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    不器用

    NEL90000

    MOURNING『四季折譚』
    待てない矢さんと待てる久の矢久。
    または矢さんの卒業した風雲児で久が四季を送る話。
    もしくは風雲児高校の書きたくても書けなかった話特盛にした話。

    あと、私は受けのために普段ならやらないことを不器用なりにやる攻めが死ぬほど好き。

    矢さんの母と姉と久の母もほんのちょこっとだけ喋る。
    四季折譚  ほんとに矢後さんはよく寝ますねぇ。これ以上成長するところもないでしょうに。
      今日、高校の入学式だったんですよ。矢後さんは卒業したから知らないでしょうけど、ほんとに大変だったんですからね。あんなに嫌だって言ったのに、卒業式の日に矢後さんがあんなこと言ったせいで僕はめでたく総長の座を頂いてしましました。今どきの転生モノでももう少しまともな環境と役職が与えられるってのに…僕の折角の平穏な日常は、少なくともあと一年は訪れないでしょうね。あーあ。
     それより早く起きてください。季節の行事にやたらとうるさい彼らがご丁寧に桜餅を大量に用意してくれたんです。
      桜餅も、合宿施設に持っていきましたけど、消費し切れる気がしないんですよねぇ。よりにもよって全部粒あんですよ、ありえない…僕が総長になったからにはとりあえずあんこはこしあんが至高だということを周知させるところから始めようと画策してるところです。さぁ、カピカピになる前に桜餅食べちゃいましょう。早く起きてください、矢後さん。
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    horizon1222

    DONE付き合ってないキスディノ/ディノに不器用な甘え方をするキース

    『よいやみとぬくもり』
     その日会ったキースは、とにかく様子がおかしかった。

     昼頃唐突に、『今晩メシいかねぇ?』
    なんてメッセージがきたものだから、驚いた。
     ルーキーを卒業して担当が別々になって、一緒にいる時間が減ってからもキースは俺が声をかければ最初こそ渋るものの、なんだかんだで結構な割合で食事や遊びの誘いには乗ってきてくれる。その代わりというか、自分から誘ってくることはあまりない。「面倒くさ」が半分口癖になっているようなものなので、まあ、そういう性分なんだろうと思う。
     随分急だな、と思ったものの、たまたまぽっかり予定が空いたんだろうと思ってOKしたまではよかった。
     待ち合わせ場所に現れたキースになんか変だな、と違和感をもったのは、本当に根拠も何もないただの勘だった。食事をするうちに、どんどんその違和感は強くなって、お店を出る頃には直感は確信に変わった。
     初めは体調が悪いのかと思ったけど、そういうわけじゃなさそうだった。キースは元々俺みたいににぎやかなタイプじゃないけど、今日はどこか上の空というか、時々考え込むように、黙りこくっている。
     何か俺に怒っているのかとも考えたけど、でもそれなら俺に何 3368

    odaka222

    DONE(小説)極髭一の短いの。一期くん極になって更に闇が深まるのたまらなく愛おしいですね。不安定な心を吐露してくれるのは、ある意味心を許してくれ始めてるからかなぁとも思ってます。不器用な甘え方の一期くんと、ふわふわに見せかけてめちゃくちゃ考えているのであろう兄者、最高だと思いますマル。あと、兄者一期くんの外套掴む癖とかあったら可愛い。極前のあのでかでかとした紋が無意識に気に入らなくてあの部分掴んでるの。戦場に力強くはためくマントを後ろから眺める。その姿はまばたきをも忘れそうなほど美しい。
    『でも、』
     髭切は音を立てず息を吐き、ゆっくりと目を閉じた。再び開くと、同じ光景に向かって手を伸ばす。
    「そろそろ戻ろうか。一期一振」
     美しいと思った長いマントを無遠慮に掴み、いつもの調子で引っ張った。以前の彼ならここで、驚いて小言をこぼすか、呆れたように苦笑してくれるかなのだが。
     僅かな沈黙の後、薄く貼り付けたような微笑みがこちらを振り向く。出会った頃の、よそよそしい感じ。
    「申し訳ない。待たせてしまいましたな」
    「ううん。久々の遠征だもの、疲れたのなら少し休んでいこうか」
     布を持っていた手を軽くあしらわれ、彼は一歩下がった。
    「いえ、戻りましょう。無駄に遅くなっては主に余計な心配をさせてしまいますし、弟にも示しがつきませんから」
     踵をかえした際にふわりと翻ったマントを、反射的に再び掴む。
    「!」
     今度は少しばかり丸めた目がこちらを振り向き、その様子に思わず笑い声がもれた。
    「何か」
     些か不機嫌そうな声色に、すぐにごめんと謝って首を傾ける。
    「やっぱり、もうちょっとゆっくりしていこう 2467

