ヒースクリフ
柚月@ydk452
DONEヒス晶♂SS雨の日の朝目を覚ますと、ほんの少しの寒さが晶を迎えた。いつもの時間よりも早くて、どうして目覚めてしまったのだろうかと考えるも、すぐに答えが出る。
(あ…雨だ…。)
窓ガラスに当たる音は優しく、曇天が作り出す暗がりのせいか、世界に閉じ込められた気分になった。なんとなく外の空気を吸ってみたくなり、ベッドから起き上がる。素足を通して感じる床の冷たさは、ほんの一瞬だけ。ゆっくりと窓ガラスを開けると、思い通りの湿った空気が部屋を満たした。雨粒が当たる音は不規則だが、木々や葉から垂れる時、はたまた屋根から落ちる際は一定だ。どこかから蛙の鳴く声もするし、羽を休めて歌っている鳥もいる。
この世界に来て、こんなにも自然を感じる事ができるなんて。元の世界では憂鬱でしかなかった事象も、今や歓迎するまでになっている。
2830(あ…雨だ…。)
窓ガラスに当たる音は優しく、曇天が作り出す暗がりのせいか、世界に閉じ込められた気分になった。なんとなく外の空気を吸ってみたくなり、ベッドから起き上がる。素足を通して感じる床の冷たさは、ほんの一瞬だけ。ゆっくりと窓ガラスを開けると、思い通りの湿った空気が部屋を満たした。雨粒が当たる音は不規則だが、木々や葉から垂れる時、はたまた屋根から落ちる際は一定だ。どこかから蛙の鳴く声もするし、羽を休めて歌っている鳥もいる。
この世界に来て、こんなにも自然を感じる事ができるなんて。元の世界では憂鬱でしかなかった事象も、今や歓迎するまでになっている。
okusen15
DONE【ヒス晶♀】厄災の完全討伐に成功するも、元の世界に帰れずまほやくの世界に取り込まれた晶(作中ではアキラ)と領主になったヒースクリフのバチバチ身分差恋愛です!!!大丈夫な人のみどうぞ 6096mavi
DOODLE愛憎とヒースクリフ20211110「あの」
の、一語を発した後、ヒースクリフは俯いて黙り込んでしまった。呼びかけというよりは、自分を奮うために声に出してみたような響きの「あの」だ。彼の決意を台無しにしないように、シャイロックは金色の長い前髪と見つめ合って待つことにした。
賢者の魔法使いの中には、まさに<大いなる厄災>の襲来する一夜にしか姿を見せない者もいるが、シャイロックは前後の幾日かは魔法舎に滞在して、一夜の仕事仲間たちと交流を持つことが多い。紋章が消えるか、あるいは紋章が刻まれた身体が石になるまで毎年顔を合わせるとなれば、自然愛着が湧く。たとえ選ばれたばかりの者であっても、長い付き合いになるという見通しが、シャイロックに愛着を抱かせる。
3243の、一語を発した後、ヒースクリフは俯いて黙り込んでしまった。呼びかけというよりは、自分を奮うために声に出してみたような響きの「あの」だ。彼の決意を台無しにしないように、シャイロックは金色の長い前髪と見つめ合って待つことにした。
賢者の魔法使いの中には、まさに<大いなる厄災>の襲来する一夜にしか姿を見せない者もいるが、シャイロックは前後の幾日かは魔法舎に滞在して、一夜の仕事仲間たちと交流を持つことが多い。紋章が消えるか、あるいは紋章が刻まれた身体が石になるまで毎年顔を合わせるとなれば、自然愛着が湧く。たとえ選ばれたばかりの者であっても、長い付き合いになるという見通しが、シャイロックに愛着を抱かせる。
あいぐさ
TRAININGヒースクリフが潜入捜査で学校に身分を隠して編入して、厄介なモブに絡まれる話無常 その日、この学校に一人の編入生がやってきた。
「ヒース・シャーウッドです。よろしくお願いいたします」
自信なさげで、それでいて優しげな声。長い前髪とメガネで根暗そうな見た目であるものの、どこか上品ですっきりとした雰囲気が漂う。
珍しい編入生、聞いたことのない家柄。きっと関わってもいいことはないだろう。きょろきょろと不安げに辺りを見回す彼を、俺は冷めた目で見つめる。
なんとなく、気に入らない。それが、第一印象だった。
それから数日、俺は編入生のことが気に入らないから嫌いになった。
