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    ルルー

    miya_ko_329

    DONE復活ED後。実質プロポーズのルルーシュとC.C.。終わらない日々のはじまりに。
    コードギアス/ルルC 特に五感を刺激するようなものもなく、足元から伝わる音と振動は情景の一部でしかなかった。旧ブリタニアの租界を走るような最新鋭の静音車両にはないそれは、奇妙な眠気を誘う。
     こんなに何も考えない時間など、果たしていつ以来だろうか。
     脳を遊ばせている状態というのは、少なくとも自分の体感としてはおよそ数年振りだ。謀に明け暮れ、頭脳を酷使した十代後半、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアとしての晩年。今はまるで反動のように、頭の中は真っ白だった。もう計略に思考を巡らす必要もなく、ただぼんやりと景色を眺めている。
     乗車した駅はアジアの内陸部で、岩山の他は青い空しか見えないという清清しい景色に、これはこれで良いな、と思いながら乗車したが、いつの間にか車窓の向こうにはヨーロッパの平野部の緑の平原が広がっていた。同じような景色が何時間も続くが、注意深く見ていれば時折地名のヒントが現れる。類推される名前に、この一帯がユーロピア有数の穀倉地帯であることを思い出す。広大な牧草地にぽつぽつと点のように見えるのは馬の親子だった。サラブレッドであるならば、今の季節が親子で共にいられる最後の時期のはずだ。秋になれば子どもは親から離されて、走り抜く強さを求められる競走馬としての運命に踏み出す。けれど今はまだ何も知らず、ただ母親の庇護の下で遊び、安らぐ。
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    1kaitensitaato

    DONE◆二人とも記憶あり、復活してない世界線からの転生パロ、スザルル

    ◆今度こそルルーシュを正しい道に導かなきゃと思ってるので親友(※あたりがきつい)やってるけどなんだかんだルルーシュのことが好きなのも本当なスザクVS勘弁してほしいルルーシュ

    ◆キセキの誕生日観て、親友だけどルルーシュにあたりがきついスザクほんと栄養ある、二人で漫才やってくれ!と思って作った。殺伐してる。ハッピーエンド。
    【君のいる地獄に行きたい】(スザルル)「悪いな。送ってもらっちゃって」
    「いいのいいの!今日も見事な勝ちっぷり。ルルーシュってさあ、なんか欲しいものとかあんの?」
    「金は天下の回り物って言うだろ。元手があれば増やすのは簡単だ。いざという時のためさ」

    賭けチェスの代打ちのバイトは実に割がいい。ナナリーとロロの誕生日プレゼントは、常にその時贈れる最高のものを用意してやりたいが、学生という身分では資金面にやや不安がある。心臓の弱い弟のためには健康状態を常時見てくれるデジタル時計を贈りたいし、活発な妹にはマウンテンバイクの目星をつけている。短い拘束時間で稼ぐことができるのも、リヴァルという足がある賜物だ。俺は寮の近くまでつけてもらった感謝を込めて、来週のテストのヤマを書きつけたメモをリヴァルの手元に押しつけた。
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    IKEA__dog

    DONEドラマCD「ヴィンウェイより愛を込めて」のネタバレ及びストーリーの捏造が含まれています。大きな犯罪事件の解決で過労しているルークが不眠症で、誰かに助けてもらうという話です。M2のことも少し出てきます。何でも許せる方向けです。
    Blue hour身の毛がよだつほどの肌寒い空気に、男は体を震わせながら目を開けた。何だか明るいと思ったらブラインドの隙間から眩しい日差しが差し込んでいて、ブラインドが元の機能を果たしてない状態で窓にぶら下がっているだけだった。ソファにうずくまって寝たせいか体中の関節も悲鳴を上げていた。痺れる膝を揉んでいたルーク・ウィリアムズは顔を上げて時計に目をやった。時針が5と6の間を指していた。2時間も寝たのか。二度寝するにはあまりにも明るかった。光に慣れた目は閉じる気配がなかった。


    備品のグレー色ブランケットを畳んで休憩室のソファの上に置いたルークは、ふらふらとトイレの中に入り込み顔を洗った。疲労を洗い流すためにわざと冷たい水にした。しかし綺麗になるどころか頬骨まで降りてきたクマはさらに濃くなるだけだった。なぜ疲労は水溶性ではないのか。鏡を見ていたルークは顎に汚く生えてきた髭が目障りだったのか目を細くした。この状態で髭を剃ると顎まで何グラムか剃ってしまうのではないか。無駄な想像力が後を続く前にさっさとトイレから抜け出した。
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