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    あもり

    DOODLE突然始まって突然終わる、シンドバットとユナンの幕間、ユナン視点。時間軸的には本編開始前のつもりです。シンドリアにふらっと遊びに来てはシンドバットのそばに居たいけどいられないことを痛感して離れる、みたいなめんどくさい猫ちゃんムーヴ的行動を何度かしてそうだなぁ〜と思いながら書きました。この2人もなかなか複雑でいいよね。
    不変「言った本人は覚えていない軽くて適当な言葉ほど、うっかり他人を救ってたり殺してたりするものさ」
     開放された窓から南国特有の生ぬるい風が流れてきて、適当に括った髪がそよぐ。僕に向き合うシンドバットの顔は無愛想のままだった。何もとって食いやしないのにと思っていると、
    「そっくりそのままお前に返してやる、ユナン」
    「……ふふふ、根に持つなぁ」
    「俺はお前と違って忘れっぽくないからな」
     わかりやすく捻くれて拗ねた事を言うものだから、思わず笑ってしまう。こんな分かりやすく、変なー警戒心と好奇心があいまぜになった顔。人間の表情筋ってこんな複雑に動くものなんだと感心する。
     それに、こんな人間的で複合的な表情はきっと自分以外にシンドバットは見せないだろう。八人将たちには甘えているからここまで警戒の色は混ざらないし、対外的には七海の覇王としての役どころと面の良さを存分に活かしている。かつて興行として舞台に立った経験も織り込んでいるはずだ。
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    SATY_THE_FOOL

    SPUR MEモモ視点。モモ視点だとウェッティ全開になりすぎちゃうし、ユキ視点だとモモが可愛くなりすぎちゃうし、自分の好みの感じに調整するのがめちゃくちゃ難しいよ~…。これちゃんと面白いのか謎すぎる…。ずっと賢者タイム。
    出来たら応援スタンプお願いします😭 泣き言ばっかすみません😂 次はユキ視点で初夜!エロ!!
    タイトル未定ピリカラパロゆも・その5            5


     ユキとは、もう二週間も会ってない。
     今度の週末には会おうって言ってくれていたのに、オレの方が燻ってて、用事もないのに「用事があるから」って断ってしまった。
     今日は金曜日。バイトは休み。特別なイベントはない日だけど、オンラインゲームのクエストに参加している。没頭するために部屋の明かりは暗くして、ヘッドセットを装備して、人をダメにするビーズクッションのソファに身体を預けて、オレは苦学生には不釣り合いなほどの大型モニタに向かってコントローラーを動かしていた。
     フレンド欄にあるユキの名前は、ずっとオフラインのままだ。最終ログインは十五日前であるらしい。
     ずっとユキのことが好きだったけれど、恋愛として好きなのかはよく分かんなくて、バトルロイヤル形式のイベントの時に、お互い「何か一つだけお願いしてもいい権利」を賭けて勝負をした。それが、およそ一ヶ月前のことだ。
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    nainaisokoniha

    DONEフラバの二次です。
    捏造・設定大無視・作中レベルの絞首表現有り。
    第1回ワンドロワンライ企画への参加文章です。
     暗闇にいる。クリニックから帰った後、何をしたかはっきり覚えていない。ここは我が家なのか。自分はまだスーツを着ていて、何かが不安で、膝を立てて地べたに座っている。今日も疲れた。ここ最近は精神的に疲弊しきって、情緒が乱れているからだ。日常の中のほんの僅かな時間でも、先生が言っていたフラッシュバックが起きただけで、夜も眠れた気がしなくなる。心臓の位置が常に上にあがっているような不快感がずっと続いている。あいつが。そうだ、あの男が、俺の頭の中にこびりついているからこんな事に。対面したこともないあの男の歩幅が、足音が、息遣いが。

    乾いた、コロコロと何かが転がる音。今この瞬間明確に聞こえた、しかし自分の口からなのか脳内の音なのか分からない飴の音。聞きたくもない響きに両耳を塞ぐ。今自分の口は開いていて、不自然な息をしているから、自分の口からの音では無い。そんな分かりきったことは認識出来る。しかし、耳を塞いでなお脳内に響く飴の音が大きくなって、同時に鎖の音が聞こえて、何が起こっているか分からない。無力感が恐怖と共に体内を渦巻いて生きている心地がしない。
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