返し。大人になるにつれてこの繰り返しの部分はどんどんと増えてゆき、たとえ新しい出来事に出くわそうとも物珍しさは束の間の出来事だ。何物も、こちらを大きく変化させることはない。世界は緩慢に動いている。
ハッサクにとって、子供は千変万化の可能性を秘めた希望だった。彼らこそは長い一日を過ごし、朝から夜まで変化し続ける生き物である。全身で世界を受け止め、見知らぬものを素直に浴びるのだ。繰り返しからは程遠く、身も心も瞬く間に変化してゆく。感電すれば心の底から燃え上がるような繊細さは、かつてのハッサクの姿そのものでもあった。最初こそ窮屈に狭められていたものの、自ら現状を打破して羽化できたのは未熟さが助けた部分も大きかったように思う。青い果実は日の光を良く吸収し、気づけば大樹へと姿を変えていた。
6071ハッサクにとって、子供は千変万化の可能性を秘めた希望だった。彼らこそは長い一日を過ごし、朝から夜まで変化し続ける生き物である。全身で世界を受け止め、見知らぬものを素直に浴びるのだ。繰り返しからは程遠く、身も心も瞬く間に変化してゆく。感電すれば心の底から燃え上がるような繊細さは、かつてのハッサクの姿そのものでもあった。最初こそ窮屈に狭められていたものの、自ら現状を打破して羽化できたのは未熟さが助けた部分も大きかったように思う。青い果実は日の光を良く吸収し、気づけば大樹へと姿を変えていた。
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できたハサアオ話の続きだよ!ちょっかいを出してくる(語弊)ハッサクに慣れつつあるアオキが、一緒に鍋を突きながら心をくすぐられる話。まだ続く前話 #1
>https://poipiku.com/271957/8173131.html
アオキは全具材おかわり派、ハッサク先生は最初はバランス良く……のはずが最後は肉だけ食べてるというのもいいなあと思います。〆を雑炊にするかうどんにすかで毎回バトルする。
正しさの証明 #2 暇な人だ。アオキの中で、ハッサクの印象は右肩下がりの一方である。会うたびに何がしかの注意を受け、なんやかや時間を潰してゆくうちに説教に入る。最初の数回こそ真面目に傾聴したものの、今では説教されるんだな、と理解すると同時にどこか冷めた気持ちで聞き流していた。ハッサクは本当に細かい。挨拶や返事の仕方、メールの文章、退出方法におさだまりのやる気問題、身だしなみに、一体どこまで自分のことを見ているのだろうかと空恐ろしくなる。アオキ自身でさえも自分のことをそこまで細かく知りもしない。
一方的に責められる日々の中で、アオキは面倒臭さと同時にハッサクの育ちの良さも感じていた。ピケタウンで営業活動をした帰りで髪の毛が乱れていた時には、どこからか取り出してきた櫛で整えながら身だしなみの大切さを説き、不健康に見えると言って大量に食べたくなるような美味しい店に連れ出したりもする。説教のつまらなさに眠らないよう下唇を噛めば、傷がつくと嗜めた後、後日新しいリップクリームを寄越してきた。もらったものは有り難く受け取る口なので、そのリップクリームはいまだに思い出した時に使用している。
5648一方的に責められる日々の中で、アオキは面倒臭さと同時にハッサクの育ちの良さも感じていた。ピケタウンで営業活動をした帰りで髪の毛が乱れていた時には、どこからか取り出してきた櫛で整えながら身だしなみの大切さを説き、不健康に見えると言って大量に食べたくなるような美味しい店に連れ出したりもする。説教のつまらなさに眠らないよう下唇を噛めば、傷がつくと嗜めた後、後日新しいリップクリームを寄越してきた。もらったものは有り難く受け取る口なので、そのリップクリームはいまだに思い出した時に使用している。
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できたハサアオになります。初顔合わせでハッサクに指導されるアオキの話。ハッサク先生が大人に「こうあるべき」を指導の形で厳しく行うのは、実はなかなかないんじゃないかな……?と考えながら書いていました。頑固おじさんの譲れぬガチンコ勝負が見たい!あと少しだけ続きます。
