TAR
tumakonb
PROGRESS鍾タルWEBオンリー用展示漫画1月発行予定の鍾タルギャグ本に入る内容になります。
後半下書き状態ありますすみません。鋭意仕上げていく所存。
七国回ってアレコレ片付いた後イメージの謎時空漫画(ふんわり) 8
sasaki_nagare
DONE鍾タルwebオンリー『磐石の君と琉璃の花で約束を』開催ありがとうございます。グッズの再販はこちら(https://sasaki-nagare.booth.pm/items/3144261)
fil_tmsr114
DONE12/31のwebオンリーで展示した、ちっちゃくなったせんせーの漫画(鍾タル)※鍾離せんせーが軽率に小さくなっています。/拙いデジタル絵です。/なんでも許せる方のみどうぞ〜〜 10
maxbannem
DOODLE #鍾タル #ZhongChiFor the password, please enter the 4 digits of my birthday shown in my X's bio.
The birthday is only visible to X's followers.
Just look at adults.
piz_tk
DONE稲妻に行く前のタルと先生のスケベ漫画です!※未成年の閲覧は禁止です
This is the story of C before he went to Inazuma.
Not for minors to read.💦
※鍾タル(Zhongchi)
PASS➡成人済ですか?
yes/no 12
sky_no_suke
DONE結構前のリクエストに合った鍾離×蛍×タルタリヤの成人向けイラストZhongli × Lumine × Childe (Threesomes/MFM)
※鍵垢のフォロワー限定公開となっています 6
tam_azusa
PROGRESS1月のどむさぶ鍾タルご都合秘境ネタ
鍾タルどむさぶ ご都合秘境未知の秘境というものはいつだって己の探求心を掻き立てる魅力的なものだ。闘争を求めてファデュイ執行官という地位についているとはいえ、タルタリヤもかつては新天地を目指して冒険することを夢見る一人の少年だった。
好奇心は猫をも殺す――などという言葉があるが、いつだって命がけの刺激を求めている身としては望むところだし、だから冒険者教会の近くを通りすがった時、旅人とパイモンがキャサリンから受注した依頼を遂行するために協力して欲しいという頼みに、快く了承した。
なんでも発見されたばかりでまだ誰も踏み入っていないらしい……それらの調査が主な目的だ。
「強敵がいるかどうかは、わからないけれど……」
「はは、かまわないよ。戦う事が出来れば申し分ないけれど、探検だって楽しいものじゃないか」
7100好奇心は猫をも殺す――などという言葉があるが、いつだって命がけの刺激を求めている身としては望むところだし、だから冒険者教会の近くを通りすがった時、旅人とパイモンがキャサリンから受注した依頼を遂行するために協力して欲しいという頼みに、快く了承した。
なんでも発見されたばかりでまだ誰も踏み入っていないらしい……それらの調査が主な目的だ。
「強敵がいるかどうかは、わからないけれど……」
「はは、かまわないよ。戦う事が出来れば申し分ないけれど、探検だって楽しいものじゃないか」
rani_noab
PROGRESS鍾離先生とタルタリヤのブロマンス事件簿。導入。めっちゃ面白そうじゃない?
