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    一人称

    @t_utumiiiii

    DOODLEリッパー(パティシエ)とヘレナ・アダムス(甘いケーキ) 広義のリパヘレ ※日記のないキャラクターの背景推理等から言動を捏造※荘園設定の捏造※キャラクターの一人称としての女性蔑視・ルッキズムに基づき外見を貶す描写
    ヘレナ・アダムスは“才媛”である。(広義のリパヘレ) 獲物が八体に増える協力狩りの場はただでさえ混沌状態に陥り易いものだが、リッパーは今しがた刃を引っ掻け転ばせたサバイバーが、何かを落としたことには気が付いていた。

     心眼ヘレナ・アダムス。視力の代わりに忌々しい暗号解読の才を得たという“才媛”である。リッパーはヘレナにその言葉を向ける時に限って、そこに若干の皮肉を交えていた。
     というのも、リッパーの評するところのヘレナ・アダムスは、女の身体に生まれながらこれといって華やかなものがなく、彼女が失った視界はどれほど美しいものだったのだろうと思いを馳せさせるような風情も持たない娘であった。その顔には、美しさに肝要な条件である凹凸が無いとは言わないが、どこを取ってもぱっとしない。どことなくのっぺりとして、カエルに似た容貌の娘。故に、見目に現れない“才”への褒め言葉が第一に来るということだ。つまり、ヘレナ・アダムスは“才媛”である。
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    Daisy_mhyk

    DONEあったかい事と、いい匂いがする事しか分からない。


    現パロブラネロ【大学生ブラッドリー×女子高生ネロ】
    二人が社交ダンスを通じて出逢い、想いを繋げていく少女マンガ風ラブコメディー
    バレンタインのお話です。

    ⚠先天性女体化
    ⚠世界観の都合でネロの一人称が「あたし」です
    心に触れて ——ついにこの日が来てしまった。
     製菓会社の策略に乗せられているのは十二分に分かっている。自分はキリスト教徒ではないし、そもそも聖バレンタインという人物が何をしたのかすら分からない。
     分からないが、毎年のように町中がピンクとチョコレート色に染まり、雑誌もチョコレート特集に埋め尽くされ、この日に向けて色めき立つクラスメートたちに囲まれ年を重ねれば自然と意識が向いてしまうものだ。
    「……そう、だからこれはなんつうか、空気に流されたというか……」
    「ブツブツとドアに向かって何言ってんだてめえ」
     背後から聞こえた訝し気な声に、ネロの心臓は盛大に跳び上がった。
     レッスン場があるビルの入口前、立ち尽くしていたネロが反射的に振り向くと、そこには大きな紙袋を片手に下げたブラッドリーが首を傾げて立っていた。見慣れぬ紙袋に自然と視線が向いた先、その中には可愛らしくラッピングされた有名店のチョコレートたちが所狭しと収まっている。
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    えねこん