正しさの証明 #1 初対面における、アオキの中でのハッサクの印象は理想の教職者を描いたままの人間というものだった。仕事柄、オモダカが不本意にも自分を四天王に据えた際に全員の履歴書を見る機会があったため、実際には実物ではなく書類上の出会いである。半年ほど前からジムリーダーになることは決定済みだったというのに、更にもう一足草鞋を履かせられる面倒な事態で暗澹たる気持ちだった。せめて数少ない直接の同僚くらいは、気持ちの良い円滑な関係を築ければ良いな、と仄かな期待を寄せてアオキは書類を確認していた。
ジムリーダーの代表格として、四天王は多少難があろうとも恥ずかしくはない人間である必要がある。人格者とまでは行かずとも、犯罪者やサイコパスでは本末転倒だ。故に、四天王は当人が提出した履歴書に合わせて漏れなく周囲への事前調査が行われている。聞き取り調査から想像される限り、他地方からの移住者であるハッサクは堂々たる人物らしい。
4806ジムリーダーの代表格として、四天王は多少難があろうとも恥ずかしくはない人間である必要がある。人格者とまでは行かずとも、犯罪者やサイコパスでは本末転倒だ。故に、四天王は当人が提出した履歴書に合わせて漏れなく周囲への事前調査が行われている。聞き取り調査から想像される限り、他地方からの移住者であるハッサクは堂々たる人物らしい。
miNa1423
かきかけアオオモのキスフレ話の続き。勢いだけの中身のない話。
アオキさんとチリちゃんが喫煙しているので注意。
もう、キスフレでも何でもない気がするけど、まぁいいか。
欲求不満のアオキさんが書きたかっただけ。
次で最後なはず、でも大人向けになりそうなので、どうしようか考え中。
アオオモ キスフレ2チリがリーグ唯一の喫煙所に入ると、先客がいた。
「アオキさん、タバコ、すごい増えてますやん」
吸い殻が山のように盛り上がっていた。クシャリと潰された形が同じなので、どれも同一人物が吸ったのだろう。たまに、喫煙所で一緒になることはあったが、こんな吸い方をする人じゃなかったはずだ。
「口寂しいんとちゃいます?」
少しからかい混じりにチリが言うが、アオキは顔色一つ変えずに煙を吐いた。
「報酬はいただいていますよ、きちんと。あの人馬鹿真面目ですから」
それでも満たされない。のは、アオキも分かっていた。すぅっとタバコを吸い込めば、じりじりと音を立ててタバコは短くなっていく。そのまま大きく煙を吐くが、一瞬だけ満たされた気がするだけで、余計に何かが足りない気がする。先ほどからこればかりだ。
2658「アオキさん、タバコ、すごい増えてますやん」
吸い殻が山のように盛り上がっていた。クシャリと潰された形が同じなので、どれも同一人物が吸ったのだろう。たまに、喫煙所で一緒になることはあったが、こんな吸い方をする人じゃなかったはずだ。
「口寂しいんとちゃいます?」
少しからかい混じりにチリが言うが、アオキは顔色一つ変えずに煙を吐いた。
「報酬はいただいていますよ、きちんと。あの人馬鹿真面目ですから」
それでも満たされない。のは、アオキも分かっていた。すぅっとタバコを吸い込めば、じりじりと音を立ててタバコは短くなっていく。そのまま大きく煙を吐くが、一瞬だけ満たされた気がするだけで、余計に何かが足りない気がする。先ほどからこればかりだ。
zeppei27
できたpkmnハサアオ、ハッサクがアオキをスケッチ大会に招き、想いを告げる話。そして、二人で食事に行くようになる、そんな結末。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
前話 #3
>https://poipiku.com/271957/8142621.html
本シリーズをまとめたもの
>https://formicam.ciao.jp/novel/kaji.html
リンゴ甘いか酸っぱいか #4「みなさん、今日のゲストはチャンプルタウンのジムリーダー、アオキさんです」
「……アオキです。本日はよろしくお願いいたします」
とうとうこの日が来た。そば近くに感じるアオキの存在にドギマギする心を隠し、興味津々といった様子の生徒たちを見回す。もう何度も繰り返した、美術室でのジムリーダー写生会は有終の美を飾ろうとしていた。見慣れた風景のおかげで、アカデミーの入り口でアオキを出迎えた時の緊張と高揚がゆっくりと静まってゆく。
「チャンプルタウンという場所は、美味しい店が多い賑やかな街です。小生もお気に入りの店が多いのですが、行った経験がる方は手を挙げてください」
はい、とバラバラと手が上がる。これまで他のジムリーダーたちを招いた時とさほど変わらぬ数で、自分の出身地でもあるのだと話す生徒もいた。