いつだって一番だった俺の点数は、あいつに呆気なく抜かされた。あの男が困ったように笑えば、女どもが頬を染めて喜んでいる。
1868「ヒース・シャーウッドです。よろしくお願いいたします」
自信なさげで、それでいて優しげな声。長い前髪とメガネで根暗そうな見た目であるものの、どこか上品ですっきりとした雰囲気が漂う。
珍しい編入生、聞いたことのない家柄。きっと関わってもいいことはないだろう。きょろきょろと不安げに辺りを見回す彼を、俺は冷めた目で見つめる。
なんとなく、気に入らない。それが、第一印象だった。
それから数日、俺は編入生のことが気に入らないから嫌いになった。
いつだって一番だった俺の点数は、あいつに呆気なく抜かされた。あの男が困ったように笑えば、女どもが頬を染めて喜んでいる。
yamikoume
MAIKINGカイヒス・まほやく時間軸だけど厄災のこととか傷とか考えてない
・ヒースクリフに人間の奥さんと子供がいた(死別)
・時間的には200年後くらいを想定
・作者の性癖によりヒースクリフには髪を伸ばしていただいた
・最終的にハピエンになる話の途中。盛り上がる前のところで力尽きた
・読み返してないからおかしなところ多数。許して。
・カインとヒースは一度別れてる 13026
Daisy_mhyk
DONE『ブランシェット城居間に飾られている、ヒースクリフ3歳の肖像画』をイメージして描きました。私の画力では油彩の風味とヒースの天使さを表現しきれませんでした…。ふんわり、雰囲気を感じて頂ければ幸いです…🙈
tono_bd
DOODLEある時から女体化の変身魔法を続けているファウストについて、ヒースクリフ視点で語ってもらいました。妊娠・出産の話です。
※ある年の大いなる厄災の襲来で犠牲者が出ている旨の表記有り。誰が死んだとかは明記しておりませんが、死ネタを含んでいます。苦手な方はお気を付け下さい。
※フィガロのフィの字も出ません。
ヒースクリフによる独白 暫く前からファウスト先生が女体をとっている。
普段から体型の出にくいキャソックにマフラーを掛けていたから見た目には大きな違いが無いが、僅かに縮んだ背丈や一回り小さくなった手の平、喉仏が消えて高くなった声は隠せていない。そもそもファウスト先生本人は隠そうとしていないのだと思う。ただいつも通りに振舞っているだけなのだ。ファウスト先生は何もその体の事を説明はしなかったけれど、俺達も無理に聞き出そうとはしなかった。いの一番に問い詰めそうなシノですら、「変身魔法のやり方を教えろ」と講義を希望するだけだった。
俺達は東の魔法使いだから。突然の変化に驚いたり、騒ぎ立てる事はしない。でも西の魔法使い達だって、ファウスト先生の体の事は誰も核心の部分は触れなかった。変身魔法が得意なムルは面白がって一時期女体で過ごしていたが、それも半月もすれば飽きてしまっていた。
3789普段から体型の出にくいキャソックにマフラーを掛けていたから見た目には大きな違いが無いが、僅かに縮んだ背丈や一回り小さくなった手の平、喉仏が消えて高くなった声は隠せていない。そもそもファウスト先生本人は隠そうとしていないのだと思う。ただいつも通りに振舞っているだけなのだ。ファウスト先生は何もその体の事を説明はしなかったけれど、俺達も無理に聞き出そうとはしなかった。いの一番に問い詰めそうなシノですら、「変身魔法のやり方を教えろ」と講義を希望するだけだった。
俺達は東の魔法使いだから。突然の変化に驚いたり、騒ぎ立てる事はしない。でも西の魔法使い達だって、ファウスト先生の体の事は誰も核心の部分は触れなかった。変身魔法が得意なムルは面白がって一時期女体で過ごしていたが、それも半月もすれば飽きてしまっていた。
むにや
DOODLEヒースクリフを結構練習して描いてて本当にバランスとれなくて泣いてたもう開き直って自分の絵柄で無理せず描こう~♪ってなりました
ベッドの中で雨の音を聴くとリラックスする…という感性がとても繊細で静かで素敵すぎる この感性壊したくねえ!守りてえ!(何?)
