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    視点

    tabechauzooooou

    DONEなんか続いたRoP S2のEP9という強めの幻覚。
    ドラマ版から妄想を膨らませてみたお話です。

    前回の続き…というほど話は進展せず、回想に終始しております。長いです。
    アロくん視点でみたロンドくんのあれこれ。
    ※若干香るギルエル風味。
    ※癒しの力についての設定などの色々は完全なる捏造です
    透明な水 2 エルロンドと共にエルフたちの治療にあたったアロンディルも、初めは治療を受ける側にあったヴォロヒルも、彼に目覚めた〝癒しの力〟のことはよく知っていました。ヴォロヒルに至っては、最初にその力の恩恵を受けた相手であったかもしれません。何しろ、ガラドリエルにネンヤの指輪を返したのち、谷で再会したヴォロヒルの傷を、どうやら無自覚に癒してみせたエルロンド本人が、誰よりも驚いた顔をしていたのですから。
     本人曰く「理屈がわからない」のだというそれは、身に覚えもなければ、元々備わっていたという類のものでもなく、特に思い当たる由来すらもないようなのです。おそらくは、ガラドリエルの傷を癒し、闇を祓った際、一時的に嵌めたネンヤの力を使ったことで、その膨大な魔力の一部なりがエルロンド自身の身に移ったのではないか、という見立てでした。
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    januar00kate99

    PASTまだ平穏だった頃の未来の話。
    カードショップで働く「僕」は、困っている様子の客に声をかけた。
    彼は、生まれたばかりの息子に贈るデッキに迷っているようだ。

    ※未来の世界の一般人視点のお話。
    ※Sinデッキが未来で普通に販売されていたデッキだったら?という妄想です(カード効果はアニメ版に準拠)。
    ※パラドックスの家族に関するあらゆる要素を捏造しています。
    ※その他、あらゆる要素が作者による幻覚です。
    とある父親の贈り物 街も微睡む土曜の昼下がり、僕が働くカードショップにも、ゆったりとした時間が流れていた。だからなのか、僕はさっきから、落ち着かない様子でガラスケースの中を眺める一人のお客さんのことが気になっていた。彼は三〇分ほど前に来店して以来、この狭い店内をぐるぐると歩き回ってはカードを吟味し、困ったようにため息をつくということを繰り返していた。
     はぁ、とまた小さくため息の音が聞こえる。僕はついに声をかけた。
    「お困りでしたら、お手伝いしましょうか?」
    「良いのかい?」
     俯けていた顔を上げ、その人はぱっと表情を明るくした。鮮やかな金の瞳が、安堵したように細められる。
    「何かお探しでしたか?」
    「実は先日息子が産まれたんだが、初めて贈るデッキを何にしようか、迷っていてね」
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