7843「……アオキです。本日はよろしくお願いいたします」
とうとうこの日が来た。そば近くに感じるアオキの存在にドギマギする心を隠し、興味津々といった様子の生徒たちを見回す。もう何度も繰り返した、美術室でのジムリーダー写生会は有終の美を飾ろうとしていた。見慣れた風景のおかげで、アカデミーの入り口でアオキを出迎えた時の緊張と高揚がゆっくりと静まってゆく。
「チャンプルタウンという場所は、美味しい店が多い賑やかな街です。小生もお気に入りの店が多いのですが、行った経験がる方は手を挙げてください」
はい、とバラバラと手が上がる。これまで他のジムリーダーたちを招いた時とさほど変わらぬ数で、自分の出身地でもあるのだと話す生徒もいた。
zeppei27
できたpkmnハサアオ、カジッチュを渡された後、アオキがハッサクとカジッチュ……とコルサに振り回されるお話。もう少し続きます〜前話 #2
>https://poipiku.com/271957/8137224.html
リンゴ甘いか酸っぱいか #3 何かに向けて準備をして整えたというのに、いざとなったら取りやめになって肩透かしを食らった心地になることがある。例えば何がしかの試験に向けて、対策を練り覚悟を決め、さあ当日だと思っていたらば直前に取りやめになったとする。すると現金なもので、できたら試験自体がなくなって欲しいと願っていたにも関わらず、過ぎ去った難が起これば無駄足にならなかったのにと憤慨さえしてみせるのだ。どんな結果が伴うとしても、難事に打ち当たった方がすっきりするという見方もできるかもしれない。
アオキがこの手の経験をすることはあまりないが(せいぜい楽しみにしていた食品の新製品が発売中止になる程度だ)、今の気分は正にこの肩透かしの連続だった。「また様子を見にきます」と言ったくせに、あのドラゴン使いは足音すら聞こえてこない。思えば、彼と顔を合わせるのはいつだって仕事がらみであって、プライベートな時間ではないのだから、仕事の予定が入っていなければすれ違いもしない間柄なのだった。
6252アオキがこの手の経験をすることはあまりないが(せいぜい楽しみにしていた食品の新製品が発売中止になる程度だ)、今の気分は正にこの肩透かしの連続だった。「また様子を見にきます」と言ったくせに、あのドラゴン使いは足音すら聞こえてこない。思えば、彼と顔を合わせるのはいつだって仕事がらみであって、プライベートな時間ではないのだから、仕事の予定が入っていなければすれ違いもしない間柄なのだった。
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できたpkmnハサアオ、カジッチュを渡した後、恋心を自覚してもだもだするハッサクが、アオキを見初めたことを思い出したり、次の一手を考えるお話。まだ続きます〜前話 #1
>https://poipiku.com/271957/8132796.html
リンゴ甘いか酸っぱいか #2 一度光を目にしてしまうと、人間はこれまで自分が暗闇の中にいたことを意識せざるを得なくなる。たった一度の偶然が全てを変えてしまうわけで、同じ景色でもまるで異なるものに見えてくるだろう。自分は何も知らなかったのだ――例えば、恋心を。思春期からは程遠く、酸いも甘いも噛み分けたハッサクにとって、まるで青年のように素直で飾り気のない思慕はまるで予想外のものだった。
当初は、アオキのポケモントレーナーとしての才能に強く期待を寄せ、彼が芽吹く様を見たいと強者として考えていたはずだ。どんなに仕事だからこなすだけだと言い訳しようとも、アオキがオモダカに実力で見出されたことは純然たる事実である。パルデア地方のポケモンバトルを繁栄させることに確固たる意思で臨む彼女が、手近な人間で済ませようという怠慢を許すはずがなかった。
6134当初は、アオキのポケモントレーナーとしての才能に強く期待を寄せ、彼が芽吹く様を見たいと強者として考えていたはずだ。どんなに仕事だからこなすだけだと言い訳しようとも、アオキがオモダカに実力で見出されたことは純然たる事実である。パルデア地方のポケモンバトルを繁栄させることに確固たる意思で臨む彼女が、手近な人間で済ませようという怠慢を許すはずがなかった。
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できたpkmnハサアオ、ハッサクにもらったカジッチュに途方に暮れるアオキと、二人の馴れ初めの思い出のお話。続きます。前作↓の続きですので、まずは前作からどうぞ🙌
