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    サラリーマン

    syo_chikubai_

    DONE※灰原と七海の死亡に関する描写があります。
    ※サラリーマン時代の七海に関する描写があります。

    十月に開催された二代目灰七版ワンドロワンライの短編四本をまとめました。鬱々としたお話が半分、嬉々としたお話が半分です。

    ・二代目灰七版ワンドロワンライ(https://twitter.com/817_1hour)
    神無月(二代目灰七版ワンドロワンライまとめ) ――神は存在しない。高二の秋にそう思った。



     否、存在はするのだろう。現に、灰原を殺したのは強い産土神信仰だ。神は存在すると信じる人には存在して見える。それが高じて人をも殺す。

     私には見えない。

     ――神は存在しない。仮に存在するのならあんなことにはならない。

     一般的な隙や欲こそ持ち合わせていたが、善人の最高峰だったような灰原が人間を守るために十七やそこらで死ぬなんて、神が存在するのならありえない。まして、それで善人とは対極にある私が未だに生きているなど、なおさら信じられない。

     灰原がいないなら、神もいない。

     ――神は存在しない。すくなくとも、私の身近には。

     信じる人がいるかぎり、どこにでも神は存在するのだろう。たとえ出雲以外の十月であろうとも、その人の周りには神というものが存在して、その人の人生を見守ってくれるのだろう。それはありがたいことだ、良かったじゃないか。だが、私が信じていた存在は、私のたった一人のかけがえない人間を殺し、私が死にたいと思ったときには死なせてくれなかった。だから、神は存在しない。そう思った。
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    fmk118

    DOODLEサラリーマンあべさん×ネイリストあしやさんの出会い編 カタカタと絶え間なくキーボードを叩いていた指先に、ふと違和感を覚える。パソコンのモニターに固定していた視線を手元に下ろすと、左手薬指の爪が見事に割れてしまっていた。
    「はぁ……」
     溜息を吐き、袖机の一段目から絆創膏の箱を取り出す。箱の中身はもう随分と減っていた。そろそろ買い足しておかねばならないだろう。残り数枚のうちの一枚を取り出してぺりぺりと包み紙を剥がし、指の先に巻きつける。
    「晴明様、またお爪が割れてしまわれたのでしょうか?」
    「ええ。少し爪切りを怠るとすぐにこれです」
     声を掛けてきたのは、晴明の対面の席に座る女性社員、藤原香子だった。同じ大学の出身であり、晴明の部下でもある。
    「あのぅ……晴明様もネイルサロンでお手入れしてもらってはいかがでしょう?」
    「ネイルサロン?」
     自分のPCモニターの陰からおずおずと顔を覗かせて、香子は提案する。
    「私の友人が勤めているネイルサロンでは、男性の方も爪のケアのために来店されるそうです」
    「ほう、男性もですか」
    「はい。私も以前は爪が薄くて割れやすいことが悩みだったのですが、その友人に勧められてネイルをはじめてみたのです。今ではキーボ 4911

    Halnopmkabe

    MOURNING警備員先生とサラリーマン一ちゃんの話が書きたくて、イベント中だけど
    書きました。まだ消化し切れてないのでいつも以上にふにゃふにゃ分
    館長→一ちゃん有(ゆるく足こきしてる)
    美しいモノを閉じ込め、そのすべてを貪りたい。その欲望を満たすがための英霊に
     跪き、許しを乞うように足下を覆う靴下を捨て去る

    「擽ったい」

     鈍錆色の睫の下にある太陽とも月とも違う輝きを持つ杏色の瞳で射貫くように見つめる
     だが声色は柔らかく、口角も緩んでいるから厭ではないはずだ

    「……気に入らないな、口答えなど」

    「欲張りだな。……まぁここを腫らしている時点で欲は強いのだろうけど」

     すでに張り詰めた己の分身を足で愛撫され、思わず声を漏らしてしまう
    今すぐにでもその貌を白濁で染め上げ、杏色の瞳には自分だけを映したい
    よく回る舌は嬌声と己だけを愛すると誓うだけを奏でればいい
     そうしたいのにこの英霊はまるで、子供がこっそりと菓子を盗み食いしているのを知っている子供の
    嘘を知りつつ罪を許す母な貌で、己の本当の望みに答えるように、いたずらに心と身体をかき乱す

    「館長、少しお話が……」

     扉の向こうで部下の声が聞こえる。使えない男だがいなければならない男だ、お楽しみを奪われた
     腹いせに怒声をあげれば、女のようにめそめそした声をあげている

    「可哀想だな、お仕事でしょ。頑張って 1064