いなばリチウム
DONE晶くんオンリー4展示その2。おしゃべりなローズネタと続いてます。恋人になった晶くん×ヒースクリフその後。ぶるぶるローズネタですが震えを止めてくれるのはカインです。(ネタバレ)
初めての この世界には、少し口にする分には問題ないけど、分量を間違えると恥ずかしい目に遭う食べ物というのがいくつか存在する。その内の一つが《おしゃべりなローズ》で、俺はつい最近まさに大変な目に遭ったばかりだ。結果的に、片思いだと思っていた人と実は両想いだったことが分かったので、悪いことばかりではなかったけれど、それでも思い出せば顔から火が出るくらい恥ずかしい経験ではある。
そして、やっぱりローズの種類で、《ぶるぶるローズ》という、食べ過ぎると震えが止まらなくなり、誰かに抱き締めてもらわなければ止まらないという、大変なバラがあるらしいと知ったのも最近のことだ。けれどそれも料理に使うと良いアクセントになるというので、同じ過ちは繰り返すまいと、念入りに分量を量り、もちろん自分の分は味見した量も計算して取り分け、ローズのテリーヌを魔法使い達に振舞った。中には止める間もなくたくさん食べて震えが止まらなくなったブラッドリー(対処法を伝えた後すぐにくしゃみでどこかへ飛んで行ってしまった)や、むしろ知った上でたくさん食べて笑いながら震えていたムル(ひとしきり震えた後、「あきた!」と言ってシャイロックに飛びついていた)もいたけれど、概ね問題はなかった、はずだった。オーエンが、俺の口元にフォークを押し付けるまでは。
4431そして、やっぱりローズの種類で、《ぶるぶるローズ》という、食べ過ぎると震えが止まらなくなり、誰かに抱き締めてもらわなければ止まらないという、大変なバラがあるらしいと知ったのも最近のことだ。けれどそれも料理に使うと良いアクセントになるというので、同じ過ちは繰り返すまいと、念入りに分量を量り、もちろん自分の分は味見した量も計算して取り分け、ローズのテリーヌを魔法使い達に振舞った。中には止める間もなくたくさん食べて震えが止まらなくなったブラッドリー(対処法を伝えた後すぐにくしゃみでどこかへ飛んで行ってしまった)や、むしろ知った上でたくさん食べて笑いながら震えていたムル(ひとしきり震えた後、「あきた!」と言ってシャイロックに飛びついていた)もいたけれど、概ね問題はなかった、はずだった。オーエンが、俺の口元にフォークを押し付けるまでは。
いなばリチウム
DONE晶くんオンリー4展示です。晶くん×ヒースクリフ片思いからのハプニング。おしゃべりなローズネタです(お察し)
双子も出る。
そんなところもだいすきです きっと一目惚れだったと思う。同時に、一目惚れ、とあまりにも簡単な一言で表してしまっていいものか、と頭を悩ませてもしまうけれど。
猫が騒ぐ、明るい満月の夜に、俺はこの世界にやってきた。夢みたいな出来事の連続で、そんな状況だったから余計に目に焼き付いたとも言える。初めて出会った魔法使いは二人だった。どちらにも目を奪われたけど、俺の腕を引いた冷たい指の感触を、俺の視線から逃げるように俯いたヒースクリフの綺麗な横顔を、今でも昨日のことのように鮮明に思い出せる。もちろん、その時は彼の顔をじっくり見るような余裕も図々しさもなかったけれど、映画の一コマ一コマのように、脳裏に焼き付いているのだ。美術品のように整った横顔、明かりに照らされてうっすらと輝く髪、宝石みたいな美しい瞳。初めて会った時、その肌は作りもののように青白く、だから余計に美術品みたいだと思ったけれど、魔法舎で生活するようになってからは、彼の年相応の純朴さだとか、控えめな性格だとか、かと思えば大胆な行動に出るところもあるのだとか、頬に赤みがさしている時の方が人らしくて可愛いとか、そういうことを知っていった。それからやっぱり、何をしていても綺麗で、でも彼は美術品ではないから、ふとした瞬間にこちらを向いてはにかんだり、声をあげて笑ったりするので、その度に心臓はドキドキとうるさくなる。
