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    関西弁

    kawane_y

    DONE⚠️じゅ0映画追加シーンのネタバレを含む作品です
    映画追加シーン泣いちゃう…とゆたまき教室シーンが予想以上に恋では??な仕上がりだったのを見て衝動的に書いたゆたまきです。関係ないけど直哉くんが出てきます(関西弁の正解がわからないので多少変でも許せる人だけみてね!!)
    身を知る雨「皆、真希みたいになっちゃ駄目よ」
    「「はぁい」」
    たったひとことで散っていった子どもたちと、振り返りもしない母の背。それらを視界から追いやるように、真希は俯き押し黙った。
    一瞬前まではきらきらとして見えたはずの平らなガラスは、今や美しく透き通って見えるほどに虚しい。真希はひとり、畳に並べられたおはじきの群れに向かって手駒の一粒を弾こうと指を構え、……視界が滲んでいることに気づく。
    次の瞬間、何故か真希は今し方弾こうとしたおはじきを拾い上げていた。その小さな一粒を握りしめた手を胸に抱きしめると、不意に誰もいなかったはずの頭上から声が落ちてくる。
    「かわいそうになぁ。俺が慰めたろうな」
    びくりと肩が揺れた。聞いたことのない男の声。けれど優しげな言葉とは裏腹な愉しむような声音は、この家の男だろうと名前を聞かずともわかる。
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    水鳥の

    MOURNING初のイコプリSS。大半が十九歳。関西弁は空気で読んでください。 付き合ってからと言うもの、王子は事あるごとに生駒に好きを伝えたがる。
    「好きだよ、イコさん」
     時も場所関係なく伝えられる言葉に、生駒は不思議そうに尋ねたことがある。
    「なんや、王子、どないしたん?」
    「うーん、何でもないよ。ただ言いたいだけ」
    「それなら、ええ」
     にこにこといつもと変わらない笑顔を張り付けて、王子は生駒に言う。生駒は、本当にそうなら問題ないな、と頷いた。
     
    「で、今も続いてる、と」
     生駒から経緯を聞いていた弓場は、片眉を器用に持ち上げて嫌そうな表情をした。
    「そうや」
     生駒はいつもと変わらない表情で弓場の問いに答えた。
     日差しの気持ちよい午後、ボーダーのラウンジの一角に何故か十九歳組が集まり、何故か近況はどうなのかと言う事になり、何故か、王子と付き合っている生駒の悩み相談が開始された。
    「王子も可愛いところあるじゃないか」
     嵐山が、どこが悩みなんだ? と不思議そうに言う。
    「いや、何回も続くと生駒も鬱陶しいんじゃないのか?」
     嵐山の問いに柿崎が答える。
    「いや、そんなんないな」
     生駒は、当たり前だと言うように柿崎の言葉を否定した。
    「ないのかよ」
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