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロリン/Ⅱラスト前日/不器用なキス
    ユミルの里、その渓谷道の奥に顕現していた氷霊窟で用事を済ませたクロウは、貴族連合の本拠地へと帰ろうとしていた。
    「ク、ロウ……なのか」
     雪の踏み締める音で双刃剣を構える。振り返ると今はユミルに居るはずのないリィンが呆然とした顔で立っていた。
    「来てたのか」
     構えていた双刃剣を背に戻す。リィンもまた鞘から引き抜いた太刀を収めた。しかし、彼がクロウの元へ歩み寄ってくることはない。
     ふたりのあいだを冷たい風が吹き抜けていった。
    「あ、ああ。それで、こちらから嫌な気配がして」
    「それならアレだな。ま、俺が一足先に片付けさせてもらったが」
     背後にあった氷霊窟を指した。最深部で待ち構えていた魔煌兵は、先ほどクロウが倒したばかりだった。
     もしもリィンのほうが先にあの霊窟へたどり着いていたなら、あの魔煌兵とやり合っていたのは彼だったのかもしれなかった。
     今はもう、過ぎた話だ。
    「そういうわけだ。じゃあな」
     戸惑い瞳を揺らす彼に背を向け、オルディーネと向き合う。
     騎乗しようとした途端、肩を掴まれよろめいた。胸ぐらを掴まれ、崩れた体勢のままリィンの唇が押し付けられる。勢い余ってぶつかった歯 832

    おむらいす

    DONE【ミスラジweb公開】僕きらいじゃないよ
    (赤安)

    もしかして嫌われているのか!?となる赤井と、バカバカ僕が不器用なの知ってるだろ!なるれいくんのハッピーエンドな話!
    「差し入れです、健康管理も仕事のうちですよ。有り難く食べてください!」
    そう言って特大バスケットを差し出してきた降谷君の顔は可愛かった。
    「またタバコ吸って!タバコの害は〜〜」
    と、元気によく喋るところも可愛い。
    そう思っていたが……。
    『FBIの同僚から、赤井は野菜が嫌いと聞いて野菜サラダと野菜サンドを差し入れてやっただけだ』
    今日も差し入れ用意されたんですか?と部下に尋ねられた降谷君がそう答えていて。
    赤井捜査官とは付き合いも長いですし僕たちにわからない繋がりがあるんでしょうね、など言われているのを聞きながら、そうだな、とこれまでの事を思っていると
    『あんなやつ嫌いだ、ムカつくし、態度はでかいし…』
    そんな会話を立ち聞きし、ふと赤井の頭をよぎる。俺はもしかして本当に嫌われているのか……?






    「赤井!今日はセロリ定食だ」
    「ああ、そうか。わかった、皆で食べればいいんだな」
    「えっ?あ、そ、そんなの好きにすればいいだろ聞かないとわからないのか」
    「そうだな、わかったよ」
    「赤井!またタバコを吸って、仕事してるのか?」
    「……」
    何せ人生で人に嫌われることを気にしたことがなかっ 2480