>寿司よ、寿き司れ
https://formicam.ciao.jp/novel/sushiomoi.html
寿司と間違えてシャリタツを拾ったアオキがハッサクからカジッチュをもらってしまった話
リンゴ甘いか酸っぱいか #1 絶望とは、希望をして初めて訪れる。希望に基づく未来への展望が期待を孕み、前を向いたその瞬間に背後から殴りかかってくる代物だ。希望も絶望も、繰り返される既定路線を逸れた場所に存在する。物分かりがいいフリをするのであれば、そもそも余計な希望など持たずに予想範囲内で普通を享受するに越したことはない。別段、それで不幸になるというわけではないし、生きることへの満足は得られるのだから。
大人になり、社会人生活を長く営むようになったアオキにとって、期待は何よりも自分を裏切るものだった。だから、そもそも期待なんて自他ともにしない。特に人間相手は不確定要素が多く絡みすぎるので要注意だ。普通が一番良い。自分もずいぶん大人になったものだ――そう満足する日々を過ごしていたのは、どうやらただの慢心に過ぎなかったようだ。
4996大人になり、社会人生活を長く営むようになったアオキにとって、期待は何よりも自分を裏切るものだった。だから、そもそも期待なんて自他ともにしない。特に人間相手は不確定要素が多く絡みすぎるので要注意だ。普通が一番良い。自分もずいぶん大人になったものだ――そう満足する日々を過ごしていたのは、どうやらただの慢心に過ぎなかったようだ。
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できた寿司の話から続け、改めてハサアオになりました。寿司に続いて食べ物でハッサクに攻められ、アオキの日常が崩れてゆく話です。続きも書く予定で、全てまとめた形でHPに載せます〜!最初の話>これは寿司です。
https://poipiku.com/271957/8081383.html
前作>これは寿司ではありません。
https://poipiku.com/271957/8087971.html
これは想いでしょうか。 ポケモンが人間の生活に間近になり、当たり前のような顔をして暮らすのは今に始まった事ではない。アオキも幼少期から家には二、三匹家事手伝いと愛玩動物扱いにポケモンがいたものだし、祖父の趣味は父とのポケモンバトルだった。昔気質の粘り強い、だがシンプルな戦法は祖父の背中を追いかけているのだと今更のように思う。どこにでもいる好々爺然とした祖父が、ポケモンボールを手にするやグッと気合いが入ったのもなかなか良かった。
さて、シャリタツである。ハッサクに過大な期待を持たせてしまった諸悪の根源、もといアオキの疲労の傑作は今や当たり前のような顔をしてついてくるようになった。ハッサクとのやりとりの末、弁当箱から野に放ってやった(洗って宝食堂に返すためだ)のだが、どういうわけだか鞄に入り込んでいたらしい。焼き鳥屋に行くまでのことなので、ひょっとするとハッサクが無理やり鞄に潜り込ませたのだろうか。ドラゴンというのは気が長いと一説に聞くものの、あれは蛇よりもしつこいという類と言える。
4876さて、シャリタツである。ハッサクに過大な期待を持たせてしまった諸悪の根源、もといアオキの疲労の傑作は今や当たり前のような顔をしてついてくるようになった。ハッサクとのやりとりの末、弁当箱から野に放ってやった(洗って宝食堂に返すためだ)のだが、どういうわけだか鞄に入り込んでいたらしい。焼き鳥屋に行くまでのことなので、ひょっとするとハッサクが無理やり鞄に潜り込ませたのだろうか。ドラゴンというのは気が長いと一説に聞くものの、あれは蛇よりもしつこいという類と言える。
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できたシャリタツを拾う話の、ハッサク目線のものです。>前作 https://poipiku.com/271957/8081383
アオキの話の後について考えたことを書こうか迷っていたのですが、ハッサク先生について考えることが多すぎて書きました。そう、ハサアオ、好きなんですよね……情熱と虚無のぶつかり合いと、なんやかや頑固な二人が本気で勝負するところは是非見たいと思っています。人生の勝負はこれから!