「公子」タルタリヤは璃月で悪名高き男だ。
岩王帝君の暗殺に関わったとされ、帝君の死が陰謀ではなかったことが明らかになってなお、その疑惑は根深い。
あのオセルの復活に加担し、璃月を壊滅させようとしたのは事実でもあるため、タルタリヤは璃月の人々の冷たい視線も特に気になどしていなかった。
そもそもが闘争を望む人間だ。安寧と真逆の人生を送っている。
嫌われ者であるならば、より好敵手にも出逢えるだろうと期待をしているのだが、あの事件以来、タルタリヤのもとに舞い込んでくるのは、タルタリヤに預けられた北国銀行の事務仕事とつまらない取り立てばかりである。
先の事件が刺激的だっただけに、この落差が耐えがたく、タルタリヤは仕事に区切りをつけては街の外の魔物を相手にしてきたり、芝居を見に行ってみたり、釣りに出かけてみたり、果ては秘境を荒らしてきたりと真剣に気晴らしを試してみたのだが、どうにも退屈から逃れられずにいた。
13356岩王帝君の暗殺に関わったとされ、帝君の死が陰謀ではなかったことが明らかになってなお、その疑惑は根深い。
あのオセルの復活に加担し、璃月を壊滅させようとしたのは事実でもあるため、タルタリヤは璃月の人々の冷たい視線も特に気になどしていなかった。
そもそもが闘争を望む人間だ。安寧と真逆の人生を送っている。
嫌われ者であるならば、より好敵手にも出逢えるだろうと期待をしているのだが、あの事件以来、タルタリヤのもとに舞い込んでくるのは、タルタリヤに預けられた北国銀行の事務仕事とつまらない取り立てばかりである。
先の事件が刺激的だっただけに、この落差が耐えがたく、タルタリヤは仕事に区切りをつけては街の外の魔物を相手にしてきたり、芝居を見に行ってみたり、釣りに出かけてみたり、果ては秘境を荒らしてきたりと真剣に気晴らしを試してみたのだが、どうにも退屈から逃れられずにいた。
misaka_mh
MOURNING途中まで書いて飽きた鍾タルのマフィアなパロ。 それは冷たい雨の降る夜のことだった。
仕事で少しヘマをした。ただそれだけのことだったが、腹に空いた穴は思ったよりも大きく深いものだったらしく、歩けば歩くほどぼたぼたと血を垂れ流した。幸いにも雨が地面に落ちた血をさらってくれるので、血痕からの追跡の可能性は下がっていた。
とはいえ、絶体絶命の状況であることに変わりはない。冬が近づく頃の夜の雨は、容赦なく体温を奪っていくしぐっしょり濡れた服は足取りを鈍らせた。
深夜ともあって人通りもなく、ぼろぼろの男の姿を見て騒ぎ出す人間はいなかった。それでも尚警戒して、人の通らなさそうな道を選んだ。どこをどう歩いたのかもいまひとつ覚えていない。このままではセーフハウスに辿り着く前に意識を飛ばしそうだ。
4891仕事で少しヘマをした。ただそれだけのことだったが、腹に空いた穴は思ったよりも大きく深いものだったらしく、歩けば歩くほどぼたぼたと血を垂れ流した。幸いにも雨が地面に落ちた血をさらってくれるので、血痕からの追跡の可能性は下がっていた。
とはいえ、絶体絶命の状況であることに変わりはない。冬が近づく頃の夜の雨は、容赦なく体温を奪っていくしぐっしょり濡れた服は足取りを鈍らせた。
深夜ともあって人通りもなく、ぼろぼろの男の姿を見て騒ぎ出す人間はいなかった。それでも尚警戒して、人の通らなさそうな道を選んだ。どこをどう歩いたのかもいまひとつ覚えていない。このままではセーフハウスに辿り着く前に意識を飛ばしそうだ。
ですほわいとさん
MEMOタル復刻ありがとうございます!!!!※この二人は付き合っていますが、閨に至っていないので左右未定です。タル鍾、鍾タル、お好きな方でお楽しみください。
※ 巻き込まれる性別不詳の旅人がいます。 3924
kino_fic
DONE鍾タルワンライ・第二十回目【心臓】所要時間:2h
(!)注意
・魔神1章3幕までのネタバレ
溶けあうのは真夜中だけ(鍾タル) 食事と睡眠は生きるために欠かせない。生きるために必要ということは、戦い続けるためにも無論必須ということだ。よく食べ、よく動き、よく眠る。それなりの訓練を積んでいる身なので、多少それらが欠けていたとしても動くことはできるが、それは満たせるときに十分満たしているからこそ叶えられる。女皇の刃、戦士たる己にとっての食事と睡眠はメンテナンス的な意味が強い。