5226猫が騒ぐ、明るい満月の夜に、俺はこの世界にやってきた。夢みたいな出来事の連続で、そんな状況だったから余計に目に焼き付いたとも言える。初めて出会った魔法使いは二人だった。どちらにも目を奪われたけど、俺の腕を引いた冷たい指の感触を、俺の視線から逃げるように俯いたヒースクリフの綺麗な横顔を、今でも昨日のことのように鮮明に思い出せる。もちろん、その時は彼の顔をじっくり見るような余裕も図々しさもなかったけれど、映画の一コマ一コマのように、脳裏に焼き付いているのだ。美術品のように整った横顔、明かりに照らされてうっすらと輝く髪、宝石みたいな美しい瞳。初めて会った時、その肌は作りもののように青白く、だから余計に美術品みたいだと思ったけれど、魔法舎で生活するようになってからは、彼の年相応の純朴さだとか、控えめな性格だとか、かと思えば大胆な行動に出るところもあるのだとか、頬に赤みがさしている時の方が人らしくて可愛いとか、そういうことを知っていった。それからやっぱり、何をしていても綺麗で、でも彼は美術品ではないから、ふとした瞬間にこちらを向いてはにかんだり、声をあげて笑ったりするので、その度に心臓はドキドキとうるさくなる。
あいぐさ
TRAINING差し入れするヒースクリフとファウストの話師に差し入れを、幼馴染に軽口を 満点、ぎりぎり追試回避、追試。赤のペンをくるりと回しながら、ファウストはため息をはく。
暗記系の問題を出すと、大体結果はこうなる。自分よりも歳を重ねた彼は、どうも暗記が苦手らしい。
任務、先生会議、そして任務。忙しい今週の日程にテスト作りのタスクが一つ増えた。どうせなら、追試は彼のためだけのテストを作ってやりたい。生真面目なファウストはこめかみをぎゅっと摘む。
「……先生?」
耳に届いたのは控えめに自分を愛称で呼ぶ声だ。視線を上げると、そこには二つのコップを持ったヒースクリフがいた。
「よかったらどうですか?」
恥ずかしそうに微笑み、彼は両手のコーヒーを少しだけ持ち上げる。
「ありがとう、いただくよ。きみも座りなさい」
846暗記系の問題を出すと、大体結果はこうなる。自分よりも歳を重ねた彼は、どうも暗記が苦手らしい。
任務、先生会議、そして任務。忙しい今週の日程にテスト作りのタスクが一つ増えた。どうせなら、追試は彼のためだけのテストを作ってやりたい。生真面目なファウストはこめかみをぎゅっと摘む。
「……先生?」
耳に届いたのは控えめに自分を愛称で呼ぶ声だ。視線を上げると、そこには二つのコップを持ったヒースクリフがいた。
「よかったらどうですか?」
恥ずかしそうに微笑み、彼は両手のコーヒーを少しだけ持ち上げる。
「ありがとう、いただくよ。きみも座りなさい」
mayynatsukk
DONE最近晶ちゃんに元気がないと思っていたヒースクリフが彼女の悩みを知って解決しようとする話。「つまり、賢者様は想い人がいらっしゃる、ということです、ね?」
それを知ったヒースクリフの行動は…。
晶→ヒースクリフ→晶視点で話が進んでいきます。