これは寿司ではありません。「小生は猛烈に感゛動゛し゛て゛す゛!!」
「……違います」
ポケモンリーグの会議室で、ハッサクは心底感動していた。冷静な声が聞こえたような気がしたが、そんなことよりも目の前の事象を処理することで頭も胸もいっぱいだった。チリ曰くは感情がドラゴン並に激しく揺れやすいという評価であり、美術教師である本職を鑑みても申し分ない性質と言えるだろう。ハッサクは今猛烈に感動していた。この感情の荒波を、キャンバスに描いてコルサに共有したい。
例えて言うならば、長く丹精込めて育ててきた植物がようやっと蕾を膨らませてくれた、そんな瞬間である。アオキの弁当箱にひっそりと可愛らしく鎮座しているシャリタツのつぶらな瞳が告げている。これは天の啓示だ、祝福だ、自分が教師としてもポケモントレーナーとしても情熱を注いできた結果が実ったのだ!植物をこよなく愛し、芸術として昇華させるコルサも大いに同意するだろう。今すぐにでも写真を撮って送ってやりたい。
3537「……違います」
ポケモンリーグの会議室で、ハッサクは心底感動していた。冷静な声が聞こえたような気がしたが、そんなことよりも目の前の事象を処理することで頭も胸もいっぱいだった。チリ曰くは感情がドラゴン並に激しく揺れやすいという評価であり、美術教師である本職を鑑みても申し分ない性質と言えるだろう。ハッサクは今猛烈に感動していた。この感情の荒波を、キャンバスに描いてコルサに共有したい。
例えて言うならば、長く丹精込めて育ててきた植物がようやっと蕾を膨らませてくれた、そんな瞬間である。アオキの弁当箱にひっそりと可愛らしく鎮座しているシャリタツのつぶらな瞳が告げている。これは天の啓示だ、祝福だ、自分が教師としてもポケモントレーナーとしても情熱を注いできた結果が実ったのだ!植物をこよなく愛し、芸術として昇華させるコルサも大いに同意するだろう。今すぐにでも写真を撮って送ってやりたい。
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できたpkmnSV アオキの日常SS年末に考えていた、寿司だと思ってシャリタツを確保するアオキのネタを昇華させました。疲労限界サラリーマンは、多分レジ袋を猫だと思うしシャリタツは寿司に見えると思うんだ……この後、ハッサクにカジッチュを送られて大いに困惑して欲しいです。
これは寿司です。「小生は猛烈に感゛動゛し゛て゛す゛!!」
「……違います」
昼時のポケモンリーグの休憩室で、アオキは猛烈な竜の息吹を浴びていた。良い歳をした男――泣く子も黙る四天王の頂点であるハッサク――が年甲斐もなく感動に打ち震えて泣く様は、何度見ても見慣れない。おまけにその対象が自分となれば尚更落ち着かないもので、普通と平穏をこよなく愛するアオキは現実逃避をすべく視線を逸らした。頼むからこのまま自分を見逃してほしい。壁の染みになってしまいたいと思うことも、ぼんやりと次に食べるものを考えることで嵐をやり過ごすこともままあるが、今回ばかりは逃げられそうにもなかった。
「アオキ!恥ずかしがることはありません、高みを目指すのはいつであっても遅くないのですよ!」
3765「……違います」
昼時のポケモンリーグの休憩室で、アオキは猛烈な竜の息吹を浴びていた。良い歳をした男――泣く子も黙る四天王の頂点であるハッサク――が年甲斐もなく感動に打ち震えて泣く様は、何度見ても見慣れない。おまけにその対象が自分となれば尚更落ち着かないもので、普通と平穏をこよなく愛するアオキは現実逃避をすべく視線を逸らした。頼むからこのまま自分を見逃してほしい。壁の染みになってしまいたいと思うことも、ぼんやりと次に食べるものを考えることで嵐をやり過ごすこともままあるが、今回ばかりは逃げられそうにもなかった。
「アオキ!恥ずかしがることはありません、高みを目指すのはいつであっても遅くないのですよ!」
秋月蓮華
できたポケモンスカヴァイでアオキさんとうちのオリトレの話
オリトレの設定はDLCとかで変わる場合がありますってか
変わるだろうなとなる