でも、それだけじゃないとも思う。たとえば俺が完全に食事も睡眠も必要としない身体になったとしても、きっと俺はどちらの習慣も欠かすことをしないはずだから。
隣に横たわった鍾離先生に腕を伸ばす。そのまま頭を抱え込むように腕を回すと、居心地が悪そうにもぞりと腕の中で男が身じろぐ気配がした。自分と同じ背丈の男相手だが、大して問題は感じなかった。多少デカいが、やりかたは妹や弟を寝かしつけるのとそう変わらない。そう言ったら、きっとこの男は嫌そうな顔をするだろうと思うとどうにも可笑しい。
2118でも、それだけじゃないとも思う。たとえば俺が完全に食事も睡眠も必要としない身体になったとしても、きっと俺はどちらの習慣も欠かすことをしないはずだから。
隣に横たわった鍾離先生に腕を伸ばす。そのまま頭を抱え込むように腕を回すと、居心地が悪そうにもぞりと腕の中で男が身じろぐ気配がした。自分と同じ背丈の男相手だが、大して問題は感じなかった。多少デカいが、やりかたは妹や弟を寝かしつけるのとそう変わらない。そう言ったら、きっとこの男は嫌そうな顔をするだろうと思うとどうにも可笑しい。
おにきゅ
DONEタルタリヤの年齢操作有。【鍾タルワンライ1106「愛」「心臓」】
鍾タルワンライ「愛」「心臓」「先生のそれは愛じゃないよ」
目の前の堅物が「愛している」などと宣うものだから、タルタリヤは嗤った。幾千年の月日を生きた正真正銘の神様が人の、しかも全うとは決して言えない部類の人間を愛でるだなんて笑い種でしかない。その証拠に真っ向から情愛を否定しても、眉ひとつ顰めることもなく、いつも通りの顔付きのままだった。
「どうして愛ではないと言い切れる」
「逆に聞くけど、先生はなんで俺のことを愛してるだなんて思ったの」
「公子殿と居ると此処がうるさい」
此処と抑えた先は左胸。心臓があるとされている位置。抱腹絶倒の四文字の通りにタルタリヤは大きく笑い声を上げた。腹を抱えて、ひぃひぃ、と息を吸う。目尻に溜まった涙を自身の指先で掬い上げた。
1898目の前の堅物が「愛している」などと宣うものだから、タルタリヤは嗤った。幾千年の月日を生きた正真正銘の神様が人の、しかも全うとは決して言えない部類の人間を愛でるだなんて笑い種でしかない。その証拠に真っ向から情愛を否定しても、眉ひとつ顰めることもなく、いつも通りの顔付きのままだった。
「どうして愛ではないと言い切れる」
「逆に聞くけど、先生はなんで俺のことを愛してるだなんて思ったの」
「公子殿と居ると此処がうるさい」
此処と抑えた先は左胸。心臓があるとされている位置。抱腹絶倒の四文字の通りにタルタリヤは大きく笑い声を上げた。腹を抱えて、ひぃひぃ、と息を吸う。目尻に溜まった涙を自身の指先で掬い上げた。
maxbannem
DOODLE #鍾タル #종탈 #ZhongChiFor the password, please enter the 4 digits of my birthday shown in my X's bio.
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Just look at adults.
kino_fic
DONE鍾タルワンライ・第十八回目【酒、毒】お題だけお借りしましたが、時間も長さも投稿タイミングも無配慮のためお題だけです。
(!)注意
・魔神1章3幕までのネタバレ
・全部捏造です
処女雪を踏み荒らして踊る(鍾タル) はじめてというものはいつだって喪失と隣り合わせだ。まっさらな新雪の上に足を踏み入れるように、踏みつけた場所はもう元には戻らない。永遠に失った「はじめて」を惜しむことも、振り返ることも今更したりはしない。俺は前だけを見て進むことを信条としているから。ただ、それでも。だからこそ、かもしれないが。人より多くの経験を重ねたこの身に残された数少ない初体験というものを見つけると、どこかくすぐったい気持ちになってしまう。
だから鍾離先生が泥酔というものを知らないと話したとき、「俺もだよ」と思わず零してしまったのだ。食後の茶を啜る男はぴくりとも表情を動かさずに、意外だな、と呟いた。だったらもう少し意外そうな顔を作ってほしいものだが。