限りなくきみに近い存在 散歩で行った原っぱで見つけた白い可憐な花。一本取って、花びらを撫でた晶は、無意識にその花びら一枚抜いていた。いや、一枚だけではなかった。
「好き、嫌い、好き、嫌い……」
花占いなんていつぶりだろうか。そんな可愛らしい行動をする自分がいる微笑ましく思う自分と冷ややかな目をする自分がいることに気付く。それでも自分の中にある少しの乙女心には逆らえなかった。
たとえこれが「嫌い」で終わったとしても、それが本当だとは限らないことは知っている。けれど、こうして行動をしている自分の乙女心を大切にしたいと思ったのだ。
「嫌い」最後の一枚が虚しく芝生の上に落ちる。「ええっ⁉」
たとえこれが「嫌い」で終わったとしても──……そう思っていた気持ちはどこへやら。全く持ってそんなことはなく、晶はがっくしと肩を落とした。
8095「好き、嫌い、好き、嫌い……」
花占いなんていつぶりだろうか。そんな可愛らしい行動をする自分がいる微笑ましく思う自分と冷ややかな目をする自分がいることに気付く。それでも自分の中にある少しの乙女心には逆らえなかった。
たとえこれが「嫌い」で終わったとしても、それが本当だとは限らないことは知っている。けれど、こうして行動をしている自分の乙女心を大切にしたいと思ったのだ。
「嫌い」最後の一枚が虚しく芝生の上に落ちる。「ええっ⁉」
たとえこれが「嫌い」で終わったとしても──……そう思っていた気持ちはどこへやら。全く持ってそんなことはなく、晶はがっくしと肩を落とした。
ひすい
PROGRESSまじょぱ2で展示する予定のフィガファウ♀平安パロの進捗です。※半分くらいの魔法使いが女体化してます。今回出てくる中では
♀:ファウスト、ヒースクリフ、ネロ、ホワイト、(シャイロック)
設定作り込みすぎて読んでてわかるかが過去最高に不安なので何かしら反応いただけると嬉しいです。 33623
cyanaoi
DONE回転寿司屋に初めて行くヒースクリフとシノです大遅刻
まほずし 「ヒース、何食べる?」
向かいに座るシノが嬉しそうに注文用のタブレットを操作する。
ヒースクリフがテレビで見た回転寿司屋に衝撃を受けたのは数週間前のことである。レールの仕組みや寿司以外のサイドメニューに興味が出た彼は幼馴染であるシノを誘い、近所にオープンした回転寿司屋にやってきた。
「本当に寿司が回ってる……」
「当たり前だろ、回転寿司なんだから」
驚くヒースクリフに疑問を抱くシノ。ヒースクリフにとって寿司は回らないものであり、なんなら自宅に寿司職人がやってきて握ってもらうこともあるものであった。
「ヒースいくらがあるぞ。頼むか?」
「じゃあ、俺も食べようかな」
「わかった。お、ウニもある。ヒースもウニ食べるだろ」
1291向かいに座るシノが嬉しそうに注文用のタブレットを操作する。
ヒースクリフがテレビで見た回転寿司屋に衝撃を受けたのは数週間前のことである。レールの仕組みや寿司以外のサイドメニューに興味が出た彼は幼馴染であるシノを誘い、近所にオープンした回転寿司屋にやってきた。
「本当に寿司が回ってる……」
「当たり前だろ、回転寿司なんだから」
驚くヒースクリフに疑問を抱くシノ。ヒースクリフにとって寿司は回らないものであり、なんなら自宅に寿司職人がやってきて握ってもらうこともあるものであった。
「ヒースいくらがあるぞ。頼むか?」
「じゃあ、俺も食べようかな」
「わかった。お、ウニもある。ヒースもウニ食べるだろ」
sigu_mhyk
DONE1日1ネファネチャレンジ 17魔法舎 ネロファウ(ヒースクリフお誕生日おめでとう!)