    PROGRESS「前 鈴木が楽しそうで何よりです」
    月山の一人称視点での話を書いたからには鈴木も書かねばという心。原作二話より捏造。まだスケベはない。
    前 鈴木が楽しそうで何よりです それじゃあ今回のネタはこれで頼む。ああ、今日も高そうなネクタイだって? エルメスだ、そこまで高級でもない。お前はスーツはどこで仕立てている? なんだ、今度俺が贔屓にしている店を教えてやる。身体に吸い付くような背広を仕立てる腕利きのテーラーだ。
     ……うん? 何か良いことが有ったのかだって? そんなに顔に出ていたか。――いや、ありふれた話だ。随分ひさしぶりに、面白い奴と再会したんだよ。笑っていた? 俺が? そうか……そうかもしれないな。なにせ数少ない俺の、そう…同胞なんだ。いい気分になってきたな。奢るから付き合え。こういうのも仕事の内だろう?
     お前は昼と夜どちらが好きだ? 俺は断然夜でな。昼と違ってあの焼け付くような太陽がない。臭くて五月蝿い車の数も減る。夜に高台に登ったことはあるか? 無い? ならば今度行ってみるといい。天気のいい晴れた夜にだ。冬はやや厳しいかもしれんが今ぐらいの季節なら丁度いい。ああ、話がそれたな。そう、俺は夜のほうが仕事をするにしても何にしても都合が良いんだが、偶に受けた仕事の都合で昼間に出掛けることもある。お前に売るネタを掴むよりよっぽど退屈で欠伸が出るような仕事だ。そこで奴を見かけてな、陳腐な言葉だが運命の再会というやつだ。傍で暫く見ていたが、随分と眼の前の試合に集中しているようだった。なんせ奴は俺に気付かなくてな。まったく。完全に無名の初参加者だったようなんだが、なかなか面白かった。俺は盤面のことは解らないが、奴の対戦相手の表情はわかりやすかった。ポーカーじゃああはならないな。なんの競技かって? ああ、将棋だよ。なんでも大きな大会の都の予選だったそうでな。ああ、知ってるのか、なら話は早いな。奴は優勝候補に勝ってしまった。はっ、お前のその面は良い。なんだグラスが空いているじゃないか。何を飲む? マスター、同じものを二つ。
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    夢斗(ゆりいか)

    DONEスプラ3のマイイカがクマサンとクリスマスを一緒に過ごすだけの話。サーモンランのネタバレを一部含みます。
    マイイカの一人称で設定の説明がろくにありませんが、一人でハイカラスクエア(2の舞台)に出てきたあと学校に馴染めずクマサン商会に入り浸り、自分の居場所をつくってくれた彼を慕うようになった背景を頭に入れていただけると少しは読みやすいかと思います。
    ふたりぼっちのクリスマスハイカラ地方から遥か西、ここ数年で急速に発展を遂げたバンカラ街は、天に届かんばかりの建築がひしめく混沌の二つ名をもつ。名前をよく聞くようになったのこそ最近だが、その歴史は他のどこよりも古いという。
    その街中にそびえるロビーのすぐ右手にクマサン商会の拠点がある。以前は路地の奥にひっそりと構えていたことを思うと出世したものだ。屋上から物々しく飛び立つヘリが震わせる空気を感じながら、壁の落書き(正確にはグラフィティというらしい)がとりかこむ階段を下りる。錆びついたドアを開け、独特の雰囲気の薄暗い室内に今日も変わらず足を踏み入れた。
    「おつかれ」
    不思議な喋る置物――クマサンと名乗るそれはクーラーボックスの上に変わらず鎮座していた。
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    umi_scr

    MOURNING支部にあげた「恋の話」(霊幻さんは芹沢と律どっちを選ぶのか?っていう話)
    プロット立てないで何も考えずに文章書いたらどうなるのか? っていう実験を芹沢一人称でやってみたら、導入で二万字行ったので驚愕したよね……
    このノリでやってたら永遠に終わらなかった。危なかった。

    勿体ないのでここに供養させてください。内容は支部に上げたものに近いので真新しいところは少ないです。導入なので中途半端に終わります!
    恋の話(リライト前) 影山君から家を出る、って聞いたとき俺は単純にすごいなあと思った。将来を定めた決然とした姿は、中学生当時の影山君とはまるで違っていた。あの頃から自分の考えをしっかり持った子供ではあったが、霊幻さんに選択肢をゆだねる頼りなさは年相応だった。いつの間にか成長していた姿を目の当たりにして、年月の重みをぐっと感じた。
    「芹沢さん、霊幻さんを頼みますね」
     はにかみながら俺にそう言った影山君もあの頃とはかけ離れて大人びていた。わかりました、と神妙に答えながら俺はふと霊幻さんのことを考えた。師匠と弟子、という単純な言葉では測れない絆みたいなものを日ごろから強く感じてはいるが、だとするとこの状況は彼にとってどうなのだろうか。まるで子供が巣立ったあとの母親のように、抜け殻になってしまうのではないだろうか? 俺だって影山君の姿に寂しさを感じなくはないのだから、霊幻さんならことさらだろう。
    21020