6201だから鍾離先生が泥酔というものを知らないと話したとき、「俺もだよ」と思わず零してしまったのだ。食後の茶を啜る男はぴくりとも表情を動かさずに、意外だな、と呟いた。だったらもう少し意外そうな顔を作ってほしいものだが。
おにきゅ
DONE【鍾タルワンライ0724WEBオンリー「祝福」】鍾タルワンライ「祝福」執務も落ち着いて蝉の鳴き声が響く夏の夜。この日も変わらず、共に夕食を摂っていた。夏の賑わいもあり、飲み進めていた酒のペースも量もそれなりだった。だから、つい口を滑らせたのだ。『無妄の丘まで任務に出てから、どうにも夢見が悪い』と。
何度も食事を共にしてきたし、ちょっとした時間潰しなら誘い合う仲だが、互いに譲れない立場がある。それは向こうも理解しているからこそ、どれだけ無茶をしても、無理をしても、形の良い眉を顰めるだけで口を挟んできたことなど無かった。そんな相手が「顔色が悪い」「無妄の丘に行くのは止めた方が良い」と言い、「さもなければ任務に自分も同行する」とまで言い出した。
ここ数日まともに眠れていないのだ。顔色のひとつも悪くなるだろう。腹の奥底から湧き出るような不快感を抱えたまま、続く言葉を吐きだした。
1836何度も食事を共にしてきたし、ちょっとした時間潰しなら誘い合う仲だが、互いに譲れない立場がある。それは向こうも理解しているからこそ、どれだけ無茶をしても、無理をしても、形の良い眉を顰めるだけで口を挟んできたことなど無かった。そんな相手が「顔色が悪い」「無妄の丘に行くのは止めた方が良い」と言い、「さもなければ任務に自分も同行する」とまで言い出した。
ここ数日まともに眠れていないのだ。顔色のひとつも悪くなるだろう。腹の奥底から湧き出るような不快感を抱えたまま、続く言葉を吐きだした。
おにきゅ
DONE【鍾タルワンライ0703「凡人」「嫉妬」】鍾タルワンライ「凡人」「嫉妬」宙に舞い散った水滴が光を拡散し、虹色に染まる。空は分厚い雲が空を覆い、雨粒が落ちた。桶をひっくり返したような……とまではいかないものの、髪を伝って落ちる水滴が煩わしい。
土が水気でぬかるみ、気を抜けば足を滑らせそうな悪条件の中。男たちは各々の武器を手に取り合い、対峙していた。既に互いの身体には刃を交えた幾筋もの切り傷が出来ている。
「さすがだね、先生。条件は俺の方が有利なはずなのに」
「そういう公子殿こそ、この視界の中で良く正確に射貫け……おっと」
会話を遮るように一射。胸を狙ったそれは相手のシールドによって、無情にも弾かれる。
荒く乱れる呼吸を大きく息を吸い込んで整えながら、互いの距離を測りつつ、タルタリヤは目の前の相手を見据えた。
1591土が水気でぬかるみ、気を抜けば足を滑らせそうな悪条件の中。男たちは各々の武器を手に取り合い、対峙していた。既に互いの身体には刃を交えた幾筋もの切り傷が出来ている。
「さすがだね、先生。条件は俺の方が有利なはずなのに」
「そういう公子殿こそ、この視界の中で良く正確に射貫け……おっと」
会話を遮るように一射。胸を狙ったそれは相手のシールドによって、無情にも弾かれる。
荒く乱れる呼吸を大きく息を吸い込んで整えながら、互いの距離を測りつつ、タルタリヤは目の前の相手を見据えた。
おにきゅ
DONE【鍾タルワンライ0828「現パロ」】鍾タルワンライ「現パロ」カタカタ、と言うタイピングの音が響く。
「先生。今はどんな感じ?」
「線画が終わって、あとは彩色だけだな」
「一枚目の?」
「いや、」
全てだ、と機器の向こうから返された声に、目の前にある真っ白な原稿を見て、頭を抱えたくなる。入稿までの残り日数を振り返り、確実に徹夜作業だなと小さく溜息をこぼした。
「相変わらず、先生は手が早いね」
「他者より時間があるだけだ。それより、公子殿」
「ん」
「今、書いているものが終わったら一緒に食事でもどうだ?」
元素に満ちあふれた世界で過ごしていた俺たちは高層ビルが建ち並ぶ、現代で再会した。と言うより、憧れていた絵師のひとりが、見知った顔だった。
かつては鍾離と呼ばれた元岩神・現通話相手様は、今となっては「恐らく桁は変わっていないと思うんだが、」と言うくらいの御長寿だ。
1682「先生。今はどんな感じ?」
「線画が終わって、あとは彩色だけだな」
「一枚目の?」
「いや、」