アオキと彼女の大晦日長い永い。旅をしている。
「蕎麦が出来たぞー」
チャンプルタウンの一軒家にてセリスは同居人のアオキに年越しそばを作った。
こたつに入っていたアオキは蕎麦を見上げる。
「貴方、大概の料理を作りますね」
「作れるぞ」
大晦日。パルデア地方の大晦日はあっさりとしたものである。大晦日を終える。新年を祝う。終わり。
これがカントーやジョウトあたりになると三が日まで休みになるがここはパルデアだ。
「休めるときには休みませんと」
「そう。休みをもぎ取ったんだ」
久しぶりに帰ってきたパルデア地方はまた変化していた。変わらないものなんてないけれども。
アカデミーの国語教師兼パルデアリーグで働くことになったり、四天王にしてチャンプルタウンジムリーダーであるアオキと同居することになった。それもこれも二人が借りていたアパートが別の部屋で起きたポケモンのトラブルによって半壊してしまったせいではあるのだが。いっそ家でも買うかーとセリスが言えばアオキが乗って二人で家を買った。
1127「蕎麦が出来たぞー」
チャンプルタウンの一軒家にてセリスは同居人のアオキに年越しそばを作った。
こたつに入っていたアオキは蕎麦を見上げる。
「貴方、大概の料理を作りますね」
「作れるぞ」
大晦日。パルデア地方の大晦日はあっさりとしたものである。大晦日を終える。新年を祝う。終わり。
これがカントーやジョウトあたりになると三が日まで休みになるがここはパルデアだ。
「休めるときには休みませんと」
「そう。休みをもぎ取ったんだ」
久しぶりに帰ってきたパルデア地方はまた変化していた。変わらないものなんてないけれども。
アカデミーの国語教師兼パルデアリーグで働くことになったり、四天王にしてチャンプルタウンジムリーダーであるアオキと同居することになった。それもこれも二人が借りていたアパートが別の部屋で起きたポケモンのトラブルによって半壊してしまったせいではあるのだが。いっそ家でも買うかーとセリスが言えばアオキが乗って二人で家を買った。
理水螢
煩悩を晒せアオアオを見守るモブが夢主という特殊な夢小説です。恋愛となると途端にポンコツになるアオキさんをハラハラしながら見守る話。
特殊すぎる話なのでpixivではなくぽいぴくでの公開としました。
2022年書き収めとさせていただきます。読んでくださった方々、2022年はお世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。 5906
zeppei27
できたpkmnで初めて二次創作をしました。名前変換のないアオキの夢小説です。アオキ……!アオキに美味しいものを食べさせたいし、普通を追求する異様な姿も書きたい、という一心で書いています。無関係の第三者を前に、気負いがない姿をするアオキも見たかった……他の面々と食べるアオキも、いつか書いてみたいと思います。
馴化 普通、というのは日常の積み重ねだ。ルーチンをこなし、スケジュール通りに時間を進め、その流れに揺蕩う。驚きも突発的な事象もなく、全ては手中に収まる範囲の些事である。自分のできることを頑張り、それ以上は必要ではない。目立たず、誰かの目に留まることなく普通は通り過ぎてゆく。まるで日の当たる人間にそっと寄り添う影のように、普通はいつでもそこにある。
朝がくれば夜が追いかけ、そして一日が終わる時の安堵をアオキは何よりも願っている。誰しも人生の大半であろう普通を手放してまで特別を求める人間の気が知れない。当たり前に積み上げてきたものが、一瞬にしてバラバラに崩れ去った後の絶望は計り知れない。確かに、普通には輝かしさや物珍しさはないだろう。だが失ったらば取り戻しにくいことに変わりはない。
7870朝がくれば夜が追いかけ、そして一日が終わる時の安堵をアオキは何よりも願っている。誰しも人生の大半であろう普通を手放してまで特別を求める人間の気が知れない。当たり前に積み上げてきたものが、一瞬にしてバラバラに崩れ去った後の絶望は計り知れない。確かに、普通には輝かしさや物珍しさはないだろう。だが失ったらば取り戻しにくいことに変わりはない。