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    デイリー

    狭山くん

    TRAINING2022-06-30/空閑汐♂デイリー6月完走!と共に高校卒業おめでとう!!明日からは文披31題参加も兼ねて高校卒業後、航宙士学院入学前の夏の空閑汐♂を1ヶ月書いてく予定です(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
    空閑汐♂デイリー800字チャレンジ:30 特に約束はしていなくても、やっぱりこの場所に集まってしまう。そんな事を思いながら、三年ないしは二年間共に過ごしたフェルマーと高師と共に篠原は道場へと足を踏み入れる。そこには既に後輩達が集まっており、パイロットコースに所属していた同期たちもピッタリとくっついて――というよりも空閑が汐見の後ろから抱きつくような形で立っていた。
     後ろにくっ付いている空閑の存在を気にもせず、普段通りの態度でひらりと手を振った汐見は彼らへと向けて言葉を投げる。
    「お、エンジニアコースも解散したのか」
    「パイロットコース、解散早くない?」
     おんぶお化けの様相を呈している空閑の存在を完全にスルーしたフェルマーの言葉に「センセのホームルーム短いからな。卒業式でも通常営業」と汐見もなんて事ないように答えて。後輩達も何のツッコミも入れていないらしいその体勢へと言い難そうにツッコミを入れたのは高師であった。
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    狭山くん

    TRAINING2022-06-29/空閑汐♂デイリー何とか日付変わる前に書けたねヤッター!!吉嗣先生が空閑汐♂に巻き込まれてるの見るのは楽しいね……
    空閑汐♂デイリー800字チャレンジ:29 第一格納庫の隅に作られた教官室。そこはパイロットコースを担当する教員達に割り当てられた部屋で。校舎から離れた場所に位置する格納庫に仕事を持ち込む教員は少なく、その部屋は吉嗣が占有してしまっている。
     そしてその場所では安っぽいデスクチェアに腰を下ろし軋ませる吉嗣の他、二人の青年が立たされていた。一人はぴしりと制服を纏い、一人は学校指定のジャージ姿で。
    「空閑に汐見も。お前らこの卒業前のクソ忙しいタイミングで呼び出された理由は解ってるよな?」
     既に自由登校になっている三年生の中でも、この二人は既にパイロットコースの生徒が一番に目指す場所である航宙士学院への入学資格を手に入れていた。他の生徒達とは異なり、受験勉強からも解放され校内の雑務を請け負うアルバイトもこなしながらモラトリアムを過ごす二人の男達へと吉嗣はじとりとした視線を向ける。視線を向けられた本人達は揃いも揃って――制服を隙なく纏った空閑は面白そうに、ジャージ姿の汐見は不思議そうに、首を傾げる。
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    狭山くん

    TRAINING2022-06-18/今日のデイリー空閑汐♂は空閑の独白回みたいになってしまった。ちょっと不穏なのは多分手癖……手癖で不穏にするな。
    空閑汐♂デイリー800字チャレンジ:18 落とさないようしっかりと抱き上げた男の肢体はずっしりと重い。平均から見れば長身であるとはいえ、自身よりも小柄で細く――時折どこに内臓が入っているのかと疑うこともあるような薄い汐見の身体ではあるが、その服の下にしなやかな筋肉を纏っている事を空閑は知っている。
     帰省土産の交換と称して集まっていた友人たちもそれぞれの部屋へと戻っていく時間ような時間になっても、空閑にぴったりとくっ付いて寝息を立てる汐見が目を覚ます様子はなく、揺すっても叩いてもすやすやと深い眠りに落ちたままで。眠りに落ちる前に呟くように告げられた「お前が居ないと、眠れもしない」という言葉だけが、空閑の耳でずっと反響し続けていた。
     空閑に抱きかかえられながらも器用に眠り続ける汐見の身体をようやくベッドに横たえさせながら、空閑は汐見のあどけない寝顔を見つめる。普段は仏頂面を晒し、神経質そうな印象を周囲へと与える細面が表情筋も緩まっているのか眠っている時には少年のようにも見えて。
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    狭山くん

    TRAINING2022-06-15/季節感があんまりにも無さすぎる空閑汐♂デイリー冬のデート回。汐見の地元は狭山くんの地元でもあるんですが地元イルミネーションが100年先も続いてたらいいね(忘れがち近未来設定)
    空閑汐♂デイリー800字チャレンジ:15 光のアーチを潜りながら、白く固められた地面を踏み締める。ほう、と感嘆のため息を吐いた空閑の隣で、汐見は既に見慣れているとでもいうようにいつも通りの仏頂面を晒していた。
    「すごいね、綺麗だ」
    「お前の地元にだって、これより凄いのあるんじゃないのか?」
    「まぁ、至る所にあるんだとは思うけどさ、あんまり興味なかったから」
     二度目の冬季休暇を迎え、数ヶ月前に友人同士でありクラスメイトであり部活の同期であり寮のルームメイトでもある空閑と汐見の関係に恋人というラベリングが為された事をいい事に地元に帰るという汐見に着いて彼の地元までやってきた空閑は、今年で百数十回目になるというイルミネーションの下を歩いていた。
     そこでは古くからある旧式の電灯で形どられる鈴蘭やライラックの電飾から最新式の電飾を使った光のアートまで、様々な輝きが市街地を貫く緑地である筈の雪が積もる公園を彩り観光客や地元の人々を楽しませている。
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    ああや

    MOURNING毒コンビ(ヌルデもアレルギー発症するレベルに毒あるとか)に挟まれヤダ〜ってなる0



    パイロットiroshizukuシリーズの躑躅をLAMY(オーシャンブルー)に入れてデイリー使いしてるんですけどふとした時に仄暗い気持ちになるのでおすすめです♡
    躑躅、少なくとも2mタペストリーのサのネクタイとおんなじ色してるのでみんなも買ってふふ…ってなってくれ…!
    花盛りの地獄はー、と零がニコチンたっぷりの息を吐いているとガチャと玄関ドアが開いて珍しいお客さんが来た。いや、違う、珍しいというか、シチュエーションが珍しいのか。あまりないことである。今日はベランダに洗濯物があるので玄関。
    安っぽいサンダルを履いた盧笙が零の隣に立った。
    「相変わらず簓が情緒不安定なんやけど」
    「おいおいどんな切り出し方だよ」
    「もうええやろ。」
    すぱっと言い切るスタイルに零ももうどうでも良くなってしまった。お坊ちゃん達は今日もイカれてて元気。
    ちなみにもう1人のお坊ちゃんはパーを出したので現在買い出し中。最近負け続きでもう俺ほんまに駄目かもしれん…と本人談。
    なのでまあ珍しいシチュエーションである。特に零がタバコを吸っている時なんか。副流煙の方が体に害らしいから。
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