全てだ、と機器の向こうから返された声に、目の前にある真っ白な原稿を見て、頭を抱えたくなる。入稿までの残り日数を振り返り、確実に徹夜作業だなと小さく溜息をこぼした。
「相変わらず、先生は手が早いね」
「他者より時間があるだけだ。それより、公子殿」
「ん」
「今、書いているものが終わったら一緒に食事でもどうだ?」
元素に満ちあふれた世界で過ごしていた俺たちは高層ビルが建ち並ぶ、現代で再会した。と言うより、憧れていた絵師のひとりが、見知った顔だった。
かつては鍾離と呼ばれた元岩神・現通話相手様は、今となっては「恐らく桁は変わっていないと思うんだが、」と言うくらいの御長寿だ。
おにきゅ
DONE【鍾タルワンドロ0925「月見」「抱擁」】鍾タルワンドロ「月見」「抱擁」柱の上に、ひとりの子供が座っている。
その眼下では流水で形を成した刃が真一文字を描き、ヒルチャールを吹き飛ばした。遠方では木陰に身を潜めたアビスの魔術師が火球を練り上げている。あの水の刃は火球を受け止めたら蒸発するのだろうか。どうやら空気中の水分を元素力で固着しているようだが、例えば周囲を炎の海にしたらどうだろう?空気中の水分は蒸発し、形になる基を失くした状態でも刃を成形できるものだろうか。子供が「ふむ」と思案を混ぜ込んだ一言を零した。
「公子殿、聞きたいことがあるのだが、――ああ、後で構わないぞ」
「そりゃ、お気遣いどーも! 今は手一杯だから助かるよ!」
戦場を舞うように駆ける男――タルタリヤが、周囲を敵に囲まれながら、嫌味混じりの返答を吐き捨てる。手にした松明を掲げ、火の粉を散らしながら走り寄ってくるヒルチャールをくるりと振り向きながら蹴り飛ばし、すぐさま手元の武器を弓へと変形させて火球を作り出していたアビスの魔術師を打ち抜いた。あいにくとシールドに阻まれて致命傷には成り得なかったが、一時的に詠唱を止めることは出来たようだ。不完全な火球は魔術師の足元に落ちて、草原を燃焼させた。
1841その眼下では流水で形を成した刃が真一文字を描き、ヒルチャールを吹き飛ばした。遠方では木陰に身を潜めたアビスの魔術師が火球を練り上げている。あの水の刃は火球を受け止めたら蒸発するのだろうか。どうやら空気中の水分を元素力で固着しているようだが、例えば周囲を炎の海にしたらどうだろう?空気中の水分は蒸発し、形になる基を失くした状態でも刃を成形できるものだろうか。子供が「ふむ」と思案を混ぜ込んだ一言を零した。
「公子殿、聞きたいことがあるのだが、――ああ、後で構わないぞ」
「そりゃ、お気遣いどーも! 今は手一杯だから助かるよ!」
戦場を舞うように駆ける男――タルタリヤが、周囲を敵に囲まれながら、嫌味混じりの返答を吐き捨てる。手にした松明を掲げ、火の粉を散らしながら走り寄ってくるヒルチャールをくるりと振り向きながら蹴り飛ばし、すぐさま手元の武器を弓へと変形させて火球を作り出していたアビスの魔術師を打ち抜いた。あいにくとシールドに阻まれて致命傷には成り得なかったが、一時的に詠唱を止めることは出来たようだ。不完全な火球は魔術師の足元に落ちて、草原を燃焼させた。
おにきゅ
DONEなんか、痛そうな止血法!焼灼止血法って言うんだって!今日の学び!【鍾タルワンライ 1009「喧嘩」「HP低下ボイス」】
鍾タルワンライ「喧嘩」「HP低下ボイス」死と言うものは意外とすぐ傍にあるものだ。
転んで打ち所が悪ければ死ぬし、夕飯に当って死ぬ事だってある。今日が命日になるかもしれないし、数十年先の未来で命日を迎えるかもしれない。そこは誰も通らないような秘境の奥地かもしれないし、柔らかな布団の上かもしれない。
それは今も尚、元気に璃月港で高額な買い物をしたり、談義に花を咲かせている元神も例外ではないと言っていた。
『生きていれば、誰にだって等しく死は訪れる』
これはタルタリヤにとって、今日がその日になるかもしれないだけの話だ。
◇◇◇
がたがた、と噛み合わない歯の擦れる音が脳裏に響いて煩い。震える身体とは裏腹に、先ほどまで全身を襲っていた突き刺さるような痛みと寒さは失われ、腹から下は真っ赤に染まって感覚がなくなっていた。唇からは、ひゅ、と空気が漏れるような浅く短い呼吸が零れている。