前夜の保護者会仕込みは上々。残りは明日の仕上げを待つだけだ。我ながら張り切ってしまった自覚はあるが、何といってもかわいいうちのおこちゃまの誕生日である。気合が入らないはずもない。
魔法舎全体が寝静まった深夜のキッチンで一人、ネロはずらりと並ぶ自信作達を前に満足げな息を吐いた。時間を忘れて没頭してしまったが、それに勝る出来である。久々に感じる自己肯定感の高まりに身を浸していた時だった。
「楽しそうだね」
「うわっ」
ボウルを抱えていたら落とさんばかりの勢いでネロの心臓が跳ねた。振り返れば、いつの間にか背後の席に座っていたファウストがにこにことネロを見つめている。全く気が付かなった。気配を消すのはさすがの腕前だが、こういう時に発揮するのは勘弁願いたい。いつからそこに、と頬を引きつらせたネロをやはりファウストはにこにこと眺めている。
1994魔法舎全体が寝静まった深夜のキッチンで一人、ネロはずらりと並ぶ自信作達を前に満足げな息を吐いた。時間を忘れて没頭してしまったが、それに勝る出来である。久々に感じる自己肯定感の高まりに身を浸していた時だった。
「楽しそうだね」
「うわっ」
ボウルを抱えていたら落とさんばかりの勢いでネロの心臓が跳ねた。振り返れば、いつの間にか背後の席に座っていたファウストがにこにことネロを見つめている。全く気が付かなった。気配を消すのはさすがの腕前だが、こういう時に発揮するのは勘弁願いたい。いつからそこに、と頬を引きつらせたネロをやはりファウストはにこにこと眺めている。
niwako
INFO【webイベ参加連絡】まほやく夢オンリー「月の世界でお茶会を」にサークル参加します。
開催期間:6/25(土)21:00~26(日)20:50
【内容】
・ヒースクリフお相手の一般人オリ夢主(顔有)漫画の展示。
※未完
・ネトプリ(ヒース・ムル・ルチル・オーエンの寝間着)
・その他間に合えば小ネタ漫画
よろしくお願いします。
minato_kt
DONE前回の厄災戦の前の晩、一緒のベッドで眠るファウストとヒースクリフの話。※CPではないつもりですが、距離が近めです。
※2022/3/20 東の国オンリー2日目の展示作品です。
ぬくもりに寄り添う(ヒース+ファウスト) 〈大いなる厄災〉の襲来を翌日に控えた夜。
魔法舎内の自室で寝る準備をしていたファウストは、人の気配に眉を顰めた。
誰かが廊下を行ったり来たりしている。
向かいの部屋のムルやシャイロックではない。もっと控えめで、遠慮がちな気配だ。それが誰のものなのか察し、ファウストは少しの逡巡の後に扉を開けた。
「眠れないのか?」
声をかけると、気配の主――ヒースクリフがびくりと肩を震わせて動きを止めた。
いつもとやや雰囲気が違って見えるのは、普段は丁寧に整えられている髪が無造作に流れているからだろうか。服装もラフなもので、寝る準備は万端らしい。とはいえ、強ばった表情からは眠気はまったく感じられないが。
「明日は戦いになる。きみは初陣だろう。早く休んで、魔力と体力を養いなさい」
2960魔法舎内の自室で寝る準備をしていたファウストは、人の気配に眉を顰めた。
誰かが廊下を行ったり来たりしている。
向かいの部屋のムルやシャイロックではない。もっと控えめで、遠慮がちな気配だ。それが誰のものなのか察し、ファウストは少しの逡巡の後に扉を開けた。
「眠れないのか?」
声をかけると、気配の主――ヒースクリフがびくりと肩を震わせて動きを止めた。
いつもとやや雰囲気が違って見えるのは、普段は丁寧に整えられている髪が無造作に流れているからだろうか。服装もラフなもので、寝る準備は万端らしい。とはいえ、強ばった表情からは眠気はまったく感じられないが。
「明日は戦いになる。きみは初陣だろう。早く休んで、魔力と体力を養いなさい」