2535転んで打ち所が悪ければ死ぬし、夕飯に当って死ぬ事だってある。今日が命日になるかもしれないし、数十年先の未来で命日を迎えるかもしれない。そこは誰も通らないような秘境の奥地かもしれないし、柔らかな布団の上かもしれない。
それは今も尚、元気に璃月港で高額な買い物をしたり、談義に花を咲かせている元神も例外ではないと言っていた。
『生きていれば、誰にだって等しく死は訪れる』
これはタルタリヤにとって、今日がその日になるかもしれないだけの話だ。
◇◇◇
がたがた、と噛み合わない歯の擦れる音が脳裏に響いて煩い。震える身体とは裏腹に、先ほどまで全身を襲っていた突き刺さるような痛みと寒さは失われ、腹から下は真っ赤に染まって感覚がなくなっていた。唇からは、ひゅ、と空気が漏れるような浅く短い呼吸が零れている。
おにきゅ
DONER-15の雰囲気!キス描写がちょろっとある!【鍾タルワンライ0710「嘘」】
鍾タルワンライ「嘘」「先生ってさ、嘘が上手いよね」
覚束ない箸先で点心を摘まみ、なんとか小皿へと移したところで相手へと視線を向ける。心外だ、と顔に大きく書いた相手が優雅な所作で山菜を口に運んでいた。よく咀嚼し、その喉元が上下して咥内から物がなくなるとようやっと口を開く。
「俺は嘘はつかないぞ」
「でも、本当のことを言わない時もあるだろ。覚えがないとは言わせないよ」
「公子殿、行儀が悪い」
咥えていた箸先を離すと、室温との寒暖差で水滴を纏ったグラスへと手を伸ばした。少し青くさい香りは未だ慣れないが、冷たく爽やかな飲み心地は夏の蒸し暑い空気を吹き飛ばしてくれるようだ。
「凡人になった鍾離先生に教えてあげるけど、話してもらえないと不安になるって言う人も世の中にはいるんだ。勿論、なんでもかんでも伝えることが良いとは言わないけど。大事な人が出来たら、その回りくどい言い方を改める努力をした方が良いかもね」
1467覚束ない箸先で点心を摘まみ、なんとか小皿へと移したところで相手へと視線を向ける。心外だ、と顔に大きく書いた相手が優雅な所作で山菜を口に運んでいた。よく咀嚼し、その喉元が上下して咥内から物がなくなるとようやっと口を開く。
「俺は嘘はつかないぞ」
「でも、本当のことを言わない時もあるだろ。覚えがないとは言わせないよ」
「公子殿、行儀が悪い」
咥えていた箸先を離すと、室温との寒暖差で水滴を纏ったグラスへと手を伸ばした。少し青くさい香りは未だ慣れないが、冷たく爽やかな飲み心地は夏の蒸し暑い空気を吹き飛ばしてくれるようだ。
「凡人になった鍾離先生に教えてあげるけど、話してもらえないと不安になるって言う人も世の中にはいるんだ。勿論、なんでもかんでも伝えることが良いとは言わないけど。大事な人が出来たら、その回りくどい言い方を改める努力をした方が良いかもね」
おにきゅ
DONE【鍾タルワンライ 0626 「はじめて」】鍾タルワンライ「はじめて」小さなスプーンで掬い上げると、杏仁豆腐の欠片がふるりと震えた。そのまま、ゆっくり口へと運ぶと上品な甘みが咥内に広がる。
時刻は夕刻を過ぎ、夜に足を踏み入れた頃合い。穏やかな灯りの照明に照らされた個室は他の客の気配もなく、ゆっくりと食べ進める事が出来た。
「あ~、食った食った。腹がはち切れそうだよ!」
前菜から始まり、主食を食して、最後にはデザート。どれも絶品で、腹が破裂寸前だ。
たまには贅沢も良いだろうと勧められて訪れた店だが、おかげで満ち足りた腹を撫でさする手が止まらない。
誘って来た当の本人は食後の茶を手に微笑ましそうな表情を浮かべていた。
「満足したようで何よりだ」
「先生のオススメって言う時点で期待はしてたけど、予想以上だ。この後で体を動かせたら最高なんだけどなぁ」
1542時刻は夕刻を過ぎ、夜に足を踏み入れた頃合い。穏やかな灯りの照明に照らされた個室は他の客の気配もなく、ゆっくりと食べ進める事が出来た。
「あ~、食った食った。腹がはち切れそうだよ!」
前菜から始まり、主食を食して、最後にはデザート。どれも絶品で、腹が破裂寸前だ。
たまには贅沢も良いだろうと勧められて訪れた店だが、おかげで満ち足りた腹を撫でさする手が止まらない。
誘って来た当の本人は食後の茶を手に微笑ましそうな表情を浮かべていた。
「満足したようで何よりだ」
「先生のオススメって言う時点で期待はしてたけど、予想以上だ。この後で体を動かせたら最高なんだけどなぁ」